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2024年4月24日水曜日

(資料)小型月着陸実証機「SLIM」3度目の月面の画像送信

JAXAの「小型月着陸実証機 SLIM」と交信が維持されていることについて

(本ブログ関連:”SLIM”)

第1回目
日本時間2024年1月20日(00:20 頃)に、月面着陸したJAXAの「小型月着陸実証機 SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)」は、逆立ちした状態のため、太陽電池が起動できる状態でのみ交信できることが分かった。

第2回目
越夜の後、太陽光が当たるようになった日本時間2月25日、SLIMに対するコマンド送信に応答があり、通信機能の維持を確認。
■ SORAE
「【速報・追記】JAXA月探査機「SLIM」2回目の越夜に成功したことを確認」(2024-03-28)より抜粋
https://sorae.info/space/20240328-jaxa-slim.html
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着陸地点が夜を迎えることから日本時間2024年1月31日から休眠状態に入っていたSLIMは、太陽電池に再び太陽光が当たるようになった日本時間2024年2月25日にコマンドを送信したところ応答があり、通信機能を維持して1回目の越夜に成功したことを確認。日本時間2024年3月1日3時すぎに着陸地点が日没を迎えたため、SLIMは再び休眠状態に入っていました。
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第3回目
■ NHK NEWS WEB
「無人探査機『SLIM』3度目の “月の夜” 越え月面画像も送信 JAXA」(2024年4月24日 15時46分)より抜粋
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240424/k10014431751000.html
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日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、23日夜に探査機が再び起動し、通信を確立することに成功したと発表しました。マイナス170度の低温となる “月の夜” を越えたのは3月に続いて、これで3度目となり、月面の画像の送信にも成功しています。
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小型月着陸実証機SLIM @SLIM_JAXA

月光価千金

今晩(4/24)の「月の出」は 18時46分。生憎の小雨のため、「満月」を望めずに終わりそう。実際、「満月の瞬間」は 08時51分ころとのことだが、10時間後の夜空に見える月も充分に満月であることに変わりないはず・・・ただただ雲行が怪しい。
米国では、4月の満月を「Pink Moon」と呼ぶそうだ。この時期、花の賑わうピンク色の季節に相応しいんだろうな。

(本ブログ関連:”満月”)

春の満月は、特段の月明かりが射し陽気にさせる。Wikipediaに、北宋の大家「蘇東坡」の詩「春夜」についての紹介がある。春の宵に誘われてにぎやかな宴の後、しんと辺りが静まり夜の更ける様をうたっている。
    春宵一刻 値千金    しゅんしょういっこく あたいせんきん
    花有清香 月有陰    はなにせいこうあり つきにかげあり
    歌管 楼台 声細細   かかん ろうだい こえ さいさい
    鞦韆 院落 夜沈沈   しゅうせん いんらく よる ちんちん

おぼろに陰った月明かりに、値千金の想いをすることから、「月光価千金(げっこうあたいせんきん)」と付された曲がある。

原曲は、「Get Out And Get Under The Moon」(作曲ラリー・シェイ、作詞ウィリアム・ジェロームとチャールズ・トバイアス、1928年)で、米国で出版されたポピュラー・ソングだそうだ(Wikipedia)*。
独りぼっちで調子が悪いとき、月のもとへ行って仰いで見よう、元気になれるよと(歌詞には「6月の夜」とあるが)。
(*)余禄: 1968年「アポロ計画」のコマーシャルに使用されたそうだ(e-Wikipedia)。

それが、日本で「月光價千金」となると、ぐっと色っぽい大人のものに変わる。でも、お笑い芸人「エノケン(榎本健一)」が歌えばカラッとして陽気、ちょっとシニカルでもある。次のYoutubeの <解説蘭> に、音源にしたSPレコード情報と、歌詞など丁寧な情報が記載されている。感謝。

(本ブログ関連:”エノケン”)

(登録者: uchukyoku1に感謝)

・・・結局、春雨というには風流ない小雨が、夜も降り続いた。

2024年4月19日金曜日

穀雨 2024

きょうは二十四節気の「穀雨(こくう)」で、春雨のころ。すなわち、「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」を由来にして、この時期を「雨降って百穀を潤す」(種子の発芽と成長をうながす)という。春先、雨に濡れるのは心地よかったりする。

(本ブログ関連:”穀雨”)

雨つながりでいえば、菜の花の咲く時期の雨を「菜種梅雨」といい、「梅雨」の気配をにおわせる・・・実際、梅雨は6~7月のこと。穀雨の次の5月初には、二十四節気の「立夏」があって、梅雨入り前に夏を意識させる。順番というものがあるわけで。

今回、雨は昨夜遅くに辺りを微かに湿らせたに過ぎない。あまねく実りの雨となるには少々時間がかかりそうだ。


地図の日
ところで、きょうは「地図の日」だそうだ。伊能忠敬が蝦夷地測量のため、江戸を出発した寛政12年閏4月19日にちなんでとのこと。陽暦では、1800年6月11日にあたるが。

地図についての思い出に、中学時代、アメリカのロード・アトラス(道路地図帳)を使って、友人と地名探しを楽しんだことがある。適当にページをめくり、一方が地名をあげる。それ聞いた相手は地図に目を凝らして探しだすといった風。英語地図なので、正確な発音かどうか不確かだったが。

この友人とは気が合い、地元の図書館からロシア語会話本を借りて、教室の中で会話のまねごとをしたりした・・・ちょっと得意気に。まあ、遊び半分なので身に着かなかったけれど、変わったことをやりたい時代だった。

2024年4月18日木曜日

豊後水道地震(昨日4/17 23:14)

昨晩深夜(4/17 23:14)、「豊後【ぶんご】水道」で発生した地震(震度6弱)は、最近の「能登半島沖地震」(震度7)以来の大規模なものだった。今回は、「フィリッピン・プレート」内で発生したもので、いわゆる(プレート接触による)「東南海地震」につながるものではないという。

関東在住者には、豊後水道も能登半島もそうだったが、遠くにあって揺れを感じることがなく、TVの緊急地震速報で知るのみだった。被災状況に付いて、時間経過して初めて知ることになりそう。

■ 気象庁: 地震情報 詳細情報
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地震検知日時        2024/04/17 23:14
緯度、経度           北緯:33.2度、東経:132.4度
マグニチュード     6.4
震源の深さ           50km
震央地名             豊後水道
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最大震度            6弱(6-): 愛媛県(愛南【あいなん】町)、高知県(宿毛【すくも】市)


■ 気象庁: 地震情報 一覧
最初に豊後水道地震発生した以降、他地域を含めて連続観測の一覧である。
                                              マグニ    最大
地震検知日時         震央地名  チュード 震度         発表日時
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2024/04/18 07:27 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/18 07:29
2024/04/18 06:42 豊後水道 3.4 震度1 2024/04/18 06:46
2024/04/18 06:31 豊後水道 3.7 震度2 2024/04/18 06:33
2024/04/18 05:32 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/18 05:35
2024/04/18 05:27 豊後水道 3.2 震度1 2024/04/18 05:30
2024/04/18 04:55 豊後水道 2.8 震度1 2024/04/18 04:58
2024/04/18 04:10 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 04:13
2024/04/18 04:02 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 04:05
2024/04/17 21:00 インドネシア付近  M不明 2024/04/18 04:00
2024/04/18 03:48 豊後水道 2.9 震度1 2024/04/18 03:50
2024/04/18 03:34 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/18 03:36
2024/04/18 02:12 豊後水道 2.8 震度1 2024/04/18 02:14
2024/04/18 02:01 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 02:04
2024/04/18 01:05 豊後水道 3.3 震度2 2024/04/18 01:11
2024/04/18 01:03 豊後水道 3.4 震度1 2024/04/18 01:08
2024/04/18 01:01 豊後水道 3.2 震度2 2024/04/18 01:06
2024/04/18 00:47 豊後水道 2.9 震度1 2024/04/18 00:49
2024/04/18 00:44 豊後水道 3.5 震度2 2024/04/18 00:46
2024/04/18 00:37 豊後水道 3.1 震度2 2024/04/18 00:40
2024/04/18 00:30 豊後水道 3.7 震度2 2024/04/18 00:33
2024/04/17 23:59 豊後水道 3.0 震度1 2024/04/18 00:02
2024/04/17 23:52 豊後水道 3.5 震度1 2024/04/17 23:54
2024/04/17 23:47 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/17 23:50
2024/04/17 23:34 豊後水道 3.1 震度1 2024/04/17 23:37
2024/04/17 23:31 長野県北部 3.3 震度3 2024/04/17 23:36
2024/04/17 23:27 豊後水道 4.3 震度3 2024/04/17 23:29
2024/04/17 23:19 豊後水道 5.0  震度4 2024/04/17 23:23
2024/04/17 23:14 豊後水道 6.4  震度6弱 2024/04/17 23:19
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■ 能登地方地震
最近の地震で震度6以上を記録したものに「能登地方地震」がある。
・発生時刻:             2024年01月01日16時10分頃
・震源地:                石川県能登地方 輪島の東北東30km付近
・マグニチュード:    M7.6
・震度:                   震度7

