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2019年10月7日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-2

朝方のヒンヤリした涼しさと、昼間の陽射しの暖かさとの落差に驚く。秋は確実に深まった。町を歩けば、来年のカレンダーが店頭に並んでいたり、あるいは町の貴重な本屋が店仕舞いしたり、あっけない変化に気付かされる。

市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」の2回目の今日は、時代の変化を捉える経済史の立場から「資本主義経済興隆と成熟においてユダヤ人の果たした役割」について、学習院大学准教授の竹原有吾氏の解説があった。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

ユダヤ人の、中世から資本主義興隆(すなわち都市経済から国民経済へと規模を拡大する)までの経済活動を、ドイツ(プロイセン)の歴史(18~19c)を通じて追った。

① 中世都市の中での経済発展として商業ギルドの形成
  ・キリスト教社会へと変化する中で、都市部でユダヤ教徒も金融面で発展する
② 宮廷商人として国王(王朝)に認められる
  ・国際ネットワークを通じて、絹織物などの交易に従事する(重商主義の時代)
③ 啓蒙思想による立場の変化・確立
  ・裕福なユダヤ商人(宮廷商人のユダヤ教徒など)は、(特権を持つ)キリスト教徒とほぼ対等な権利を持った(1812年)
  ・ナポレオン戦争の戦費や賠償金の調達へ関与する
  ・商業ギルドを解散して、ベルリンの商業会議所へ参加する(1820年)
④ 工業化への進展
  ・鉄道建設(背景となる産業勃興を含めて)のため、信用銀行を設立する(19c半ば)

「まとめとして、ユダヤ教徒は経済活動の担い手の宗教を問わない国民経済の形成・発展に向けて努める中で、結果的に会社や銀行の経営者として(すなわち経営者の役員にユダヤ教徒が多くなって)経済的に目立って活躍することになる」

(感想)
歴史の中で「国家」という言葉ひとつにしても、現在の意味での「国家」とは大いに違うわけで、漠然と聞いていると読み違えることになる。
・国王(王朝)が、ユダヤ人の金融を使うメリットはどこにあったのか?
  - 国民(キリスト教徒)の金融を利用しない理由は?
  - 従って、ユダヤ教徒はどのようにして王権へ取入ったのか?
 ・経済史ならば、ユダヤ教徒が持つ金融力を<数字>で示して欲しかった。