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2018年7月4日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」「春香の部屋飾り」ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(6/27)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「春香の部屋飾り(춘향 방치레)」ほかを通してさまざまな遊びについて話を紹介した。

始めに、高麗時代の歌「礼成江(례성강)」から、唐の商人と碧瀾渡の美人人妻の苦難について次のように紹介された。
・高麗の歌に「礼成江」がある。「礼成江」は、北の黄海道を流れる川で、河口にアラビア商人も出入りした「碧瀾渡(벽란도)」があった。そこを訪れた唐の商人「賀頭綱」は、地元の美しい人妻に見とれる。彼は、女性の夫を訪ねて賭け碁をする。ついに二人は妻を賭けるが、結局、賀頭綱が勝利して美人妻を奪う。妻と別れるとき、夫が歌ったのが「礼成江」の一節であり、その後、紆余曲折を経て戻った妻が歌ったのが、その二節である。ただし歌詞は今に伝わらない。
・ところで、身分を越えた春香(춘향)と李夢龍(이몽룡)との物語パンソリ「春香歌」で、李夢龍が初めて春香の部屋に入ったとき、部屋の四方に飾られた絵の中に「商山四皓図」があるのを見た。中国の秦の時代、始皇帝の暴政を避けて商山に隠居した、髪とひげが白くなった神仙のような四老人を画材にした絵だ。

▼ 李夢龍が見た春香の部屋飾りを描写した「春香の部屋飾り」をカヤグム演奏と歌で聴く。淡々と・・・。

次に、「商山四皓図」とは別に、庶民の世界に「将棋(장기)」を打つ場面があり次のように紹介された。
・喧騒の世を離れ、山中に隠居して囲碁を打つ暮らしを理想として、「商山四皓図」がよく描かれた。一方、大衆の遊びに将棋がある。昔、夏になると東屋で将棋を指したが、今はめったに見られない。将棋見物して思わず口をはさむ者、叱られる者、菓子をもらえると思って集まる子どもたちもいたことだろう。

▼ 京畿道地域の民謡「将棋打令(장기타령)」を聴く。32駒について中国史で語る・・・

最後に、主に上流層の両班や妓生が楽しんだ「骨牌골패)」の遊びについて次のように紹介された。
・昔の遊びに「骨牌」があった。ドミノと似た牌で、1.5×2センチほどの板に、獣骨を付けて、その上には数字を表す穴を刻した32枚の板で遊ぶ。様々な遊び方があり複雑なため説明書もあった。一般の庶民より、主に上流層の両班や妓生が楽しんだという。

▼ 「骨牌打令(골패타령)」の歌を聴く。歌謡風でリズムについついのってしまいそう。