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2017年4月14日金曜日

桜を見上げる

近所の薬局で、苦い苦いと強調された薬を飲んだところ、濃いコーヒー味がした。おまけに甘い。こういう場合、どういえばいいのだろう。舌が幼稚すぎるのだろうか、鈍感なのだろうか。いや、感性が純粋だからということにしよう。まあ、これは薬局から帰って来ての話しだが。

薬局を出て帰り道のこと、ちょっと遠回りしてある路地に寄った。普段は地味な生活道路だが、この時期に見事な桜並木に変身する。先日来たとき、辺りに桜餅のような香りが満ちていた。今日はどんな具合だろう。

花はかすかに散り始め、路肩に桜色の吹き溜まりができていた。車が滅多に来ないところだけに、見物の人たちは気ままに路の真ん中で、満開の花模様を見上げる。

まるで桜の花に包まれたような優雅な気分になる。明るい空の下、桜の花弁は、意外に白っぽいが、左の写真のように幾重も重なると淡い紅色になる。空気が変わるのだ。

桜の陽だまり、桜の香気、誰にも教えたくない贅沢な場所。老夫婦、幼子を連れた母子、普段なら賑やかだろう主婦の一団、みなが同じ感性でひたれる場所だ。