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2015年7月4日土曜日

ノウゼンカズラ

通りに面した垣根越しに、「ノウゼンカズラ(凌霄花)」がオレンジ色の花を次々湧き出すように咲き誇らせている。この花を最近よく見かけるようになった・・・実は、古く渡来した庭木だという。

(本ブログ関連:”ノウゼンカズラ”)

夕暮れ時の淡い光に、オレンジ色が一層浮かび上がり目を奪われる。が、毎年繰り返される花の絢爛に、どこか違うものを感じるようになった。花を瀑布に飾るがごとき蔓(ツル)の姿に、鉱物採集の山中でしばしば目にする蔓の強力な生命力が重なる。

蔓はやがて侵食するもの。ノウゼンカズラも、その美しさに反して、いずれ野生の本性を見せるのではないか。果たして、園芸用の植物なのか。それは、艶やか過ぎるものへの、一種の疑心かもしれない。

以前触れたことだが、よく似たオレンジ色の可愛らしい花がある。路地塀の下によく見られる、特定外来植物と指定された「ナガミヒナゲシ」だ。野生の正体を知ってから、不思議なことに、近所で見かけなくなった。