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2016年5月11日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 子ども

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/4)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、健康で明るく育って欲しい「子ども」に関連した3曲を紹介した。(「こどもの日」の前日に放送された)

始めに、歌と踊りを楽しむとともに、子育てに子守歌を歌うことについて次のように説明された。
・中国古代の記録にある韓国を説明する内容に、歌と踊りを楽しむ話がある。中国の人々にも、特別に思えたようだ。楽しいとき悲しいとき、いつも歌を歌う。子育てするときも同じで、赤ん坊をあやすときの言葉にリズムをつけて歌のように歌い、寝つかせるときも体を軽くなでながら子守歌を歌った。懐かしい子守歌を想うと、今でも眠りに誘われる。

▼ 赤ん坊を寝つかせる「子守歌(자장가)」を聴く。太い声なのに、なぜかうとうとしそう。子守歌はいいな。

次に、済州島の独特な「揺り籠(エギクドク、애기구덕)」について次のように紹介された。
・済州島に、「エギ(赤ん坊)とクドク(揺り籠)」という揺り籠がある。また、済州島に多いものに三つがある。風、石、女性だ。それで、「三多島」とも言われる。男性が少なく、家事、農作など全てを女性がこなした。楽な姿勢で赤ん坊を寝かせるのは大変なため、活用したのがエギクドクだ。竹網の四角い籠の中に、紐を編み合わせたもので、その上に麦わらと薄い布団を敷いている。赤ん坊がおもらししても網の隙間を風が通り乾燥する。済州島の女性は、仕事の合間にエギクドクを揺らして歌いながら赤ん坊を寝かせ、泣く子をなだめた。

▼ 済州島で、エギクドクを揺らしながら歌う子守歌、「ウォンイジャラン(웡이자랑)」を聴く。揺れに加速・減速、リアルだ。

最後に、母親が赤ん坊に聞かせる歌の意味について次のように説明された。
・私たちは一日8時間ほど眠る。仮に約6時間としても、人生の4分の1は寝ることになる。その間、脳は活動し、体を回復させる。良い記憶を残し、辛い出来事を忘れさせる。昔、母親が赤ん坊を寝かせるとき、「親に孝行しなさい、兄弟仲良くしなさい、近隣と交わりなさい」という内容の歌をよく歌った。勉強しろ、金持ちになれではない。互いに助け合い暮らすことを、赤ん坊は理解できぬとも、母親の気持ちは、きちんと伝わったことだろう。

▼ 「ビナリ(비나리、幸祈る)」で、「美しい世の中のためのビナリ(아름다운 세상을 위한 비나리)」を聴く。今様に美しい歌と語り。