▼▼ 青字下線付語句のリンク先は、マウス右クリック+<新しいタブ>で進んでください。(本ブログ関連)の最下段に「次の投稿ホーム」があるとき次ページがあります。▼▼

2012年8月14日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 張思翼

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/8)に、人物シリーズ40回目として歌い手(ソリックン)の張思翼チャン・サイク、장사익、1949年~)を紹介した。

張思翼が歌に選んだ、詩「旅人(나그네)」(朴木月(박목월)、1916年1月6日~1978年3月24日)*の朗読から始まった。

(*)高校の教科書にも載っている詩だそうだ。また、ホームページ「イ・ワングン、イ・ハクジュンの希望の文学」に詳細な解説がある。

▼張思翼の歌による「旅人(나그네)」を聴く。リズムは国楽風、旋律は洋楽風・・・微妙にミックスして違和感がなく、むしろ親和的でさえある。

張思翼に対する評価について、いろいろな見解があるという。
・(彼の)音楽の伴奏に国楽器を使用しているが、伝統的長短(チャンダン、장단)に則(のっと)って演奏されておらず、国楽としての基本に欠けるという評価もある。
・(解説者の岸さんの解説)「(彼の音楽の)その中に国楽の匂いを感じ取れるということは、昔から現在まで、人々が守り伝えてきた韓国の情緒がチャン・サイクさんの音楽の中に込められているということなのではないでしょうか。」**

(**)納得です。コラボとかフュージョンという洗練されたものと違って、聴衆と合わせ鏡の関係を基盤にしているからなのでしょうか・・・それに、Youtubeで見る彼の風貌も飄々として良いですね。

▼張思翼の歌による民謡「アリラン(아리랑)」を聴く。朗々と詩を詠じるように歌う。いわゆる「アリラン」の旋律と離れて、言葉を強調したのだろう・・・若者にどのように感じられているのだろうか知りたい。

次のように張思翼のプロフィールが紹介された。
・1949年 忠清南道洪城郡に生まれる。父親は農楽演奏団で杖鼓チャング장구)を担当していた。
・様々な仕事を経て40代の頃に、太平簫(テピョンソ:태평소)を習い始める。
・1993年 テピョンソの演奏で、全国民俗競演大会で大統領賞、全州デサスプノリ大会で大賞を受賞する。
・1995年 たまたま演奏後の歌会で歌ったことがきっかけになり、レコーディング(1集アルバム)して歌手になる。

▼張思翼の歌による「お花見(コックギョン、꽃구경)」を聴く。母と息子の心情・・・松葉を道筋に撒く母の思い知りたい。