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2023年5月30日火曜日

(資料)ホトトギス

夏の鳥として代表的な鳥に「ホトトギス」と「カッコウ」がいる。

ホトトギスは、名を知っているが<姿>に接したことがない(気付かずにいただけかもしれない)が、<鳴き声>は先日(5/27)の探鳥会で聞いた(ベテランの方から教わって・・・次に単独で聞いても判別できる自信は?)。
(参加している自然観察会(探鳥会)の会報に、昨年(2022年)の例として、5~6月の間に5件報告されている。7~8月については、別年の報告で0件。)

カッコウは、常識の範囲で名や鳴き声を知っているだけで、<姿>に接したことはない。

(本ブログ関連:”カッコウ”)

ホトトギス、カッコウ
ホトトギスカッコウ
分布夏鳥として5月中旬ごろ飛来夏鳥として5月ごろ飛来
分類カッコウ属カッコウ属
英名Lesser cuckooCommon cuckoo
全長

28cm、「ヒヨドリ」と同様

35cm、「ドバト(カワラバト)」と同様
さえずり「キョッ、キョッ、キョッキョッキョッ」「カッコー」
托卵の相手「ウグイス」など「オオヨシキリ」など

ホトトギスとカッコウは、ともに夏鳥といわれ夏の季語となっている。ホトトギス*は古典で春の初音として知られている。

(*-1)Word-Wise Web(三省堂)サイトより
「(29)職曹司時代『5月の御精進のほど』 ~ホトトギスを尋ねて~」(赤間恵都子、2010/06/22)より抜粋
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/makura29
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『枕草子』には、5月の描写が多く見えるので、5月は清少納言が好んだ時節だったと考えられています。現代では初夏のさわやかな頃ですが、旧暦の5月は、現在の6月半ばから7月の緑深まる盛夏であり、同時に梅雨の季節にもあたります
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(*-2)同志社女子大サイトより
「『ほととぎす』をめぐって」(吉海直人 日本語日本文学科教授、2016/07/15)より抜粋
https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2016-07-15-15-15
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・・・古典の世界では、「かっこう」と「ほととぎす」の混同など生じていません。少なくとも平安時代において、「かっこう」は文学に全く登場していないからです。要するに現代では「郭公」に二つの読み(意味)がありますが、古典では「ほととぎす」という読みしかなかったのです。
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(余談)
先日(5/21)、図書館で借りた酒井順子著「平安ガールフレンズ」の単行本に、清少納言がホトトギスを聞きに女性たちと出かけた後日談がある。仕えている中宮定子(ていし)から「どんな歌を詠んだのか」と聞かれ、やりとりのあと「もう歌はやりません」と宣言した。清少納言は、実は祖父、父親ともに歌人で知られていて、彼女にも素養が期待されていたのだろう。それをアッサリうっちゃったのだから。

このキパッとした清少納言の態度を、作家はお気に入りのようで、清少納言と競った紫式部にはちょっと厳しめに見える。お気に入りの問題なので、どちらでもいいのだが、私には清少納言に松任谷由実を、紫式部に中島みゆきを重ねてライバル関係(現代の彼女たちが互いにどう評価しているかは知らないが)に見える。

ところできょう、ブックオフで同著の文庫版を見つけて購入した。単行本と比べて随分と手が入っている・・・訂正・軽量化もしているようだ。そのかわり、対談などの付録が充実している。

2023年5月27日土曜日

野鳥観察(51)

朝が早い。日の出は、5月1日に4:50 だったが、きょうは 4:29 となり、当然それ以前から薄明かりする。歳をとると、つられて起床モードになるのだが・・・これに失敗すると二度寝してしまう恐れがある。

きょうは野鳥観察(探鳥会)と、心にしっかり命じて起床。カメラ、メモ帳、ポケット図鑑は昨晩準備している。ただし、つど思案するのが服装だ。きょうは思った以上に涼し気で、半袖をやめて長袖にした。探鳥会の集合場所で、気温に合わせた服装が話題になったりした。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

集合時刻に見る公園の原っぱ(広場)は、野草が繁り、朝陽に照らされて輝いている。野鳥観察に巡る雑木林も、若葉はすっかり緑を濃く重なり合って枝を隠している。林の草道でマスクを外すと、朝の草いきれを感じる。


結局、野鳥観察は鳴き声を頼りにすることが多かった。今回もベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視・カメラで確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ツバメ: 目の前を一瞬飛んだように見えた(ベテランの方は確認している)
・ヒヨドリ: 樹上の緑の中から鳴き声が聞こえる
・シジュウカラ: 樹上で鳴く。観察の後半に3羽飛ぶのを見る(ベテランの方から教わる)
・キジバト: 鳴き声
・ホトトギス: 鮮明な鳴き声(ベテランの方から教わる)
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・カルガモ: 2羽が小川の上空を下流へ飛び、しばらくして舞い戻ってきた
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・小川の岸辺に立つ木に「クワ」の新しい? 木札が付けられていた


帰り道
崖線の「みはらし坂」を上っていたとき、「ウグイス」の鳴き声がまるで耳元で聞くように鋭く響いた。

カルガモの親子
探鳥会で、もう一つ話題になったのが、<体育館そばの池>と、<飛行場そばの池>にカルガモの親子連れが見られるということだった。帰途、ファストフードで朝食をとった後、体育館そばの池へと向かった。すでに探鳥会のメンバーや近所の住人が、愛らしいヒナたちを見に集まっていた。

カルガモの成鳥(メス)が2羽、ヒナの中ぐらいが2羽、小さいヒナが3羽いた。ヒナたちは、水が流れる幅広の斜面にはえた草(こけ)を一生懸命摂っていた。成鳥のメスは、1羽はヒナたちのそばに身を置き、もう1羽は離れた場所にいた(こちらは育児放棄したのではという見方があった)。


