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2018年3月31日土曜日

イ・ソンヒの4月予定(第5報)

イ・ソンヒら韓国芸術団の一団は、いよいよ出立した。朝鮮日報の記事「[フォト]イ・ソンヒのクールな挨拶の言葉にみんなに笑いが〜」(3/31)に写真入でその様子が掲載されている。(抜粋)
Youtube映像に、他のメンバーと比べて、「楽しくやってきます」と短く発言しているのがあった。(これだけかどうか分かりませんが・・・)

(本ブログ関連:”イ・ソンヒの4月予定”)

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「南北平和協力祈念 南側芸術団、平壌公演 - 春が来る」のため、平壌へ出発するわが国側(芸術)団が、31日午前、金浦空港から出国する前に記者会見を持った。挨拶を伝えるイ・ソンヒのすがた。
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(写真)平壌公演の音楽監督を務めた作曲家ユンサンに、イ・ソンヒがマイクを渡す様子が写されている。

なお、韓国版Wikipediaとでもいうべき「ナムウィキ」に、「南北平和協力祈念 南側芸術団、平壌公演」が登録されている。今後、公演の詳細について、ナムウィキは有用な参照・確認先になるだろう。

2018年3月30日金曜日

イ・ソンヒの4月予定(第4報)

情報が小出しになっているが、4月初に平壌公演する韓国芸術団の具体的なスケジュールについて、中央日報の記事「芸術団合同練習...」(3/29)は次のように報じている。(抜粋)
なお、この記事は「政治」欄に置かれている。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒの4月予定”)
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「春が来る(봄이 온다)」というタイトル(題目)がついた我が国の芸術団の単独公演は 4月1日午後5時から「東平壌大劇場」で、南北合同公演は 3日午後「柳京鄭周永体育館」で、それぞれ2時間ほど繰り広げられる。
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2018年3月29日木曜日

イ・ソンヒの4月予定(第3報)

4月初め平壌へ公演に行く韓国芸術団は、昨日(3/28)、歌手合同練習を行なったと、(進歩系の)京郷新聞の記事「イ・ソンヒなど平壌へ行く歌手たちがチョー・ヨンピル(所属の)企画会社で合同練習... 」(3/28)は次のように報じている。
(イ・ソンヒ関連抜粋)

(本ブログ関連:”イ・ソンヒの4月予定”)

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・4月に平壌公演へ行く(韓国芸術)団が、28日、ソウル瑞草洞のチョー・ヨンピルの企画会社YPCプロダクションで合同練習を行なった。

・選曲が完了した彼ら(歌手たち)は、この日の午後5時30分ごろからリレーで練習をつないだ。

・(まず)イ・ソンヒが「Jへ(J에게)」と「美しい江山(아름다운 강산)」、「分かりたいです(알고 싶어요)」を歌って練習を開始した。
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2018年3月28日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」パンソリの歌い手

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/21)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、物語を歌と鼓で演じる「パンソリ」の歌い手についての話を紹介した。

始めに、朝鮮後期のパンソリの歌い手「権三得권삼득)」(1772年~1841年)について次のように紹介された。
・朝鮮後期、パンソリの歌い手に「権三得」がいた。パンソリが卑しい芸とされた時代、地方の両斑の子息で、元々勉学に興味がなかった彼が歌い手になるのは不名誉なことだった。棒で叩かれる笞刑を受け、どうせ死ぬなら最後に好きなだけ歌を歌わせて欲しいと歌った声が美しく追放に減じられた。名唱として、動きの様の表現や独特の唱法で知られる。今もその歌い方をする際、彼を明示する。

▼ 「興甫歌」から、意地悪ノルボが「燕をだまし取ろうとする場面(제비 후리러 가는 대목)」を聴く。テンション高く。

次に、朝鮮後期のパンソリの歌い手「宋興録송흥록)」(1801年〜1863年)について次のように紹介された。
・朝鮮後期、パンソリの歌い手「宋興録」は、歌王と言われた。若い頃、宴会で歌を歌ったところ、皆が誉める中で、妓生の「孟烈(맹렬)」は気が乗らぬ表情をした。歌は上手いが、まだ十分でないという彼女の言葉に傷ついた彼は、身を削る努力で練習に励んだ。結局二人は夫婦になる。生活は、穏やかなことばかりでない。ある日、孟烈は怒って家出した。宋興録は彼女を止めようとしつつも、歌が先に出た。別れを告げる哀切な歌声を聞いた彼女は戻ったという。この歌は南道雑歌に伝わる。

▼ 「南道雑歌 興打令(남도잡가 흥타령)」を聴く。人恋しく。

最後に、近代のパンソリの歌い手「林芳蔚임방울)」(1904年~1961年)について次のように紹介された。
・(「春香歌」の)「スクテモリ(쑥대머리)」で一躍スターになった、林芳蔚は一時、歌を止めて、「珊瑚珠(산호주)」と暮らし始めた。2年ほどしたある日、自分の声が以前のようでないと思った彼は、歌の練習に励むため、何も言わず彼女の元を去った。彼女は病になり、死ぬ間際に彼を訪ねたが、彼は会おうとしなかった。彼が珊瑚珠を訪ねたときには亡くなっていた。彼女を抱いて歌った曲が「思い出(추억)」という。

▼ <珊瑚珠が亡くなった悲しみの中で歌った>という曲「思い出」を聴く。今様に。

2018年3月27日火曜日

(雑談)ミニ飛行機 「私は決して後悔しない」

飛行機好き。近くに? ローカル飛行場があり、毎日、上空を小型機や近距離旅客機が旋回しているのが見える。雑誌で楽しめるのは、大型旅客機の情報(月刊「AIRLINE」)だが、もっと楽しみたいとYoutubeを探す。

(本ブログ関連:”飛行機”)

ジェットエンジンにマイクロエンジンがあって、模型飛行機に使われている。それをもう少し大きくしたら、(人が搭乗して)飛べるんじゃないのということで作ってしまった飛行機がある。次のYoutube映像がそれだ。これくらいの大きさだと、RC(ラジコン)模型機で作ってしまうほどのもの・・・、それに人間を乗せているといった感じだ。果たして、商用化しているのだろうか気になる。というより、買う人がいるのかな。

画面に流れる音楽がいい。シャンソンの「水に流して」(Non, je ne regrette rien) だが、原意は「私は決して後悔しない」だそうだ。そう、飛んでしまったら、後戻りできないのだから。

Colomban Cri-cri: MC-15 Cri-Cri Jet、PBS Velka Bites TJ20A ターボジェットエンジン)

(Youtubeに登録のPov khmer movieに感謝)

2018年3月26日月曜日

公園の花見

春の心地よい陽射しに誘われて花見に行った。「彼岸開け」の一昨日(3/24)、合わせて東京の「桜の満開」が発表された。ならばと、桜で有名な地元公園へ遊びに出かけた次第。

