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2011年11月29日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 金竹坡

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/23)に、人物シリーズ3回目として「伽椰琴散調(가야금산조)の名人である金竹坡(김죽파)」が紹介された。
ところで、紹介者の岸さんのブログ「かなちゃんの韓国大学院生活」で、そのご活躍を知ることができる。

まず、散調(산조、)の復習からはじまった。
・韓国を代表する器楽演奏曲。
・100年ほど前、金昌祖(김창조1856~1919)という人物が初めて、伽椰琴散調を作ったとされている。そのメロディーは、金昌祖の孫娘の金竹坡(김죽파、1911-1989年)の手により大きく発展していった。

▼金竹坡流、伽椰琴散調の中から「フィモリ휘모리)」を聴く。複雑な拍子でなく、軽快な伽椰琴に気持ちも合わせ易くなる。

次のように金竹坡のプロフィールが紹介された。
・1911年、全羅南道霊岩(靈巖、영암)で生まれる。
・7歳の頃から、伽椰琴散調の基礎を作り上げた、祖父金昌祖より直接、伽椰琴を習う。
・14歳で演奏団の協律社(협률사)に所属し、その後ソウルに上京。
・20代の初め結婚、その後復帰して金竹坡流伽椰琴散調を完成。
・1985年、来日演奏会。
・1989年、79歳で没。

▼若き日の金竹坡の伽椰琴による「アリラン」を聴く。余韻を持たせながらも、軽やかにステップを踏むようなアリランだ。原初のアリランを聞いたような気がする。記録的な意味合いも深いのでは・・・。

▼金竹坡伝承者ムン・ジェスクによる民間風流の中から「羽調(우조)」を聴く。風流に時は流れていく、陽射しも暖かな春に聞きたくなるような・・・。