2024年4月17日水曜日

大規模公園の樹木巡り

綿雲のたなびく昼間、ちょっと遠出してみようと大規模敷地の都立小金井公園へ行った。桜の賑わいを逃して、いま訪れるには気が引けるけど。緑の深まるこの時期、少し早いが、5月のことば「新緑の候」を想い樹木巡りしてみた。

毎度のことながら、入門者には手助けが必要。公園サービスセンター前に置かれた案内資料箱から、「この木なんの木? 東コース 一周2km」の <樹木クイズ> の用紙をいただき、公園を半周した。公園の東側に、番号が振られた32本の樹があって、地図をもとに訪ね、解説資料のヒントを読み、樹木名を当てる*(解答は別ページにある)。
(*)樹木の鑑別: 基本はまず樹木の「花」からと、大ベテランの方から以前うかがった。この時期、花は見当たらないが。

1時間ちょうどかけて、24本まで観察したが、いささか混乱し疲れてしまった。「今日はこれくらいにしといたるわ」と、吉本新喜劇の池乃めだかさんのネタを真似て終わらせてもらう。

ヤマブキ(写真左)、シロヤマブキ(写真右)
園内の帰り道、木立ちの奥の陰に、黄色の花(花弁5枚)を咲かせるバラ科落葉低木「ヤマブキ」と、その隣りに、ヤマブキとそっくりな白い花(花弁4枚)のバラ科落葉低木「シロヤマブキ」が並んであった。シロヤマブキは黒く丸い実を付けていた。両者、葉の形は似ているが、葉の付き方は異なる。


ヤマブキとシロヤマブキの近くに、野草の「シャガ」が白い花を咲かせ群生していた。実は、も一種別の白い花が群生していたが「オオアマナ」なのかどうか?

2024年4月16日火曜日

ハナミズキ

心地よい南の風が吹く昼下がり、公園へ出かけた。桜の変化(へんげ)とその後を追う「ハナミズキ」の登場を見るためだ。

(本ブログ関連:”ハナミズキ”)

桜の樹は、薄紅の賑わいを忘れて、今やすっかり緑の若葉に覆われている。樹々の下草もきらきらと輝いている。そんなときに、花を付けたハナミズキは微妙だろう。日本の季節感に溶け込むには歴史が浅すぎるからだ。1912年の日本の桜に対する返礼として、1915年にアメリカから贈られたという(Wikipedia)。

ハナミズキは街路樹によく見られる。桜の圧倒的な花盛りと違い、どちらかといえば静かに咲き続ける、そんな姿に生命を感じたい。公園のハナミズキは、まだ一部咲き始めたところだ(木ごとに開花の差が大きい)。小川を見おろす散歩道に、さらに一段盛ったハナミズキの並木道がある。これから一斉に咲き誇ることだろう。


ところで、都内の街路樹について、以前のブログ(2019年4月26日)に、平成27年(2015年)4月1日現在の状況を記したことがある。最新(令和5年:2023年4月1日現在)の下記(資料)状況と合わせて次に載せる。
ちなみに、街路樹の上位樹種が微妙に本数を減らしているように見られる。データの取り方の問題か? それとも他の樹種に植え替わったためか?

(資料)
東京都建設局
「街路樹のデータ  街路樹の主な樹種と本数」(令和5年:2023年4月1日現在)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/park/ryokuka/hyoushi/hyoushi5/index.html

❶ 都内の街路樹について、総本数1,000,546本の内、上位の樹種は次の通り。
  1位 ハナミズキ    60,848本 (← cf. 平成27年(2015年): 62,629本)
  2位 イチョウ       58,858本 (← cf. 平成27年(2015年): 61,832本)
  3位 サクラ類       42,971本 (← cf. 平成27年(2015年): 44,704本)
  興味深いことに、国道の街路樹上位ランクにハナミズキが入っていない。歴史の問題か?

❷ 同調査の「東京の街路樹本数の推移」グラフを見ると、1970年の「公害問題」を境に総本数が増加している。とりわけ、2006年度の「街路樹の倍増計画」開始以降、急激に本数を増やしている。(ただし、ここ数年の間は微減のようだ)
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(付記)
サクラの園芸種「天の川」
きのう(4/15)、近隣の街にでかけたとき、桜の並木道を見ておやと感じた。桜の枝が上へ伸びて、車道を邪魔していないのだ。一見お行儀のよい樹形だが、これは何の品種だろうと気になった。たまたま公園を巡っていたとき、そっくりな姿と出会った。「天の川」の木札が付いていたので次に記す。
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天の川
天の川、サトザクラの園芸品種。花は芳香があり、上向きに咲きます。枝がまっすぐ上に伸びて細い箒(ほうき)状の樹形になります。/ バラ科
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2024年4月15日月曜日

今年(令和6年)2度目の「夏日」

きょうの最高気温は、26.5℃(13:15)で、今年2度目の「夏日」*となった。ちなみに1度目は、先月(3月)31日で、28.6℃(15:07)に達していた。
(*)夏日: 最高気温が 25℃ 以上になった日。

(本ブログ関連:”夏日”)

朝から暖かく、体の動きが楽ちんだったので、近隣街に昼飯に行った。アスファルトの帰り道、陽射しに閉口した。どこか日陰はないかと探したところ、住宅街の一角に「ふるさと歴史館」の建物があって、しばらく休憩させてもらった。

同館では、地域の「子育てと行事」の歴史について、祭りや人形、行事と調度品、家族写真など展示**されていた。わたしのような年配者から見ると、最近の資料ばかりでしかない。若い人にすれば、1960年(昭和35年)代の行事・風習でも、十分歴史的なことなのかもしれない・・・。
(**)展示: あらためてネットで同館の展示案内を確認したところ、「本展は小学校3年生の学習対象である身近な地域をテーマにした学校教育連携展示です」とのこと。子どもを大切にする伝統行事について、展示を通じて小学3年生へわかりやすく丁寧に伝えられていたことに感動を覚える。素晴らしい企画だ。

小学3年生の過去認識を慮(おもんぱか)れば、全て現在のようなものかもしれない。あらためて長生きしてしまったとに気付かされる。わたしなんぞ、むかしのこと、新入社員に戦争の話をしたら、従軍したのかと聞かれたことがある・・・。

(付記)
遠出して足腰が疲れて動きが鈍くきつくなると、いつも思うことがある。もし、わたしが終戦直後にシベリの原野を歩き続けて逃避行する集団にいたら、とっくに決断したことだろうと。

2024年4月12日金曜日

自然観察園のレンゲソウ

昼前(10:30~11:00ころ)、公園併設の「自然観察園」を巡った。おとつい(4/10)、隣接の公園で「サクラ」を観察した。それで、きょうは自然観察園の野草を中心に観察しに出かけた次第。春の観察園は、数日空けると、草花数が一斉に咲き広がっているのに驚く。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

今回、懐かしい「レンゲソウ」を中心に写真を撮りたいと思って訪れた。

(本ブログ関連:”レンゲソウ”)

親父の遺した古い本であるが「摘み草入門―土を愛する都会の人へ」(福島誠一著、女子栄養大学出版部、昭和55年(1980年))に、「れんげそう 紫雲英」の項があり、地面を這う茎から立ちあがり花を咲かせるこの草について(孫引きであるが)、次のような紹介がある。
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野が似つかわしいのか「やはり野に置けれんげそう」などといわれる。『故事ことわざ辞典』(鈴木棠三・広田栄太郎編)によると、俳人飄水*(ひょうすい)が、遊女を落籍しようとした友人を戒めて「手に取るなやはり野におけ蓮華草」と詠んだのだという。
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(*)飄水: ネットでは「瓢水」の文字が多く使われている。

「手に取るなやはり野におけ蓮華草」の句が、<友人を戒め>るために語られたとするなら、いかにも遊女をアンタッチャブルな存在に貶める残酷さを感じさせる。春の陽射しを受けて静かに風に揺れて咲く、レンゲソウに対する想いが欠落していると考えるのは現代だからか。芭蕉が「野ざらし紀行」に詠んだ富士川の辺で出会った捨て子(三歳ばかりと知ると胸が痛む)の句もしかり。
次回の農耕のため、田畑に栄養を貯えようと植えられたレンゲソウへの期待にそぐわない感がして、ちょっと残念で興ざめする・・・まあ、いいとしよう。

(参考)
瓢水の「野に置け」の生い立ちについて考察
「手に取るなやはり野に置け蓮華草(瓢水?)」(吉海直人 同志社女子大学 日本語日本文学科 特任教授、2023/09/06)
ー https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/18968

