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2009年9月9日水曜日

小金井雑記

この地のむかし、「うどん」麦飯が主食だったと聞いたが、岩波文庫の「日本の民謡集」に「武蔵野麦打唄」が載っている。解説に「小麦の生産で知られる武蔵野台地一帯に歌われる麦の穂打ち唄」とある。

[甲]〽十七八の 麦打は(ホイ ホイ ホイ)
[乙]〽くるり棒が 折れるか芒(のげ)が 折れるか(ホイ ホイ ホイ)
お天道さまの申し子は 百日の 日照りに笠もかぶらず
目出度やこれの麦打ちは 日和よく 風出て芒を立てたや
牡丹餅はやる世の中に 俺(おら)がでは 碾割花(かきわりばな)の焼餅
大嶽山の黒雲 あの雲が かかれば雨か嵐か
十七八はねむいもの 朝おきて 米とぎ桶を枕に
皆若い衆 江戸々々と 江戸だとて 枯れ木に花は咲くまい
お江戸に三日居て見たい 上様の 御用の水を汲みたい
今日の麦はこれ限り 明日は又 どなたの麦を打つやら

(注)「芒」は「イネ科の植物の花の外殻にある針のような突起」。(広辞苑)

日々労働に追われる、親の田畑を継ぐあてもない二男三男の悲哀が含まれているのだろうか。
土地柄、若者たちは江戸四宿のひとつの(内藤)新宿へ行きたかったようだ。

(追記)9/12の「小金井の今昔」に参加して一部確認したことを9/12に追記載。