2023年5月26日金曜日

千葉県東方沖地震

夕方、民放テレビを見ていたら、画面中央にいきなり <赤い四角の囲み> の中央に白文字で 地震の <速報*> が表示され、<千葉県東方沖> の地図まであった。今までテレビで見たことのない形式だ。しかも、地震を感じる前に映ったのだから、どうしたことかと訝しんだ。
(*)地震で揺れを感じる前に速報される「緊急地震速報」**だったかもしれない。ネットサービスにもある情報だが。
(**)気象庁の説明(抜粋): 地震の発生直後、観測データを素早く解析して、可能な限り素早く知らせるものです。
    - https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq25.html#1

(本ブログ関連:”千葉県東方沖地震”)

微かな揺れが始まり、ゆっくりと強さを増してきた。これ以上大きくなると・・・と嫌な予感がしたところでかすれていった。それにしても、長い時間(7~8秒近くか?)振動がつづいた気がする(もしかしたら待ちかまえた時間も含めて)。

その後、いつものようにテレビ画面の上段に地震速報のテロップが流れた。上記の地震直前の速報と違い、地震終了後の情報なので、少々安心して見ることができた。

気象庁「震源・震度情報」(2023年05月26日19時07分 発表)
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地震の発生日時: 05月26日19時03分頃
震央地名: 千葉県東方沖
深さ: 50km
マグニチュード: M6.2
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当地の震度は2だった。体感でも2といったところだろうか。でも、今回、揺れる前に速報が流れたのが衝撃的だった。以前も、こんな速報表示があったのだろうか、気になる。


2023年5月25日木曜日

Google AI Bard 仙人になるためのアドバイス Q&A

昨年末、今年(2023年)からの <年賀状しまい> の案内ハガキを、親類・知人に送った。ハガキに、「これからは、仙人の境地して過ごしたい」旨記した。以来、6か月ほど経っているが未だに「桃源郷」が見つからないでいる。

(本ブログ関連:”仙人”、”桃源郷”)

そこで、Googleの人工知能(AI)の「Bard」 に、①「仙人になるにはどうしたらよいですか」、②「桃源郷へ行くにはどうすればよいですか」とたずねたところ、AIのBardから次のように回答を得た。
- https://bard.google.com/?hl=ja

(本ブログ関連:”人工知能”、”ChatGPT”)


Q.仙人になるにはどうしたらよいですか
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A.仙人になるにはどうすればよいですか?(の回答)

仙人になる方法は、人によって異なります。しかし、一般的に仙人になるためには、次のようなものが必要だと思います。

・修行
・悟り
・慈悲心
・忍耐
・謙虚さ
・自然との調和

修行とは、仙人になるために必要な知識や技術を身につけることです。修行には、さまざまな方法があります。例えば、山にこもって修行をする人もいれば、社会の中で修行をする人もいます。

悟りとは、真理を悟ることです。悟りを得るには、さまざまな方法があります。例えば、禅の修行をする人もいれば、瞑想をする人もいます。

慈悲心とは、他人を思いやる心です。仙人になるためには、慈悲心を持って、他人を助けなければなりません。

忍耐とは、困難に耐え続けることです。仙人になるためには、忍耐力を持ち、困難に耐え続けなければなりません。

謙虚さとは、自分を低く見ることです。仙人になるためには、謙虚で、自分を大きく見せようとしなければなりません。

自然との調和とは、自然と共に生きることです。仙人になるためには、自然を尊重し、自然と共に生きなければなりません。

これらのことをすべて満たすことができれば、仙人になれるかもしれません。しかし、仙人になるためには、長い時間と努力が必要です。
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Q.桃源郷に行きたいのですが、どうすればよいですか
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A.桃源郷は、陶淵明の『桃花源記』に描かれた架空の場所です。この物語では、漁師が偶然桃の花が咲く林に迷い込み、その先に桃源郷を発見します。桃源郷は、戦乱や争いのない平和な場所で、人々は幸せに暮らしています。

桃源郷は、現実の世界に存在する場所ではありませんが、私たちの心の中にある理想郷を表しています。桃源郷に行くためには、心の奥底にある平和と幸せを見つめ直すことが必要です。そうすれば、きっと私たちは、桃源郷のような場所を見つけることができるでしょう。

桃源郷に行くためのヒントをいくつかご紹介します。

・心の平和を大切にしましょう。
・他人を思いやりましょう。
・自然に触れましょう。
・自分の好きなことをしましょう。

これらのことを実践することで、きっと桃源郷のような場所を見つけることができるでしょう。
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2023年5月24日水曜日

Google AI Bard 野鳥観察のアドバイス Q&A

Googleの人工知能(AI)の「Bard」* に、初心者向けの ① 野鳥観察のアドバイス、② 野鳥を同定するときのアドバイスをたずねたところ、AIのBardから次のように回答を得た。
- https://bard.google.com/?hl=ja

(*)Bardは「Googleが開発・提供している会話型人工知能」で、「『Bard(バード)』は『(吟遊)詩人』という意味で」、「自然な文章で回答してくれることから来ている」(Wikipediaより)

(本ブログ関連:”人工知能”、”ChatGPT”、”ブレードランナー”)

Bardにちなんで、野鳥(Bird)観察のQ&Aを試みた。


Q.野鳥観察の初心者へ、郊外の公園で野鳥観察するためのアドバイスをください。
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A.郊外の公園で野鳥観察をする初心者向けのヒントをご紹介します。

