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2013年3月17日日曜日

「国立自然史博物館」構想

昨日都心で観測された桜の開花を機に、彼岸入りの今日、小金井公園に桜の様子を観察に行った。冷んやりした武蔵野台地にあるためか、まだ桜花の蕾は閉じたままだった。園内の「江戸東京たてもの園」前広場は、桜の木立に囲われているが、遠目に桜木は枝振りだけがはっきり見える状態だった。

春眠に陥るのは何も夜だけではない。花見の暖かさに達してなくても、広場のベンチに座って、来る途中コンビニで買った新聞を読んでいると、まさに昼過ぎに陽射しを受けて体が温もりうつらつらしてくる。極上のうたた寝である。

新聞(読売新聞)をながめていたら、「初の国立自然史博物館」という記事が目に飛び込んできた・・・インターネットにもあって、記事「国立自然史博物館、東北か沖縄に…学術会議構想」(3/17)は次のように報じている。
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・日本学術会議のワーキンググループ(代表・松浦啓一国立科学博物館動物研究部長)は、生物多様性情報の発信や動植物の重要標本の保管などでアジアの拠点となる「国立自然史博物館」を新設する構想をまとめた。

・建設候補地に、東日本大震災の被災地・東北をあげている。学術会議が、国に重要計画を推奨する目的で策定する「第22期大型施設・大規模研究マスタープラン」に、復興のシンボルとなる計画として提案したい考えだ。生物多様性の高い沖縄も候補地としている。
 
・自然史博物館は、動植物やそれらの化石、岩石など、過去から現在までの自然の様子(自然史)を展示する博物館。構想には、世界的に生物多様性の重要度が増していることに加え、震災で岩手県などの博物館が被災し、貴重な標本数万点が失われた教訓から、国内施設の機能拡充と分散配置の意味がある。
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「自然史博物館」なのか、「自然誌博物館」なのか昔から気になっている。
「自然史」の言葉には、英語の"natural history museum"から、歴史"history"の「史」が使われているのだろう。例えば、英国の「ロンドン自然史博物館(Natural History Museum)」といえば世界最高峰なのだ・・・行ったことないけど!

「ロンドン自然史博物館」の所蔵品中、生物、植物、鉱物などの自然物は、あのビクトリア時代の成果ではないだろうか。そして、収集・採集と分類を学問とする「博物学Natural History」と呼ばれるものがあったわけで・・・。博物学の系譜を過去に遡れば、アリストテレスの自然学に「動物誌(De historia animalium)」があって、書名に"historia"が使われている。

また、イ・ソンヒの「狐の嫁入り」の歌から、九尾狐の伝説をたどると、中国の最古の地理書すなわち「地誌」といわれる「山海経」にいたる。(地誌の誌は書物からくるのだけど)

正直、若い頃に、「自然史博物館」は直裁的な気がして、「自然誌博物館」の方がよりいいのではないかと思ったりしたが、最近は、「自然史博物館」が一般に使われているようだ。多分、フィールド感覚がしていいのだろう。

ところで、上記構想の「国立自然史博物館」は、鉱物・岩石をどのように充実されるのだろうか。