最近ちょっとした買い物に躊躇することがある。若いときには考えられないことだが、後何年使う気かと・・・、ケチなつもりじゃないけれど。
だいぶ以前のこと。JR武蔵小杉駅に近い場所で開催の市民講座に通っていたとき、駅と講座会場の途中にステーキハウスがあった。店の前を通りながら、きょうこそは講座帰りに寄ってみようと心に決めていた。けれど帰り道、店の近くになると胃袋が聞いてくる・・・本当に大丈夫かと。結局、近くの海鮮料理屋に方向チェンジしてしまうことになる。
心がけは高いのに、現実が近づいてくると萎えてしまうのだ。
この歳になると、1か月が貴重だ。何もしないでも時は過ぎていく。迎える「時」に期待をしても、何もしなければそのまま過ぎていくし、何をしても「時」はやっぱり過ぎていくのだが、その足跡がまるっきり違う。
ところで、きのうの体操教室で、参加者を小グループ分けて、めいめいが子ども時代の思い出を数分で語ることになった。わたしは、東京に生まれてすぐ、父の転勤にともない九州の八幡に行き、そこで育ったという話をした。北九州の気質を、車引きの「無法松の一生」を例えに話した。いわゆる、社会主義リアリズム以前のアウトロー的な侠気に近い、そんなものが微かに感じられたわけで・・・。
(本ブログ関連:”坑夫”)
■ Youtube(登録: 古典方画集PD)
「無法松の一生 稲垣浩監督 阪東妻三郎、月形龍之介、永田靖、園井恵子 1943年製作」
https://www.youtube.com/watch?v=o-a9EGPrgQM
ー 吉岡夫人役の園井恵子さんは、1945年8月6日に広島に投下された原爆に遭い、同月21日に原爆症(放射線障害)のため32歳で亡くなられた(Wikipedia)。
ー Youtube のコメント欄には、貴重な経験、感想、情報が多数記されている。