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2024年11月16日土曜日

BIRDER 12月号

曇天のもと、久し振りに近隣街の書店へ出かけた。野鳥観察に関心ある「鳥見人」のための雑誌「BIRDER」(文一総合出版)の最新号(12月号)を入手するためだ。特集は「見たい! 知りたい! カラ類」*で、カラ類の「混群」(地域別混群、観察のコツ)についての解説もある。
(*)カラ類: シジュウカラを始めとする山野の小鳥類の総称。(Wikipedia)

カラ類は、生物学的な正式な分類名称でなく、通称(山野の小鳥類の総称)だ。BIRDERに、次の野鳥について紹介されている。
・シジュウカラ科: シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ
・ゴジュウカラ科: ゴジュウカラ
・エナガ科: エナガ

(本ブログ関連:”カラ類”)

今一番人気の小鳥といえば、エナガの「シマエナガ」だろう。以前は「ジョウビタキ」の雌だったが。
いつまでたっても眼力がおよばぬ私は、残念ながら BIRDER に掲載の写真でしか知らないので・・・。雑誌 BIRDER は、実物に接しても見切れない私にとって、知った気にさせてくれるありがたい救いの本なのだ。

(本ブログ関連:”シマエナガ”、”ジョウビタキの雌”)


テレパシーか?
ところで、書店のある駅ビルに、鉄道をまたぐ南北の通路がある。そこに出店があって、「ワッフル」菓子を販売していた。その前を通り過ぎたとき、色付けされた菓子が中々ユニークだったので、口元で「おいしそう」とつぶやいた。すると、店のオヤジさんが「おいしいですよ」と口にしたのだ・・・。ビックリ、読唇術か、それとも聞こえたのか、あるいはテレパシーで受容したのか。

11月の満月(ビーバー月)、閼伽棚

今夕の月は、月齢14.6の「満月」。曇り空のなか、月が南中するとき(17時49分)、その高度は 73.47° とのこと(国立天文台:三鷹市)。夜分も曇り空がつづき、窓から外を覗いて見たが変わりない。路上に出て再確認する気も失せて・・・。

(本ブログ関連:”満月”)

米国の「農事暦」(The Old Farmers’ Almana)*によれば、今月の満月を「ビーバー月(Beaver moon)」と呼んでいる。由来について、ビーバーが(川にダムを作った中央部に)巣作りする月など諸説あるようだ。
(*)農事暦: https://www.almanac.com/full-moon-names
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農事暦で使用している月の名前は、「ネイティブ・アメリカン」、「植民地時代のアメリカン」、あるいは「その他の世代を超えて受け継がれてきた伝統的な北米の情報ソース」に由来している。
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今月は、旧暦とまるまる被っていて、新暦の11月1日が、旧暦の10月1日である。その意味で、旧暦10月で見れば「神無月」にあたる。

高校生のころだったか古典の授業で、吉田兼好の「徒然草」*に、「神無月」について触れる第11段「神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて」があった。このとき初めて「閼伽棚(あかだな)」というものを知った。実はネットで、閼伽棚の写真を見ても、どこかで以前見た記憶がない・・・いまだにピンとこないのだ。
(*)山梨県立大学の「徒然草DB」
ー https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure/turedure000_049/turedure011.htm
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 神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遥かなる苔の細道を踏み分けて、心ぼそく住みなしたる庵あり。木の葉に埋もるゝ懸樋(かけひ)の雫(しずく)ならでは、つゆ(ほとんど)おとなふ(音を出す)ものなし。閼伽棚(あかだな)**に菊・紅葉など折り散らし(無造作に置く)たる、さすがに、住む人のあればなるべし。

 かくてもあられけるよとあはれに(感じ入って)見るほどに、かなたの庭に、大きなる柑子(こうじ=みかん)の木の、枝もたわゝになりたるが、まはりをきびしく囲ひたりしこそ、少しことさめて(興ざめして)、この木なからましかばと(この木さえ無かったらよかったのにと)覚えしか。
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(**)閼伽棚(あかだな): 仏具や花などを仏さまに供える祭壇

これで、「水」中生物のビーバーと、仏に供養される「水」(=閼伽)とが何となくつながった。


(追記 11/29)
と思ったところ・・・閼伽棚に花など置く他に水を盛ることがあっても、それは「棚」の問題であって、「水」=閼伽 とはならない。閼伽には水の意はないと知った。

少なくとも大正時代の初期(4年)に、閼伽=aqua の俗説が流布していたという。サンスクリット研究(インド学)の立場から原点にさかのぼり、相違を解説した論文がある。

■ 「歴史言語学」(2014年11月号 vol.3)
Forum「Skt.argha-/arghya-、閼伽、Lat. aqua」(笠松 直: 仙台高等専門学校)
https://researchmap.jp/SunaoKasamatsu/published_papers/22932320/attachment_file.pdf
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仏教語「閼伽」がサンスクリット argha- 「価値」 ないし arghya- 「価値ある」 の音写語で. あること、ラテン語 aqua と語感は似ているものの全く別の単語である。
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