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2014年8月28日木曜日

夏の終わりを惜しむ

ここ4日ほど、エアコンも扇風機もいらない。気温30℃を境にしてぐんと下がり始めると、こんなにも涼しくなるのか、あっという間の夏だった。本当に惜しい気がする。
わがままだから言うのではない、底冷えするよりも暑い方が好いに決まっている・・・口癖だ。

日向で遊ぶ子どもたちのはしゃぎ声が聞こえて来ると、むかしの夏が呼び戻される。まぶしい陽射しも、風の匂いも、セミの鳴き声も、すべて今と変わらない。

子どもの頃、8月の夏休みは毎日が忙しくて楽しかった。この歳で感じる3ヶ月分くらいはあったように思う。家の廻りを、北側の貯水池の森に探検したり、西側の小山の林に基地を作ったり、北側の広場の傾斜地に湧水を発見したりした。それは、少年たちだけの秘密の行動だった。

空き地の草野球は、周りの家々に明かりが灯り始める頃までやった。一人が「ご飯よ」と呼ばれて帰った後も続けた。そしてまた誰かが呼ばれて帰る。仲間が次第に減り、辺りが暗くなったころ、ようやく終えた。
子どもというのは、陽が落ちて誰もいなくなった空き地に感傷に浸ることはない。そのとき、さて次に何をしようと嬉々としていたものだ。一日が長かったのだ。

夏は、おばかな少年にとって最高の季節だった。