・事前に調査を行う。 観察する地域の鳥の種類を調べ、どの鳥に出会えるかを確認しましょう。また、公園の場所やアクセス方法も確認しておきましょう。

・双眼鏡とフィールドガイドを用意する。 双眼鏡は、鳥をより近くで見るのに役立ちます。フィールドガイドは、見た鳥を特定するのに役立ちます。

・快適な服装を着る。 野鳥観察は、特に早朝や夕方に行う場合は、寒くなることがあります。また、虫よけスプレーも用意しておきましょう。

・水筒を持参する。 野鳥観察は水分補給が大切です。

・我慢して。 鳥を見つけるには、時間と忍耐が必要です。すぐに鳥を見つけられなくても、あきらめないでください。

・鳥に近づきすぎない。 鳥に近づきすぎると、飛び去ってしまいます。鳥の安全を確保するために、十分な距離を保ちましょう。

・楽しむ! 野鳥観察は、リラックスしてアウトドアを楽しむのに最適な方法です。
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Q.初心者が野鳥を同定するときのアドバイスをください。
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A.野鳥を同定するのに役立つヒントをいくつかご紹介します。

・鳥のサイズに注意してください。 鳥のサイズは、同定に役立つ重要な手がかりとなります。たとえば、アメリカゴシキヒワは小型の鳥で、体長は約5インチ(約13cm)です。一方、キジバトは中型の鳥で、体長は約12インチ(約30.5cm)です。

・鳥の色に注意してください。 鳥の色も同定に役立つ重要な手がかりとなります。たとえば、アメリカゴシキヒワは黄色と黒の鳥です。一方、キジバトは茶色の鳥です。

・鳥のくちばしに注意してください。 鳥のくちばしは、同定に役立つ重要な手がかりとなります。たとえば、アメリカゴシキヒワは細くてまっすぐなくちばしを持っています。一方、キジバトは太くて湾曲したくちばしを持っています。

・鳥の鳴き声に注意してください。 鳥の鳴き声は、同定に役立つ重要な手がかりとなります。たとえば、アメリカゴシキヒワは明るくさえずる鳥です。一方、キジバトは低く鳴く鳥です。

・フィールドガイドを使用する。 野鳥のフィールドガイドは、野鳥を同定するための優れたリソースです。フィールドガイドには、鳥の画像や説明が掲載されているので、見た鳥を特定するのに役立ちます。

・オンラインリソースを使用する。 野鳥を同定するために使用できるオンラインリソースはたくさんあります。これらのリソースには、鳥の画像や説明、さらには鳥の鳴き声が掲載されているので、見た鳥を特定するのに役立ちます。

・経験豊富な野鳥観察者に助けを求める。 経験豊富な野鳥観察者は、見た鳥を特定するのに役立ちます。また、野鳥観察のヒントやコツを教えてくれることもあります。

野鳥観察は、リラックスしてアウトドアを楽しむのに最適な方法です。時間をかけて鳥を観察し、その美しさや多様性を楽しんでください。
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2023年5月23日火曜日

(資料)ゼレンスキー大統領の平和記念資料館での記帳(5月21日)

G7広島サミット(令和5年5月19日~21日)に際し、20日に電撃的に来日したウクライナのゼレンスキー大統領は各国首脳と会談後、21日夜に離日した。

21日、広島の「平和記念資料館」を訪問したゼレンスキー大統領は、次のように記帳されたと、外務省のサイトが報じている。下記内容のpdfリンク先に、大統領の記帳写真が掲載されている。

「ゼレンスキー・ウクライナ大統領による平和記念資料館訪問(記帳内容)」(令和5年5月22日)以下全文
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/ua/page4_005916.html
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5月21日、平和記念資料館を訪問したゼレンスキー・ウクライナ大統領が記帳した内容は以下のとおりです。

「Глибоко вражений відвіданням Музею. Жодна держава світу не має пережити такий біль і руйнування. Ядерному шантажу не місце в сучасному світі.」

(注)和文仮訳:「(平和記念)資料館の訪問に深く感銘を受けた。世界中のどの国も、このような苦痛と破壊を経験することがあってはいけない。現代の世界に核による脅しの居場所はない。」
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2023年5月22日月曜日

さくらんぼ

きのう(5/21)の朝、二度寝してしまい、せっかくの「自然観察会」を欠席してしまった。それに気づいたのは昼過ぎだった。

早起きした場合、午前中をたっぷり過ごせるのはよいが、つい二度寝して大事なことを忘れてしまう危うさがある。実は、これまで何度か繰り返している。

きょうはそれを悔い、自然観察会の遅れを取り戻すように、都立公園を3か所(「武蔵野公園」、「野川公園」、そして調布飛行場隣接の「武蔵野の森公園」)をはしごした。

武蔵野公園
・サービスセンターで、先日(5/18)見た「ユリノキ」の実際の高さを教えてもらった。18mくらいとの回答を得た・・・20~30m以上の高さを期待したのだが。
・苗圃(びょうほ:苗木を育成する区画)の樹種について、リストはあるが公開してないとのこと・・・推測だが、素人が観察気分で勝手に立ち入るのを防ぐためかもしれない。
・「ヤマザクラ」(写真)の茂る葉の間に、薄緑色、黄色、赤色、黒色の実がなっていた。樹下の草むらに落ちた黒い実を「ムクドリ」の群れがついばんでいた。草の丈が身を隠すのに都合いいようで、安心している風に見えた。
・さくらんぼといえば、昔聞いたお色気たっぷりな歌謡曲「黄色いさくらんぼ」(スリー・キャッツ、1958年)*が懐かしい・・・今と違い、子どもには相当に刺激的な歌だ(ただし子どもにはよく分からなかったけれど)。
(*)Youtube:  https://www.youtube.com/watch?v=k0GUtY4aCg8 (登録者:昭和ソングに感謝)

ヤマザクラの実
野川公園
・公園北側は、併設の「自然観察園」が休園日のためか人気がない。自然観察センターは、当初3月終了予定の建替工事が遅れているようだ。静かな公園はカラスが多い。
・東西に横断する大通りを越えて、公園南側に進むにも工事のため道が塞がれ、迂回の手間がかかった。曇り空の下、雑木林の緑がいっそう濃くなる。