たしか今日は月曜日、平日のはず。それなのに公園は、いつもの日曜日並の混みようだった。そうか、子どもたちや家族連れが多いのは、今日から「春休み」に入ったからだろう。

たてもの園前広場は、満開の桜に囲まれていた。「彼岸開け」の更に前日(3/23)に見た桜は、蕾を膨らませていただけだったのに。あっというまに満開になって、写真のような賑やかさだ。

公園の「桜まつり」は、3/31、4/1に予定されている。その日までもつか気になるほど、満開が早過ぎる・・・きっと誰もがそう思って、早めに出かけて来たのだろう。花の宴は、桜の花の下、いたるところで開かれていた。

そして、広場の子どもたちは、元気に春風と一緒に球遊びに興じていた。

(速報)イ・ソンヒ 「80~90年代男性歌手リメイクアルバム」予定

そろそろ欲しいなと思っていたイ・ソンヒの新しいアルバムが6月発売予定と、スポーツソウルの記事「「単独] 女性歌王イ・ソンヒ、デビュー34年ぶり初のリメイクアルバム 6月発売」(3/26、イ・ジソク記者)は、次のように報じている。

リメイク曲の対象が、80~90年代の男性歌手の歌とのこと。当時の世相を経験した、かつての若者たちと懐旧を深めるのか、あるいは一層の共感をはかるのか、選択曲目に関心がもたれる。

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・「女性歌王」イ・ソンヒが、80~90年代の男性歌手が歌った歌をリメークする。

・男性歌手たちの歌中心に4曲ほどを選曲したことが分かった。イ・ソンヒがリメイク曲だけで満たしたアルバムを出すのは、今回デビュー後初めてだ。アルバムは、6月頃公開される予定である。

・イ・ソンヒは、他の歌手の歌を歌うたび大きな反響を得てきた。彼女の代表曲の一つである「美しい江山(아름다운 강산)」は、原作者シン・ジュンヒョンの原曲と同じくらい大きな支持(愛)を受けた。2014年8月、JTBCの「本物は誰だ HIDDEN SINGER シーズン3」で、イム・チャンジョンと「焼酎一杯(소주 한잔)」をデュエット曲として歌ったときは原曲者を涙させるほどの感動をプレゼントした。2016年のSBS 「ファンタスティック デュオ」でも大きな話題を集めた。
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他紙に、情報を読み違えているものがあった。所属事務所のニュースリリースを誤読したのか、記者の記憶が曖昧だったのかと思われる。

2018年3月25日日曜日

イ・ソンヒの「歳月は流れても」

イ・ソンヒの直近最大のイベントといえば、政府肝いりの韓国芸術団の中心歌手として、今月31日から来月3日、平壌のコンサート舞台に立つことだろう。韓国の歌手たちが何を歌うか、その選曲予想が新聞記事になっている。

イ・ソンヒの場合、先日の平昌冬季五輪に来韓した、北側芸術団の音楽コンサートで、イ・ソンヒのデビュー曲「Jへ」が歌われたことから、同曲を平壌で歌うだろうと第一に挙げられている。次に予想されているのが、韓国の国民歌謡とでもいうべき、「美しい江山(아름다운 강산)」(シン・ジュンヒョン、最初の発表は1972年という)だ。同曲は、発表当時、健全歌謡を求められた世相に対するアンチテーゼだったともいわれている・・・。

(本ブログ関連:”美しい江山”)

「美しい江山」は、イ・ソンヒが本歌取りして、彼女のアルバム4集の代表曲になる。これについては本ブログで何度も触れた。そこで、同アルバムに並ぶ「歳月は流れても(세월은 흘러도)」(作詞・作曲 ユン・テヨン、1988年)を聴いてみよう。大衆歌謡評論家によれば、ヒットこそしなかったものの懐かしく平易な旋律が好ましいという。なるほど、古めかしさが心地よい。

(本ブログ関連:”歳月は流れても”)


歳月は流れても  私たちの心は
忘れられたその街に  残っています

歳月は流れても  私たちの愛は
散ったその時間に  残っているわよ
*
その昔の記憶を  たどってみましょう
忘れられたその街を  歩いてみましょう

その昔は夢のように  散ってしまった
その時間はどこにあるのか  探してみましょう

歳月は流れても  思い出は残っている
忘れようとすればするほど  思い出します

(*以下繰り返し)

忘れようとすればするほど  思い出します


(Youtubeに登録のJ-GODに感謝)

春に冷や水、夏に逃げ水

来週から教室が始まる。怠け者の性分のため、今まで準備に余念が無いなんてことは一度だってあったためしがない。それに、これまで学んだことをあっさり揮発させている。

年寄りの「冷や水」というか、まわりに迷惑かけつつ、今春も何とかやろうとするのは、一種健康のためといっていいかもしれない。そんな我がままを許容してくださる良き師、良きクラスメイトに感謝しつつ。

成果については、真夏に発生する「逃げ水」の如し。遠く見えるものの、たどり着けば何もない。歩いている実感だけする。それで十分ではないかと思い至った次第。

来週月曜から「韓国語教室」が始まる。イ・ソンヒさんのコンサートに行くため、彼女の歌詞も知りたいという動機からだった。だが、低空周回飛行を続けて幾星霜、イ・ソンヒさんというせっかくの上昇気流をとらえきれずにいる。悪女の深情けならぬ、悪爺の深情けであることをもちろん自覚している。

来週木曜日から始まる「イディッシュ語教室」は、まだ始めたばかりといってよい。子どものころ、自転車で知らない街を巡るのが好きだった。そんな好奇心というか冒険心を再び体験したくチャレンジした。ヘブライ文字がおもしろく、かなりドイツ語風でありながら、ユダヤ文化を楽しめる味わい深い教室だ。

あと一週間しかない。予習は大丈夫か。全然。

2018年3月24日土曜日

春の「彼岸の明け」

一年を寒暖に二分する「春分の日」と「秋分の日」を中心に、それぞれ、前後3日、計7日間の「彼岸」があり、始点の「彼岸の入り」に対して終点を「彼岸の明け」という。仏事につながる期間だが、各家の私的な行ないといった方がよい。

(本ブログ関連:”彼岸明け”)

むしろ世間は、桜の満開がもっぱらの話題。tenki.jpのサイト記事「東京 桜満開 過去3位の早さ」(3/24)は、東京の気象台による桜の満開発表について次のように報じている。(抜粋)
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東京管区気象台は、24日午前10時過ぎ、(靖国神社の標本木の)桜(ソメイヨシノ)の満開を発表しました。平年より10日早く昨年より9日早い満開です。東京の満開は1953年の統計開始以来、2002年の3月21日、2013年の3月22日に次ぐ3位の早さです今年は3月17日に開花後、7日で満開を迎えました
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驚きは、開花宣言後、7日*で満開を迎えたことだ。地元の公園の桜は、昨日の散歩で見た限り芽吹き程度と感じたが、明日もう一度訪れて確認してみよう。というのも、今日、近所の並木道で見た桜が、思いのほか花開いていたからだ。

