▼▼ 青字下線付語句のリンク先は、マウス右クリック+<新しいタブ>で進んでください。(本ブログ関連)の最下段に「次の投稿ホーム」があるとき次ページがあります。▼▼
検索キーワード「」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2021年2月4日木曜日

春一番 2021

きのうは「立春」だった。その翌日のきょう、東京に「春一番」が吹いた。気象庁のきょうの天気記録を見ると、<都心>での「最大瞬間風速」が「15.2(m/s)南の風)」(13時06分)で、関東地方の春一番の<条件>に適ったようだ。

とはいえ、テレビニュースで春一番を知ったわけで、当地に近い気象庁の観測地点での「最大瞬間風速」は、「12.2(m/s)(西の風)」(13時51分)だったにもかかわらず、家の中にいたためか、それらしい気配を感じることはなかった・・・。

(本ブログ関連:”春一番”)

昔、中学校舎のそばにあった畑から、春の風に関東ローム層の火山灰土壌が土煙となって巻き上がるのを経験した。何十年もたつと畑地がおとなしくなったせいか、風で砂塵が家の中まで潜り込むようなことはなくなった気がする。それとも歳のせいで気にもかけなくなっただけか。


1. ウェザーニュースの記事(抜粋)
「関東地方で『春一番』吹く 過去最も早い発表に」(2021/02/04 14:10)
https://weathernews.jp/s/topics/202102/030105/
----------------------------
気象庁は今日2月4日(木)、関東地方で春一番が吹いたと発表しました。昨年に比べて18日早い発表です。

これまで関東地方で最も早く春一番の発表があったのは、1988年の2月5日なので、過去最も早い記録を更新したことになります。

「春一番」の発表条件とは
関東地方の「春一番」の条件は次の通りです。
 ・立春から春分までの期間
 ・日本海に低気圧がある
 ・強い南寄りの風が吹き、気温が上がる(東京で8m/s以上の風で前日より気温が高い)

定義は地域によって違う
春一番は立春を過ぎて最初に吹く強い南風のことを指し、地域によって定義に違いがあるものの、平均風速7~8m/sが一つの目安になります。

(地名) (基準)
九州南部   8m/s
九州北部   7m/s
 四国  10m/s
 中国  10m/s
 近畿    8m/s
 東海    8m/s
 北陸  10m/s
 関東    8m/s

※「春一番」は期間が限定されており、発生しない年もあるため、「平年値」での比較は行われないことになっています。
----------------------------


2.気象庁の気象情報
----------------------------
① 「 天気予報等で用いる用語 > 風」にある「春一番」の定義
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/hyougen.html
冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風。」
(備考)
「気象庁では立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風としている。」

② 「こんにちは!気象庁です!」(平成28年3月号)より --- 一部編集
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/jma-magazine/1603/index.html
「春になると日本付近を低気圧が発達しながら通過することが多くなり、船舶の遭難にもつながることから、漁業関係者の間では古くから春先に吹く強風を『春一』や「春一番」と呼んで警戒してきました。気象庁では、立春から春分までの間に、・・(日本海に低気圧がある気圧配置のときに)・・広い範囲で暖かい南よりの強めの風が吹いた際には、地方ごとに「春一番のお知らせ」を行っており、・・・」
----------------------------


(付記)花粉症
沿岸漁業と縁のない東京地方にあっては「春一番」は、春の景気づけのようなもので、そんなに悪い気がしないけど、「花粉症」の前触れと煙たがられたりする。
歳をとると花粉症まで感度が鈍くなったのか、最近つらい思いをしたりすることが少なくなった。中学時代に決まって、花粉症で痒い目をこすって結膜炎になっていたことを考えれば悪くない。

2025年2月5日水曜日

端唄「玉川」のように「またくる春を 待ぞへ」

昨日(2/4)のブログに、童謡「春よ来い」を取り上げた。そういえば、似た曲名の「春よ、来い」(作詞作曲 松任谷由実)がある。歌詞に、前者は幼児語を採用しているのに対して、後者は文語・口語が混合している。ともに、おもしろい試みだ。

松任谷由実の「春よ、来い」は、男性との再会、待ち続ける歌だ。文語・口語混合の使い分けとして、文語は座りのよい遠く経過した事々を表現し、口語は自分の心情を示しているように見える。
「君に預けし 我が心は / 今でも返事を待っています」

わたしたちは、四季のサイクルの中にいて、時間が繰り返される幸運に生きている。春が再び来ることを知っている。

同じく春に、再会を期待して待つ、江戸の「端唄」がある(「江戸端唄集」(倉田喜弘編、岩波文庫)より)。

端唄「玉川」
--------------------------------------------------------
玉川の                                           玉川=玉川上水
水にさらせし  雪の肌                     さらせし = 晒せし
積る口説の  その内に                        口説 = くぜつ、男女のつまらぬ諍(いさか)いか?
とけし島だの  もつれがみ(髪)         とけし島だ = 島田髷(しまだまげ)の髪形がほつれ
おもひださずに  わすれずに               おもひださずに= 忘れぬから⇒思い出すことはない
またくる春を  待(まつ)ぞへ            また来る春を = また春が来るように出会う
--------------------------------------------------------

■ Youtube(登録:朝川玲伎)
「端唄 『玉川』 朝川玲伎」
https://www.youtube.com/watch?v=S6Qw1unbJgY


端唄「玉川」の解釈をGoogleの生成AI「Gemini」にたずねた結果を次に記す。(実はChatGPTにも問うてみたが、少々俯瞰的だった)

