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2015年2月6日金曜日

(資料)朝鮮半島の最大の地震

地震は恐ろしい。震度3ともなれば体感程度でおさまらず、家屋がかなり軋むし、震度4以上は恐怖が増す。私の経験した最大のものは東日本大震災のときで、地元は震度5弱に揺れ、わが家の大谷石の石塀が倒れた。

(本ブログ関連:”地震”、”震災”、”韓国の地質”)

韓国にも地震があって、ソウル聯合ニュースの記事「朝鮮半島での地震 昨年は51回=最大M5.1」(2/1、日本語版)は、昨年、マグニチュード5クラスの地震が発生したと次のように報じている。
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・韓国国民安全処が1日公開した昨年の災害関連統計*によると、朝鮮半島では51回の地震が発生した。回数は2005年から10年間の年間平均(52.9回)とほぼ同じだった。
・昨年最も大きかった地震の規模は、西部の忠清南道・泰安の沖合で4月に起こったマグニチュード(M)5.1だった。1980年に北朝鮮北西部(平安北道)の義州で起こったM5.3以来となる規模で、観測史上4番目に大きかった。
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(*)「詳細国民の安全統計」は、25日から国民安全処(국민안전처)のホームページ(www.mpss.go.kr)に公開される。

(参考)韓国気象庁 地震情報(지진정보)


▲ Youtube映像: 現在存在せず (Youtubeに登録のARIRANG NEWSに感謝)


(参考)Youtube YTN NEWS、国内地震ますます増加 ~2013)

では、韓国の歴史上最大の地震についてはどうだろうか。「歴史地震」掲載の「韓半島で発生した最大級の地震 -1681年6月韓国東海岸地震-」(秋教昇、朴昌業、都司嘉宣、Vol.20(2005)p.169-182)に、1681年の江原道襄陽、三陟で発生した地震を次のように紹介している。

○癸亥/江原道地震, 聲如雷, 墻壁頹圮, 屋瓦飄落。 襄陽海水震蕩, 聲如沸雪岳山神興寺及繼祖窟巨巖, 俱崩頹。 三陟府西頭陀山層巖, 自古稱以動石者盡崩。 府東凌波臺水中十餘丈石中折, 海水若潮退之狀。 平日水滿處, 露出百餘步或五六十步。 平昌、旌善亦有山岳掀動, 巖石墜落之變。 是後, 江陵、襄陽、三陟、蔚珍、平海、旌善等邑地動, 殆十餘次。 是時, 八道皆地震

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・記録: 朝鮮王朝実録、粛宗七年五月癸亥十一日
・時期: 1681年6月26日
・震央: 江原道江陵~襄陽の沖合海底
・規模: マグニチュード7.5
・震度: 襄陽5、雪岳山神興寺および継祖窟7  【震度: 日本震度(JMA)】
・津波: 発生
・前震: 1681年6月12日 ソウルでも「家屋跳ね上がり、窓壁落ち」たという。
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当時の人的災害については触れられていないが、現在、襄陽から蔚山に至る海岸には臨海工業団地、原子力発電団地があり、防災対策の必要性が述べられている。