(*)開花から満開までの期間: ネットで確認したところ、平均1週間(7日)程度とのこと。驚くことでもなかった。ちなみに、Wikipediaを見ると、東京の開花平年日3/25、満開平年日4/2とのことで、その間、9日間になるが。

桜の高く覆う並木道は脇道のため、余り人目に付かない。道の真ん中に立って、仰ぐようにして写真を撮ったものの、空模様が今一のため地味にしか写っていなかった。春爛漫の桜をめでるには、青空との対比が欲しい。もう一度機会を得たい。

2018年3月23日金曜日

公園の桜

空気は流体、連続して流れる。だから天候はアナログに変化する。なのに今朝、昨日をすっかり忘れる穏やかさ。天気予報で、昨年と比べた説明をされると、新鮮な思いで聞いてしまう。昨日はおぼろに、昨年はすっかり忘れている。

穏やかな日和、地元の公園に出かけた。平日昼間のせいか、幼稚園・保育園児の集団、幼児を連れの家族、そして老人グループが広場のあちこちに点在して、のんびり陽射しを浴びている。なかでも愉快なのは、ゴム製?の膨らみでできた「フワフワドーム」の上で、幼児が集団で飛び跳ねている光景だ。一種のトランポリンである。

公園の梅はすっかり花を散らして、その替わりの桜は数本咲いているだけ。大方の桜は芽を膨らませている段階だ。

(本ブログ関連:””)

唯一といってよい満開の桜があった。写真の桜、品種を「淡墨桜(うすずみざくら)」という。樹下に説明板があり、<散りぎわに淡い墨色を帯びる・・・> とある。

満開の今、全体に白い花弁が青空に映える。いわゆる桜色の薄いピンクというより、白色が強い。その分あっさりして、広場にポツンと立っている理由が分かるような気がする。「染井吉野」と釣り合いが取れないのかもしれない。

(「小金井公園ガイド」に色彩の変化について解説がある。感謝)

そんな公園にも探せば、コブシの白色、サンシュユの黄色、ミツマタの黄金色を見つけることができる。寒さを感ぜず、のんびり散策できたのはありがたかった。

2018年3月22日木曜日

(雑談)聞き間違え

聞き間違えは、語彙不足の子どものころ、ラジオを聞く中で身につけたようだ。例えば、台風などの災害時、鉄道がマヒしたりして、「ふつう」になったと報道されると、てっきり「普通」の意と思った。速い汽車でも各駅停車になるくらいの災害だと。

あるいは、ニュースで「あらて」といった犯罪の解説を聞いて、「荒手」のことと思った。犯罪は荒々しいものだから、強面のイメージに結びついたようだ。ラジオで育ったせいか、文字まで思いがいたらなかった。テレビの場合は、映像に字幕が出るわけで、そうそう間違えるわけにはいかない。

最近でも、「なりすまし」といった言葉を、嘘をつきながら平然と「成り澄まし」ているといったイメージがする。思い込みが加わった聞き違えだろう。(市から送られてくる「安全メール」に、いろいろと注意喚起するものがある)

「ろうがい」という言葉も気になる。齢を重ねると、自身が「老害」になっていないか、そろそろ気にしなければならない・・・そんな自覚が芽生えている。ところが、もうひとつ「ろうがい」がある。まさに死語になりつつある「労咳」だ。古い話だが、結核患者が出た家の前を、昔の子どもたちは手で口を押さえて走り抜けたという。私にとっては、「労咳」よりも「老害」の方を気にしなければならないだろう。

2018年3月21日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」切ない別れの歌

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/14)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、韓国に伝わる切ない別れの歌についての話を紹介した。

始めに、最も古い歌といわれる「公無渡河歌(공무도하가)」と、「霍里子高(곽리자고)」と彼の妻「麗玉(여옥)」について次のように紹介された。
・古朝鮮の代、2000年ほど昔の作という最古の歌、「公無渡河歌」がある。ある日、「霍里子高」は川辺で不思議な光景を目にする。白髪の狂夫が酒入りのひさごを持って川に飛び込もうとするのを、妻が駆けつけて静止するが、男は溺れる。妻は、夫への歌を一曲歌い川に入る。霍里子高が、妻「麗玉」にそれを伝えると、麗玉は深く悲しみ、入水した女性の歌を歌ったという。切ない歌に、涙しない人はなかったと言われる。

▼ 「公無渡河歌」を元にした今様の歌と演奏を聴く。ドラマチックに厳かに、今様に。

次に、公無渡河歌に触れた中国の書「琴操」と「上院寺(상원사)」の銅鐘に描かれた弦楽器「箜篌(くご、공후)」について次のように紹介された。
・公無渡河歌は、長い歳月に音曲は失われたが、内容は中国の書「琴操」に記録された。同書は、琴で演奏する歌や音楽を記した一種の歌の本だ。公無渡河歌は、ハープに似た弦を弾いて音を出す弦楽器「箜篌」で演奏して歌った。箜篌にはいくつか種類があった。新羅時代創建の「上院寺」の銅鐘に、箜篌と日本の笙とよく似た楽器「笙簧(センファン、생황)を奏する奏楽飛天が美しく描かれている。
・昔、人が死ぬと魂が蝶になると信じられた。公無渡河歌の、川に飛び込んだ男と妻も蝶になったろうか。箜篌の奏法は忘れ去られ、楽器だけ伝わった。最近、何人かのミュージシャンが楽器を改造して奏法を工夫し、新しい音楽を披露している。

▼ 箜篌の演奏で「蝶になって(나비가 되어)」を聴く。親しみやすい旋律で、今様に。

最後に、「金素月김소월)」の詩「ツツジの花(진달래꽃)」について次のように紹介された。
・花が咲くころ、「金素月」の詩「ツツジの花」(1925年)が浮かぶ。切ない別れをツツジの花と一緒に描いた作品だ。

▼ 「ツツジの花」の詩を歌にした歌を聴く。語るように素朴に、今様に。

春分の日 2018

春分の日」の今日、「なんて日だ!」(バイキングの小峠さんのツッコミ)っていうくらい寒い。やっと春になったというに。冷えたせいか、朝からくしゃみと鼻水が止まらない(花粉症ではない、目頭が痒くないから)。

(本ブログ関連:”春分の日”)

おまけに、本格的な<雪降り>。音もなく空から一斉に舞い降りてくる。天気予報の通りに驚く。昨日の東京の平均気温は 8.4℃ だった(10℃を切った)が、今日はどうだろう。朝方6時に 4.8℃ に始まり、昼前には 2.9℃ まで下がった。まさに寒の戻りだ。