■ Googleの生成AIGemini」
Q.端唄「玉川」の歌詞について、解釈内容を教えてください。「玉川の水に晒せし 雪の肌 積もる口説のその内に とけし島田のもつれ髪 思い出さずに忘れずに また来る春を 待つぞえ」
--------------------------------------------------------
A.端唄「玉川」の歌詞の解釈内容ですね、承知いたしました。
この歌詞は、女性の切ない恋心を、玉川という川の流れになぞらえて表現しています。

歌詞の解釈
・「玉川の水に晒せし 雪の肌」: 玉川の清らかな水に晒した白い肌、つまり、恋する女性の美しい姿を表現しています。
・「積もる口説のその内に とけし島田のもつれ髪」: 積もるほどの恋の言葉を交わすうちに、島田髷(女性の髪型)が乱れるほど、二人の関係が深まったことを示しています。
・「思い出さずに忘れずに また来る春を 待つぞえ」: 恋しい人を忘れずに、思い出を胸に抱きながら、また会える春を待ちたいという、切ない心情を表しています。

ポイント
・「玉川」: 美しい川の代名詞として、清らかで美しい女性の姿を象徴しています。
・「雪の肌」: 女性の白い肌を、雪にたとえて美しく表現しています。
・「島田髷」: 女性の髪型の一つで、恋の乱れを表すシンボル*として使われています。
・「また来る春」: 恋しい人とまた会える時を待ち望む気持ちを表しています。
(*)シンボル: なぜか「символом」(ウクライナ語)と表記していた・・・不思議?

全体的な解釈
この歌詞は、美しい女性が、恋しい人との思い出を胸に、再会を待ち望む切ない心情を歌っています。玉川という清らかな川の流れに、女性の美しさや恋心を重ね合わせ、繊細な表現で恋の情景を描いています。

端唄「玉川」は、日本舞踊でもよく踊られる曲で、歌詞に込められた感情が、踊り手の表現を通してより深く伝わります。ぜひ、日本舞踊の видео もご覧になってみてください。
--------------------------------------------------------

2025年3月2日日曜日

早春賦

3月から、気象庁の季節区分で「春」(3月~5月)が始まる。きょうの最高気温は、21.2℃(15:19)、ちなみに昨日は、20.4℃(13:51)と春爛漫(はるらんまん)の気配すらした。ところが、あすから急激に気温は低下して、今週末まで冬に逆戻りするようだ。もしかしたら、降雪の可能性まであるという。まさに、名のみの春だ。

ここ数日、春の気分に浮かれたが、そういってばかりいられない。早春の長野の安曇野一帯を歌った唱歌「早春賦」*(作詞 吉丸一昌、作曲 中田章、大正2年:1913年)がある。まだまだ辺りには雪が残り、春の訪れが待ち遠しい。
(*)「早春賦」の「賦」とは、早春の詩歌を詠(うた)うの意)

(本ブログ関連:”早春賦”)

この歌を「由紀さおり安田祥子」の姉妹が歌っている映像がYotubeにある。姉(安田)がソプラノ歌手、妹(由紀)がポピュラー歌手であるが、しっとりと聞き取りやすい歌唱で語ってくれる。
一般に、ソプラノ歌手が唱歌を歌うとき、オペラ風のベルカント唱法で聞かされると、堅苦しくなる。音大出身者が学校の音楽教育にたずさわっているためか、唱歌の持つ日本語の響きを忘られることがある。その点、上記デュエットは安心して聞かせていただける。

■ Youtube(登録:yuki061301)
「早春賦 - 由紀さおり(Saori Yuki) & 安田祥子(Sachiko Yasuda)」・・・ 1,3番を歌う
    ー https://www.youtube.com/watch?v=_1-dS6MF0Vw


Googleの生成AI「Gemini」
そこで、この歌の歌詞について、生成AI「Gemini」に解説を頼んでみた。ネット上の複数の解説を元にしたと思われるところがあるが・・・。
-------------------------------------------------------
唱歌「早春賦」の歌詞解説ですね。この歌は、春の訪れを待ち望む気持ちと、まだ寒い早春の情景対比させて歌った美しい歌です。歌詞を紐解きながら、その情景や込められた意味を解説していきます。

歌詞と解説

一番
春は名のみの 風の寒さや                  暦の上では春とはいえ、吹く風はまだ冷たい。
谷の鶯 歌は思えど                           谷のウグイスも、歌いたい気持ちはあるだろうが。
時にあらずと 声も立てず                  まだその時ではないと、鳴くのを我慢している。
時にあらずと 声も立てず                   (繰り返し)

二番
氷解け去り 葦は角ぐむ                     氷は溶け、葦の芽も出始める。
さては時ぞと 思うあやにく               さあ春だと期待するものの、残念なことに。
今日も昨日も 雪の空                        今日も昨日も、雪が降る空模様。
今日も昨日も 雪の空                         (繰り返し)

三番
春と聞かねば 知らでありしを            春と聞かなければ、気にも留めなかったであろうに。
聞けば急(せ)かるる 胸の思いを      春が来ると聞くと、待ちきれない気持ちが募る。
いかにせよとの この頃か                  この気持ちをどうすればよいのだろうか。
いかにせよとの この頃か                   (繰り返し)

歌の情景と心情
・この歌は、冬から春への季節の移り変わりを、繊細な言葉で表現しています。
・一番では、春の訪れを待ちながらも、まだ寒い現実が描かれています。
・二番では、少しずつ春の兆しが見え始めるものの、再び寒さが戻ってくる様子が歌われています。
・三番では、春を待ち望む気持ちが、切実に表現されています。

