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2026年1月11日日曜日

鳥共も寝入てゐるか余吾の海(斎部路通)

家の中に一日いて、就寝前に腕時計型の万歩計を見ると、六百歩程度のことがある。この万歩計をズボンのポケットに入れておくと、千歩をかろうじて超えることもある。歩数を稼ぎたいときは、階段を上下したり、Youtubeの体操チャンネルに合わせて小運動を心掛けたりしている。

もっと、歩数が欲しい場合は、公園に出て一回り散策すると五千歩ほどになる。しかし、寒いこの季節には足が遠のく(言い訳ばかり)。

芭蕉の門人(近江蕉門)、八十村路通(やそむら ろつう、慶安2年[1649年] ~ 元文3年[1738年]、 本名:斎藤路通)の句に、琵琶湖の北側にある「余吾湖」の水鳥を詠んだものがある。(「第二 折々のうた」大岡信、岩波新書)
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    鳥どもも寝入ってゐるか余吾の海
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Googleマップ(および写真)を見ると、琵琶湖の北側に穏やかな湖面の小湖がある。ちなみに、余吾の海のことを聞いた覚えがあるが、はて、一体いつのことだったのか。何故か親しみを感じる。

冬の旅の途中、旅籠に泊まって寝むり、ふと夜更けに湖面を見れば、水鳥(冬の季語)が寝入っている、そんな幻想的な光景・・・*。
(*)「猿蓑」:山梨県立大学 脚注
    ー https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/shitibusyu/sarumino10.htm

芭蕉との劇的な出会いをして、路通の号を得たという「こじき路通」は、近代の歌人・俳人にも見られる「漂泊の旅人」だったようだ。大岡信の記述には「寄るべない旅人が独り夜の湖畔にたたずんでいる。彼は静まりかえった枯芦のあたりを透かし見ながら、水鳥が結ぶやすらかな夢を想い描いている」とある。

(参考)
大岡信の同著に、「猿蓑」で路通の句の前に並んだ、丈艸の「水底を見て来た貌の小鴨哉」が取りあげられている。