武蔵野の森公園
・今回初めて公園のサービスセンターに寄って、「武蔵野の森公園 樹名板のある木マップ」を入手した。ここまで足を運ぶことは多くないが、マップを片手に樹名板のある木を探してみたい。
・隣接の調布飛行場では、ドルニエ228機がせわしく離発着しているのが見えた。飛行機の観察も楽しみだ。

(本ブログ関連:”ドルニエ”)

2023年5月21日日曜日

小満2023

きょうは二十四節気の「小満(しょうまん)」、いのちが夏の陽を浴びて次第にかがやく季節。さらに、この小満を3等分して、初候を「蚕起食桑(かいこおきて くわをくう)」、次候を「紅花栄(べにはなさかう) 」、そして末候を「麦秋至(ばくしゅういたる)」という。カイコと桑の葉の <緑色>、ベニバナの <紅色>、 穂が実り収穫期を迎えたムギの <黄金色>、彩りあざやかな季節でもある。

(本ブログ関連:”小満”)

二十四季の中で、節気の名の頭に「小」が付くものがあるのは、夏と冬の季節だ。いってみれば四季で変化が激しい時期にあたる。ひとびとは、ピークにいたる、そして退くタイミングを気にした(気づいた)のだろう。

自然とともにある農家の縁側で、日向ぼっこしながら遠くを見やり、季節の流れを感じるなんてこと、考えてみれば貴重な体験だ。自然を色や空気で感じていたのだろう。ただし、自然は必ずしも穏やかじゃない・・・ときに不安定なものだったろうから、都市生活者があこがれる絵葉書のような一瞬の光景ばかりではないし。

小満って、駄洒落でいえば <小さな満足> かもしれない。

(付記)
図書館で、「平安ガールフレンズ」(酒井順子著)を借りてきた。今様な感覚で平安時代の女性文筆家たちを解きほぐす。書籍の表紙に、彼女たちのひとりとヒソヒソ話をしている著者の戯画が描かれていた・・・軽めなタッチに誘われて手にした。若手で鳴らした作家たちが古典に帰っていく。いずれも興味深い。

2023年5月18日木曜日

真夏日がつづく、そしてユリノキ

きのう(5/17)に同じく、きょうも最高気温が30℃超の 32.8℃(11:51)となり、「真夏日」が続いた。最高気温となる少し前に、地元公園の樹木「ユリノキ」を見に出かけた。(公園入り口で「ウグイス」の、林に入って「シジュウカラ」のさえずりが聞こえた)

(本ブログ関連:”真夏日”)

日付    最高気温(時刻)
5/17    30.4℃(14:38)
5/18    32.8℃(11:51)

半袖に軽装して、園内の緑陰を潜るように巡った。それでも熱中症が気になり、自販機を見つけて水分補給したりした。帰宅後、日に照らされた額と頬、半袖から出た腕が熱ばんでヒリヒリするのに気づいた。


5月に咲くユリノキの花
ところで、おとつい(5/16)の小金井公園の「樹木観察会」で、同園で一番高い樹がユリノキ*と教えられた。同園の「いこいの広場」東側にユリノキが並ぶ木立があって、異国を想わせる景色を楽しめる。
(*)「北アメリカ東部で知られている単木(単幹)としては最も高い」(e-Wikipedia)
そこで、今回は地元公園の苗園脇にある、一本のユリノキを見に行った。少し手前から見上げると、その樹高に驚かされる。漫然と樹の下にいたら、聳え立つ姿を想像できないだろう。

小金井公園のユリノキは、小さな花をいくつか地面に落としていたが、地元公園のユリノキは未だそうでなかった。遠くから見上げた際、樹上高くに花が咲いているように見えたが・・・見間違いかもしれない・・・それにしても、ユリノキはあまりにも高い。

(追記 5/22)公園のサービスセンターで、「ユリノキ」の高さを確認したところ、18mくらいとの回答を得た・・・20~30m以上の高さを期待したのだが。

ユリノキは、その名に反して、花の姿が「チューリップ」に似ているということから「チューリップツリー」の名がある。

<ユリノキの写真>
葉(写真左): 上着の「半纏(はんてん)」に似ていることから、「ハンテンボク」という別名もあるが・・・正直、葉の姿から半纏のイメージが湧かない。
・花: チューリップやユリのイメージとつながらない。私には、仏教のデザインに近い気がする・・・思い過ぎだろうか。
・幹(写真右): 幹は覆う葉を突き抜けて空へ上がる・・・すっくと。破格だ。


2023年5月17日水曜日

真夏日

買い物のため家を外に出たころ、気温が今年初の30℃超えになっているなんて気づかなかった。きょうの最高気温は、30.4℃(14:38)で「真夏日」にあたる。

(本ブログ関連:”真夏日”)

(参考)夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜など気象庁の用語
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            夏日   :日最高気温が25℃以上の日。
            真夏日:日最高気温が30℃以上の日。
            猛暑日:日最高気温が35℃以上の日。
            熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと。(気象庁の統計種目にはない)
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出かけたのは隣り街の文具店で、ボールペンSARASAの青色0.7ミリ芯を求めるためだ。滑るように書けるのがよい。自然観察で、手帳に記録するとき使用している。後になって読み間違えることがない太字の0.7ミリ芯を重宝している・・・0.5ミリ芯だと細すぎるのだ。
考えてみると、地元から文房具屋(専門店)が無くなった。以前、老夫婦のやっていた店はたたまれたし、それに代わるものとして百均ショップぐらいしかない(品数は多くなくて、0.5ミリ芯を見かけるくらい)。

外出の最中、風が少しあったせいか、真夏日を実感するほどではなかった。でも帰宅して、そろそろ半袖でよいかなと思った次第。


(追記)
途中、花屋があったので「デイジー」の花について聞いたところ、来月入荷予定という。ちなみに自然観察会のとき話題にしたら、デイジーは野草というより園芸種の範疇に置かれているような雰囲気だった。

(本ブログ関連:”デイジー”)

