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2022年3月20日日曜日

自然観察(9)、東京の桜開花

第3日曜日のきょう、月例の自然(おもに植物=野草・樹木)を観察する会に参加した。膝痛も限りなく快方してきたので、この機会に歩数を確保しようと・・・結局 3,500歩ほど歩いたが太ももの筋肉がへとへとになった・・・成功と思う。

(本ブログ関連:”自然観察会”)

観察場所の公園にある「桜」の幹に、花が咲いているのが見られた。本日、東京管区気象台から <靖国神社にある桜の標本木(ソメイヨシノ)の開花>が発表されたと、日本気象協会は次のように報じた。

■ 日本気象協会(2022年03月20日14:02)
「東京で桜が開花 平年より4日早く 昨年より6日遅い 16年連続で関東(地方で)一番乗り」
   https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2022/03/20/16581.html#sub-title-a

午前中実施の観察会は、始め少し寒かったが、次第に陽がさしてきたものの、気温14℃くらいで、もう少し厚着しておけばよかった。きょうの最高気温も15.0℃(13:35)に終わった。

ところで、今回の観察会では、春らしく多数の植物を紹介・解説いただいた。以下の記述は、観察会指導者の方の解説を聴き耳たてたもので、聴き間違いがあるかもしれない点をご容赦。

ジンチョウゲ(沈丁花):樹
・「ミツマタ」の仲間で共に香る。樹皮が丈夫だが、ミツマタのように紙作りに適さない。
・根が弱く移植がむつかしい。基本的に、人為的な挿し木で増やされたもの。
・「花弁」に見える花は、「(がく)」でできている。


アカシデ(房):樹
・雄花の茶色の房が垂れさがっている。(シデ:しめ縄の紙垂(しで)に由来とのこと)


ペンペングサ(ナズナ
・「春の七草」(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の「ナズナ」に当たる。当然、茹でて食べられるとのこと(チャレンジャブルな会員の方が、花の部分を生のまま試食した)。
・「ぺんぺん草も生えない」といった言葉の方が耳に馴染んでいるが・・・。


カントウタンポポ(Wikipediaも参照)
・花のつけ根にある、緑色の総苞の外片が反り返らずに垂れ下がらない。
・自家受粉できない(自家不和合性)・・・昆虫による花粉の媒介が必要。
・外来の「西洋タンポポ」に負けて絶滅の危機がある・・・大切にしたい。
  - 西洋タンポポは、自家受粉でき、年中発芽できる。


ダイサギ
・観察途中、小川に「ダイサギ」が舞い降りたとのこと、慌てて撮りに行ったがピンボケ。
・(付記: 野鳥望遠鏡を通して「オオタカ」の若鳥をみた。「ウグイス」の声を聞いた)


ソメイヨシノの開花:樹
・多分、ソメイヨシノのはず。
・上記の、都心での「開花宣言」が出るだろうと、みなで語り合った。


フキ
・以前(3/3)観察したフキノトウの丈が伸びて雑草風に成長。
・根元の葉がやがて大きくなり、その葉柄を採集して茹でれば食用になる。子どものころ経験した食感は忘れられない。


・薄紫色の花が愛らしい。群生していたので、次に2つの画像を載せる。
・小さなスミレというわけでもなく、やがて葉が大きくなるそうだ。




(付記)
観察会で、次のような解説をいただいた。
・「花弁」は学術用語だが、「花びら」は学術用語でない。

<花の進化> 
・海 ⇒ 陸上(コケ → シダ: 花がない「隠花植物」)⇒(花ができる「顕花植物」)
・花(および萼)は、葉から進化した。

<花冠(複数の花弁)の開き方>
・閉鎖花:花冠が開かずに終わる。「ホトケノザ」の花の一部が閉鎖花(自家受粉)。
・開放花: 多くの花は花冠が開く。

<「コブシ」と「ハクモクレン」の花弁> 共にモクレン科
・枚数: コブシ(6枚)、ハクモクレン(9枚)
・形: コブシ(広げるように平たく咲く)、ハクモクレン(上向きに包むように咲く)

・「単葉」と「複葉(複数の葉で1つの葉となるもの)」の違い。