きのうと比べてグッと暖かくなった昼過ぎ(午後2時半ころ)、公園併設の自然観察園へ出かけた。久しぶりのこと、入り口にある掲示板に掲載の花や実の<写真>と<地図>を参考に、直接見てみようと園内を巡った。
月日 午後2時
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11/14 19.7℃
11/13 12.7℃
すぐに、アケビ科の常緑つる性木本植物「ムベ」の実と出会った。掲示板に写真がなかったが、「11月 観察順路図」チラシに<ムベの実>が記載されていたので見当づけた。実は、実が1個しか残っていなかった。
そういえば、去年の11月3日にも来園して、ムベの実を写真に撮っていた。
(本ブログ関連:”ムベ”)
下記、奈良女子大サイトに掲載の「謎の果物むべ」によれば、「アケビ」を小さくしたような実で、古代の朝廷に献上されたという。私は、アケビの実を食した経験があるような・ないような・・・記憶が曖昧で、ムベにいたっては口にした覚えがない。
ムベの種が集まった(ゼリー状)部分は甘いそうだが、種を取り分けるのが大変とのこと。子どもたちが、山の中に入って見つけて、野生・冒険気分で食べるのによいかもしれない。
■ 奈良女子大
「謎の果物むべ」で紹介の伝説(そのまま掲載)
ー https://www.nara-wu.ac.jp/grad-GP-life/bunkashi_hp/tougashi/mube.html
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近江大津宮が栄えていた頃のこと。
天智天皇が近江国の蒲生野で狩りをしたとき、琵琶湖に面した蒲生郡奥島庄という場所に立ち寄りました。 そこで天皇はとんでもない老夫婦に出会いました。 彼らは子どもを8人も持ち、とても長生きをしている上に病気一つしていないのです。
驚いた天皇は、なぜこのように健康で長生きできるのかを夫婦に訪ねました。 すると夫婦は「この地に古くから伝わる果物を、毎年秋に食しているからです。」といい、アケビを小さくしたようなような果物を見せました。
不思議に思った天皇はその果物を口にすると、一言「むべなるかな。」(もっともであるなあ)と言い、朝廷に毎年献上するように、と命じました。
このとき天皇が口にした「むべ」という言葉が、そのまま不思議な果物の名前になってしまった、ということです。 そして、この年から、奥島地区から朝廷へのむべ献上が始まったのでした。
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「人魚の肉」や「螺貝(にし)」のような、不老長寿の効能はないかもしれないが、「むべの実」は一族安泰に長寿を誇れるようだ。
