テント展示場所そばで配布されていた小冊子「巨大コンニャクのなぞ タイタンとギガス」によれば、ショクダイオオコンニャクの<花>の下側で膨らんでいる燭台の台に当る部分を「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼び、葉が変形したものが雄花群、雌花群を内部に包んでいる。<花>の上側で燭台の蝋燭(ろうそく)に当る部分を「付属体」と呼び、これら<花>の集まりを「花序」と呼ぶとのこと。 以上の構造から「世界一大きな枝分かれしていない花序を持つ植物ということになる」そうだ。
開花すると、仏炎苞が外側に開き、付属体からは独特な臭い※を発するという。今日は、残念ながら、開花を目にすることができなかった。明日、開花するかもしれない。
(※)有機硫黄化合物のジメチルジスルフィド など。
サトイモ科のDNAによる分子系統樹を見ると、おもしろいことに、ミズバショウ>ウキクサ>>コンニャク>>サトイモなどの関係になるそうだ。ミズバショウから?とか、ウキクサがどうして?ということだろう。
厳しい日差しを避けて、植物園の大きな木立の下に佇むと、風を受けて意外に涼むことができる。都会の中にいながら静かに森の豊かさとを感じることができる。この小石川植物園は、映画「赤ひげ」の舞台になった小石川養生所があった所であるが、植物園中央の旧養生所の井戸にしか歴史の面影を知ることはできない。
歴史的な話題といえば、温室手前に、ニュートンの(生家にあった)リンゴの木が接木されて、枝を大きく広げるほどまで育ち、見上げると小つぶながら実を膨らませている。これを食べたら・・・。
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