歌に込められた意味
・この歌は、自然の美しさとともに、人間の心情を豊かに表現しています。
・季節の移り変わりの中で、希望と焦燥が入り混じる複雑な感情を歌い上げています。
・「早春賦」は、1913年に発表された吉丸一昌作詞、中田章作曲の日本の唱歌です。2006年から2007年にかけて文化庁と日本PTA全国協議会が選定した「日本の歌百選」に選ばれています。

この解説が、歌の理解を深める一助となれば幸いです。
-------------------------------------------------------

2017年2月17日金曜日

春一番 2017

朝からせわしく風が吹き窓を揺する。南の風だから温むはずなのに、最初にしたことはストーブに火をつけることだった。気分は、いまだ冬から脱していない。今年最初の「春一番」が吹いた。都心の気温は、9時現在で何と16℃だそうだ。

(本ブログ関連:”春一番”)

朝日新聞(デジタル)の記事「関東と北陸で春一番 各地で気温上昇、強風に注意」(2/17、10時48分」は、春一番の模様を次のように報告している。(抜粋)
-----------------------------------------
気象庁は(本日)17日、北陸と関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。・・・関東、北陸の昨年の春一番は2月14日だった。(本日)17日午前10時までの最大瞬間風速は東京都心で18.0メートル・・・各地で気温も上昇し、東京都心や横浜市では17日午前9時現在で16度となった
-----------------------------------------

ちなみに、気象庁の「風向に関する用語」で、「春一番」について次のように解説している。(風速の基準はいかに?)
-----------------------------------------
冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風。
(備考)気象庁では立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風としている。
-----------------------------------------

春一番」といえば、キャンディーズの「もうすぐ春ですね 恋をしてみませんか」の歌詞が浮かんでくる。春風に押し出される恋の芽吹きというものか、1975/6年の《ちょっと気取ってみませんか》と呼びかける可愛らしい歌だ。

2013年3月1日金曜日

2013年 春一番いかに

昨日、今日、暖かさがつづき、ストーブをつけたり消したりと・・・微妙な気温に、熱々のお茶も少しぬるめでもかまわないといった具合だ。
カレンダー上、今日から「」(3~5月)が始まる。ときどき思い返すように風が吹いているが、「春一番」になるのだろうか。

春一番は、立春(2/4)から春分(3/20)までの間に吹く強風をいうようだが、気象庁の定義はいくつかの条件があって、それをカバーしないと、なかった年も出てくる・・・去年(2012年)がそうだった。だから埃を巻き上げ、花粉を撒き散らすかもしれない春一番の風でも、春を知らせる貴重なしるしなのだ。

(本ブログ関連:"春一番")

陽気に誘われて、ちょいと・・・おやおや、風の勢いが増してきたぞ。今度は花粉症の心配かい。


春一番、関東に吹きました

共同通信の記事「列島に『春一番』 関東、中四国、九州で」(2013/03/01 12:33)によれば、関東地方も春一番が吹いたと次のように報じた。(抜粋)

・気象庁は1日、関東と中四国、九州北部(山口県含む)で「春一番」が吹いたと発表した。日本海で発達中の低気圧に向かって、暖かい南寄りの風が吹き込んだ。
・気象庁によると、最大瞬間風速は東京都心16.8m(≧8m)・・・で風向きはいずれも南寄り。午前10時現在の気温は東京都心15.2℃(>昨日)・・・まで上昇した。

最終的にTBSテレビの天気予報によれば、森田正光氏が、最大瞬間風速17.2m気温17.6℃と報じた。

2026年3月1日日曜日

きょうから「春」

カレンダー上、きょうから「春」(気象庁の区分で 3月~5月)だ。晴天、東南東の風、最高気温が、19.5℃(14:44)と心地よい。今朝のテレビの天気予報は、さっそく「桜」の「開花予想」をしていた・・・なんでも、昨年の開花は平年並み(3/24)だったが、今年は一週間ほど早い(3/14)かもしれないとのこと。

■ 気象庁
「さくらの開花日(2021-2025年)」
    ー https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_07.html

家中の壁掛けカレンダーから、2月分をせっせとはがした(100均ショップの壁掛けカレンダーが安価なため、部屋や空間ごとに吊るしている)。今年は「うるう年」でないので、時刻と月日を交互に表示するデジタル時計の調整の必要がないのは幸いだ(これも100均ショップで購入して、壁掛け時計の見えぬ洗顔所からトイレまであちこちに置いている)。

気分は春。待ちに待った春だが、最高気温からの下降も激しい。気温の変化はしばらく波打つように繰り返しそう。まさに冬から春先の「三寒四温」だ。

以前のブログで、この時期にちなんだ、童謡「春が来た」(作詞 高野辰之、作曲 岡野貞一、明治43年:1910年発行の『尋常小学読本唱歌』に所収)を触れていたと思ったら未だだった。これほど親しまれた曲を未掲だったとは・・・そこで、先日(2/27)の童謡「春よ来い」に続けてとりあげることにした。春は、山にも、里にも、野にも来る。

子どもの実感として、春は入学式(新学期)、さくらの花見、遠足など楽しい行事でいっぱいだった。幼いころ、家族と山裾の畑地に行って、「レンゲソウ」を摘み花輪を作った記憶がある。なぜか、思い出はドローンで撮ったような心像なのだ・・・心のどこかで美化したい気持ちがあるのだろう。
------------------------------------------------
春が來た 春が來た どこに來た
山に來た 里に來た 野にも來た

花が咲く 花が咲く どこに咲く
山に咲く 里に咲く 野にも咲く

鳥が鳴く 鳥が鳴く どこで鳴く
山で鳴く 里で鳴く 野でも鳴く
------------------------------------------------

■ Youtube(登録: ゆめあるチャンネル)
「春が来た(春の童謡)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=iT2s2MHbkF4