観察園入口にある掲示板には、現在開花している花(樹)の名とその場所を、写真と地図で示している。また配布資料箱に、A4サイズの印刷物「4月自然観察園のだより(開花植物リスト) / 観察順路図」が配置されているので、それらを元に以下観察した。

レンゲソウ
観察園内の湿地を巡る板橋の下に、マメ科の「レンゲソウ」がわずかに群生している。休耕地に隈なく咲く光景は望めないが、子どものころの記憶につながる特別な花を随所に発見できる。ちなみに、標準和名として「ゲンゲ」だそうだが、一度もそう語ったことがない。


ヤマブキ(写真左)とヤマブキソウ(写真右)
・入口の掲示板裏手に、バラ科落葉低木の「ヤマブキ」(花弁5枚)が黄色の花を咲かせている。
・ヤマブキの花と似た花を咲かすケシ科の野草「ヤマブキソウ」(花弁4枚)が、群生している場所がある。この時期、圧巻である。


左から、サクラソウ、ラショウモンカズラオドリコソウクサイチゴ
・湿地に咲く「サクラソウ」の花弁は、写真では薄紫色に映っているが、実際はもっと紅く紅紫色に見えた。
・昔、羅生門で切り落とされた鬼女の腕と、「ラショウモンカズラ」の花形が似ているといわれるが、そんなおどろおどろしいものでない。むしろ優しいくらいだ。
・古風で地味な感じがする「オドリコソウ」があちこちに咲いている。これからの勢いを、まるで秘めて蓄えているようだ。
・「クサイチゴ」は意外に、一輪でポツンと咲いている。これから膨らむ赤く小さな実と比べて、白い花弁がやたら大きく感じる。



(付記)
一通り巡ったところで、ポツポツと小雨が降り始めた。空模様が怪しくなったので、急いで帰路についた。

2024年4月10日水曜日

桜の花びらが広場に敷きつめられた

昼前、公園へ行く。桜の樹々が植わった一角で、まるで撒き散らしたように花びらが地面に敷きつめられていた。咲き誇っていた桜は、昨日(おもに午前中)の風雨に打たれて、散る時期を早めたようだ。

見上げれば、青い空と薄紅の桜花の対比は健在である。まだ余力がありそうに見えるけれど、花に隠れていたはずの枝があらわになってきている。もしかしたら、花の力に限りが表れてきたのかもしれない。


地面に花びらが隙間なく散っている。雨に濡れて貼り付いた様が痛々しい。舞い散る様子を雨に例えて「桜雨」というそうだが、今回は雨そのものに打たれて散らされた。


本当は、時期にふさわしい「花吹雪」、「花筏(はないかだ)」といった風情を味わってみたかったけれど、生憎そのタイミングを逸したようだ。これから訪れるだろう、それらの情景にどれほどの興趣が残るのか気になる。

2024年4月8日月曜日

小学校の入学式

朝、ラジオを聴いていたら、きょうは小学校の入学式の日だという。幼稚園や保育園で年長さんだった子どもたちが小学生になるわけだが、小学生では一番下になる。そこにギャップを感じたりするらしい。でも、それはほんの一瞬で些細なことのように感じる・・・大人の考え過ぎだろう。

昼めしを食いに商店街へ行ったところ、入学式を終わったらしい家族連れ(おもに母子連れ)の集団がレストランや食堂を探しているのが目についた。回転寿司店に入ったところ、入口が順番待ちで混雑しているのを見て断念した。

これから、新一年生の通学姿を見ることになる。遠目に、大きくて重いランドセルだけが揺れながら歩いている、そんな可愛らしく目になごむ光景と出会えるのが楽しみだ。

ちなみに中学校の入学式は、明日9日(火曜日)とのこと。中学生になると、女の子の大方はすでに女性らしい大人の感性を持っているが、男の子はだいぶ遅れていて、中学2年の夏を過ぎてやっと男らしくなるようだ。むかし若いころに、中学生の塾の手伝いをした経験からいえることだが。


ミロのヴィーナス
1820年のきょう4月8日に、エーゲ海のミロス島(現ギリシャ領)で農民によって「ミロのヴィーナス」が発見されたそうだ。断片が見つかって、それらを組み合わせて西洋的美がよみがえったわけだが、いつ誰がそれをそれを語った(主導した)のか興味ある。

ミロのヴィーナスは、次のように4月8日と縁があるようだ。

現在、パリのルーブル美術館に展示されているが、「ルーヴルを出て海外へ渡ったことはただ1度、1964年(昭和39年)4月~6月*、日本の東京都(国立西洋美術館)および京都府(京都市美術館)で行われた特別展示のみである。」(Wikipedeia)とのこと。まさに同年、身体を競う「東京オリンピック」の大イベントに合わせて(対置して)、「ミロのヴィーナス展」がアートの大イベントとして開催されたことになる。
(*)国立西洋美術館 会期: 1964年4月8日~5月15日
        京都市美術館 会期:    1964年5月21日~6月25日

日本で「ミロのヴィーナス展」に多くひとびとが熱狂した(東京と京都会場の入場者数は約172万人)ようだが、当時の反響についてあまり記憶がないのは・・・どうして?
ー オリンピックについては、体操部に所属した特典で日本の女子体操チームであったが練習風景を東京都体育館で見学、校内の抽選で小雨のなか馬事公苑で乗馬試合を観覧することができた思い出がある。

2024年4月7日日曜日

ハナモモ

きのう(4/6)のブログに、野鳥観察(探鳥会)の集合場所脇に立つ「ハナモモ」の樹について記したが、合わせて近在の畑地にもあることを触れた。毎年、穏やかな陽射しを受けて、ふっくら柔らかな白色と桃色の花を咲かす。そこで、開花の状況を確認すべく出かけてみた。

丈はまだ1m半ほどの若木が二つ並んでいる。ハナモモはともに満開で、そのそばに「ナノハナ」が咲いて黄と緑の彩りを添え、春らしさを一層かもし出している。ここの畑は、夏から秋に小振りでわずかだが「ヒマワリ」の畝が並ぶ。野菜の畑作の合間に、そんな楽しみを見つけているのだろう。

(本ブログ関連:”ハナモモ”)

2024年4月6日土曜日

野鳥観察(65)

早朝、野鳥観察(探鳥会)へ出かける。きょうから開始時刻が、今までと比べて30分早くなった。すなわち、4月~9月は6時30分、10月~3月は7時の集合となる。思いのほかの薄曇りでかつ小寒い。仕舞った防寒着をわざわざ取り出してのことだった。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

公園に近づくと並木道がすっかり変わっている。まさに桜花の満開を驚くとともに、それにいたる景色の経過を楽しむべきだったのにとくやまれる。国分寺崖線下の低地にある公園に咲き誇る桜は、先週(土・日曜日)から開花が加速したようだ(連日同園で野鳥観察を続けている会員の方からうかがう)。ちなみに、わたしは先週の金曜日に自然観察園へ来ただけで、足を運んでいなかった。絶景に巡りあう機会を逃したようだ・・・でも、きょうは観桜を含めて自然観察を経験できた。(満開は、寒さの具合でしばらく続きそう)


今回も会長から野草と樹木について、次のようなお話をいただいた。
 ハナモモ(源平花桃)の花
・集合場所に「ハナモモ」の樹が一本あり、白とピンクの花弁が一緒に咲いている。赤白色の花弁は遺伝子変異によるもので、この2色は源氏・平氏の旗の色にたとえられている。
・同木に、赤色の花だけが密集している枝があるが、接ぎ木によるものではないかとの見解をいただいた。

(本ブログ関連:”ハナモモ”)

 ・園内に立つ常緑小高木の「ベニハナトキワマンサク」は「トキワマンサク」の変種であり常緑樹である。同じ科ながら属が異なる「マンサク」は落葉樹とのこと。トキワが名の通り「常葉」を意味することを知った。

(本ブログ関連:”マンサク”)

・「ショカツサイ」と「ハナダイコン」は、同じアブラナ科で一見似た花のため互いに別名呼ばわりされたりするが、そもそも属は異なる。ショカツサイは「オオアラセイトウ」の別名で一年草、ハナダイコンは本来は多年草だが日本では耐暑性がないため一年草扱い(Wikipedia)とのこと。

(本ブログ関連:”ショカツサイ”)

今回も会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ヒヨドリ: 普段気にもとめられぬこの鳥も、桜の花枝にいると絵になる
・シジュウカラ: 林間に鳴き声がこだました。その後3羽が樹間を飛ぶのを見た
・カワラヒワ: 百羽を観察されたが、遅れて歩く私の目に留まらず。一瞬数羽飛ぶのを見た
・カワセミ: いつものように枯れ葦の茎にとまる1羽を、<枝垂れ桜> 花を通して見た
・ツグミ: 樹間に1羽、背を向けてとまっていた
・ハイタカ: 最終地点に集合したとき、原っぱの上空を横切った(鳥の名を教えられて)
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・カルガモ: 小川に浮かぶ単独のものを2か所で見かけた
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・ハナモモ: 集合場所に紅と白の花を咲かす(上記に詳細記述)
・ベニハナトキワマンサク: 目の覚めるような紅色の花が満開(上記に詳細記述)
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・スズランスイセン: スズランに似た白色の花が咲き、花弁の先に緑色の斑点がある
・ショカツサイ: 青紫の花を咲かせ、公園外延部になぜか群生している(上記に詳細記述)
・タチツボスミレ: ここでも見られるとは
・マルバスミレ:ここでも見られるとは、丸い葉が特徴


カワセミ(写真左、写真中央)とツグミ(写真右)
・いつもながら観察会の終りごろ、小川をまたぐ枯れ葦の茎に「カワセミ」が1羽とまっている。きょうは「枝垂れ桜」の満開のすだれ越しに見ることができた。
・指差されて樹上で「ツグミ」が背中を見せてとまっているのに気づいた。カメラにおさめて知ることができたけれど、ベテランの方は遠目に判別できるのだ!


