先日(3/7)、テレビ東京の番組「Youは何しに日本へ」*は、以前カナダから訪日した老夫婦の参加したバードウォッチングツアーに一部同行取材したものを再放送した。夫婦は野鳥観察のベテランのようで、北海道で「オオワシ」と踊るツル(丹頂鶴、「
タンチョウ」)を見たいという。幸い、タンチョウの求愛ダンス**を観察できたようだ。
(*)価格コム: https://kakaku.com/tv/channel=12/programID=33235/page=171/
(**)ばんび: https://mobile.twitter.com/bmb1202/status/1500773799553540097
たしかに、タンチョウが互いを確かめ合いながら、からだ全体を使って舞う姿は美しい。一度その光景を目にしたいが、武蔵野のこの地で、短い探鳥会の経験では、サギ(主にダイサギやアオサギ)を見ることができるくらい。タンチョウは見たことはない。昔、江戸時代には三河島村あたりでタンチョウを見られたという。
ところで、俳人
井上井月(いのうえ せいげつ)***がボロをまとって行き倒れたのが、きょうと同じ3月10日(1887年、明治20年)だった。村人は、扱いが厄介なことになると、彼を戸板に載せて一山越えた遠地に運んだ。結局、井月はたらいまわしされて息をひきとることになる。辞世の句に次のものがあるという*。
「何処(どこ)やらに鶴(たず、寉)の声聞く霞かな」
(***)「井月という俳人について」(一ノ瀬武志氏、一般社団法人 井上井月顕彰会)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/seigetsu/index.htm
美しいツルの舞いもあれば、もの悲しいツルの声もある。