2015年3月25日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 春の曲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/18)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第97回として、春にまつわるツツジ、雪、清秋なのどの曲を紹介した。

始めに、ツツジの花の詩「ツツジ花(진달래꽃)」とその満開の春山を楽しむ「寧辺歌(영변가)」を次のように紹介された。
・南にツツジが花を咲き始めた。金素月(김소월、1902年陰暦8月6日~1934年12月23日)の詩に「ツツジ花」(1925年)がある。<いつか私のことが嫌いになって去って、行かれる際には、何も言わずに見送ります。・・・ツツジの花をまき散らして差し上げましょう>という内容。寂しいながら、鮮やかなその色彩が浮かぶ。詩は、北方の寧辺の薬草や水が出ることで名付けられた薬山(약산)で、ツツジ花を持ちきれぬほど摘み取って来ると歌う。
・薬山のツツジ花は、朝鮮末期の民謡「寧辺歌」の中にも伝わる。春に薬山は、真っ赤なツツジで覆われ、まるで燃えているように見えた。その中で春を楽しむ様子を表した歌だ。<若い時に楽しんでおこう>という歌詞から始まる。老いて病気になれば遊べないからだ。昔の歌には、若い内に、悔いが残らぬよう楽しもうというのが多い。

▼ 民謡「寧辺歌」の歌を聴く。春の日の温もりに体が動いて、若さをしみじみありがたるのんびりした光景か。

次に、春に雪が降る光景を表したファン・ビョンギの曲「春雪(춘설)」について次のように紹介された。
・春、急に寒くなることがある。こういう寒さを「コッセムチュイ(꽃샘추위)」と言い、日本の「花冷え」にあたる。すっかり春になったと思う頃、雪が降り出して、花びらの上に白い雪が積もる。これを「春雪」と言う。何とも不思議で美しいこの光景を、カヤグムで表現した曲がある。静かな朝からはじまり、平和を表現し、そして最後は、神秘的な様子を奏する。

▼ カヤグム演奏「春雪」を聴く。ぽつぽつと雪が降り積もる印象を奏でる・・・古い趣をした今様である。

最後に、春に相応しい、青春を歌うパク・インヘの歌「青春歌(청춘가)」を次のように紹介された。
・春と秋、春秋は季節以外に、年月や歳月をも意味する。春は若い頃、秋は老年に例える。「青春」という語は、10代後半から20代の若者を指す表現で、無限な可能性を秘める言葉だ。進路に悩む若者の間で、「つらいから青春だ(아프니까 청춘이다)」という言葉がはやったことがある。不安なことも多い時期だが、新しい経験をするには、春がぴったりの季節だ。

▼ 「青春歌」を聴く。青春応援歌だそうだ・・・旋律に、東西と時間が織り成す美しい今様である。

キム・ボエさんの言葉、「春は、人々を幸せにする不思議な力を持っています」、本当にそう思います。

2018年3月15日木曜日

春何番

今年の「春一番」について、ブログに記していない。関東地方(東京)の場合、3月1日に最大(瞬間)風速15.7m/s、最高気温20.3℃、最低気温6.7℃だった。春一番の定義である、「春一番は立春から春分までの間に日本海側の低気圧が発達し、風速8メートル以上の南風が吹き、気温が上がった日を目安に発表される。」(日本経済新聞、3/2)に、当日が合致するので、確かに吹いたはずだが・・・。

3/1のブログには、穏やかなポカポカ天気と記しているが、風速について触れていない。調べてみると、近隣の街でも最大(瞬間)風速12.4m/s しかなかった。どおりで、春一番を感じなかったはずだ。(← 8m/sを超えているが)

実は、今日の夕方、風のつよさに驚いた。地元施設(通用口)から出ようとしたとき、緊急の張り紙があり、ドアが閉鎖されていた。余りの風の強さに一時的だろうけど閉めたようだ。そして、屋外で目にしたのは、駐輪場の自転車が風向きに合わせて、置く位置(方向)を変えていたのだ。管理者がひとつひとつ作業してくれたのだろう。(風に自転車が倒された結果の対処だったろうことが推測される)

そんな光景に驚きながら、それでも、寒さと無縁な春を感じた。風は柔らかく、浴びるほど心地よい。ああ、春だ、本当の春が来たと実感した。今日の風は、春何番だったのか。

(追記)3/15の東京の気象データ(気象庁「日ごとの値」より)
   ・気温: 22.1℃(今月最高)
   ・風速: 16.1m/s(今月順位、3/5 > 3/9 > 3/15 > 3/1)

2015年2月11日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」立春3曲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2/4)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第91回として、立春(입춘)(2/4)にまつわる3曲の話を紹介した。

(本ブログ関連:”立春”)

始めに、太陰暦とそれを補正する二十四節気が使われたことと、立春について次のように紹介された。
・昔、月齢に基づいた旧暦(太陰暦)を使った。農業では、太陽の動きが重要だったため節気が考えられ、1年を太陽の動きに合わせて24等分に分類(二十四節気)した。節気の始まりが、まさに立春である。立春は太陽暦の2月4日辺りになる。ちなみに旧正月は、昨年の1月31日、今年は2月19日となり、立春(2/4)がその間に二度あることになる。韓国では、こういった年に結婚をすると縁起が良いといわれた。

▼ 横笛ソグム(小笒)・テグム(大笒)、弦楽器ヘグム(奚琴)とギターによる演奏「風が伝える言葉(바람이 전하는 말)」を聴く。素朴ながら憂いを含んだ春風、どこか高原の響きして、今様である。