ハナモモ(写真左)とベニハナトキワマンサク(写真右)
・集合場所に「ハナモモ」の樹が立っている。わが家の近くの畑地にも若い樹があって気になっている。紅白の花について、上記の解説をいただいている。
・漠然と「マンサク」の花と思ったが、「ベニハナトキワマンサク」の<ときわ>意味とかマンサクとの違いについて、上記の解説をいただいている。


スズランスイセン(写真左)とタチツボスミレ(写真中央)とマルバスミレ(写真右)
・「スズラン」に似た花と見ていたら、「スズランズイセン」と教えられた。花弁の先に緑の斑点があると教えられて、はじめて気づいた・・・見落とすところだった。
・先日(4/4)の高尾山の観察会に行けなかったけれど、平地のここで「タチツボスミレ」に会うことができたのは幸いだ。「ツボスミレ」とは花の色も形も違う。
・スミレにまたしても出会う。「マルバスミレ」と指摘されて名の通り葉の丸さに気づく。


(付記)
帰宅道、例年の秘中の桜並木に立ち寄った。こちらは高木で満開だった。

2024年4月4日木曜日

清明 2024

きょうは二十四節気の「清明(せいめい)」で、明るく清々しい輝く季節になった。ちなみに、清明をさらに細分化した、七十二候の三期間は次の通り(Wikipediaより)。
・初候: 玄鳥至(つばめ いたる) : <>が南からやって来る
・次候: 鴻雁北(こうがん きたす) : 大きな(鴻)<>が北へ渡って行く
・末候: 虹始見(にじ はじめて あらわる) : 雨の後に<>が出始める

(本ブログ関連:”清明”)

まさに春らしく、来る「ツバメ(燕)」、帰る「ガン(雁)」、そして春雨の後、空に架かる「虹」。清明には事物の変化のきざし、命の躍動を感じさせるものが詰め込まれている。


(付記)
そんな颯爽となるべき日(実際は薄曇り)、体操教室を休み、家にこもって昼間に夢を見た。

きょうから体操教室の新年度が始まる日だったのに、うたた寝をしてしまい行きそびれた。春の気配に体調が追いつかず、少々混乱しているようだ。冬の厳しさから春の心地よさに飛んでしまったのだろうか、こんな夢を見た。

古く懐かしい、むかし住んだ何軒かの家をつなぎ合せた不思議な夢を見た。家の中を巡ると、室内の作りや家具の配置が違う。一階の縁側から見える庭先と、二階の窓から見降ろした光景が別だったりもする。多分、三軒ほどの家が組み合わさっているようだけど、実際の記憶と異なるのは、当時の心象が微妙に反映しているせいだからだろうか。

ある部屋に入ったとき、物置然と家具で埋まった薄暗い奥隅に人の気配がした。
目をこらすと父のかすかな姿が浮かんで見えた。湯呑茶碗を持って部屋に入り、無言のまま小さな椅子に座ってゆっくり茶をすすっている。しばらくして、その姿が消えるのだが、再び同じ光景が繰り返されるのだ。わたしは、だまったまま見つづけていた。


(追記)
そうそう、きょうは「自然観察会」の公開イベントで、高尾山の「スミレ」観察会の日でもあった。けれど上記のごとく欠席した。昨年(2023.4.13)、同じ場所で同様に開催されたとき、足腰の具合が絶不調で大変難儀した思い出がある。遠出の観察会に出かける自信がなくなっている。今回は、確信の欠席になった。歳とともにいろいろチャンスを減らしているが仕方ない。

2024年4月2日火曜日

イングリッシュ・デイジーのその後

地元園芸店でおとつい(3/30)買った、「イングリッシュ・デイジー」の開花状況について、(4日目に過ぎないが)観察した。小輪多花性種で八重咲きの花*の本数が増えている。また葉の下に隠れていた蕾(つぼみ)の多数が、日射しに誘われて膨らみ上がってきた。
(*)花: 花弁の先に若干の薄紫色がさす。このあと真っ白になるだろうか興味ある。

(本ブログ関連:”デイジー”、”不思議の国のアリス”)


実はこのデイジーの隣りに、去年の5月、上記と同じ園芸店で求めた「ミニサボテン」の「みどり牡丹」を置いてある。可哀そうなことに、当初室内のデスク上に置いたため(光量が不足して)、茎が伸びる「徒長(とちょう)させてしまった。あわてて、陽の当たる窓際へ移したが、徒長のままになっている。

(本ブログ関連:”徒長”)

2024年4月1日月曜日

4月になれば

「かくて」という言葉が気になり、ネットで「学研全訳古語辞典」*(学研教育出版)を調べたところ、まさに思いいたる解説があった。
(*)https://tsurezuregusa.com/019dan/

かく-て 【斯くて】([一]副詞): このようにして
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出典「徒然草 一九」
「かくて明けゆく空の気色(けしき)、昨日に変はりたりとは見えねど」
 [訳]  このようにして明けてゆく空のようすは、昨日と変わったとは見えないが。
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吉田兼好が「徒然草」で語ったのは、変化がないようでもやっぱり「元旦」ならばこその目出度さだった。私にしても、きょうをいつもと変わりないといきがっても、世間や自然が変化しているのだから、「かくて」と知った風することもない。物事は斯様に変わるわけで。

きょうから、春一色になるはず(きのうと比べて冷え気味だが)。4月になれば、学校は新学年が始まり、企業の大方は1年の決算を報告する。有無も言わさず、世間の時計はしっかり回り続ける。

今年の元旦(2024年1月1日)に襲った「令和6年 能登半島地震」から3か月目である。被災状況が後から次々判明した「東北地方太平洋沖地震」(2011年3月11日)の時と同様、復旧もままならない。子どものころに強いインパクトを受けた「伊瀬湾台風」(1959年9月下旬)といい、日本は自然災害から免れることはないのだろう。

4月1日のきょう、以前は「エイプリル・フール」が賑したものだが、今の状況に相応しくないようで、余り話題にならない。

2024年3月31日日曜日

夏日 28.6℃(15:07)

昼過ぎ(午後3時頃)、地元の園芸店に「(イングリッシュ)デイジー」の花鉢を求めに出かけた*。気配から厚着を避けたのはよかったが、まぶしい陽射しに驚いた・・・頬をひりひりさせるのだ。温暖化は、「春」をあしざまにして、いきなり「夏」に飛んでしまったのだろうか。
(*)本ブログ前述の「デイジー(「不思議の国のアリス」)」の資料集めのため。

アメダスで「最高気温」を見ると、28.6℃(15:07)であり、このタイミングに園芸店へ出かけたことになる。まざに「夏日」(25℃以上)であり、「真夏日」(30℃以上)にも近い。

(参考)
気象庁の用語:夏日、真夏日、猛暑日および熱帯夜など
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夏日   :日最高気温が25℃以上の日
真夏日:日最高気温が30℃以上の日
猛暑日:日最高気温が35℃以上の日
熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと (気象庁の統計種目にはない)
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■ ウェザーニュース
「東京で7月上旬並み28.1℃など関東は気温急上昇 東海や西日本も軒並み20℃超」(2024/03/31 15:33)より抜粋
https://weathernews.jp/s/topics/202403/310135/
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今日31日(日)も日本付近は暖かな空気に覆われています。特に関東では気温が上がり東京28℃を超えるなど各地で25℃以上夏日となりました

関東各地で25℃以上の夏日
東京都心では28.1℃の最高気温を観測し今年初めての夏日3月の気温としては観測開始以来の最高気温で、7月上旬並みとなっています。
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デイジー(「不思議の国のアリス」)

キク科植物「デイジー(和名 ヒナギク)」は、園芸家*によると、原産地の欧州では「多年草」だが、日本では寒さに強く暑さに弱いため「一年草」扱いとのこと・・・さらに、晩秋に開花苗が店頭に並び始め、春先(~5月上旬)まで本格的な開花が楽しめるとのこと(開花期間は約半年)。
(*)yamakana farm: https://www.youtube.com/watch?v=kf1_HHz_nbM&t=167s