これまで春分の日に、穏やかな晴れもあれば、強風に公園の桜が倒されたりした。まさか雪まで降るとは。tenki.jpによれば、「過去30年(1988年~2017年)、東京のサクラが開花・満開後に雪が降った年は6回あります(ミゾレでも雪としてカウントします)。」とのこと。

井伊大老が暗殺された雪の「桜田門外の変」は、安政7年3月3日。旧暦の節句、「雛祭り」に雪といった取り合わせに驚いたりしたが、陽暦に換算すると1860年3月24日にあたる。今日3/21に雪が降るのも不思議でないことになる。とはいえ、せっかくの祝日の今日、雪はどれくらい降り積もるだろうか。

2018年3月20日火曜日

イ・ソンヒの4月予定(続)

昨日、本ブログ(3/19)に、4月に韓国の大衆音楽を中心にした公演を<平壌>で行なうといった報道を記したが、その内容が次第に具体的になってきたようだ。

聯合ニュース(日本語版)の記事、「レッドベルベット 平壌公演出演に『光栄でうれしい』」*(3/20)に、次のように紹介されている。(抜粋)
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・韓国の芸術団が31日から来月3日まで訪朝し、平壌で2回の公演を実施することで南北が合意した・・・
・平壌公演には国民的歌手のチョー・ヨンピルやイ・ソニ(=イ・ソンヒ)**、ユン・ドヒョン、ペク・チヨン、少女時代のソヒョンらも出演する。(および記事タイトルにある女性アイドルグループのレッドベルベット)
・代表曲「Jへ」が北朝鮮でもよく知られているイ・ソニも「最善を尽くし、良いステージをお見せする」と事務所(フックエンターテインメント)を通じてコメントを出した。
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(*)韓国の聯合ニュース記事の場合、タイトルは、「イ・ソンヒ、レッドベルベット 『有意義な公演 光栄・・・一生懸命準備する』(이선희·레드벨벳 "뜻깊은 공연 영광…열심히 준비하겠다")」(3/20)で、イ・ソンヒを先頭に配置している。また、イ・ソンヒの発言についても、記事構成の最上位に置かれている。(「まだ、どんな曲を選曲するか決めていないが・・・」とのこと)

(**)「イ・ソニ」は、「イ・ソンヒ」をリエゾン読みしたもの。日本的感覚で略称の気がするが問題ないとのこと。

2018年3月19日月曜日

(速報)イ・ソンヒの4月予定

韓国統一部が4月予定の<平壌>での音楽公演に、イ・ソンヒが参加するらしい報道が流れた。政府と親和のあるハンギョレ新聞の記事「統一部『ユンサン、アイドルから7080まであまねく経験考慮して抜擢』」(3/19)によれば、「(韓国)統一部は、19日、芸術団、平壌公演のための南北実務接触の韓国側首席代表兼音楽監督にユンサン(윤상)*を選任した」という。

(*)ユンサン: ミュージシャンであり、坂本龍一の影響(風貌までも)受けたという。

今回の公演参加者について、ハンギョレ新聞の記事「チョー・ヨンピル、イ・ソンヒ 4月に平壌公演立つ... 芸術監督にユンサン」(3/19)は、<平壌>での音楽公演経験のあるチョー・ヨンピル、イ・ソンヒの他に、ユン・ドヒョンペク・ジヨンなど(実力派歌手)が挙げられている。また、クラシック関連で、指揮者チョン・ミョンフン、ソウル市響、KBS交響楽団などと融合したもの(例「開かれた音楽会」)にするという。

これらの動きに対して、現在、イ・ソンヒはどのような態勢にいるのだろうか。彼女は、時代の大きな潮流と接触したり、身を置く経験をしている。

(YTN NEWSより:Youtubeにアンカーおよび記者の発言の文字起しがある)

(Youtubeに登録の YTN NEWSに感謝)

(追記)
中央日報日本語版に、記事「歌手チョー・ヨンピルとイ・ソニ、来月平壌舞台に立つのか」(3/20)として紹介される。

2018年3月18日日曜日

春の「彼岸の入り」

二十四節気>にもとづく「春分の日」と「秋分の日」それぞれ中心にして、<雑節>の「彼岸」(期間7日間)があり、その初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸明け」と呼ぶ。今日は、春の「彼岸の入り」で、仏事につながる時期でもある。

(本ブログ関連:”彼岸”)

そういえば、スーパーの入り口に、仏壇の供えものが陳列されていた。線香、ぼた餅の他に目に付いたのは「落雁」だ。幼いころ亡くなった祖父母の祭壇に、白い落雁が飾られていた。昔の葬式は、自宅の座敷で行なわれた。葬儀が終わった後、子どもたちに落雁が分けられたのだが、私ひとりむしゃむしゃ食っていた気がする。

茶道に経験がないので、茶席で供されるという落雁がどんなものか知らない。そんな高級菓子と違って、彼岸に使われる落雁もいろいろあって、上品なものから飾りを目的にした極彩色されたものまである。

落雁の食感を覚えている。少し固めだが、すぐに口の中で崩れ、独特なぱさつき、紛粒感がある。噛むほどに和菓子の甘さが広がる。むかし食べた落雁は、子どもの口に大き過ぎたようだ。今ならどうだろうか、食べてみたいような気がする。

2018年3月17日土曜日

東京の桜開花

朝から、ガラス窓越しに明るい日が射して、このままいけるのではないかと想像した。一歩外へ出て驚く、昼過ぎなのに寒いのだ。慌てて玄関へ逆戻りして、冬支度に替える。襟首を立て、手袋までして。冬は去りがたいのだろう。

民家の塀越しの「ハクモクレン」は、すっかり白い花弁を膨らませ、中には反り返ったものまである。最近の暖かさに気を許したのだろうか。いささか能天気で、今になって慌てているかもしれない。一方、「沈丁花」は慎重で、辺りに香気を漂わすことなく、じっと時を待っているようだ。したたかさを感じたりする。

(気象庁によれば、今日の東京の(瞬間)最高気温は、12.1℃。Weathernewsの天気予報は、これから一週間、最低気温が3~5℃、最高気温も3/21(日)に至っては5℃。)

そんな寒さの中、気象庁が開花宣言したと日本経済新聞の記事「【桜に集う】@靖国神社 東京で開花宣言! 」(3/17)は、次のように報じている。

(本ブログ関連:”開花宣言”)
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気象庁は17日午後2時半ごろ、靖国神社(東京・千代田)の標本木の桜が5輪以上咲いているのを確認し、開花宣言をしました。平年より9日早い開花で、待ちに待った見物客からは歓声と拍手が巻き起こりました。
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今度の春は煮え切らない。