2023年5月16日火曜日

樹木観察会

この一週間 天候が不順で気をもんだが、天気予報の通りよく晴れたなか、「小金井公園」で開催の「樹木観察会」に出席できた。ずいぶんと以前、2010年に公園サービスセンターの掲示板で同会を初めて知り参加し、自然観察のきっかけをいただいた。以来、数年おきに観察会に同行してきた。
同会は、年2回(5月と10月ころ)開催されているようだ。コロナ騒動も明け、本当に久しぶりに出かけたわけだ。平日のきょう、多数の方(もちろん高齢者)が参加された。

(本ブログ関連:”樹木観察会”)

開始にあたって、公園サービスセンターの方から、今年で開園70周年に当たるという話があり、観察会の方からは、観察会20周年と知らされた(ちなみに、この3年間参加している地元の「自然観察会」は50周年と聞いている)。

「憩いの広場」の「クスノキ」

大勢が参加したため、解説者がヘッドセットマイク・スピーカーを使い、かつ2名のスタッフの方がワイヤレスのスピーカーを携えていた。さらに資料(解説する樹木のリストと所在マップ)も充実するなど親切な配慮に感謝。

30数種の樹木を解説いただいたうち、手帳に記述した中から次を記す(聴き間違いなどご容赦)。
・ケヤキ: 公園で一番多い樹、別名「槻(つき)」
・ボダイジュ: 栄西が中国より持ち帰る。釈迦が悟ったときの「インドボダイジュ」とは別
・ユリノキ: 公園で一番高い樹。米国原産
・クスノキ: (上掲の写真)樟脳の原料。有史以前から日本にある
・エノキ: オオムラサキ蝶の食樹で実が甘い。一里塚に植えた樹=織田信長の説あり
・アオギリ: 桐の仲間ではない。緑色の木肌(若い木は幹でも光合成をおこなうという)
・トチノキ: 日本原産
・エゴノキ: つり下がる白い花に、「スノードロップツリー」の名がある
・コブシ: 葉が出る前に花が咲く。漢字名「辛夷」=ワサビの風味がするそうだ
・ムクノキ: ムクドリが来る
・メタセコイア: 当初、樹の化石に命名したもの。後に中国で生きた樹が発見される

2023年5月14日日曜日

母の日にカルガモのいる池

きょうは <5月の第2日曜日>、アメリカに倣って「母の日」である。世界的にも母への感謝を表す日として、この日に集中している。贈り物は、それぞれの国柄に合わせて様々あるようだ。日本では、「カーネーション」が一般的で、花屋の店頭に赤いカーネーションの花束が並んだことだろう。

(本ブログ関連:””)

母の日にちなんで、以前、目の前で見たことのある <カルガモの親子連れ> を探しに、体育館のそばの池へ出かけてみた。残念ながら池の中央にある石の上で、じっとたたずんでいる1羽を見ただけだった。ちょっと寂しげな気がした。

(本ブログ関連:”カルガモ”)


ちなみに、昨年(2022年)の自然観察会の会報によれば、5月15日~6月6日ころまでの間、カルガモの親子連れを観察できたようだ(体育館横の池については記されていない)。まだ観察の可能性がある。
(追記)5/17、探鳥会のベテランの方からいただいた速報メールに、カルガモの両親と「生まれて間もなく移動してきたような小さ」なヒナ3羽の写真が掲載されていた。


(付記)
おとつい(5/12)、地元の大型園芸店に出かけて、「デイジー」の花を探したが置いていないと回答された。かわりに、多肉植物(ミニサボテン)の「みどり牡丹」をもとめた(3週間おきに水を噴霧して湿り気を与えるとガイドされた)。

(本ブログ関連:”デイジー”)

以前、無精者でも育てることのできる植物として、ミニサボテンを同店で購入したことがある。結局、枯らしてしまった。命を絶やしたという思いがする一方で、庭の雑草「ドクダミ」に対しては容赦ない刈り取りといった自己矛盾がある。

2023年5月11日木曜日

(資料)初夏とカッコウ

夏の高原や山地で鳴き声を聞く野鳥に「カッコウ(郭公)」*がいる。野鳥図鑑を見ると、カッコウは意外にサイズが大きくて、「ドバト(カワラバト)」並み(35cm)である。イメージが違うのは私だけか・・・、残念なことに、このブログにカッコウについて見たとか聞いたとかの記録がない(経験を忘れただけかもしれない)。
(*)唱歌では、「森の奥」だったり「湖畔の森の陰」で鳴いている。

カッコウは、武蔵野の台地でも観察できるようだ。自然観察会の会報を見ると、昨年(2022年)の例として、5月~6月の間に19件報告されている(7~8月についても、別年の報告で数件ある)。

渡り鳥のカッコウは、日本の初夏にやって来て夏を過ごすため、<夏の季語> になっている。一方、「ヨーロッパでは、春を告げる鳥、春の嵐を呼ぶ鳥、幸運を呼ぶ鳥とされる」(Wikipedia)ようだ。(e-Wikipediaでは「ヨーロッパとアジアへの広範囲にわたる夏の渡り鳥」、d-Wikipediaでは「成鳥と幼鳥は 8 月の初めにドイツを離れ、通常 4 月の後半に戻ってきます」とある)

英国中世の詩人「ウィリアム・ラングランド(William Langland)」(1332年~1386年)が著した(おそらく 1377年に書かれた)叙事詩「農夫ピアズの幻想」(池上忠弘訳、1975年)の序は、「日の暖かなある初夏のこと。・・・」から始まる。この語りについて、<訳注>に、中世当時の聴衆をひきつける常套として、次のよう解説されている。(抜粋)
------------------------
日の暖かなある初夏のこと
これと似た表現は十四世紀中頃、頭韻詩で書かれた(3つの詩集が示される)に見られる。このような冒頭部分は中世の文学の夢のアレゴリー**物語では常套的な表現手段で、聴衆を非現実的なアレゴリー世界に導くものである。ある晴れた五月の朝、木や鳥、草花や小川が必ず道具として配置され、・・・
------------------------
(**)アレゴリー: 寓意、「<知恵>は言った・・・」のように擬人化する表現。