次に、立春を祝う行事「春聯(れん)」について次のように紹介された。
・立春に健康と幸せを祈って、漢字で「立春大吉(입춘대길)」と書いて貼り紙する風習がある。または、喜ばしいことを祈願して「建陽多慶(건양다경)」を書く。普通は短く書くが、昔の記録に長く書くものもあった。日記を書くように、「今は貧しくても、まだ若い上に両親も健康だから、暖かい春になると喜ばしい兆しもあるだろう」といった内容もある。

▼ 弦楽器ヘグムに似た中国弦楽器二胡(アルフ)による演奏「故郷の春(고향의 봄)」を聴く。春のぬくもりにまどろみつつ浮き浮きしたアレンジで、今様である。

・二胡は二弦からなり、弦の間に弓を入れて音を出す。二胡はバイオリンのように柔らかい音を出す反面、ヘグムは鋭い音色が特徴。

最後に、季節の始まりが春、節気の始まりが立春であと次のように説明された。
・東洋では春を、宇宙の気運が下から上に湧き出る季節とする。ゆえに植物も育つ。また四季を人生に例えると、春が子どもの頃に当たるというのもそのためだ。春は気運が湧き出る季節、始まりの季節であり、立春は節気の始まりである。

▼ 若芽が弾ける様子を演奏した歌と演奏「春()」を聴く。春を南国の陽気さで歌う、今様である。


※ 今回は、国楽をひと休憩したのかな・・・春は陽気に!といった感じの回だった。

2025年2月13日木曜日

きのう「春一番」にならなかった理由は?

きのう(2/12)の気象関係のニュース記事によれば、同夜、東京(都心)に「春一番」の可能性があると報じたものの、結果、きょう(2/13)になって、何もなかったかのような顔をしている。
(きょうの風の具合は、きのうより断然強かったが冷えた)

(本ブログ関連:”春一番”)

きのうの東京で「春一番」にならなかった理由は何だろうか?
・風向き:     南南西              OK
・風速:        14.8m/s          OK
・気温上昇:  10.5→12.7℃    OK
・気圧配置:  下記天気図(日本気象協会)のように、「低気圧」が日本海上にない?

「春一番」にならなかった理由の推測
「春一番」にならなかった理由を示す記事が見当たらないので素人推測してみる。風向き、風速、気温上昇は条件を満たしたが、もしかして、低気圧が日本海上になくて、大陸側の縁に沿って北上したからだろうか。
ー もしかして、もっと明確な理由があるのかもしれない。その場合、即修正します。

■「春一番」の条件
冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風を「春一番」という。ただし、発表条件は地域によって違い、関東地方の条件は次の通り。
 ・立春から春分までの期間
 ・日本海に「低気圧」がある
 ・強い「南寄りの風」が吹き、「気温」が上がる
     ー 東京の場合、8m/s以上の風で、前日より気温が高い

■ 気温、風速(東京都心)
    ー https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2025&month=2&day=11&view=
日付         最低気温            最高気温         最大瞬間風速
                ℃ 時分         ℃  時分         m/s   16方位 時分
02/13 3.4 22:53 13.1  01:41 20.6   北西 12:38
02/12 0.4 06:25 12.7  23:59 14.8   南南西 18:49
02/11       0.3                    10.5                 16.0   西北西

■ 気圧配置(日本気象協会:実況天気図(2025年02月12日) )
    ー https://tenki.jp/past/2025/02/12/chart/

2026年2月27日金曜日

春よ来い(童謡)

冬の寒さから、ようやく抜け出したというのに、ストーブやエアコンの温もりから離れられないでいる。でも温風が流れると、それが悪女の深情けのようで疎ましく思ったりする。季節の変わり目に、いつも感じることだ。寒さを惜しむ気にはならず、さっさと春の暖かさに乗り換えようとする。なんの未練もないのだ。

でも子どもたちには、冬の雪遊びは楽しかったし、これから春の陽気も待ち遠しい。眩しそうに走り回る様子がうらやましい。Youtubeに子どもたちの数々の動画がなかったら、そんなことに気づくことはなかったかもしれない。早く、春よ来い。

(本ブログ関連:”春よ来い”)

そんな春を待つ、みいちゃんの気持ちに近づいてみよう。

春よ来い」(作詞 相馬御風、作曲 弘田龍太郎)
    ー 1923年に雑誌『金の鳥』(1923年3月1日、金の鳥社)に発表(Wikipedia)
------------------------------------------------
春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒(はなお)の じょじょはいて            ← じょじょ:「草履」の幼児語
おんもへ出たいと 待っている                        ← おんも:「家の外」の幼児語

春よ来い 早く来い
おうちのまえの 桃の木の
蕾(つぼみ)もみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている
------------------------------------------------

この歌について、「唱歌・童謡ものがたり」(読売新聞文化部、岩波現代文庫)にある紹介の書き出しに、「95.1.17(阪神大震災)。忌まわしい日付だ。」とある。「災害ボランティア元年」といわれる、そのときのある出来事の紹介が続く・・・避難所で、カセットテープの童謡が流れれたなかに、この歌があった。「『懐かしい歌やな』。一人が身を乗り出し、何人かが口ずさみ、やがて全員の合唱になった。」という。

ちなみに。この歌が発表された同年(1923年:大正12年)の 9月1日に、「関東大震災」が発生した。

■ Youtube(登録: ゆめあるチャンネル)
「春よ来い(春の童謡)」演奏・歌:山口あい
    ー https://www.youtube.com/watch?v=6hE633-pw3g

