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2019年5月20日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-6

空は日が射して気分も軽く、昼前に市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」へ出かけた。6回目の今日は、「イスラーム世界の形成とユダヤ人の繁栄:地中海とインド洋交易」について、立教大学講師の嶋田英晴氏に解説いただいた。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

少々足早のため、理解が追いつけないところがあったが、次の資料を紹介された。イスラムとユダヤの共存した時代を知るのに参考になるという。(前回(5/13)の講演で少し予告的な話題があったが・・・現状では、ユダヤ社会とイスラム社会の(歴史的な)関係があまり語られていない)
「ユダヤ教徒に見る生き残り戦略」(嶋田英晴著、晃洋書房)

1.イスラム世界の通史
    - ウマイヤ朝 ⇒ アッバース朝(中東地域)
    - 後ウマイヤ朝(イベリア半島:スペイン)
    - ファーティマ朝(北アフリカ)

2.イスラムのイベリア半島まで地中海の展開に合わせたユダヤ社会の拡充
    - 10,11C全般: ユダヤ教徒は地中海交易で活躍
    - 11C末以降: 十字軍襲来、活躍の場を紅海経由でインド洋に移す
    - 12C後半~13C半ば: 徐々に衰退

3.イスラム圏内で主として商業活動をした要因
    - 地租税は重く、人頭税はそれに比べて軽いため、9C初頭に農業従事から撤退を完了

4.アッバース朝下のラビ・ユダヤ教中央指導集団体制
    - ガオン: 各地のユダヤ共同体からの立法について宗教的規範に即して回答
    - レシュ・ガルータ: イスラム圏下ユダヤ教徒の自治の代表(バビロン捕囚時のユダヤ国王の系図)
    - ジャフバズ: 宮廷銀行家としての特権を付与された

昔、イスラムの経済圏下で、各地の有力ユダヤ商人は、婚姻を通して連係をはかった。

夕方になっての帰宅道、空を見上げればねずみ色の雲が小走りするよう。今にも雨が降るのではないかと急いだ。

(付記)
市民高座は、講演という形式で、口頭による要約を聴き概要を知るわけで、素人には受け身の(ある意味気楽に)聴講することになり、なんだか知った気(その気)になるが、研究者は実際に現地に出向き資料を読み解くという、多言語な作業をされている。そんな話題もちらりと聞かせていただき、学術研究とは本当に大変な仕事だと感服した。