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2026年1月13日火曜日

たまごが貴重品だった時代があった

洋菓子の基本素材に、たまご、ミルク、バター、砂糖、強力粉 etc. がある。子どものころ、洋菓子なんて洒落たものはなかった(当然、パティシエなんていう言葉もなかった)。
ケーキといえば、母の手作りのホットケーキくらいで、誕生日会にバタークリーム*で飾ったケーキが出たこともあった(その後、世間では生クリームで飾るようになった)。
(*)バタークリームのケーキを、わが子の誕生日会に出したら、集まってくれた子どもたちがほとんど手を付けなかった・・・時代は変わっていた。

その中で、たまごは「もみ殻」に包むようにして買ったりした貴重な時代があった。さらに昔の江戸時代の人情話しなどでは、滋養がある薬のような存在だった。病に伏せた母親にたまごを食べさせようとする苦労話しがある。

そこで、たまごについて、生成AI Gemini にたずねてみた。

■ Gemini

Q.江戸時代のこと、病に伏せた母に「たまご」を食べさせようとする人情話しがありますが、実際、戦後しばらくも、卵を大事に包んで売っていたように記憶しています。いつごろから、庶民の味方になったのでしょうか?
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A.おっしゃる通り、江戸時代の落語、読み本などで、あるいは戦後の昭和初期を舞台にしたドラマでも、卵は「病人が食べる滋養強壮の最高級品」として描かれますね。

新聞紙やもみ殻で大切に包んで持ち帰った時代から、現在のように「物価の優等生」と呼ばれるようになるまでには、日本の畜産技術の劇的な変化がありました。卵が庶民の日常食になった経緯を、時代を追って紐解いてみましょう。

1.江戸〜明治・大正:まさに「薬」だった時代
江戸時代卵は1個が今の価値で約300円〜500円ほど。現代の高級ブランド卵に近い感覚ですが、当時の庶民の現金収入を考えるとそれ以上の重みがありました。
庭先養鶏: 多くの農家が数羽の鶏を放し飼いにしていましたが、卵は貴重な現金収入源(売るためのもの)であり、自分たちで食べるのはお祝い事か、それこそ「死に際」のような病気の時に限られていました。

2.戦前〜戦後直後:まだ高嶺の花
大正から昭和初期にかけて、養鶏が産業として少しずつ確立されますが、それでもまだ高価でした。
戦後の配給と闇市: 終戦直後、卵は再び超高級品になります。1950年代(昭和20年代後半)でも、卵1個の値段は公務員の初任給の約1,000分の1程度今の価値に換算すると1個200円〜300円くらいですが、当時の食費全体に占める割合は非常に高かったのです。

3.1960年代(昭和35年以降):運命の分岐点
卵が「庶民の味方」へと変貌を遂げたのは、高度経済成長期のことです。
「バタリーケージ」の導入: 1960年代に入ると、アメリカから効率的な飼育システム(バタリーケージ方式)が導入されました。狭いスペースで大量の鶏を飼育し、配合飼料を与えることで、生産量が爆発的に増加しました。
パック包装の登場 1960年代半ばには、現在のようなプラスチック製の10個入りパックが登場それまでの「バラ売り・紙包み」から、スーパーで大量に並ぶ「工業製品」のような流通に変わりました。

4.1970年代〜現在:「物価の優等生」へ
1970年代に入ると、卵の価格は安定し、現在とほとんど変わらない水準(1パック200円前後)になります。
・他の食品や光熱費が数倍に跳ね上がる中で、卵だけは生産効率の向上と品種改良により、価格がほとんど上がりませんでした。これが <「物価の優等生」> と呼ばれる所以です。

まとめ:いつから庶民の味方?
結論として、<「1960年代(昭和30年代後半〜40年代)」> が、卵が特別なご馳走から「冷蔵庫に必ずある日常品」へと変わった時期だと言えます。

「母のために卵を買い走る」というお話にリアリティを感じられるのは、おそらく昭和30年代前半くらいまでの記憶をお持ちの方々ではないでしょうか。それ以降、卵は「真心」の象徴から「便利な食材」へとその姿を変えていきました。

ジャンル内容の傾向「卵のエピソード」との関わり
人情噺:落語

親子愛、夫婦愛、友情を描く

まさにここ。 貧しい長屋で病人を気遣う小道具として
「卵」が登場。
読本・実録物勧善懲悪や忠孝を描く「親孝行な子供が卵を献じる」という美談として描かれる。
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近頃、ちょっと賑わせているアメリカのミネソタに因んで、聴いてみたいものがある。

■ Youtube(登録: 暁テル子 - トピック)
ミネソタの卵売」(歌:暁テル子、作詞:佐伯孝夫、作曲・編曲:利根一郎、1951年2月)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=PInai_5GA0o