2016年2月14日日曜日

春一番 2016

どうやら、「春一番」が吹いたらしい。昨夜来、風が絶え間なく吹く気配したが、家の中で実感がわかずいた。昼までにすっかり落ち着いてしまった。暖かく天気上々である。

そういえば、去年、春一番はなかった(2012年も)。砂塵を巻き上げて、子どもの目に悪さをするようで、待ち望むものでないが、なければないで寂しいもの。冬から春への気象として受け入れよう。

(本ブログ関連: 2015年ナシ、”2014年”、”2013年”、”2012年ナシ”、”2011年”、”2010年”)

読売新聞の記事、「関東・東海・北陸・中国で『春一番』…気象庁」(2/14、抜粋)によれば、「気象庁は14日午前、関東と東海、北陸、中国で『春一番』が吹いたと発表した。/低気圧の影響で各地で南風が強まり、最大瞬間風速は東京都心で21.4メートル、静岡市で17.7メートル、名古屋市で13.6メートルを観測した。」とのこと。

気象庁、「天気予報等で用いる予報用語」の「春一番」解説
--------------------------------------------
冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風
<備考>
・気象庁では立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風としている。
--------------------------------------------


(追記)
じわっと暑さで締め上げられたよう。一体何を着ればいいのやら。暖かい飲み物も未練ない。明日には寒さに震えるというに。この二日間、天候に振り回されたようだ。

2012年3月21日水曜日

春一番ならず

asahi.comの記事「春一番、関東で12年ぶり吹かず 近畿や東海でもなし」(3月20日23時58分)によれば、東京の今年の春に、春一番の条件を満たす風がなかったと、次のように記している。

・関東地方では、立春から春分までの間に、気象庁が設けた条件を満たす南風が記録されなかったため、2000年以来、12年ぶりに春一番は吹かずじまいとなった。
・気象庁によると、関東地方の春一番は、立春から春分までの期間に
(1)日本海に低気圧があり
(2)そこに向けて、強い南風(目安は風速8.0メートル以上)が吹き
(3)前日より気温が上がる
という条件を満たす必要がある。

この時期、北風のイメージは後ろから背を押すように吹く冷たい冬風だし、南風は顔面を覆うように暖かく吹きつける、さしずめ春一番だろうけれど。今年は、花も風も本格的に春を連れて来るのが遅い。

ところで、イ・ソンヒの「風の中で(바람 속에서)」に吹く風は、いつ頃の風か。アルバム2集「秋の風(갈바람)」(1985年、歌詞)に所収から、秋頃なのだろうけれど・・・それにしても、彼女の初期の作品は、詞とは裏腹にどうしてこうも元気なんだろう。まるで春の頃の風のようだ。

(Youtubeに登録のKnightmareSMに感謝)

(付記)
いまだ咳き込みがおさままらず、今月の健康体操教室(水曜日)は、全てお休みだ。

2011年2月20日日曜日

どこかで春が

どこかで生まれているだろう春を探しに、寒さをおして山路にいこうとするほど張り切りがない。先日、近在の小金井公園で梅を観たきりかな。日々母親と散歩を楽しむ孫とくらべて、なんと不精なことか。

せめて童謡を聞きながら、春がきたことを感じたい、Youtubeの「どこかで春が」(作詞:百田宗治、作曲:草川信)はどうだろう。「どこかで春がうまれてる」という、なげかけるように間接的に春の兆しを語る歌詞もそうだが、やさしく穏やかな曲調もよい。ゆったりとした温もりの中に、水音、鳥の鳴き声、芽吹き、そんな春の気配を子どもの心に感じさせてくれる。
山の中に春が訪れるのは三月頃のこと。ここ武蔵野にはもうすぐに春が生まれる。

(Youtubeに登録のdoushiyokaに感謝)

(本ブログ関連:2009年の3/18、””)


★★★★★ 孫が、電気屋でもらった風船(後で割れる)を、うれしそうに見上げている写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫が、四月から通う保育園の前で、誰もいないグラウンドを覗いている写真が届いた  ★★★★★

2016年3月10日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 春

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/2)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、春が感じられる3曲を紹介した。

始めに、黄秉冀(황병기, 1936年5月31日~)の、1963年初演の伽椰琴独奏曲「森(숲)」について次のように紹介された。
・韓国の新学期は3月2日から。正月と旧正月を過ぎ、ようやく新しい年の始まる感がする。寒い中、春を期待する曲に、黄秉冀作曲・演奏の伽椰琴独奏曲「森」がある。初めて伽椰琴を奏した「于勒(우륵)」の記念音楽会(1963年)で初演した。宮中音楽と民族音楽を結合した曲と評される。第一楽章「緑陰(녹음)」、第二楽章「郭公(뻐꾸기)」、第三楽章「雨(비)」、最後「月光(달빛)」。緑陰の森を水彩画のように描く。

▼ 伽椰琴演奏で第二楽章「郭公」、第三楽章「雨」を聴く。遠く長閑に鳴く郭公と、雨走る様子を描写する。

次に、中国唐代の詩人李白の詩を引用したという短歌(단가)「竹杖芒鞋(죽장망혜)」について次のように紹介された。
・春風吹き始める頃、心が踊り旅に出たい思いがする。気持ちだけ先走り、現実は厳しく、仕事や経済的にも余裕ない。昔、「竹杖芒鞋、単瓢子(단표자)」の表現を使った。竹の杖と草鞋、水や酒を持ち運ぶヒョウタンの意だ。簡単な装いで旅を象徴し、すぐにでも出かけられる気がしたかも知れない。短歌、「竹杖芒鞋」は、パンソリを始める前に、歌い手が声を整えるために軽く歌う曲だ。中国唐代の詩人李白(李太白、이태백)の詩を引用して、美しい景色を歌っている。

