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2017年7月21日金曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」竜揚水歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/12)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、雨水に関連する曲を紹介した。
(未聴のため、Youtube映像など参考にした)

始めに、「やり桶(용두레)」で揚水するとき歌う「竜揚水(용두레질)」について次のように紹介された。
・今春は干ばつが続き、農作に影響を与えた。今は、水利が整い揚水機もあるが、昔は干ばつが大変だったはず。国楽に、低所の水を高所の田に引き入れるとき歌う「竜揚水」がある。丸太を細長く舟形に削った「やり桶」を使う。3本柱を支えにして、紐に吊るした「やり桶」を二、三人で揺らして水を田に引き上げる。このときの歌は、息を合わせ、労働の効率を上げ、多く水を運ぶ役割をする。

▼ 京畿地方高陽の「竜揚水歌(용두레질 소리)」。

次に、昔の干ばつ時の雨乞い祭りについて次のように紹介された。
・米食の韓国では、春に田植えし、梅雨の雨を待ち望む。昔の王や政治家は、干ばつが続くと行動を慎んだ。王は普段の仕事部屋でなく、外で仕事をし、食事を減した。王の不徳で政治が滞り、天罰を受けたと考えたからだ。民と共に苦しみに耐える意もある。だが解決できぬときに、雨乞い祭りをした。囚人の赦免、貧民の救済、壊れた墓の修理などもした。雨乞い祭りは、王が主管する以外に、田舎の女性も行った。命を身ごもる女性を通じて、天の恵みを受ける期待をしてのことだ。

▼ 南道地域の女性が遊びで歌った民謡「ドゥンドンギ打令(둥덩(당?)기타령)」。子どもは可愛い。

最後に、雨乞い祭りに、神が裁くことのない女性や子どもが登場することについて次のように紹介された。
・竜は、雨を司る神とされ、地名に「竜(용)」の字が付くものが多くある。これは、雨乞い祭りがよく行われた場所だ。神が裁くことのないと女性や子どもが竜を描いた旗を持って歩いた。竜がいるとされた池に、虎を追い込むこともあった。眠っていた竜が目を覚まし、雨を降らせると信じられたからだ。雨乞い祭りは、雨が降るまで続けた。結局、100%の効果があることになる。自然に屈しない人間の意志を表したのかもしれない。

▼ 「サレバッ アリラン(사래밭 아리랑)」。「サレバッ」は、小作管理人の報酬畑を指すとのこと。