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2018年9月21日金曜日

(雑談)元気な中高年登山でも

高齢者が、勘違い・不注意で起す自動車事故が社会問題になっていて、運転免許証更新時に認知症検査の必要性がいわれる。指摘されてはじめて免許証を返納するよりは、早めに自覚して、手放したらと思うのだが。自動車が生活手段になっている人には難しいのかもしれない。

かくいう私は、随分前に運転免許証を返納した。代わりに「運転経歴証明証」が発行され、公的な身分証になる。長年ペーパードライバーだったので何の不自由もない。(私の場合、Youtubeで海外の自動車事故映像を何度も見ているうち決断した)

ところで、先日の「敬老の日」(9/17)のブログに、「朝方の駅に、トレッキング姿の山爺・山婆たちがたむろするのが日常」と記した。そんな元気な中高年登山者が多い分、山岳事故・遭難が気掛かりになる。歳相応に体力・判断力が鈍ってきたのを認められず、無理をしてないか心配する。

高い山登りの経験は全くないが、山岳事故の場所といえば、子どものころから耳にした「谷川岳」が浮かぶ。この山の底を、小説「雪国」の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた」と語られる「清水トンネル」が通っていて、その頭上で山岳事故というのも不思議な気がする。
谷川岳の「一ノ倉沢」(通称「衝立岩(ついたていわ)」)の遭難を何度も聞いてきた。ショッキングな事件も記憶に残っている。他の山地と比べて、遭難者の数がずば抜けて多いという。

今はどうなのだろうか。昔の「山登り」には、ロマンを気取った風があった。だから、山岳事故に、どことなくそんな気配を感じた。自称クライマーたちは自身を「山男」と呼び、「娘さんよく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ 山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ」(「山男の歌」)と歌っていた。

年寄りが、今も「山男の歌」の気分のままだとしたら、無理しない方がよいのだが。

(資料)
・「年齢層別山岳遭難者の割合(過去10年)」グラフ(「初めてのハイキング」)
・「中高年の登山者とメディカルチェック」(大森薫雄)