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2019年3月18日月曜日

庭のさんしゅう~の木

先日(3/15)、公園の梅林のはずれに、黄色の小さな花を集めて咲く「サンシュユ(山茱萸)」の木を見た。子どものこのから、あかるい黄色の色彩が好きだった。考えてみれば、バナナにも、卵焼きにも通じる。軽快な黄色が青空に飾られていた。

公園の木には、名前を示す札が付くことがある。特に一つ立ち、美しい花を誇るとき、人々が集まるならなおさらのこと。ところが、その木には名札がなかった。幹のくねり具合、木肌のつややかな感じからサルスベリかと思ったが、花弁の色合いや形、なによりその時期から違うことは容易に分かったが・・・。はて、何の木だろうかと思案にくれていたら、通りがかりの人から「サンシュユ(山茱萸)」の木と教えてもらった。以前、ブログに記したことがあるのに、すっかり忘れていたのだ。

(本ブログ関連:”サンシュユ(山茱萸)”)

ところで、「サンシュユ」と聞いて、「庭のさんしゅう~の木」で始まる民謡を思い出した。ネットで調べれば、宮崎県椎葉村地方の「稗搗節(ひえつきぶし)」*だった。実は、ネットに「さんしゅう~の木」を、「サンシュユ(山茱萸)」という声もあるが、岩波文庫の「日本民謡集」(町田嘉章・ 浅野建二編)を見れば、正解は「山椒(さんしょう)」の木だった。落人伝説にもつながる歌で、どこか哀調もある。

(*)「稗搗節(ひえつきぶし)」: 宮崎県観光のおすすめ穴場スポットナビ!
 http://miyazakiken.xyz/%E6%A4%8E%E8%91%89%E6%9D%91/post-815.html

Youtubeに、「稗搗節」(唄:神楽坂はん子、三味線:豊吉・豊葭)のSP版が登録されているので聞いてみよう。ちなみに、歌い手の「神楽坂はん子」(1931年~1995年)は名前から根っからの芸者育ちに聞こえるが、けっこうモダン芸者とでもいえる活動をしたようだ。SP音盤とはいえ、決して古いものではない。


(Youtubeに登録のkotyavideoに感謝)

(参考)上記のSPレコードについて
「コロムビアレコード戦後邦楽SP盤総目録 78MUSIC」の紹介記事より
  http://78music.web.fc2.com/columbia2.html
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曲名                 稗搗節
歌手・実演家     神楽坂はん子
演奏                コロムビアオーケストラ、三味線 豊吉・豊藤
作詞
作曲                 平川英夫
編曲
番号                 A1774
mat                 214196
新譜年月           1953.11
区分                 流行歌
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