(追記)
さっそく、地元園芸店で「イングリッシュ・デイジー」(原産デイジーと表示あり)を求めた。小振りの花が4、5本咲いている(丈で一番大きなものは約10cmほど)。よく見れば小さな蕾(つぼみ)が、葉の中に隠れるように多数膨らんでいる。庭に面した窓際に置いて観察してみることにした。(写真は、大きな鉢に植え替えたもの)


以前、ブログで童話「不思議の国のアリス」の始まりに、アリスがデイジーの花咲く原に夢心地で迷い込むことから始まる場面について触れた。また、ディズニーのアニメ映画には、デージーの白い花が群生している様子が描かれている。

(本ブログ関連:”不思議の国のアリス”、”デイジー”)

そこで、次の2つの疑問が浮かび、Googleの生成AI ”Geminiに質問を投げかけて回答を得たところ、いくつか気になる点が出た。
❶ 物語の季節
・Geminiの推測では、舞台は「3月」ころとしているが、物語の中でアリスの言葉に「5月」があり、どちらなのか・・・気になる。
❷ デイジーの種類
・イギリスの物語なので、Gemini の「イングリッシュ・デイジー」と推測するのに納得するが、物語本文に未確認。ディズニー・アニメ版では、推測に合った色彩になっている。**
(**) デイジーには、その他に「チロリアン・デイジー」などある)


Geminiとの Q&A

Q1.「不思議の国のアリス」*の最初に、デイジーの花が描かれていますが、お話の季節はいつごろですか?
(*)対訳版: http://bilinguis.com/book/alice/jp/en/
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A.「不思議の国のアリス」の冒頭で、アリスが眠っている河原にはデイジーの花が描かれています。デイジーはイギリスでは春から夏にかけて咲く花なので、お話の季節は春から夏の間と考えられます。

物語の中では、白ウサギ**が「もうおしまいだ!おしまいだ!」***と叫びながら時計を見て走っていく場面があります。このことから、アリスが迷い込んだ「不思議の国」は、時間の流れが現実世界とは異なる可能性も考えられます。
(**) 白ウサギ: a White Rabbit with pink eyes
(***)「Oh dear! Oh dear! I shall be late!(たいへん、たいへん、遅れるぞ!)」

さらに、物語の後半では、アリスが三月ウサギ****の三月野郎の茶会に参加する場面があります。三月野郎とは、イギリスでは3月生まれの「三月うさぎ」のことです。このことから、物語の季節は3月であるとも解釈できます*****
(****) 三月ウサギ(the March Hare)、hare=野兎(のうさぎ)
(*****)茶会の前にチェシャ猫と会ったアリスは「いまは五月だから、三月ほどに気は狂っていないはず」という。

このように、「不思議の国のアリス」の季節は明確には示されていませんが春から夏にかけての季節であると推測するのが一般的です

(以下略)
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Q2.「不思議の国のアリス」に描かれている「デイージー」の品種は、「イングリッシュ・デイジー」でよいでしょうか?
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A.「不思議の国のアリス」に描かれているデイジーの品種は、明確には示されていません。しかし、いくつかの理由から、「イングリッシュ・デイジー」である可能性が高いと考えられます。

理由1:イギリス原産
「不思議の国のアリス」はイギリスの作家ルイス・キャロルによって書かれた作品です。そのため、物語に登場するデイジーも、イギリス原産の「イングリッシュ・デイジー」である可能性が高いと考えられます。

理由2:花の特徴
「不思議の国のアリス」に描かれているデイジー*は、白い花弁黄色の芯を持つ、シンプルな花です*これは、「イングリッシュ・デイジー」の特徴と一致しています。
(*)物語本文で未確認だが、ディズニー・アニメではそのよう描かれている → 最下記参照

理由3:文化的な意味
「イングリッシュ・デイジー」は、イギリスでは古くから親しまれている花です。純潔、無邪気、謙虚などの意味を持つ「花言葉」があり、物語の主人公アリスのイメージにも重なります

参考資料 (略)

結論
以上の理由から、「不思議の国のアリス」に描かれているデイジーは、「イングリッシュ・デイジー」である可能性が高いと考えられます。

補足
「イングリッシュ・デイジー」以外にも、「ベルギーデイジー」や「オランダデイジー」など、さまざまな種類のデイジーがあります。これらのデイジーも、「不思議の国のアリス」に描かれているデイジーの可能性はありますが、花の特徴や文化的な意味などを考慮すると、「イングリッシュ・デイジー」である可能性が最も高いと考えられます。

参考資料 (略)

免責事項
上記の情報は、あくまでも推測に基づいています。確実な情報ではないことをご了承ください。
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(付記)
ディズニーアニメ「ふしぎの国のアリス - Alice in Wonderland」
- Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=rNAcF91G3Zk

2024年3月29日金曜日

東京の桜開花 2024

昨夜来の雨止まず。「春雨」は、穏やかで「濡れて参ろう」ほどを指すが、未明04:24に南の風*(最大瞬間風速 15.3m/s)が吹いた。その後、雨も(ごうと唸りながら)風も昼前まで続いた。

(*)気象庁: 風速(m/s)を4段階に分類
   ー 「平均風速」は10分間の平均、「瞬間風速」は3秒間の平均。
   ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.pdf
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・「やや強い風」:平均風速 10以上15未満、 最大瞬間風速 <20
・「強い風」:平均風速 15以上20未満、 最大瞬間風速 <30
・「非常に強い風」:平均風速 20以上30未満、 最大瞬間風速 <40
・「猛烈な風」:平均風速 30以上、 最大瞬間風速 <50/60
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(追記)「暴風警報基準」は都道府県ごと設定、東京地方で風速 25m/s以上の風を指す。

青空が広がる快晴の昼過ぎ(14時~15時)、公園併設の「自然観察園」へ出かけた。まさに春本番で、最高気温が 22.4℃(15:58)のころなのに、服装を間違えて(厚着して)汗ばみグッタリしてしまった。
昨夜の雨のおかげか、公園を流れる小川、観察園内の池の水量は十分だった。

観察園内のあちこちに、次の写真のように「ニリンソウ」が白い花を咲かせ群生していた。また、これから広く咲くだろう「ヒメオドリコソウ」が、待ち遠しそうにしているのがわかった。なおスミレの花が咲いていたが、残念ながら判別する自信ない。


次に記す通り、きょう都心で「サクラ」が(公式に、行事として)開花したが、公園内のサクラ巡りするのを忘れていた。


春雨に桜花開く
千代田区の「靖国神社」境内で、桜の標本木を東京管区気象台職員が観測したところ、基準の5輪以上の開花を確認したそうだ(きのう午後2時時点では、惜しいことに4輪だった)。

■ 日本気象協会 tenki.jp
「東京で桜開花 昨年より15日遅く 平年より5日遅い」(日直主任日本気象協会 本社日直主任、2024年03月29日)より抜粋
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2024/03/29/28034.html#google_vignette
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東京で桜開花
今日3月29日(金)午後2時、気象庁は東京・靖国神社にある桜の標本木11輪の開花を確認し、桜(ソメイヨシノ)の開花を発表しました。昨年より15日遅く平年より5日遅い開花です。
今年3月は寒の戻りが続いたため、統計開始以来1位タイの早さだった昨年より2週間以上(15日)も遅い開花となりました。

昨年は、統計開始以来、最も早い開花で、早い時期からお花見が楽しめました。開花~満開までの日数は、東京だと平均8日ですが、今日29日(金)から一気に暖かくなるため、満開までは平均より短くなる可能性が高いでしょう。
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2024年3月28日木曜日

「野鳥歳時記」(冨山房百科文庫)

夜遅く、Amazonに発注した「野鳥歳時記」(山谷春潮著、冨山房百科文庫、1995年)が届いた。実は、配送予定日に受領できなかった場合、キャンセル扱いになるという(いつもにない)メールを着信して、Amazonへ電話確認したりした。その後、郵便受けに投函されていて安心した。なにより、夜分、風雨の中を配送された業者さんに感謝する。

同書の古書である 日新書院版(昭和21年、第5版)を手元に置いているが、戦後すぐの発行のため全てのページが焼けて(酸化して)変色している。また、日新書院版の初版が戦前(昭和18年)であり、その後に野鳥分類学上の進展もあって、最新情報を知りたく求めた。

(本ブログ関連:”野鳥歳時記”)

新版(冨山房版)の校閲にあたり、「野鳥の会」会員の志村英雄氏が中心となり、同社編集部も参加したようだ。後記を原著者の長男 山谷渉氏が記している。版が新たになると、時代の道筋を見るようで興味津々になる。
内容の変更から、時代の価値観の変化を見ることができる。例えば、「ツグミ」の項で、「かすみ網(霞網)」で捕らえたり、食したという旧版の記述が、自然保護の観点から新版で省かれていることで見てとれる。

歳をとって書籍の旧版と新版を対照すると、古く語られたことに何か意味を感じるものだ・・・今の人びとびとにとっては、どうでもよいことかもしれないが。これからも、両版を見比べてみたい。

2024年3月27日水曜日

ハクセキレイ

ようやく寒さから抜け出したかと思いきや、外に出てみればまだまだ寒い。そうだ、「味噌うどん」でも食って暖まるのもよいと近場にあるファミリーレストランに寄った。

ふうふう言いながら口を軽くやけどして、熱いうどんが喉をするりと降りていく。鍋底の固形燃料のおかげでブクブク沸騰する味噌汁は、いろいろな食材が加わって味が深まる。アチアチのうどんと味噌汁、食ってすすって終わればホッとするのがうれしい。

火照った体で、小さな公園の小さな池をのぞいてみた。池を2つに仕切る(白く輝く)花崗岩の石段の上に「ハクセキレイ」が1羽、日向ぼっこしていた。ひと慣れした鳥は、エサ採りをしているわけではない。けれど習性かじっとせず、段差をひょいと降りて動きまわった。
(追記)本ブログを登録後、写真を見直して驚く・・・日向(ひなた)の光景であって、雪景色ではありません!

