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2017年8月16日水曜日

今日も雨、雨 : イ・ソンヒ「雨降る街に立って」

一日中、雨。ヒンヤリしている。東京は、今週末まで雨の降り続く可能性がある。そこで、長雨の記録が話題になったりしている。NHK News WEBの記事「東京都心は16日間連続の雨に 8月としては2番目に長い記録」(8/16)によれば、2番目の記録のようだ。(抜粋)

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関東では先月下旬から、ぐずついた天気となる日が多くなっていて、このうち東京の都心では今月に入ってから16日連続で雨が降っています。これは、22日間連続で雨が降った40年前の昭和52年8月に次いで、2番目に長い記録となっています。
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ただし、最長の記録22日間連続には及ばないものの、ここまで来ると変な記録意識も出てくるが、農作物への影響が重大かもしれない。

こんな雨の日だから、イ・ソンヒの9集所収の「雨降る街に立って(비오는 거리에 서서)」(1994年、作詞・作曲イ・スンジン)を聴こう。あぁ、もっとヒンヤリしてしまったようだ。

(本ブログ関連:”雨降る街に立って”)


雨降る街に立って、あなたを待っているのね
行き交うたくさんの人たちの中で、私は立ち続けるのね
降る雨の中で、たたずんで、あなたを待っているけれど
どこにも見つからないあなたは、雨に濡れた私の心が分かるの
*
雨降る街に立って、あなたを思っているけれど
みすぼらしい私の姿は、私にも、どうしょうもできないの
消えていく、あなたの悲しい後ろ姿のように一人でここに

雨降る街に立って、あなたを待っているのね
暗い夜は更けていくのに、あなたは見えないのね

(*以下繰り返し)


(Youtubeに登録のkoreanballadsに感謝)

KBS WORLD「国楽の世界へ」興甫歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/9)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、パンソリ「興甫歌(흥보가)」から道に関連する曲を紹介した。

始めに、パンソリ「興甫歌」の「燕路程記제비노정기)の場面について次のように紹介された。
・パンソリ「興甫歌」は、善人の弟興甫(フンボ)と意地悪な兄ノルボの話だ。「興甫歌」に「燕路程記」の場面があり、善人興甫が怪我をした燕(つばめ)を治したところ、燕が恩返しする。秋に江南に行った燕が、翌春、興甫にふくべ(ヒョウタン)の種を持って戻ってくる。江南(ソウルの地名でもあるが)は、中国揚子江の南の暖かく豊かな地を指す。「燕路程記」には、燕が戻るとき通る、色々な景勝地の名が登場する。

▼ パンソリ「興甫歌」から「燕路程記」を聴く。十二諸国の<景勝地>をたどったのだろうか?

次に、「燕路程記」の道のさらに遠く、天竺(インド)への旅について次のように紹介された。
・燕が戻る道をたどると、北京を経由して鴨緑江を渡り、平壌を経て南の興甫の家に到着する。海を横切ればずっと近いが、遠回りする。当時、朝鮮と中国両国の使臣が往来する道だ。「燕路程記」の道は、よく知られた道で説得力がある。歌で体験する楽しみでもあった。さらに遠くに、天竺や中央アジアがある。三国時代、仏教伝来により多くの僧がインドまで行った。普通の人に行けぬ時代、天竺は、神秘の地として、あの世に行く道といわれたりした。

に似た管楽器センファンとインドの弦楽器シタールで「天竺の道(천축의 길)」を聴く。インドの香りして今様に。

最後に、「シルクロード」を通じて宗教や文化が交流したことについて次のように紹介された。
・中国を経て、インド、遠くは西域まで繋ぐ道が「シルクロード」だ。重要な商品の絹が行き来したのでシルクロードと名付けらた。商業だけでなく宗教や文化も交流した。砂漠、雪に覆われた山道は険しく、旅人を狙う盗賊もいた。インドで修学した中国人僧侶が、人の白骨が道標になる道と言い伝えた。それでも人々は命がけでシルクロードを通り、世界を切り開き文物を伝えた。仏教音楽にも大きな影響を及ぼした。最近は、伝統音楽の歴史を探る作業が活発に行なわれているとのこと。

▼  篳篥(ヒチリキ)に似た2枚リード木管楽器ピリで「カシュガル、シルクロードの人々(카슈가르-실크로드 사람들)」を聴く。今様に。