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2018年10月6日土曜日

(雑談)スマホの怪

いえ、別に驚かそうっていう訳じゃないんですよ。ただ、夕方、スタディールームの窓辺が暗くなり、そろそろ引き揚げようかなと思い、カバンにいろいろ詰め込んで立ち上がって周りを見回したら、若者が三人じっと机に向かっていたんです。

それも、全員、机の上に何も置かず、ただスマホをいじっているだけで、動こうとしないんです。蝋人形のように固まった姿は異様でね。一瞬、作り物に見えました。音もたてず、身動き一つない彼らは、天井からの明かりを受けても、まるで影がないように見えたのです。

聊斎志異じゃないけれど、暗い夜道で冥土の鬼隷に出会い、デスノートでも見せられやしないかとひやひやでした。スマホはいけません。彼らは、すっかり魂を抜き取られていたのですから。

わたしは、時代に置いてけぼりされても、回りから何といわれようと、スマホが饅頭と同じくらい怖いのです。