(本ブログ関連:”ハクセキレイ”)


ハクセキレイについてネットを調べると、(おもに北半球の)北方地域に棲む留鳥または漂鳥だったが、「日本では、かつては北海道や東北地方など北部でのみ繁殖が観察されていたが、20世紀後半より繁殖地を関東・中部などへと拡げ、現在は東日本では普通種になっている」(Wikipedia)とのこと。(私からいえば)最近に、南下したようだ。また、「セキレイ科」の特徴として、「後肢が発達する種は地表や水辺を徘徊して獲物を捕食」(Wikipedia)するという。

「野鳥歳時記」(山谷春潮著、日本書院刊、昭和二十一年版)では、昭和二十一年当時、ハクセキレイに北の鳥のイメージがあったようで、季語として <冬> の季に入れたとある(なお「キセキレイ」、「セグロセキレイ」についてはいつでも見られるので <無季> の扱いにしている)。

ところで、セキレイの漢字名「鶺鴒(せきれい)」について、「野鳥の名前  名前の由来と語源」(文 安倍直哉、写真 叶内拓哉、ヤマケイ文庫)に解説がある。すなわち、「日本書紀」(神代上)に、イザナギ【伊耶那岐】の尊(みこと)とイザナミ【伊耶那美】の尊の二柱(ふたはしら)による国生みに際し、鶺鴒(せきれい)が立ち会ったと述べている。

2024年3月26日火曜日

「お~い」で始まる、耳に残る歌謡曲

ラジオが中心だった子ども時代、緑色のマジック・アイでチューニングして、スピーカーから流れる歌謡曲を聞いた。歌を聴くたび想像力がたくましくなり、イメージが膨らむ。そして耳に残る。(子どもゆえ、歌詞を全て理解していた訳ではないけれど)

「お~い」で始まる歌謡曲があった。まるで友や知人に呼びかけるような気安さがある。つい口ずさんでしまう自然さがあった。公衆の場で、大声で呼びかけることを納得できる時代だったからかも知れない。今は「お~い」と呼びかけるより、スマホで通知した方が早いのかもしれない。

次の2曲を覚えている。三波春夫の「船方さん」と若原一郎の「お~い中村君」だ。他にもあったかもしれないと、ネット検索したが見あたらない(Youtubeに、それらしい曲があるようだが)。

■ 「船方さん」 (三波春夫、1957年(昭和32年))
歌詞「お~い、船方さん  船方さ~んよ」で始まる。浪曲から歌謡曲界へのデビューした年にリリースした第2弾目の曲だ。
彼は戦中世代であり、「22歳から26歳までの約4年間、シベリア抑留」の経験者だった。なお、帰国できたのは昭和24年(1949年)のことだった。

 
(Youtubeに登録の tonyfs1982bc に感謝)

(資料)「三波春夫 芸ひとすじの生涯」
紹介の人物記は、CDセット「『三波春夫の世界』鑑賞アルバム『歌藝の真髄』」(ユーキャン)より抜粋とのこと。
- https://www.u-canshop.jp/minami/episode/


■ 「お~い中村君」(若原一郎、1958年(昭和33年))
歌詞「お~い、中村君  ちょいと待ちたまえ」で始まる。今様の時代感がある軽快な曲だ。「船方さん」と発表年度が近いことから、「お~い」という出だしは、影響があったのかもしれない。

(Youtubeに登録の 山形明氏 に感謝)

常々思うことがある。戦後の日本に命をかけ、生きて後、戦後の高度成長(1955年~1973年の約20年間)を押し上げたのは、名もなき戦争経験者たちだったことを。彼らは生き残った幸運よりも、亡くなった戦友や知縁者たちに対する呵責を胸の奥にしまっていただろうと思う。そのことに、ようやく心を重ねることができるようになった気がする。

2024年3月25日月曜日

(資料)ワーム・ムーン(3月の満月)

今月前半(3月5日)の二十四節気が「啓蟄」(地中の虫が這い出るころ)であったように、米国の農事暦でも、3月が「虫」につながる理解があるようだ。

(本ブログ関連:”啓蟄”)

米国の農事暦(The Old Farmers’ Almanac*)に、本日3月の「満月」を「ワーム・ムーン(Worm Moon)」と呼び、「土からミミズなどが顔を出す頃/メープル樹液が出る頃」の意があるという。米国の農事暦について初めて知った・・・米国の一般向け「歳時記」、「理科年表」のようなものだろうか?
(*)ALMANAC: https://www.almanac.com/

ただし残念ながら、今晩(一日中)は曇り空で、満月を仰ぎ見ることはできない。

■ ウェザーニュース
「今日は満月『ワームムーン』 気になる天気は?」(2024/03/25 07:04)より抜粋
https://weathernews.jp/s/topics/202403/240115/
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2024年3月は、今日25日(月)16時頃に満月の瞬間を迎えます3月の満月はアメリカの農事暦で「ワームムーン」とも呼ばれます


ウェザーニュースのイラストより
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■ JUNGLECITY.com(シアトルを中心とした情報サイト)
「満月の呼び名 1月から12月まで勢ぞろい 2023年3月5日(日)~2024年2月22日(木)」より抜粋
https://www.junglecity.com/enjoy/enjoy-more/names-of-full-moon/#google_vignette
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満月には、さまざまな文化で季節の移り変わりや自然を反映した名前がつけられています。The Old Farmers’ Almanac や timeanddate によると、アメリカで使われている満月の名前は、先住民や入植者によって広く使われるようになった呼び名にちなんでいるそう。ここでは代表的なものをご紹介します。

(例)3月 Worm Moon 土からミミズなどが顔を出す頃/メープル樹液が出る頃
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まとめ

❶ Google Geminiに、「3月の満月を『ワーム・ムーン』と呼ぶ理由」をたずねて、次のような回答を得た。

Q.3月の満月を「ワーム・ムーン」と呼ぶ理由は何ですか?
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A.3月の満月を「ワーム・ムーン」と呼ぶ理由は、以下の2つが挙げられます。

1.春の訪れと生命の息吹: 
3月は北半球では冬眠していた動物が活動を再開し、土の中で冬眠していたミミズや昆虫の幼虫が地上に出てくる季節です。英語でミミズや昆虫の幼虫は「ワーム」と呼ばれるため、3月の満月を「ワーム・ムーン」と呼ぶようになりました。

2.ネイティブアメリカンの伝統: 
ネイティブアメリカンは、季節や自然現象を満月の名前としていました。3月は彼らにとって、春の訪れを告げる重要な季節であり、ワーム・ムーンは春の始まりを象徴する月として大切にされていました。

3月の満月は、春の訪れと生命の息吹を感じられる特別な月です。夜空を見上げて、ワーム・ムーンの美しい光を眺めてみてはいかがでしょうか。

参考資料
・3月の満月「ワームムーン」 名前の由来は? 天体観測:   https://tenki.jp/suppl/momoko_asa/2024/03/23/32419.html
・【満月いつ】2024年3月25日(月)はワームムーン - Star Walk: https://starwalk.space/ja/news/full-moon-march
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❷ ところで、月の満ち欠けを見るに、地球の北半球と南半球で違いがあるかを、同じくGeminiにたずねたところ次の回答を得たが、その内容に確信を持てない面があった
日ごろ考えたこともない、今回たまたま思いついた疑問だったが。

Q.月の満ち欠けに、地球の北半球、南半球で見たとき、違いはありますか?
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A.はい、月の満ち欠けは、北半球と南半球で見たときに違いがあります。