Youtubeに登録されている、海外の古楽(合唱)の歌詞にカッコウと関係づけて「夏がやってきた」という表現がある。
「【最古のカノン】【中世の英語】夏がやってきた」(対訳付き)
- https://www.youtube.com/watch?v=K1D-XAixWPs
登録者の解説によれば「1280年ごろから1310年ごろに書かれたと考えられています。」とある。歌の出だし部分の対訳は次のようになっている。
- Youtube登録者: rossignol japonais DTM古楽etc.  に感謝。
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    歌えカッコウよ いま 歌えカッコウよ 
    夏がやってきた 大声で歌え カッコウよ
    種は芽ばえ 草地は花盛りになり 木はいま芽吹く
    歌えよカッコウよ
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黎明の千葉県南部地震

窓に薄明かりがにじむ日の出前、うつらうつらしていたとき微かな揺れを感じた。思った以上に続く。このまま震度が強まるのではと恐れたが、やがて静まりほっとする。

すぐにテレビをつけて確認する。地震速報が流れていた。震源は「千葉県南部」、最大震度は「木更津市で震度5強」が観測されたというテロップが流れた。

気象庁の「震源・震度情報」を見る。(2023年05月11日04時20分発表)
都内については、都心で品川区・千代田区で震度4、都区部で震度3、都下(多摩東部)で震度2。体感でも震度2といったところだ。
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震源・震度情報
地震の発生日時: 05月11日04時16分頃
震央地名: 千葉県南部
深さ: 40km
マグニチュード: M5.4
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NHK情報
・専門家は、関東地方地下に沈み込むフィリッピン海プレートによるいつもの地震という。
・千葉県での最大震度5強は、2012年3月14日の「千葉県東方沖地震」以来とのこと。

(本ブログ関連:”千葉県東方沖地震”)

2023年5月8日月曜日

(資料)5月のイチゴ、ライラック

今年5月の「ゴールデンウィーク」(5/3~5/7)は、最後の日曜日(5/7)を除いて天気がよかった。5/6に石川県の能登で大きな地震が発生したものの、期間中 全国の観光地はひとびとが溢れ無事に終わったようだ。わたしは、5/4に多摩霊園の自然観察会へ参加できたし。

子どものころ、5月生まれの私の誕生日会には決まって真っ赤な「イチゴ」と、(今は家庭向けに見かけなくなったバタークリームの)ケーキが出た。イチゴがたっぷり食べられるうれしさを母に言ったところ、5月はイチゴが一番とれる時期だからだと教えられた。温室栽培とか品種改良といった以前のこと、イチゴに旬があって私の誕生月と幸運にも重なっていたことになる。

ところで夏の気配する5月に、口にする <花> があるという。以前のブログで触れたことがある「ライラック」(「リラ」とも呼ばれる)の花だ。紫色の小さな花が群がる色合いは、藤棚を想起させる。ただし、私はライラックの思い出はぼんやりして・・・香りにいたっては曖昧でしかない。ちなみに、北海道のいくつかの市ではライラックの人気があるようで、札幌市は5月に「さっぽろライラックまつり」*を開催している。同市は遠いので、ライラックを見に行くのはむつかしいが。
(*)札幌市のライラック祭り(5/17~5/28): https://www.sapporo.travel/lilacfes/

(本ブログ関連:”ライラック”)

外国はどうだろう。ロシアでは幸運と結び付けて、ライラックの花弁を食べるという。RUSSIA BEYOND(日本語版)サイトの「ソ連の児童が食べていた野生植物」(A.クラフチェンコ、2017年7月25日)の記事によれば、5枚(普通は4枚)の花弁を見つけてそのまま食べるようだ。
https://jp.rbth.com/arts/2017/07/26/810725
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・ライラック(学Syringa)も愛される植物である。ライラックの花は他の木よりも早い5月に咲く。子ども社会では、5枚の花弁のライラックの花に魔法の力があると考えられていたため、懸命に探してたくさん食べていた。
・食べかた:5枚の花弁のライラックの花を見つけて、願いごとをして、食べる。あとは願いごとがかなうのを待つだけ。
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2023年5月6日土曜日

野鳥観察(50)

定例(月2回)の野鳥観察(探鳥会)に参加した。2020年8月22日に初めて同行して以来、(欠席・休会を除き)きょうで50回目、ちょうど切のよい回数になった。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

公園の雑木林を一周して、その間に見聴きした野鳥を記録するのが趣旨だが、ベテラン・バーダー(Birder)の後を追うものにとって、野鳥だけでなく樹木・野草も教えていただく機会になっている。

早朝の林は静かだった。鳥の声も少ない。植物も変わりない。だから記録手帳に半ページしか書かれていない。でも、いつも通りの時間をかけて順路を巡った。
今回もベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視・カメラで確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・シジュウカラ: 鳴き声だけがする
・ムクドリ: 1羽が、グラウンドの囲いネットの上にとまっていた
・ヒレンジャク: 指さされた先の木立に群れてとまっていた(60羽ほどカウント)
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・エゴノキ: 白い花が木を覆っていた

ヒレンジャク
ベテランの方が写真に撮るものと決めていた「ヒレンジャク」を、何とカメラに収めることができて小躍りした。コンデジカメラでぎりぎりの望遠のため、これで精いっぱい。


エゴノキ
以前、「エゴノキ」の白い花を手元で見ることができた。今回は、観察順路の途中、遠目にながめた。花は小さく雪景色のようだったが、自己主張に乏しいどこか地味な感じがする。

立夏 2023、(5/5の 石川県能登地方地震)