2018年3月16日金曜日

パーマ大佐のMV「J-POPの歌詞あるあるの歌」

声質はどう見ても、否どう聞いても「さだまさし」である歌上手の芸人さん、パーマ大佐のMV「J-POPの歌詞あるあるの歌」と、Youtubeで偶然巡り会った。聞くほどに、やがて笑いがこみ上がる。

(本ブログ関連:”Jポップ”)

いわゆる「J-POP」って、<日記>じゃないのとか、<応援歌>それも自分のための、何て思ったりするのだけど。今回のMVは、それに増して、言葉というか考え方をとらえて面白くおかしい。パーマ大佐の芸風である飄々とした歌いに乗せられてしまう。MVもぴったりなできばえで、物語になっていて見入ってしまうし。

J-POPのコード進行については、<王道>があるなんて話題があって、Youtubeに例示されているけど、そこまでいくとどうなのかなあって気がする。そんなこといったら、「演歌」はどうなることでしょう。ものごとは、常に軽妙洒脱でありたいものです。


(Youtubeに登録のパーマ大佐に感謝)

⇒ 「J-POPの歌詞あるあるの歌」の Part.2 フルver.

ところで、音楽産業規模が日本と全然違う韓国の、いわゆる「K-POP」については、輸出商品のような気がしています。その意味で、国内需要の歌謡歌手は機会作りも大変だろうかと・・・。

2018年3月15日木曜日

春何番

今年の「春一番」について、ブログに記していない。関東地方(東京)の場合、3月1日に最大(瞬間)風速15.7m/s、最高気温20.3℃、最低気温6.7℃だった。春一番の定義である、「春一番は立春から春分までの間に日本海側の低気圧が発達し、風速8メートル以上の南風が吹き、気温が上がった日を目安に発表される。」(日本経済新聞、3/2)に、当日が合致するので、確かに吹いたはずだが・・・。

3/1のブログには、穏やかなポカポカ天気と記しているが、風速について触れていない。調べてみると、近隣の街でも最大(瞬間)風速12.4m/s しかなかった。どおりで、春一番を感じなかったはずだ。(← 8m/sを超えているが)

実は、今日の夕方、風のつよさに驚いた。地元施設(通用口)から出ようとしたとき、緊急の張り紙があり、ドアが閉鎖されていた。余りの風の強さに一時的だろうけど閉めたようだ。そして、屋外で目にしたのは、駐輪場の自転車が風向きに合わせて、置く位置(方向)を変えていたのだ。管理者がひとつひとつ作業してくれたのだろう。(風に自転車が倒された結果の対処だったろうことが推測される)

そんな光景に驚きながら、それでも、寒さと無縁な春を感じた。風は柔らかく、浴びるほど心地よい。ああ、春だ、本当の春が来たと実感した。今日の風は、春何番だったのか。

(追記)3/15の東京の気象データ(気象庁「日ごとの値」より)
   ・気温: 22.1℃(今月最高)
   ・風速: 16.1m/s(今月順位、3/5 > 3/9 > 3/15 > 3/1)

2018年3月14日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 春の生命

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/7)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、春の生き物にまつわる話を紹介した。
(今回未聴のため他言語放送を参照、要約した)

▼ 朝鮮後期の学者「蔡之洪(채지홍)」(1683年~1741年)の<啓蟄>の詩*をもとにした、今様のピリ演奏曲「蛙に(개구리에게)」。
(*)蔡之洪の詩:春雷にいろいろな虫が驚く(鳳巖集卷之二「觀曆有會」、「驚蟄(경칩)」より)
        陽長已過半
        乾坤淑氣回
        雷聲驚百蟄
        萬戶一時開

▼ パンソリ「興甫歌」で、ツバメが中国大陸から興甫の村に飛んでくる行程を歌った「燕路程記(제비노정기)」。(歌 呉貞淑

▼ 立春の明るさ軽快さ、水が上がる(물이 올랐다)樹液の力強さを今様に演奏した「Spring Dance」。(演奏 그림

2018年3月13日火曜日

(雑談) Uコン

昔の小学校の校庭は呑気だったのか、あるいは学校と交渉があってのことか知らないが、飛行機マニアが「Uコン」機を飛ばしていた。航路の円周の中心に操縦者が位置して、プロペラ機の片翼とワイヤーでつなぎ飛行をコントロールする(有線の操縦)。燃料が切れるまで、遠心力を利用して飛ばし続けた。

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Uコンについてブログに記す際、Wikipediaを確認したところ、正式な操縦手段を「コントロール・ライン」と呼ぶようだ。子どもたちにとって、Uコンマニアが大人っぽく見えたけど、考えてみれば中高生ぐらいだったのかもしれない。昔は、無線のハムと同じくらい、Uコンもジャンルを確立していた気がする。

ところで、操縦者が中心にいて、円を描いて飛ぶ模型飛行は恐ろしく早い。ワイヤーの長さを半径にした円周だから、飛行規模はそれほど大きくない。その分、エンジンの爆音と速度を近くに感じて、おっかなびっくり離れて観察した。Uコン機と操縦者が一体化しているのが分かった。

飛行機が着陸すると、子どもたちは機体のそばに集まった。自分も操縦したい、Uコン機を作りたい、いろいろな思いをしながら、Uコンマニアに混じっていつまでも眺めていた。其処には、甘い揮発性の燃料の香りがした。香りに包まれると、自分もその仲間になったような錯覚すらした。それが楽しかった、嬉しかった。

最近の模型飛行の中心である無線操縦の「ラジコン(RC)」機体と違って、Uコン機は極めてシンプルな仕上がりだった。プラモデル機の延長にあるような精緻なフォルムでない、まさに質実剛健な構造で、板きれを頑丈に組み合わせたようなものだった。見た目に格好良くは無かった。Youtubeなど参照すると、今でも、一体感のある無骨なままのようだ。

2018年3月12日月曜日

東大寺お水取り

今夜も、奈良東大寺の二月堂の舞台から松明を突き出して、その先の火の粉を舞い散らしては、見上げるひとびとに春を知らせていることだろう。毎年この時期、ブログに「お水取り(修二会)」に出かけたことがあると書くけれど、今年もと思いながら果たせないでいる。

(本ブログ関連:”お水取り”)

火にまつわる宗教的な話は別にして、京都八坂神社の新年の祭りに「をけら詣り」がある。学生時代、京都の友人の下宿を拠点にして、一冬を楽しんだことがある。余談だが、下宿屋の主人に、無断で泊まったときつく咎められた。
縄の先に火を灯して、それが消えないように振り回しながら自宅に持ち帰るのだが、下宿先へ運ぶことはなかった・・・。

(本ブログ関連:”をけら参り”)

火は、新年や春といった、季節の区切りに使われる。火は永遠であり、炎を繋ぐことができる。火は熱と明かりを等しく照らしだす共感の対象でもある。古来のひとびとが何かを感じても不思議はないだろう。