月の形の違い
北半球では、月は右側から欠けていきます
南半球では、月は左側側から欠けていきます
これは、地球の自転方向月の公転方向が関係しています。地球は自転軸を中心に西から東へ自転しており、月は地球を周回しながら東から西へ公転しています。

・北半球では、月は常に南半球よりも高い位置にあり、月の上側が太陽の光に照らされています。そのため、月は右側から欠けていきます。
・南半球では、月は常に北半球よりも低い位置にあり、月の下側が太陽の光に照らされています。そのため、月は左側側から欠けていきます。

月の出没方向の違い
北半球では、月は(東)から(南に)昇って(西)に沈みます    ←( )の修正有り
南半球では、月は(東)から(北に)昇って西に沈みます          ←( )の修正有り

(以下省略)
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(参考)
「アソビノイズミ」サイトに、「北半球とは反対!? 南半球の月の見え方」の解説がある。月の満ち欠けの変化を示す、Youtube映像を紹介していてわかりやすい。
https://izumi.world/306/

2024年3月23日土曜日

野鳥観察(64)

早朝、定例の野鳥観察(探鳥会)に出かける。空は力なく薄曇りで、思った以上に寒い(気温は3℃ほど)。防寒着で身を固めたものの、手袋を忘れたことを後悔する。次第に首がすくみ背中が固まる。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

集合場所に近い公園北側を進んでいたとき、「ウグイス」の鳴き声「ホーホケキョ」が聞こえた。幸先良いものを感じた・・・。
天気予報では、観察終了予定の時刻(午前8時頃)に、「湿雪(湿り雪)」が予報されたが、ポツポツと小雨が降るにとどまり、びしょ濡れにならず帰宅できた。

オオカンザクラをヤマザクラと誤った件
久し振りに会長が出席されたので、先日(3/17)一人で観察して判断した「ヤマザクラ」について相談したところ、「オオカンザクラ」と勘違いを指摘いただいた。さっそく当該ブログを訂正した。また次のような深い話をうかがった。
ー 植物の分類学は、まず「花」の構造(即ち生殖器官につながる)の研究から始まった。
ー 常緑小高木「ヒサカキ」は、独特な香りがして、あるとき都市ガスが漏れていると誤解されたり、(「酒悦」の高級「福神漬け」とは違う)安価な福神漬けの臭いがすると語られたりした。
ー 「実生(みしょう)」は、種子から発芽した(いわゆる野生)植物。「ソメイヨシノ」のように挿し木や接ぎ木して増やすクローンと対比される。

今回も会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ウグイス: 鳴き声が何度か別の場所で聞く。
・ハクセキレイ: 集合場所前の原っぱの上を1羽が飛ぶ
・ツグミ: 集合場所前の原っぱに2羽が降りてエサを探していた
・メジロ: 鳴き声でそういわれたが、いわれなければ・・・
・アオゲラ: コンデジカメラでは、枝の奥の姿に焦点を合わせられないのが残念!
・カワセミ: 小川の枯れた葦に小休止(下記写真)
・コゲラ: 珍しく小川の枯れた葦に小休止(下記写真)
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・オオカンザクラ: イロハモミジのY字幹間を本木の枝が伸びて花を見せる(上記に説明)
・カンヒザクラ: 先日(3/17)とは別に、真紅の花が満開の木があった
・ヒカサキ: 常緑小高木で、花から独特な臭いがする(上記に説明)

カワセミ(写真左)とコゲラ(写真右)
・探鳥会の終盤、小川の岸の枯れた葦に小休止している「カワセミ」がいた。いつもこの辺りで見かけるので、落ち着いて写真に撮る。(ただし、一人散歩でこんなチャンスの経験はない)
・たまに、林の中でしか見ることのない「コゲラ」が、カワセミの近くで小休止しているのを見た(もしかしたら若鳥か?)。珍しい光景なので、焦って撮ったため焦点が合っていないが。


(追記)
本日の探鳥会で、会長から樹木関連の著作が多数ある、次の人物について語られた。
菱山 忠三郎 氏*・・・ 同氏がヒカサキの臭いについて、上記のよう語られたという由。
(*)プロフィール(HMV): https://www.hmv.co.jp/artist_菱山忠三郎_200000000623164/biography/
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昭和11年、東京都八王子市生まれ。成蹊大学卒業後、東京農工大学林学科を卒業。八王子市立高尾自然科学館研究嘱託、八王子高校講師を経て、八王子自然友の会副会長、日本植物友の会理事などのほか、朝日カルチャーセンターで植物講座も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『持って歩きたい 里山・山地の身近な山野草図鑑』より
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2024年3月22日金曜日

コブシ、シデコブシ

おととい(3/20)開催された「井の頭公園」での公開・特別自然観察会を欠席したので、その埋め合わせとして、今夕直前(15:.30~16:00ころ)の公園を巡った。冷たい北風が吹いて、日向と日影の気温差が厳しかった。

公園へ行くには、国分寺崖線の斜面を下って入る。今回は「はけの森97階段」を経路にした。ポカポカ陽気の階段一番上から、遠くにうっすら霞んだ「富士山」をながめることができる。階段一番下には木立の影があって、そこを通り抜けるとき、急にひんやりしてくる。

ショカツサイオオアラセイトウ
公園北側の斜面に沿って外周する小道があり、崖線側斜面のところどころに薄紫色の花(4枚の花弁、6本の雄蕊(内4本が長い))が咲き広がっていた。見た目には、静かなたたずまいをしているアブラナ科の「ショカツサイ(オオアラセイトウ)」*だ。けれど、この花は国立環境研究所の「侵入生物データベース」**に侵入植物として掲載されている ・・・ どおりで、柵で囲まれた公園内で見かけない。
(*)ショカツサイ: 諸葛孔明の名にちなむ
(**)DB: https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80920.html


コブシ(写真左)とシデコブシ(写真右)
・公園の北側順路には「コブシ」の木がめずらしくない。白い花が終了したものもあれば、今を盛りに咲いているものもあって目立つ。
・観察順路を折れて、東屋(あずまや)に寄る小道に入ると、落葉小高木の「シデコブシ」が淡紅紫色の花を咲かせているのと出会う(シデコブシの花は、コブシの花に似て白色だが、淡紅紫色の場合「ベニコブシ」というそうだ)。幸運にも、目の前にパッタリ現れた。


公園巡りをして、午後4時にもなると、辺りが急に冷えてくる。北風に押されるように帰宅した。

(追記)
公園の順路の途中、上記以外に気になる2つの樹木と。
・落葉高木「アカシデ」: 茶色の房、すなわち赤茶色の「花穂(かすい)」(小さな花が穂状に長く群がっている雄花序)がいくつも垂れ下がっている。正直、奇妙な光景だ。
・落葉低木「ユキヤナギ」: 公園の窪空き地(調整池)を見降ろす周囲に、細い茎の多数の枝に、小さな花(最大10mm位い。白色5弁)が群がっている光景を、雪と見立てたそうだ。確かに、遠目に雪が被ったような姿は印象深い。

2024年3月21日木曜日

(地震)茨城県南部

朝9時過ぎに、Youtubeを見ていたとき、辺りが急に揺れ出した。最初、オヤッと軽く思う程度だったが、小刻みな振動が次第に強く続いた。

いそいで、気象庁の地震情報で行政区別の震度表示を見ると、地元は「3」になっていた。一方、地図上の震度表示では、地元は測定ポイントに合った地点でないが、近辺を震度「2」で囲まれていた。体感では、震度3未満(限りなく震度3に近い震度2)だったような気がする。また、いつもより長く揺れた・・・それが気になる。

気象庁「震源・震度情報」
2024年03月21日 09時12分発表
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地震の発生日時    03月21日 09時08分頃
震央地名            茨城県南部(北緯36.1度、東経139.9度)
深さ                  50km
マグニチュード   M5.3
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最大震度            5弱(栃木県下野市、埼玉県加須市)
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最近、「千葉県東方沖」および「千葉県北西部」と合わせて、この「茨城県南部」で発生する地震が気掛かり。武蔵野の近くには、活断層の「立川断層」(規模変更も含めて、新称「箱根ヶ崎断層」となるという話?)もあるし・・・。
とはいえ、地震を恐れて遠くに転居するには歳をとり過ぎた。

(本ブログ関連:”地震の震度”) ← 感覚的な表現で記したもの!