▼ 伽椰琴演奏と歌の「竹杖芒鞋」を聴く。声をならす短歌か、千里江山の長い旅路なのか、ゆるり進む感じする。

最後に、京畿地域の十二雑歌中、最も美しい歌と挙げられる「遊山歌(유산가)」について次のように紹介された。
・昔、農村で、春と秋に村単位で旅した。春と秋は過ごしやすく、自然が最も美しい。一方、農作業に最も忙しい時期でもある。繁忙期前や、稲刈りなど終えて後、旅に出る。遠方でなくても、普段の生活を少し離れる楽しさがあった。雑歌の「遊山歌」は、春、山に遊ぶ風習を歌う。花がきれいに咲き、城も春らしくなったの意の詞から始まる。全てが眠りから覚める季節、みなで山や川へと遊びに出かけようという歌だ。

▼ 京畿地域の雑歌「遊山歌」を聴く。大らかに喉を鳴らすリフレインが何とも大陸の香りがする。

2017年3月28日火曜日

春の季節

今日は旧暦の3月1日。いまだに旧暦と新暦の季節の捉え方に混乱する。例えば「春」について、

・新暦の「春」は、(新暦)3月~5月の間で、春は始まって一ヶ月しか経っていない。
・旧暦の「春」は、(旧暦)1月~3月の間で、春は始まって残り一ヶ月しかない。

気温でいえば、3月末の今日になって落ち着き始めて、本格的に春らしくなった。

体調でいえば、季節の変わり目のせいか、うつらうつら眠気が増している。

カレンダーでは、学生にとって大きな区切り、最後となる「卒業式」がさかんだ。

柏原芳恵が歌う「春なのに」(作詞・作曲 中島みゆき、1983年)を聞くと、時代がわずかしか過ぎてないのに、こんなにもいいい時代があったのかと気付かせる。皇太子が彼女のファンだったというのもうなづかせる、だれにも愛される、ほんわりした雰囲気が懐かしい。


(Youtubeに登録のrokumaru sirakawaに感謝)

2026年3月30日月曜日

春雨と傘、月形半平太

春の雨は、冬の雨の冷たさと違い、どこか粋な感じを与える。幕末の志士(土佐藩の武市半平太をモデルにしたともいわれる)月形半平太が、京都三条の宿を出るとき口にした「春雨じゃ、ぬれて参ろう」という決め台詞がある。

(本ブログ関連:”春雨”、”端唄 春雨”、”雨水”)

■ 月形半平太、新国劇(Wikipedia)
------------------------------------------------
・「月形半平太」は、<行友李風(ゆきとも りふう)> 作の戯曲および、同作の主人公の名。1919年(大正8年)、<新国劇> による京都明治座での公演が初演である。
・劇団名「新国劇」は新出発に際し、澤田(正二郎)の恩師 <坪内逍遥> から与えられたものである。「新国劇」は「新旧両派歌舞伎劇を越える新しい日本の劇」を標榜する名称で、新派と新劇の中間という位置を示すものといえよう。
------------------------------------------------

日ごと思いつくままつづられた「ことばの歳時記」(金田一春彦、新潮文庫)に、こんな解説がある。金田一春彦氏が、春の時期、京都を訪れて気づいた経験から、月形半平太について次のように触れている・・・「春とは見えじ春の雨」に合わせて。
------------------------------------------------
新国劇の芝居で見ると、月形半平太が、三条の宿を出るとき「春雨じゃ、ぬれて参ろう」と言うが、今思うと、彼は春雨が風流だからだからぬれて行こうと言ったのではなく、横から降りこんでくる霧雨のような雨ではしょせん傘をさしてもムダだから、傘なしで行こうと言ったものらしい。そこへゆくと、東京の春雨は「侠客春雨傘(きょうきゃくはるさめがさ)」という芝居の外題でも知られるように、傘を必要とする散文的な雨である。
------------------------------------------------

そういえば、春には<霞>もよく似合う。


■ 侠客春雨傘(コトバンク)
「侠客春雨傘」
    ー https://kotobank.jp/word/侠客春雨傘-1524483
------------------------------------------------
・<福地桜痴(ふくち おうち)>作。1897年4月 東京歌舞伎座初演。
・武士の無謀から札差(ふださし)稼業を捨てて俠客になり,女嫌いの遊び好きとして俠気を発揮する <(大口屋)暁雨> の活躍と,<お鶴> のちの<薄雲太夫>の敵討(あだうち)を中心に組まれた6幕物
------------------------------------------------

侠客が傘を持って登場するスタイルには、粋と情が示されるという・・・。(昔の日活映画で、主人公はなぜかギターを背負っていた)

2014年3月18日火曜日

春一番2014

朝から、空をねじり轟かす強い風音がする。きっと春一番だろうと思ってネットを見れば、読売新聞の記事「関東で『春一番』…東京都心で風速17.7m」(3/1813:57)に、春一番と次のように報じている。ああ、結膜炎の季節が始まった。

(本ブログ関連:”春一番”)
---------------------------------------
・気象庁は18日午前、関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。昨年より17日遅い。

・関東地方では、朝から南風が強まって各地で気温が上昇し、東京都心で午前9時40分に最大瞬間風速17.7メートルを観測した。午前11時現在、19.4度を観測し、4月中旬の陽気となった。JR東京駅前では、風に髪をなびかせながら歩く通勤客や観光客の姿が見られた。

・同庁では、立春から春分までの間に吹くやや強い南風を春一番としている。18日は日本海上を発達しながら通過する低気圧に向かって、南から暖かい風が吹き込んだ。
---------------------------------------

2016年3月15日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 柳

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/9)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、別れを象徴する「柳」に関連した3曲を紹介した。

(本ブログ関連:””)