今日の日中は暖かだった。そのつもりで軽装で外出したが、夕方の帰り道はえらく冷えた。まだ気を許すほどの温もりじゃない。だから足元のストーブを仕舞い込めないでいる。

2018年3月11日日曜日

(参考)イ・ソンヒの高音: ベルチング唱法

イ・ソンヒの唱法について、地声の強さ、音域の高さなどが伝説的に語られる。彼女が歌えば、マイクロフォン(あるいはスピーカー)を壊したとか、(従来よく使われた)大学のホール(体育館など)を会場にしたコンサートで、彼女の歌声が数棟先の建物まで聞こえたという。それが「押し出すような」とか、「爆発的な」といった表現で語られた。
高音についても同様で、今も若手歌手が太刀打ちできないほどしっかりした音程で、彼らとのテレビの座談で歌ってみせたりする。

彼女の歌唱力の秘密を、以前に音楽教育を受けたからというより、天性のものとして了解される。父親が仏教音楽の指導者で、その声量が豊かだったこと。祖父が音楽的な関心が深かったことなどを、彼女の自伝で知ることができる。

そんなわけで、とくに高音域の力強さについて、裏声を利用しないで、地声のまま発するという「ベルト」(ベルチング(Belting)唱法)について、韓国のnamu.wiki 「벨팅」の解説は、韓国歌手(主にトロット歌手)の一例として、次のように記している。

(声楽の専門技法について疎いので、次の内容を評価できませんが・・・紹介します)
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イ・ソンヒ : なぜかベルチングであるようだが、イ・ソンヒ特有の「スピーカーを爆発する」ものすごい声量は、明確に80年代風のベルチングだ。イ・ソンヒの特異な点なら、地太さを押し上げて、ベルチングを使いながらも声自体は澄んだ方だが、高音に行くほど声が深まるのは、他の歌手たちに比べて相対的に厚い舌と調音を活用した方式。おそらくその音域帯でベルチングを使いながらも声帯に無理がないほど、パッセージがかなり高かったことのためと見える。実際に、音域帯D3 - A5の内、真の音域帯がF#5までである。00年代以後では、ミックスボイスをさらに多く使って、ベルチングは過去のヒット曲を歌うときに主に使う。
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2018年3月10日土曜日

新燃(しんもえ)岳

霧島火山群のひとつ、宮崎県に接して鹿児島県側に位置する成層火山の「新燃岳」(1421m)が噴火を繰り返している。今日、警戒範囲が更に広がっており(4km)、先行きが不安だ。本日、溶岩が火口西側より流出したとの報がある。(2017年10月に噴火して以来、今月3/6には、7年振りの爆発的噴火をした)

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地理院MAP:
 http://maps.gsi.go.jp/#12/31.909444/130.886389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

(3/8放送の「日本テレビ」ニュース番組と思われる)

(Youtubeに登録のilove japanに感謝)

霧島火山群
北西から南東へ、① 大浪池や「韓国(からくに)岳」などを含む北西部(韓国群)と、② 高千穂峰や「新燃岳」などを含む南東部(高千穂群)に分けられる。(Wikipedia)

カルデラ
霧島火山群の周囲には、「小林カルデラ」、「加久藤カルデラ」(小説「死都日本」の舞台)、「安楽カルデラ」などが並置する。

(本ブログ関連:”「死都日本」”)

2018年3月9日金曜日

(資料)ショーレム・アレイヘムの短編「番い」 (続)

先日2/23、ショーレム・アレイヘムの短編「番(つが)い」に関する資料を、素人ながら記させていただいた。そこで、調子に乗って、次の資料を見つけたので追記したい。(すでに、2/23のブログに赤字で追記済み)

(本ブログ関連:”番い”、”ショーレム・アレイヘム”)

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(先に紹介の)pdfの書式が旧いようで、次のネット資料イディッシュ語の世界が参考になる。
・  http://yiddish.haifa.ac.il/tmr/tmr01/porfolk.pdf
・  ラテン文字変換  (  http://yiddish.haifa.ac.il/tmr/tmr01/tmr01.020.txt  )
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<理由>
次の理由で、役立つものを探したところ、「イディッシュ語の世界」サイトと巡り会い追記しました。そこは、初心者には手に負えないほどの <宝の山> です。
① 先に紹介のテキスト文字が少し小さいので、見やすい大きさのものを探した。
② 先に紹介のテキストは、פ と פֿ の区別が分かりにくい。
③ テキストの読みにあたって、ラテン文字変換した資料も同じサイトで見つかった。

2018年3月8日木曜日

(資料)イディッシュ語のネット教材「YIDDISH.biz」

英語に活字体と筆記体があって、それを経験したものにとって、現在の中学校で筆記体を必修にしないのに合点がいかない。どうやら「ゆとり教育」がきっかけだそうで、教師の裁量に任せて以来とのこと。しかも、アメリカでも筆記体離れの傾向が進んでいるという。(「学研サイト」より)

あるときテレビ番組だったろうか、若者が英文の手紙を見て「あれが筆記体というのか!」と口にした。えっ、中学生だけじゃないのかと唖然とした。筆記体を使わない英語の時代なんだと知った。

ところで、イディッシュ語は、活字体と筆記体が当然のごとくあって、(授業で)ホワイトボードの書式は当然、筆記体となる。一方、ネットやテキストなどは、ほぼ活字体で表現される。

書体の課題が残るのを承知しても、ネット上に、イディッシュ語のフリー語学教材があってありがたい。そして、希少な言葉を残そうと努力されているのに驚く。筆記体のマスターは必至だが、活字体で理解することに徹して・・・。

今回、ネット上にあるフリーのイディッシュ語教材、Youtube版「YIDDISH.biz」を(つまみ食いしただけだが)、下記②に追記する。

① アニメソフト版「YiddishPOP」 ← 以前紹介済み(アニメが楽しい)
    ・現在 Level 1 まで(全4章、各章5Lesson構成)

② Youtube版「YIDDISH.biz」 ← 授業スタイル風(音声解説)
   ・Beginners course (初心者入門) ← 解説文の人物名が、教室でも学んだ代表的な名前。
   ・Uppers Beginners course(初心者上級)
   ・Low Intermediate course(中級者入門:文章作成)
   ・Yiddish 2017(リスニング)《新設》   ← Lesson 1は、教室でも学んだ内容です。
   ・Upp Intermediate course(中級者上級)《未開設》

当り前ですが、最良の理解のために、誤植などの改訂・改版を重ねた教材と、専門家の直接指導に勝るものはないでしょう。


(ご紹介)
なお、ヘブライ文字の活字体、筆記体を学びながらスタートする「イディッシュ語入門講座」が、4月から東京外国語大学の「オープンアカデミー」で始まる。
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【A1804010】 イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば 
この授業ではイディッシュ語の会話や文法の初歩を学びながら活字体を読み、筆記体を書けるようになります。
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2018年3月7日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 牙筝

