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2024年10月22日火曜日

「図鑑」牧野富太郎、「野鳥」中西悟堂

きょうは「図鑑の日」*といわれ、初めて「図鑑」の名を用いた書籍「植物図鑑」(明治41年[1908年]10月22日、東京博物学研究会 [代表・村越三千男] 編集・牧野富太郎校訂、参文舎=のちの北隆館)が発行された日にちなんでという。
(*)雑学ネタ帳「今日は何の日 図鑑の日」:https://zatsuneta.com/archives/110225.html#google_vignette

(本ブログ関連:”牧野富太郎”)

図版を付した江戸時代の博物学(本草学)の書に「~ 図譜」と多く付されたが、牧野富太郎はあらためて「~ 図鑑」と表現した最初の人だ。
明治期の民間学者(いいかえると在野の博物学者)によって、現在一般に使われている言葉がある。鳥類の自然観察者として知られる中西悟堂が造語した「野鳥」・「探鳥会」の言葉もそうだし、天文分野の野尻抱影は準惑星である「冥王星」を和訳命名した(Wikipedia)。

(本ブログ関連:”中西悟堂”、”野尻抱影”)

幕末・明治以降、日本で造語されたり和訳命名した漢字熟語の「和製漢語」**が、東アジア近隣国へ浸透したのは周知の通り。漢字文化圏の中で、ある意味近代化を先んじた結果といえる。
(**)和製漢字例:「幕末以降」(Wikipedia

中国語では、和製漢語表記をそのまま利用したりした。
朝鮮語も同様だったが、現在、漢字を放棄した結果、漢字一文字ごとに「ハングル」(発音の仕方を前提にした文字)を一律表記***している。結果、同音異義語のハングル単語が多々発生して学生が混乱している。
(***-1)表記例:「ハングル専用文と漢字ハングル混じり文」(Wikipedia
(***-2)表記例:朝鮮日報【萬物相】「韓国人の読解力低下、根本的な問題は漢字力?」
   ー https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/10/16/2024101680116.html