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2018年7月10日火曜日

(資料)リメイクについて

イ・ソンヒのリメイクアルバム「le dernier amour(最後の愛)」は、正式にはフランス語タイトルのようだが、「最後の愛」といった方が口にしやすい。彼女の、初めてのリメイクアルバムということになる。もちろん、ライブや放送でカバー曲を歌ったことは多数であろうけれど、アルバムにして出すのは初めてというわけだ。

(本ブログ関連:”le dernier amour(最後の愛)”)

週刊東亜の「キム作家の音談樂談」の記事「大衆歌謡のクラシック化境地を開いて見せる」(7/10)は、「リメイク」の模範として、イ・ソンヒとアイユー(IU)が出したリメイクアルバムについて以下のように語っている。(抜粋)
ここでは、「リメイク」について、対象曲は時代の検証を終えたものであり、商業的にはリスクを減らした安全策であるといった評論家らしい苦い前提をしているが、まあ、そんなことより、本来のリメイクの意義について語っている部分(学生のリポートにコピペされるような内容だが)を参照させていただいた。

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・一般的に人が音楽を最も旺盛に聞く時期は、10代から20代半ばだ。その時代に聞いた歌は、生涯を共にする。言いかえれば、「最近の歌は、聞くことがない」と考えがち。イ・ソンヒのファンたちもそうだろう。その時、その時代の音楽にだけ陥没していた既成世代に、イ・ソンヒのリメイクアルバムは、「ああ、最近の歌もイ・ソンヒが歌うといいね」という認識の転換をいだかせる。

・アイユーとイ・ソンヒは、このような作業を通じて自身の世代に、それぞれ他の時代の音楽を伝える。これは、すぐに彼らの音楽に対する認識が、枠にはまっていないことを証明するだけでなく、歳月のかなたに消えたり、既成世代に届かなかった音楽をよみがえらせる大切な作業であるわけだ。言ってみれば、クラシックが楽譜を通じて絶えず息を吹き返して再解釈されるように、大衆音楽もやはり新しい音と新しい声で、違う世代に持続可能性を教えてくれることだろう。
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