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2024年3月23日土曜日

野鳥観察(64)

早朝、定例の野鳥観察(探鳥会)に出かける。空は力なく薄曇りで、思った以上に寒い(気温は3℃ほど)。防寒着で身を固めたものの、手袋を忘れたことを後悔する。次第に首がすくみ背中が固まる。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

集合場所に近い公園北側を進んでいたとき、「ウグイス」の鳴き声「ホーホケキョ」が聞こえた。幸先良いものを感じた・・・。
天気予報では、観察終了予定の時刻(午前8時頃)に、「湿雪(湿り雪)」が予報されたが、ポツポツと小雨が降るにとどまり、びしょ濡れにならず帰宅できた。

オオカンザクラをヤマザクラと誤った件
久し振りに会長が出席されたので、先日(3/17)一人で観察して判断した「ヤマザクラ」について相談したところ、「オオカンザクラ」と勘違いを指摘いただいた。さっそく当該ブログを訂正した。また次のような深い話をうかがった。
ー 植物の分類学は、まず「花」の構造(即ち生殖器官につながる)の研究から始まった。
ー 常緑小高木「ヒサカキ」は、独特な香りがして、あるとき都市ガスが漏れていると誤解されたり、(「酒悦」の高級「福神漬け」とは違う)安価な福神漬けの臭いがすると語られたりした。
ー 「実生(みしょう)」は、種子から発芽した(いわゆる野生)植物。「ソメイヨシノ」のように挿し木や接ぎ木して増やすクローンと対比される。

今回も会長やベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ウグイス: 鳴き声が何度か別の場所で聞く。
・ハクセキレイ: 集合場所前の原っぱの上を1羽が飛ぶ
・ツグミ: 集合場所前の原っぱに2羽が降りてエサを探していた
・メジロ: 鳴き声でそういわれたが、いわれなければ・・・
・アオゲラ: コンデジカメラでは、枝の奥の姿に焦点を合わせられないのが残念!
・カワセミ: 小川の枯れた葦に小休止(下記写真)
・コゲラ: 珍しく小川の枯れた葦に小休止(下記写真)
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・オオカンザクラ: イロハモミジのY字幹間を本木の枝が伸びて花を見せる(上記に説明)
・カンヒザクラ: 先日(3/17)とは別に、真紅の花が満開の木があった
・ヒカサキ: 常緑小高木で、花から独特な臭いがする(上記に説明)

カワセミ(写真左)とコゲラ(写真右)
・探鳥会の終盤、小川の岸の枯れた葦に小休止している「カワセミ」がいた。いつもこの辺りで見かけるので、落ち着いて写真に撮る。(ただし、一人散歩でこんなチャンスの経験はない)
・たまに、林の中でしか見ることのない「コゲラ」が、カワセミの近くで小休止しているのを見た(もしかしたら若鳥か?)。珍しい光景なので、焦って撮ったため焦点が合っていないが。


(追記)
本日の探鳥会で、会長から樹木関連の著作が多数ある、次の人物について語られた。
菱山 忠三郎 氏*・・・ 同氏がヒカサキの臭いについて、上記のよう語られたという由。
(*)プロフィール(HMV): https://www.hmv.co.jp/artist_菱山忠三郎_200000000623164/biography/
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昭和11年、東京都八王子市生まれ。成蹊大学卒業後、東京農工大学林学科を卒業。八王子市立高尾自然科学館研究嘱託、八王子高校講師を経て、八王子自然友の会副会長、日本植物友の会理事などのほか、朝日カルチャーセンターで植物講座も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『持って歩きたい 里山・山地の身近な山野草図鑑』より
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