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2/28)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、擦弦楽器の「牙筝アジェン아쟁)」にまつわる話を紹介した。(前回にあたる 2/21放送については未聴です)

最初に、牙筝の名手「金雲鸞(または金雲蘭、김운란)」について次のように紹介された。
・「金雲鸞」は、朝鮮時代最高の教育機関「成均館」に学んだ優秀な人材だったが視力を失い、牙筝を習い名人になった。朝鮮中期の儒学者「李珥(이이)」は、その音に惚れて、<楼閣から牙筝の音が聞こえると、あまりにも驚いて声も出なくなった> と、牙筝を深い悲しみの音と表した。ある日、金雲鸞が古い位牌堂の傍で牙筝を奏でると、堂中から泣き声がした。死者の霊にも響いたのだ。彼は恐怖に牙筝を持って逃げだしたという。

▼ Bruch作曲の「Kol Nidrei(신의 날)」という曲を、牙筝とピアノ演奏で聴く。

(参考)

(Youtubeに登録のCPR Classicalに感謝)

次に、「牙筝」、「奚琴(ヘグム、해금)」、「伽耶琴(カヤグム、가야금)」や「玄琴(コムンゴ、거문고)」の弦楽器の違いについて次のように紹介された。
・牙筝は、伝統楽器中、最も低い音を出して心の深いところに届く。時に牙筝と、二弦擦弦楽器「奚琴」を混乱することがある。牙筝と奚琴は、両方とも擦弦楽器だが形状が異なり、奚琴は牙筝と比べて小さく、弦も細いため高音が出る。
牙筝は、<桐>の胴にいくつかの弦をのせた楽器で、撥弦楽器の「伽耶琴」や「玄琴」と似た形だが、奚琴は、小さい筒に竹を刺して弦を繋げたハンマーに似ている。伽耶琴と玄琴は弦を弾くのに対し、牙筝と奚琴は弦を擦って音を出す。

▲ 奚琴の演奏で「記憶の中のワルツ(기억 속의 왈츠)」を聴く。セピア色に今様に。

最後に、牙筝の奏法、改良について次のように紹介された。
・牙筝は、高麗時代に中国伝来の楽器で、<桐>の胴体で、人の身より大きく、弦も太いのが特徴。伽耶琴や玄琴は膝の上で演奏するが、牙筝は大きく重たい楽器のため、台上で演奏する。レンギョウの木製の棒を擦って音を出す。鈍音なので、変化の激しい演奏に相応しくないが、20世紀初頭、半分に縮小したものが作られた。弦も細く、弦と弦の間の距離も短くなり、馬の尻尾製の棒で、よりなめらかな音色で演奏するようになった。伝統的な牙筝は、主に宮中音楽を演奏し、新しい牙筝は舞踊の伴奏音楽や祭祀音楽の演奏に使う。

▼ <雨や雪が降る日に似合う、哀切な音色が楽しめる曲>という「牙筝の散調中のチンヤンジョ(=リズム)」を聴く。緩く現代風に。

2018年3月6日火曜日

啓蟄 2018

今日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。地中の虫も、そろそろ春を感じて這い出してくるという。たしかに、3月に入って東京の最高気温は、ほぼ15℃ を越えていた。それが今日に限って、最高気温が今月で一番低い。皮肉である。

(本ブログ関連:”啓蟄”)

15℃はモードの分かれ目で、この気温を境にして、冬服と春服の着替えが始まるそうだ。今日の最高気温は、残念ながら13℃だった。(天気予報は、生憎なことに、しばらく冬へ逆戻りという)

近隣の小学校の生垣の「沈丁花」は、赤紫に蕾(つぼみ)を膨らませている。赤紫に見えるものの、その下からやがて白い花弁を開く。傍に寄ると、うっすらと香りを漂わせ始めたのが分かる。いずれ、灯台のごとく、夜道にもその存在を明らかにすることだろう。

少し冷え込んで、虫も這い出すのを躊躇しそうな啓蟄だったが、春は傍に寄せて、上野動物園のシャンシャンとともに、確かなものになっていく。シャンシャンの動作は安定してきたようだが、やっていることは幼い盛り。


(Youtubeに登録のSankeiNewsに感謝)

2018年3月5日月曜日

イ・ソンヒのカバー「Tonight I Celebrate My Love」

昨日、ブログに「死の賛美」について記したので、今日は「愛の賛美」を甘く記してみよう。

ピーボ・ブライソンとロバータ・フラックのデュエット曲「Tonight I Celebrate My Love(愛のセレブレイション)」(1983年)がYoutubeにある。映像から <愛の賛美> だけでなく、愛を歌う余裕さえ感じる。

自分たちの愛で世界を征服する陶酔が聞こえてくる。恥ずかしいほど愛に彩られたラブソングである。とはいえ、異を唱える野暮もない。若者が、一度は経験する、あるいは経験を願うことだから。

イ・ソンヒとビョン・ジンソプのデュエットによる、「今晩、私の愛を祝って(오늘밤 나의 사랑을 자축하며)」が、KBSの青少年の健全をめざした歌番組「若者の行進」(1991年2月8日)で、<イ・ソンヒとビョン・ジンソプのコンサート> として歌われた。「Tonight I Celebrate My Love」のカバーである。
原曲の後に並べると、聞き比べしたくなる。国境を越えたカバーがいかに大変か・・・こんな風に横並びされるなんて思ってなかったろうけど。イ・ソンヒはとても頑張っている。

原曲

(Youtubeに登録の21sweetpeeに感謝)


(Youtubeに登録のAcaciaに感謝)

2018年3月4日日曜日

(雑談)「ドナウ川のさざなみ」と「死の賛美」

(懐かしい言葉になった)「ムード音楽」の巧者でもあるアルフレッド・ハウゼのオーケストラによる、イヴァノヴィチ作曲の美しい舞曲「ドナウ川のさざなみ」(1880年)をYoutubeに聴く。ヨーロッパ・タンゴが名手だが、ここでは爽やかなオーケストラ・ストリングを響かせる。

この「ドナウ川のさざなみ」に、悲哀というべき歌詞を被せた歌があった。

15年ほど前のこと、「韓国映画同好会」が開いた鑑賞会で見た映画「死の賛美(사의 찬미)」(1991年)に通低する、「ドナウ川のさざなみ」の旋律をベースにした、映画と同名の歌「死の賛美」があった。

鑑賞会で配布された資料に、この「死の賛美」について、「韓国歌謡史1895-1945」*(朴燦鎬、晶文社:日本語版)の解説が紹介された。孫引きになるが次に一部記す。
(*)「韓国歌謡史」: 同書1895-1945版増補改訂、および同1945~1980版と合わせて2巻が日本でも出版されるとのニュースがネットにあるが。

