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2015年10月20日火曜日

ヒョードルのリング曲

中学生の頃、時代の風潮だったのだろうか、いわゆる<うたごえ運動>が教室にまで浸透して、「ステンカラージンの歌」などロシア民謡を歌わされた。指導する者(教師)たちにとっては、使命感に心酔したのだろうが、白紙のまま受けとめる子どもたちにすれば、何とも距離感のつかめぬものだった。

だから、後に<うたごえ>とは無縁のかたちで知った、同じくステンカーラージンの名を持つ歌「(邦題)ステンカラージンの夢(Ой, то не вечер)」は新鮮だった。運命と直面し予期するという思惟的なこの歌には、歌う者、聴く者に預ける何かがあった。歌とはそういうものだと知った。

この歌をYoutubeで検索すると、いかに多くロシアで歌われているかが分かる。少し感傷的かもしれないが。

ところで、プロレスといえば、力道山豊登遠藤以来何も知らないが、わが子が一時期熱狂していたので、そばで見ていたとき、渋い仕事師といった印象を受けたのが、PRIDEのエメリヤーエンコ・ヒョードルだった。テレビで見る彼は、冷静にして沈着寡黙、相手をじわじわと仕留ていくといった雰囲気がした。リングテーマ曲が、「ステンカラージンの夢」というのは、何とも泣かせるではないか。

いったん、引退を発表したヒョードルは、今年の大晦日に復帰するという(東京スポーツ)。

(Youtubeに登録のColdbergに感謝)