始めに、春に相応しい、緑美しく映える柳と飛び交う鶯が織り成す光景を次のように紹介された。
・春、緑陰芳草の季節。別れを象徴する柳について、韓国でも「柳を折る」といい、旅立つ人を見送ることを意味する。柳は、川辺に育つ生命力の強い木で、年中見られ、特に春に目立つ。枝が伸びて、緑の葉が生え、柳に春が来たことが分かる。昔の詩に、<柳の枝と、そのそばを飛び交う鶯の様子>を描いたものがある。柳を糸に、鶯を機織りの金具に、布を織る姿に例える。美しい緑の葉が、花より美しいという内容だ。

▼ 柳と鶯の詩を歌にした、女性歌曲「柳は(버들은)」の歌を聴く。厳かに洗練された歌い方。

次に、別れと留まる想いを象徴する、柳の枝にまつわる妓生洪娘(ホンラン、홍랑)の話しを次のように紹介された。
・凍った川の氷が溶けると、船が通れるようになる。それを待った人々も、遠く旅立つことができる。残る人々は川辺で見送るが、そこにも柳が目立つ。漢字の「柳(りゅう)」は、留まる意の「留(りゅう)」と、韓国語でも同じ発音だ。昔、旅立たずに留まって欲しいの意で、柳の枝を折って渡した。また、柳の枝は、何処にでも根をおろす。朝鮮時代の妓生洪娘は、恋人の崔慶昌(최경창)との別れに、柳の詩を作った。<柳の枝を、窓の近くに植えて欲しい、新しい葉が生えたら、自分だと思ってくれ>という。南への交通の要地だった忠清道天安地域には、別れを象徴する柳が多かった。民謡「天安三叉路(천안삼거리)」までできたほどだ。

▼ 民謡「天安三叉路」を聴く。様々な色彩を帯びた楽しくアレンジした今様の歌(アカペラ)。

最後に、中国河南省の都市の「洛陽の春(낙양춘)」を奏する宮中音楽について次のように紹介された。
・中国の洛陽は、古代から様々な王朝の首都として知られる。何と三千年以上の歴史を誇り、有名な遺跡地も多い。毎年4月に開かれる、牡丹祭りも有名だ。宮中音楽に、「洛陽の春」がある。高麗時代に中国から伝わった詩を歌にしたもの(詞楽)で、柳が登場する。<柳を見つめながら、旅立った人を想う>。中国の詩に、柳は別れを象徴するものだったようだ。

▼ KBS国楽管弦楽団の演奏「洛陽の春」を聴く。春の風のように穏やかに、軽やかに響く。

キム・ボエさんの可愛らしい言葉、「別れを象徴する柳ですが、昔の音楽にも色んな形で表れています。誰かを恋しく思うことは、時には辛いことです。でも、恋しい人がいるということは、幸せなことでもあると思います。」

2016年4月13日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 春

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「春」に関連した3曲を紹介した。

始めに、韓国の「節句」の中の3/3の上巳(삼짇날)について次のように紹介された。
・日本では、奇数月数と重なる日の<正月、上巳、端午、七夕、重陽>を五節句という。韓国も同様に特別にした。1/1日は正月(설날)3/3は上巳5/5は端午7/7は七夕9/9は重陽だ。上巳と重陽は、記憶に少ないけれど、春と秋の最中、自然を楽しむに適切だ。燕は、上巳に戻り、重陽に去るという。今週土曜日(4/9)は、旧暦3/3の上巳だ。韓国の南の地では、花が満開しているようで、想像するだけで心が浮きたつようだ。

▼ <春を迎えて山川へ遊びに行こう>という「遊山歌(유산가)」を聴く。暖かな陽射しに誘われて野に遊ぶ、今様に。

次に、春の景色を歌う「遊山歌」、燕を歌う「興甫歌(흥보가)」について次のように紹介された。
・春を歌う歌に、京畿地域の十二雑歌中一番とされる「遊山歌」がある。花は満開、新芽の美しい春景色を歌う。他に、カヤグム演奏と共に歌う、燕の歌、パンソリ「興甫歌」がある。燕が瓢箪を持って、善人の興甫の家に到着する旅路を表現する。韓国では春に、燕が江南から戻るという。江南は、一般にソウルを横切る川(漢江)の南側を指すが、燕が戻って来る江南は、中国の揚子江南部の江蘇省、安徽省などの平野地帯を指す。また、興甫は、韓国の南側、全羅北道南原地域に住んだといわれる。燕は、数々の名勝をよぎるため、昔の人々に一度は行ってみたい場所だった

▼ パンソリ「興甫歌」から、カヤグム演奏と歌による「燕路程記(제비노정기)」を聴く。京劇風の軽快さ、コラボの如く。

最後に、3/3の上巳に、気が合うもの同士で出かけて楽しんだということについて次のように紹介された。
・3/3の上巳に、食べ物や酒を準備して山や川へ遊びに出た。花を楽しみ、花を素材に料理を作った。女性は、機織りや縫い物をし、若者は学問をする。年寄りも、大人びたふるまいをしなければならないストレスがあったはず。上巳になると、若者は若者同士で、女性も年寄りもそれぞれ遊びに出かけた。気が合うもの同士で出かけて楽しんだことだろう。

▼ パンソリ「興甫歌」から、「燕を捕えに行く場面(제비 후리러가는 대목)」の語りを聴く。正統にのびやかな声が響く。

・燕が興甫の家を訪ねたものの、意地悪なノルボ(놀보)の家に行かなかったので、ノルボは燕を捕まえに出た。燕も、いるべき場所は分かったのだろう。ノルボの思うままにいかなかったという。