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2023年5月11日木曜日

(資料)初夏とカッコウ

夏の高原や山地で鳴き声を聞く野鳥に「カッコウ(郭公)」*がいる。野鳥図鑑を見ると、カッコウは意外にサイズが大きくて、「ドバト(カワラバト)」並み(35cm)である。イメージが違うのは私だけか・・・、残念なことに、このブログにカッコウについて見たとか聞いたとかの記録がない(経験を忘れただけかもしれない)。
(*)唱歌では、「森の奥」だったり「湖畔の森の陰」で鳴いている。

カッコウは、武蔵野の台地でも観察できるようだ。自然観察会の会報を見ると、昨年(2022年)の例として、5月~6月の間に19件報告されている(7~8月についても、別年の報告で数件ある)。

渡り鳥のカッコウは、日本の初夏にやって来て夏を過ごすため、<夏の季語> になっている。一方、「ヨーロッパでは、春を告げる鳥、春の嵐を呼ぶ鳥、幸運を呼ぶ鳥とされる」(Wikipedia)ようだ。(e-Wikipediaでは「ヨーロッパとアジアへの広範囲にわたる夏の渡り鳥」、d-Wikipediaでは「成鳥と幼鳥は 8 月の初めにドイツを離れ、通常 4 月の後半に戻ってきます」とある)

英国中世の詩人「ウィリアム・ラングランド(William Langland)」(1332年~1386年)が著した(おそらく 1377年に書かれた)叙事詩「農夫ピアズの幻想」(池上忠弘訳、1975年)の序は、「日の暖かなある初夏のこと。・・・」から始まる。この語りについて、<訳注>に、中世当時の聴衆をひきつける常套として、次のよう解説されている。(抜粋)
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日の暖かなある初夏のこと
これと似た表現は十四世紀中頃、頭韻詩で書かれた(3つの詩集が示される)に見られる。このような冒頭部分は中世の文学の夢のアレゴリー**物語では常套的な表現手段で、聴衆を非現実的なアレゴリー世界に導くものである。ある晴れた五月の朝、木や鳥、草花や小川が必ず道具として配置され、・・・
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(**)アレゴリー: 寓意、「<知恵>は言った・・・」のように擬人化する表現。

Youtubeに登録されている、海外の古楽(合唱)の歌詞にカッコウと関係づけて「夏がやってきた」という表現がある。
「【最古のカノン】【中世の英語】夏がやってきた」(対訳付き)
- https://www.youtube.com/watch?v=K1D-XAixWPs
登録者の解説によれば「1280年ごろから1310年ごろに書かれたと考えられています。」とある。歌の出だし部分の対訳は次のようになっている。
- Youtube登録者: rossignol japonais DTM古楽etc.  に感謝。
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    歌えカッコウよ いま 歌えカッコウよ 
    夏がやってきた 大声で歌え カッコウよ
    種は芽ばえ 草地は花盛りになり 木はいま芽吹く
    歌えよカッコウよ
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黎明の千葉県南部地震

窓に薄明かりがにじむ日の出前、うつらうつらしていたとき微かな揺れを感じた。思った以上に続く。このまま震度が強まるのではと恐れたが、やがて静まりほっとする。

すぐにテレビをつけて確認する。地震速報が流れていた。震源は「千葉県南部」、最大震度は「木更津市で震度5強」が観測されたというテロップが流れた。

気象庁の「震源・震度情報」を見る。(2023年05月11日04時20分発表)
都内については、都心で品川区・千代田区で震度4、都区部で震度3、都下(多摩東部)で震度2。体感でも震度2といったところだ。
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震源・震度情報
地震の発生日時: 05月11日04時16分頃
震央地名: 千葉県南部
深さ: 40km
マグニチュード: M5.4
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NHK情報
・専門家は、関東地方地下に沈み込むフィリッピン海プレートによるいつもの地震という。
・千葉県での最大震度5強は、2012年3月14日の「千葉県東方沖地震」以来とのこと。

(本ブログ関連:”千葉県東方沖地震”)