きょうは二十四節気の「立夏(りっか)」、<夏の気配が立ち始める>ころをいい、「初夏」*(立夏から「梅雨入り」の間)の入口にあたる。
(*)気象庁の季節区分で「夏」は 6月~8月の間をさす。

まさに夏が来た。いつもなら、この時期のブログに唱歌「夏は来ぬ」(作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助、1896年)に触れるところだが。少しかじると、歌詞は「万葉集」、「栄花物語」、良暹(りょうぜん)法師の「詞花集」、「源氏物語」の花散里などから、言葉を選んで構成しているという・・・「唱歌・童謡ものがたり」(読売新聞文化部、岩波現代文庫)。

(本ブログ関連:”夏は来ぬ”)

今年の「ゴールデンウィーク」の 5月4日~6日、連日「夏日」(最高気温が25℃以上)になった。しかも、きょうは今年一番の暑さ 28.8℃を示した。気配だけじゃない、夏そのものといいたい。けれど天気予報は、あす以降気温が逆戻りするという。

(本ブログ関連:”立夏”、”夏日”)

月/日      最高気温(℃)    時刻
4/21        27.1
5/4          26.6
5/5          26.9        (14:15)
5/6          28.8        (14:11)


地震----------------------------

昨日(5/5)、石川県能登地方で発生した地震(群発活動が続く地域)
・石川県珠洲(すず)市での震度6強
・都内阿佐ヶ谷での震度1
・当時わたしは一瞬微妙な揺れを感じた気がした

気象庁「震源・震度情報」発表(2023年05月05日14時46分)
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地震の発生日時: 05月05日14時42分頃
震央地名: 石川県能登地方
深さ: 10km
マグニチュード: M6.3    ← 昨年6/19の M5.4 に対して40~50倍の規模
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テレビのニュースで、地震学者が「内陸直下型地震」として次のような見解を示した。
・地下に流体(高温高圧の水)が移動(膨張)して断層を刺激した結果ではないかという。

2023年5月4日木曜日

多摩霊園の自然観察会

国民の祝日「みどりの日」のきょう、「多摩霊園」を通って「浅間山(せんげんやま)」にいたる道筋にある自然を観察する会に参加した。快晴、陽射しも暖かい午前中を使った、みどりの日にふさわしい自然観察会だ。主催の自然観察会は、今年で50周年を迎え、今回で735回目にあたる。

多摩霊園は、都下の府中市と小金井市にまたがる都営最大規模の霊園で、参拝者のため車道が縦横に走っている。また、浅間山は、多摩霊園南西に接した小丘の「都立浅間山公園」(公園案内に「多摩の台地が古多摩川や他の河川で削られ、小高い丘として残ったもので、堂山(標高80m*)、中山、前山の3つの頂をもっています。」)をさす。いつか浅間山そのものの自然観察に出かけてみたい。
(*)国土地理院の「25000分の1」地図によれば、標高は 79.8mとのこと。

観察会の始め、会長から初参加者へ <野鳥の同定> について、次のようなチェックポイントが解説された。(いつまでたっても初心者であるので)あらためて確認する。
① 大きさ: スズメ、ムクドリ、ハト、カラスなど基準にする。くちばし~尾の先端
①’ 尻尾の長さ
② 羽の色、くちばしの色、(足の色)
③ 飛び方: はばたき、波状、滑空
④ 歩き方: 地面をWalking、Hopping
⑤ 木、枝のとまり方

霊園内の道筋に生えた植物(野草・樹木)、野鳥、昆虫などを観察した。今回もベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視・カメラで確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
- 〇印は撮影したことをさす。

野草 ----------------------------
〇コナスビ: 黄色の花
〇オッタチカタバミ: 黄色の花
〇コウゲショウ: 薄紅色の花
〇ニワゼキショウ: 白色の花
〇ナヨクサフジ: 紫色の花が一列に並ぶ、侵略性の強い植物のようだ
〇ギンラン: 白色の花
樹木 ----------------------------
〇ノイバラ: 白い花(蜜:糖分、花粉:タンパク質)、いろいろな虫が寄ってきた
〇ヒマラヤシーダ: 幼芽
・サクラ: 花外蜜腺、葉柄と葉の境界付近に2つ(蟻を寄せ、他の害虫を防いでもらう)
・アカメカシワ: 紫外線防止のため、新芽が赤い
・カナメモチ: 白い花、葉は赤(新芽)→ 緑になる
〇ヤマボウシ: ハナミズキの仲間、白い花、実は美味くサルが食って種が広がる
〇ミズキ: 白木質で祝箸やコケシの材料、実の色(緑→桃→紫→黒)鳥が食う時期をずらす
〇ベニバナトチノキ: 紅色の花
野鳥 ----------------------------
・ホウセイインコ: 群れて一斉に飛ぶ様子、一瞬のこと
・ムクドリ: 群れて飛ぶ、地面に2羽ほど歩く
・キツツキ: 姿は見えずドラミングの音(霊園内では、コゲラ>アオゲラが見られる)
※ヒレンジャク:(証拠写真を、ベテランの方から会員向けのメールで受けとった)
昆虫 ----------------------------
アオスジアゲハ: 一瞬通り抜けた
・アワフキムシ: 泡でできた巣を見つけた(虫は未確認)
〇アシナガコガネ: ノイバラの花に寄ってきていた


ノイバラ(写真左)、アシナガコガネ(写真右)
つる性の低木「ノイバラ(野茨)」の白い花に、足の長い甲虫で名前の通りの「アシナガコガネ」が寄ってきていた。



ニワゼキショウ(写真左)、ギンラン(写真右)
帰化植物だが小さな白い花がかわいらしい「ニワゼキショウ(庭石菖)」に足が止まる。花の中央が黄色くて周囲が紫色に目がとまる。「ギンラン(銀蘭)」の白い花は、「キンラン(金襴)」の黄色の花と比べて地味でおとなしい。