(参考)
気象庁「地震情報 : 震度の解説
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_advisory.html?lang=jp
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震度0 - 人は揺れを感じない。
震度1 - 屋内にいる人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2 - 屋内にいる人の大半が、揺れを感じる。電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる
震度3 - 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。棚にある食器類が音を立てることがある
震度4 - ほとんどの人が驚く。電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、座りの悪い置物が倒れることがある。
震度5弱 - 大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
震度5強 - 大半の人が、行動に支障を感じる。固定していない家具が倒れることがある。
震度6弱 - 立っていることが困難になる。ドアが開かなくなることがある。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
震度6強 - 立っていることができず、揺れに翻弄される。固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
震度7 - 固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。
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2024年3月20日水曜日

春分の日2024、春の嵐

きょうは二十四節気の「春分」で、昼夜が等分になる。天体の動きの結節点となるべき大きな区切りの日だ。合わせて国民の祝日「春分の日」でもある。「秋分の日」と同じく、共に祝日になっている。けじめを与えてくれる日だ。

(本ブログ関連:”春分”)

自然観察会(特別)を朝寝坊して欠席した
月1回開催の定例の「自然観察会」とは別に、公開の特別観察会が毎月1回ある。きょう、その特別観察会が「井の頭公園」で予定されていた。「神田上水」の水源を巡り、自然観察しながら歴史と文化に触れるはずだった。
朝、寝覚めてみれば、集合に間に合わない時刻、出かけるチャンスを失した。せっかく目覚ましのアラームを設定していたのに・・・。

昼になって、することもなく近所のスーパーへ寄った。途中、風が強く(最大瞬間風速 12.3m/s、北西の風(12:12))、東の空のたなびく雲の合間から上空が見えた。一方、西の空は鼠色の雲に覆われ、地平線にいたる下側が黒く淀んでいた
とりとめもない買い物をした後、店の玄関先に出て驚いた。辺りが薄暗く、小雨まじりになっていたのだ。パラパラ降り始めた雨を避け急いで帰宅した。

途中、小学校の垣根の樹に名札が付いているのが見えた。先日(3/16)のブログに記した通り、「カイヅカイブキ」であることを確認した。

帰宅後しばらく静かだったが、夕方になって遠くでゴロゴロと雷鳴が轟いた。やがて雨粒が庭木を叩く音がした。しばらく、上空で風が唸るのが続いた。

(付記)
二十四節気をそれぞれ3つに分けた「七十二候」について、春分は次の3つの「候」に分けられる。(Wikipediaより)
・初候: 始巣(すずめ はじめて すくう):雀が巣を構え始める
・次候: 始開(さくら はじめて ひらく):桜の花が咲き始める
・末候: 乃発声(らい(かみなり) すなわち こえを はっす):遠くで雷の音がし始める

2024年3月19日火曜日

スタバにハクセキレイ

昼過ぎ、薬局に用があって、のんびり日射しの街へ出かけた。せっかくなので、春の気配を確かめてみた。

ハクセキレイ(写真左)とカルガモ(写真右)
・地元駅にあるスターバックスの南側テラス前に、人への警戒心がうすい「ハクセキレイ」が1羽いて、尾をふりふりウォーキングしていた。逃げないのだ。気になって観察しているところへ、若者が気付かずやって来る・・・思わず、アッと声を上げた。すんでのところ飛び去った。
・小さな公園の池に、「カルガモ」が群れていた。写真の通り、6羽が岸に上がって日向ぼっこしていたし、番(つが)いだろう2羽が水上に浮かんでいた。彼らも人に慣れていて、動こうともしない。ベンチに老人や若者たちが座って、それをじっと見守っていた。



レンギョウ
街の人専用といってよい(秘密の?)小さな桜並木道がある。いずれ、桜は薄桃色の花を咲かせ、その下を「レンギョウ」が黄色の花を飾るはず。現在、桜の樹々は空に枝を伸ばしている状態。一方、落葉低木のレンギョウは、少しばかりだが花を下向きに咲かせ始めたようだ。

2024年3月18日月曜日

強風と花粉症

くしゃみが続く、目頭が沁(し)みて涙が滲(にじ)む。どうやら花粉症に罹ったようだ。何年振りのことだろう・・・。若いころ、花粉症に連れて目が病んだ。市販の結膜炎用の目薬をじゃぶじゃぶさして乗り切ったりした。

歳をとると感度が鈍り、花粉症から遠のくと聞いている。だから、今回花粉症かもしれないと気づいて、なんだか(妙に)嬉しくなった。

きのうの最大瞬間風速は、14.2m/s、南南西の風(10:49)だった。くしゃみの具合から、風邪でもひいたかといぶかったが、どうやら強風が花粉を撒き散らしたせいのようだ。公園巡りの際に、マスクをすべきだったとくやむ。

さらに、きょうの最大瞬間風速は、14.8m/s、北北西の風(13:36)で、そのうえ寒風だ。きのうが <南の風> なら、きょうは <北の風>、風音がきつく外出するのに気が引けるほど。

■ ウェザーニュース
「関東や東北太平洋側は花粉大量飛散  『とてもつらい』症状報告が増加」(2024/03/18、13:53)
https://weathernews.jp/s/topics/202403/180155/
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 ・今日18日(月)は強い風により関東や東海、東北太平洋側でスギ花粉の飛散量が多く、「とてもつらい」や「つらい」症状報告が多くなっています。
・ウェザーニュースアプリ利用者からの花粉症状報告では、13時30分までの12時間の集計で関東の半数以上の方が「とてもつらい」と回答していて、「つらい」と合わせると8割近くに達しています
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強風に興じて、わざわざ外出する。住宅街の道に人影はない。小学校の校庭に薄茶色の砂塵が巻き上がるのを見た。体を揺するほどの風圧を感じて後悔する。街の賑わいにたどりつき、慌てて喫茶店に入る。
しばらく文庫本、(すっかり茶色にやけてしまった)三島由紀夫の「文章読本」を読む。これって雑誌「婦人公論」*の昭和三十四年(1959年)一月号の別冊付録だったとは。
帰宅して直ぐに風は止んだが、いきなりの静けさに戸惑うほど。

(*)婦人公論: 
神奈川県立図書館 展示パネル(Web 版) 「婦人雑誌にみる近代日本   ~明治から昭和前期にかけて~」
ー 第2章  大正~モダンガールの登場~
ー https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/uploads/2020/12/web_exhib201302_chapter2.pdf
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「婦人公論」中央公論社(1916年1月創刊)
1913年1月『中央公論』の嶋中雄作が中心になって発行した増刊「婦人問題号」がきっかけとなって、『婦人公論』は生まれました。
新しい近代的自我、女性の自覚、解放をうながすことを目的としており、『主婦之友』・『婦人倶樂部』といった生活実用誌とは一線を画した内容となっています。婦人参政権運動問題、母性保護論など、女性問題を多く取り上げているのが特徴で、知識階級の女性をターゲットにしていました
ちなみに1913年8月には、東北帝国大学に女子の入学が許可されています。
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雑誌「婦人公論」は、中央公論社の事件(1961年)が起こるまで、「知識階級の女性」読者をターゲットにしていたのだろうか。現在、中央公論社は「読売新聞グループ」の傘下にある。

(本ブログ関連:”三島由紀夫”)

2024年3月17日日曜日

陽気の公園巡り(訂正)

最高気温がきのう(20.6℃(14:37))と比して暖かい、21.1℃(14:35)のきょう昼過ぎに、陽気の公園へ出かけた。途中すれ違う人たちの衣装は、半袖シャツもいれば冬着の防寒着とさまざま。きのう同様、戸惑っているようだ・・・わたしもジャンパーを着ていたし。

陽射しの弱い公園に着いたのは、午後3時を越えていた。それから4時30分までの間、隣り合う2つの公園を巡った。

オオカンザクラ(写真左)とカンヒザクラ(写真右)
・最初に目にしたのは、管理センターで配布の「桜マップ」の位置をもとに「ヤマザクラ」と素人判断したが、実際は「オオカンザクラ」*と指摘いただいた(3/23 訂正
同マップによると「3月中旬に他にさきがけて咲くオオカンザクラカンヒザクラ」という解説がある。背後のオオカンザクラに「ヒヨドリ」がしきりに集まり、好物のサクラの蜜を吸っているのが見えた。
(*)「庭木図鑑 植木ペディア」サイトに「オオカンザクラ/おおかんざくら/大寒桜」の解説がある。
・園内の順路に「カンヒザクラ」が一木、緋色の花を咲かせていた。「桜マップ」によれば、園内の桜(約40種、約1000本)のうち、最も早い時期(例年3月中旬~下旬)に咲くと区分されている。思った以上に花弁は赤い。



ドルニエ228シラサギ
・近くの調布飛行場をベースにする「新中央航空」の旅客機「ドルニエ228」が、公園の上空を低く飛ぶ。しばらくすると、着陸したときのエンジンノイズの轟音が聞こえてくる。この着陸態勢の光景は当たり前に目にするもので、決して珍しいものではない。

(本ブログ関連:”ドルニエ”)

・公園の小川に1羽「シラサギ」がいた。橋の上から観察したところ、見るからに小型だが「コサギ」に特徴の<指>が黄色でなく黒い。<飾り羽>は背にだけ見えて、胸先に見られず「チュウサギ」でもなさそう。それで「ダイサギ」かと迷っているうちに飛んで行ってしまった。

(本ブログ関連:”ダイサギ、チュウサギ、コサギ”)