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2013年3月6日水曜日

講演会「韓国映画にみる伝統音楽と芸能」

今日は本当に暖かい。冬着をブレザーに替えて外出する。帰宅も全然OK。どこからか花の香りが漂ってきそうな春の夜道だ・・・そういえば、小学校の垣根の沈丁花はどうしているかな。

今晩、韓国文化院で開催された講演会「韓国映画にみる伝統音楽と芸能」(講師:植村幸生東京芸術大学音楽学部教授)に行く。毎週、KBS WORLDの放送「国楽の世界へ」(解説:岸加那子アナウンサー)のおかげで、少しは身についた知識をベースにして講演を楽しく聴くことができた。

次の3っつの映画を題材に、韓国伝統音楽(国楽)についての歴史、宗教および、音楽上の解説があった。
・「風の丘を越えて 西便制」(1993年、監督イム・グォンテク、主演オ・ジョンヘほか)
  特にシャーマニズム(巫俗)にはじまり、民間芸能としてのパンソリの説明がされた。
・「黄眞伊」(1986年、監督ペ・チャンホ、主演チャン・ミヒほか)
  コムンゴ:男性、カヤグム:女性という楽器の区別意識が20世紀に入って固まったようだ。
・「王の男」(2005年、監督イ・ジュンイク、主演カム・ウソンほか)
  仮面劇、燕山君の話しから、トリックスター(山口昌男)のような関係が説明された。

わたしにすれば、「黄眞伊」から「分かりたいです(알고싶어요)」を、「王の男」から「因縁(인연)」を、イ・ソンヒの歌にからめてお話が展開されたら最高でしたが・・・今回そんなわけにいきませんけどね。

投影された講演資料を、ホームページに掲載していただけたら幸いです。

チャン・ユンジョンの「最期の川」(原題:「招魂」)

朝鮮日報の記事「チャン・ユンジョン、日本演歌チャート1位 '気炎'」(3/6、ペク・チウン記者)によると、一般社団法人全国有線音楽放送協会の2月度集計(期間:2013.02.01~2013.02.28)で、「トロットクイーンのチャン・ユンジョンが、日本2集タイトル曲「最期の川」(2013年)*で演歌チャート1位を占めた」と次のように報じた。(抜粋)

(*)作詩:キム・スンゴン(日本語作詩:田久保真見)、作曲:イム・ガンヒョン、編曲:イム・ガンヒョン

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・有線ランキングチャートは日本の音楽有線放送のなかで高い認知度を誇り、チャンネルで紹介された曲回数と、ユーザーが「もう一度聴きたい曲」に申請した回数をもとにランキングを集計する。演歌チャートは、この中で最もランキングが難しい部門に数えられる。特に外国の歌手が1位を占めたのは異例なことで、チャン·ユンジョンの人気を実感させる。
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<Youtubeによる映像>
・韓国原曲「招魂(초혼)」(2010年)・・・韓国固有の信仰(巫俗)をベースにした映像
・日本語版「最期の川」(2013年)

(付記)
原曲「招魂」(2010年)と「最期の川」では、歌詞中の主人公(男女)が逆転している。正直、声の張りから言えば原曲の方がいいような・・・日本語の一音(子音+母音)一音で細(こま)切れになっているからだろうか。逆にいえば、日本の歌の場合、母音に音色を与えることになる・・・のだが。