結局
残念なことに私は足腰がかなわず、観察会の途中で同行を断念した。帰宅後、ぐったりして転寝してしまった。体力の低下は、以前(3/21)の北本自然観察公園のときと同じだ。

2023年5月2日火曜日

早朝の公園

早朝、窓に薄明かりを感じ、急に目が冴えた。きょうの「日の出」は、4:49(東京天文台、三鷹)で随分と早くなっている。ちなみに、1月1日は、6:50だったのだから。
つられて早起きしてしまい、いつもの探鳥会の時刻(6:30)に、ひとりで公園を巡ってみることにした。

冬から春へ進むにしたがい、太陽高度が高くなりどんどんまぶしくなる。探鳥会の集合時刻(4月~9月:6時30分、10月~3月:7時)と照らし合わせて分かる。

東京の太陽高度  集合時刻    高度
2023/01/01 7:00    01度12分54秒
2023/05/02 6:30    19度14分38秒

公園の雑木林
園内を進むと、ウグイスやシジュウカラの鳴き声がわすかに聞こえる。静かな雑木林は、緑が濃くなっている。高木を見上げれば、葉が太陽を背に透明感あふれ、樹下の緑陰との対比がきわだつ。


アオギリ(写真左)
アオギリの葉が、朝陽を透かして輝いていた。光の魔術だろうか、ふだん気に留めない樹に神々しさを感じた。
幹に巻き付けられたパネルに次の解説がある。「青桐(アオギリ)。幹や枝が緑色の落葉高木。葉は大きく、掌状(しょうじょう)です。舟形 に割れた果皮の縁に種子がつきます。」

ヤマボウシ(写真右)
アオギリと反対側にヤマボウシの高木があった。朝陽を受けて全体が輝いて見落としそうになったのが、白い花だ。花の形に大陸的なものを感じる・・・そういえば、映画の三蔵法師のかぶりものに似ている。
幹に巻き付けられたパネルに次の解説がある。「山法師(やまほうし)。山地にはえる落葉高木。赤い果実は食べられます。花を白頭巾(しろずきん)の法師にたとえた名前です。」



ツグミ
クジラ山の原っぱにサクラの木立がある。ツグミが1羽、地面にいた。群れて日本に渡り、じょじょに散らばっていくという。帰るときには再び群れるそうだ。胸を張る姿が特徴とのこと。人に対する警戒を感じない。



ナラ枯れ病防除のためトラップ
帰り道、業務に使用したような紙をひとの背丈ほどの高さまで巻き付けた木があった。まるでエジプトのミイラを思い出す。その上に、以下のような解説パネルが貼りつけられていた。トラップということは、薬品というより、カシノナガキクイムシを防寒の楽園に誘い込み、一網打尽するといったことだろうか。
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ナラ枯れ病防除のためトラップを設置しています。
・ナラ枯れ病はカシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によって樹木が急速に枯死する病気です。
・病気を防除するためカシノナガキクイムシをトラップで捕獲しています。
・人や動物、ナラやカシを除いた他の草木にはナラ菌の影響はありません。
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2023年5月1日月曜日

(資料)デイジー(ひなぎく)、ボーカロイド

時間も空間も奇妙な世界「不思議な国のアリス」(1865年)で、物語の始まりに、アリスは姉さんが読んでいる文字だらけの本よりも、「デイジー(Daisy、ひなぎく)」の花を鎖に編むことを想っていた。

(本ブログ関連:”アリス”)


デイジーの花言葉は「純真(Innocence)」で、まさにアリスの無邪気さ、純粋さに当てはまる。子どもの世界は空想に満ちている。それを象徴するような、ディズニーアニメの「ふしぎの国のアリス」(1951年)の色彩*は素晴らしい・・・特にアリスはいっそう。
(*)同アニメの色彩設計を担当したのがメアリー・ブレア。Googleは、index画面に特別な日として関係する人物を、同社のロゴと組み合わせてグラフィック化している。2011年10月21日に、メアリー・ブレア生誕100周年を記念したイラストが表示された。そのアーカイブに、彼女についての解説がある。
https://www.google.com/doodles/mary-blairs-100th-birthday

(本ブログ関連:”メアリー・ブレア”)

ところで、コンピュータの音声合成ソフトを使った歌うキャラクターに「初音ミク」**がいる。何と、コンサートを開いている映像がある。複数台のプロジェクターを投影して、あたかも舞台上に実体があるように映じる仕掛けに驚く。初め大規模な「ホログラフィー」かと早合点した。
(**)初音ミクは、VOCALOID2のキャラクター

(本ブログ関連:”初音ミク”)

コンピュータを使って最初の音声合成による歌声を発したのは、IBMの第一世代メインフレーム IBM704(本来、科学技術専用の計算機:ベル研、1961年とのこと)だ。
デイジー・ベル」***(女性の名前)を歌った、IBM704の男声VOCALOID4 CYBER DIVAの女声による歌声が Youtubeに登録されている。一体どうやって制作したのだろう****。
(***)ちなみにデイジーの学名は Bellis perennis で、「Bellis はラテン語で『美しい』を意味する bellusに由来する可能性があり、perennisはラテン語で『永遠』を意味」するとのこと。(e-Wikipediaより)

(****)「田廻音楽事務所」のサイトに、下記のYoutube登録者である 田廻弘志氏による解説が載っている。
 - Future Music With Future VOICES > 01 Daisy Bell「楽曲について」の項
http://tama-music.com/sale/future_01.html

(Youtube)
Daisy Bell by Vocoder, IBM704 and VOCALOID4
https://www.youtube.com/watch?v=TXK_cE9AqAI


(参考)
養命酒製造株式会社のサイトにヒナギク(デイジー)についての項がある。
「生薬ものしり事典103  欧州では骨折や傷の薬に用いられた『ヒナギク』」
- 見出し「デイジーの英名でも知られる愛らしい花」
- 出典:牧幸男『植物楽趣』
https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/crudem/210329/