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2013年9月17日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ふるさと

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/11)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第23回として、「ふるさと(고향)」について紹介された。

まず、ふるさとへの思いを語る言葉と心象について次の紹介から始まった。
・熟語に「首丘初心(수구초심)」がある。キツネが自分の死を悟ったとき、こうべを自らが住んだ洞穴に向けるということから、故郷を懐かしむ心の意として使われる。死しては故郷の土に帰りたいという心を語る言葉だ。
生まれ育った場所、竹馬の友と遊んだ記憶。また、ふるさとにいる両親を思うこうしたふるさとへのイメージは、現代も懐かしさという名で刻まれているようだ。

▼童謡「故郷の春(고향의 봄)」(1923年頃)を聴く。ちょっとアレンジが・・・児童が歌うのかと思いきや。

次にふるさとにつながる神話や熟語を次のように解説された。
・神話を伝える「三国遺事(さんごくいじ)」(13世紀末)に登場する古朝鮮の始祖檀君(단군)に始まり、高句麗の朱蒙(주몽)、新羅の朴赫居世(혁거세)、金閼智(김알지)、伽耶の金首露(김수로)王などは、天から降臨または降臨した人物の子孫である。
ふるさとを「故郷山川(고향산천)」とも呼ぶ。懐かしい人々、夏には友と水浴びをし、魚を捕まえて遊んだ川、秋には栗を拾い、薪を準備した裏山。自然風景もふるさとの大切な要素だ。
詩人朴木月(박목월、1916年1月6日~1978年3月24日)に、ふるさとは故郷で見た月の如く常に傍らにあると歌った作品「故郷の月(고향의 달)」がある。

  こうこうと明るいあの月は、故郷の月だ、故郷の月だ。
  千里離れても、私について来たのか。
  故郷山川を思い描くこの心は、変わることがない、変わることがない。

▼朴木月の詩「故郷の月」(作曲黄秉冀、1936年~)を聴く。古調に発声の新しさが重なり合って・・・しっとりします。

最後に、ふるさとについて次のように故事に触れられた。
・昔、百済滅亡後、国を失い再びふるさとに帰ることができず唐の人となったり、また一部は日本に渡ったという。
パンソリ「沈清歌」でも、主人公沈清は最終的には皇后となったが、故郷の父を忘れることができず、空飛ぶ雁の群れに父への手紙を渡してくれと歌う。

▼パンソリ「沈清歌」の中から「秋月満庭(추월만정)」を聴く。想う心があってこそふるさとである。


(追記)
昨夕につづき今日も、美しい夕焼けを見た。夕陽は赤く、雲は薄紅に染まり、空はどこまでも深く青かった。