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1926年に「死の賛美」という歌が大ヒットした。それは、歌謡史上初のヒット曲として記録されている。
(歌詞)
   荒れた曖野を  駆ける人生よ
   どこを目指し  行くのか
   さみしい世界  険しい苦界に
   何を求めんと  するのか
   涙のこの世  死ねばそれっきり
   倖せ求める  人生よ
   お前の求めるのは 悲しみ
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この映画は、1926年、玄界灘に身を投げた尹心悳(윤심덕)と金祐鎭(김우진)の「情死」事件をモデルにしている。上記の歌詞は、日本で声楽を学んだ尹心悳が付したとされる。彼女は、妻子ある金祐鎭との関係を心中というかたちで清算した。

そして、大衆は何かをきっかけに時代を感じる。


(Youtubeに登録のfukusuke1100に感謝)


(Youtubeに登録のhsfine0768に感謝)

2018年3月3日土曜日

星出彰彦宇宙飛行士、国際宇宙ステーション船長就任決定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「星出彰彦宇宙飛行士」が、国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在、および同船長に就任が決定したと、毎日新聞小学生新聞(毎小ニュース)の記事「星出さん、ISS船長に決定」(3/3)は次のように伝えている。

(本ブログ関連:”国際宇宙ステーション(ISS)”)

ニュース紙面が総ルビの体裁で、日々経験のない珍しさと懐かしさ。大人の目に少し古風に見えないでもないが、久し振りに子どもの気持ちに返って読んでみたい。

ちなみに、ISS船長に日本人がなるのは、「若田光一宇宙飛行士」が「2014年3月9日、第39次長期滞在において、日本人初となるISS船長(コマンダー)に就任」以来2人目。ISSにおける、日本人宇宙飛行士の更なる活躍がうれしい。子どもたちにとっても、宇宙が目指すべき場所であり、手にすることのできる現実であることを教えてくれる素晴らしいニュースだ。

(本ブログ関連:”若田光一ISS船長”)

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星出氏(JAXA掲載)
宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう(JAXA)は2ふつか宇宙飛行士うちゅうひこうし星出彰彦ほしであきひこさん(49)=写真しゃしん・JAXA提供提供ていきょう=が2020ねんがつごろから約半年間やくはんとしかん国際宇宙こくさいうちゅうステーション(ISS)に長期滞在ちょうきたいざいすると発表はっぴょうしました。後半こうはんの2か月間げつかん船長せんちょうとして、搭乗員とうじょういん指揮しきします。
     船長せんちょうは、ISSの安全あんぜん任務にんむ実行じっこう滞在者たいざいしゃ健康管理けんこうかんりなどに責任せきにん大切たいせつ役割やくわりです。日本人にっぽんじん船長せんちょうつとめるのは、若田光一わかたこういちさん以来いらいふたりです。
     星出ほしでさんは01ねん宇宙飛行士うちゅうひこうし認定にんていされ、これまでに2かいISSに滞在たいざいしています。「20ねんには東京とうきょうオリンピック・パラリンピックが開催かいさいされます。わたし船長せんちょうとして、てしなき宇宙うちゅう挑戦ちょうせんしたい」とコメントしました。
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    2018年3月2日金曜日

    「らばQ」で紹介された話:子ザルの帰還

    「らばQ」のサイトは、いつも興味深い話題を提供してくれる。先日も、生き物の愛情あふれる光景を紹介した。「ケガした子ザルを保護、3週間後に野生に返すと…家族と感動の再会」(2/26)は、丁寧な解説を付している。(感謝)

    そこで、元のYoutube映像に戻って、情報を得てみた。

    タイトル「Umsizi Vervet Monkey Rescue release of Pearce..」にある「Umsizi」は、南アフリカのズールー語*で「支援、手助け」の意があり、ウムコマアス(UMKOMAAS)の地に、その名を冠した「ウムシズィ・ウムコマアス・ベルベットモンキー救援センター」が、小ザルのピアースを親元に放したといった内容のようだ。
    (*)ズールー語の発音: 「青年海外協力隊として南アフリカ共和国で活動している」方のブログに紹介がある。

    子ザルの帰還について、Youtubeに次のように記されている。
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    Pearce(ピアース)は、1歳のベルベットモンキーで、足を怪我したため捕捉され、治療と休養の後、彼は家族に戻されました... このビデオは、母親とだけでなく、群れ全体およびボスザルをふくめて、驚くべき絆(きずな)を見せてくれます... お楽しみあれ...

    (画面)かけがえのない愛... 気をつけて坊や
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    人間と変わらぬ・・・といったら陳腐だろうか。わが子が無事に戻って安堵する母ザル、それを見守る集団とリーダー。そこには、忘れることのなかった、情愛の集団的共感があるようだ。逆に、人間もそれを理解できる存在だといった方がいいのかもしれない。それにしても、戻った坊やの母親へのしがみつき方がたまりません。


    (Youtubeに登録のNigel Wrightに感謝)

    (雑談)
    Unix OSを祖に持つお手軽版ともいえるLinuxのひとつに、Ubuntuがある。このネーミングは、Wikipediaによると、< ズールー語で「他者への思いやり」、「皆があっての私」というような意味 > だそうだ。

    2018年3月1日木曜日

    3月

    早いもので、今年も 1/6 を終えて3月に入った。あっというまのできごと。過ぎた2ヶ月を、自分の年齢で除すれば、微々たるもの。そう気付くのはまだよくて、最近では、年単位でしか時の流れを感じなくなった。齢重ねるたび、おのずから里程標の在庫を気にとめる。無駄に杭打ちはできない。

    名目ともに季節は春。ちなみに、今日の都内の最高気温は 20.3℃ で、今年最高。昨日と比べて +5.6℃、4月下旬並みという。ぽかぽか陽気といってよいが、気温は次第に下っていくそうだ。まだストーブに未練がある。

    春は、若い人に眩しく、期待と不安のまじる季節。3月には「卒業式」がある。私には、これといった記憶がない。何かが試されるようなこともない平凡な時代だった。だから、せめて歌やドラマに託すのだろうけれど。(今の男子は大変だ・・・ボタンやチョコレートやら)

    そんなわけで、イ・ソンヒ(1964年生まれ)と照らしてほぼ同年代の、柏原芳恵(1965年生まれ)の卒業の歌「春なのに」(作詞・作曲 中島みゆき、1983年)を聴いてみよう。曲名の通り、「春なのに」のフレーズの切なさ、可憐さがいつまでも耳に残る。そしてなんという可愛らしさ。イ・ソンヒファンとしては、語るに複雑な心情である。

    (本ブログ関連:”柏原芳恵”)


    (Youtubeに登録のrokumaru sirakawaに感謝)