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2019年6月30日日曜日

今年もとうとう半分食ってしまった

今日は今年の前半にあたる大きな節目の日で、神道の儀式「大はらい(大祓:おおはらえ)」である。電子辞書の広辞苑によれば(宮中の祭祀に着目して)、「古来、6月と12月の晦(つごもり)に、親王以下在京の百官を朱雀門前の広場に集めて、万民の罪や穢(けがれ)を祓った神事。現在も宮中を初め全国各神社で行われる。中臣の祓。みそぎはらえ。おおはらい。<季:夏><季:冬>」とある。

大はらいにちなんだ民間の祭祀に、輪くぐりする「茅(ちがや)の輪くぐり」とか、「夏越の祓の風習」があるそうだ。「茅の輪くぐり」について、東京の神社でも見られるようだが、正直、最近いろいろな行事を呼び水にしているような気配がして気掛かり。それとも、そんな風習があったことを知らずにいただけだろうか。

いつもなら、ブログに、一年をリンゴの実に例えて、もう半分を食ってしまったと溜息するところだが、それも面倒になった。悩んでも半年、悔やんでも半年。どっちみち後戻りすることもできないし、この半年の間に実を結んだものも知らない。残り半年をどう過ごすか思案するしかないようだ。

なんだかあっけない半年が過ぎてしまった。

2019年6月29日土曜日

枇杷の実

子どものころ住んでいた社宅街は、南側にゆるく高度を上げる傾斜地に広がっていた。そのため、隣家との境界は少し段差を付けて区切られた。今頃になると、その境界の南側隣家の敷地に育った「枇杷(ビワ)」の木に、黄橙色に膨らんだ実が多数生った。

友だちが遊びに来ると、その枇杷の実を一緒に食おうと、隣家の物置小屋の屋根に登ってつまんだものだ。皮を剥き、自分の家の庭先に種を吐き出しながら食べた。当り前のようにいくらも生っていると、貴重とも思わず面白半分に食した。だから直ぐに飽きた。後で、母が子どもが勝手なことをしたと隣家に詫びているのが聞こえた。とはいえ、枇杷の実の風味はそのとき覚えたものだ。

ところで、近ごろ近所の通り道に、民家の塀越しの枇杷の木からいくつも実が落ちているのを見て、子どものころのことを思い出す。たくさん生った実に野生の鳥たちすら群がるわけではなさそう。野鳥にとって、枇杷の実はさほど魅力がないのかもしれない。

先日、テレビ報道で、一匹の野生サルが街中を転々と移動していて、攻撃的な仕草をしたり、枇杷の木で休憩するようにして実を食べている映像を報じた。野生のはぐれサルにとって、枇杷の実は貴重な食材になったはず。手負いも見えず、まだ若い様子から、別の集団に入るため自ら生まれた集団を離れたのか、それともボスに集団から追い出されたのだろうか。

2019年6月28日金曜日

政府専用機

大阪で開催のG20サミット(6/28~29)に、各国首脳使用の政府専用機が「大阪(伊丹)空港」や「関西国際空港」に次々着陸している。「神戸空港」も受け入れ態勢に入っているという。

娯楽ニュース番組で、今回、或る石油国の首脳(王族)が招待されており、それぞれ各人が専用機を持っていて多数のため、空港に長期駐機ができず、一旦散らばると紹介された。また、G20サミットは、航空写真マニアにとって絶好の機会のため、カメラを携えて待ちかまえているそうだ。

日本の政府専用機は、初代はジャンボ「ボーイング747-47C」だったが退役して、現在「ボーイング777-300ER」に引き継がれた。ずんぐりむっくりなジャンボからスマートな機体に変わった。航空経済紙「Aviation Wire」の記事「旧政府専用機B-747初号機が離日  旅客型ジャンボ姿消す」(6/28、Tadayuki YOSHIKAWA)に、6/27に、初代はジャンボ機(1号機)は海外へ飛び立ったと記されている。長年(テレビなどで)見慣れた機体だったが消えていくのは寂しい気がする。
(なお機内設備の一部を展示用に残した初代ジャンボ機であるが、残りの一機(2号機)もすでに 6/17 に離日しているとのこと)

次のYoutube映像は、新しい政府専用機「ボーイング777-300ER」が羽田空港に初飛来したまさにその翌日(2018.10.20 )、安倍首相が初代政府専用機「ボーイング747-47C」で帰国したことで、両機が隣り合わせした珍しい光景とのこと。


(Youtubeに登録の読売新聞オンライン動画に感謝)

ところで、ボーイング777-300ERの主翼端のデザインが、おじさん世代にはちょっと洒落てて玩具っぽく見えてくるのはどうしてだろう。

2019年6月27日木曜日

「メーヴェ」の飛行を見てみたい

アニメ「風の谷のナウシカ」(宮崎駿監督)に登場する飛行装置「メーヴェ」の飛行を見てみたいものだ。それをリアルに実現したのが、「オープンスカイプロジェクト」の八谷和彦氏とその仲間たちだ(現在、同プロジェクトは機体にメーヴェの名を冠していない)。

(本ブログ関連:”メーヴェ”)


(Youtubeに登録のPSPoliticsに感謝)


(Youtubeに登録のT. Kawasakiに感謝)

2019年6月26日水曜日

DC-3のレシプロエンジン音(起動から離陸まで)

飛行機のエンジン音は、その原点でもあるレシプロエンジン(ピストンエンジン)に勝るものはない。商用旅客機にとって、今となっては骨董扱いだろうが、このエンジンの起動時の噴気に、内燃機関特有のピストンが押し出す力強さを見て、一瞬、鋼鉄の黒馬とうたわれた蒸気機関車の起動時を想わせる。

現代の飛行機でスタンダードなジェットエンジンの響きは、機能性ばかりが目立って(見えるわけではないが)、機体にロマンを託せないのだ。やはり、Pratt&Whitneyピストンエンジンを搭載した小粒の双発プロペラ旅客機「DC-3」の響きは何度聞いても心地よい。

(本ブログ関連:”DC-3”)

Swissairが大切に保存している、ダグラスDC-3の起動から離陸まで勇姿を眺めよう。


(Youtubeに登録のMatt's Aviation Channelに感謝)

2019年6月25日火曜日

2019春期バスク語-11

今日はからりと晴れて心地よい。いい気分で「バスク語教室」へ出かけた。
ところで、地下鉄の始発乗り換え駅で、いつも火曜日発売の「ニューズウィーク」(日本版)を購入しているが、今週号はなかなか盛りだくさんで興味深い記事が並んでいる。
また、G20サミットにあたってのことだろう、この地下鉄路線が都心を通るためか、始発駅ならではの荷棚・座席下の厳重なチェックがされたのには驚いた。

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

今回も、宿題のプリントを全員が順に回答し、次に、未来形(未来分詞形)の作り方について解説いただいた(テキスト第8章相当)

① 未来分詞形
 ・作り方: 動詞の完了分詞形の語尾に付す(-ko、語尾が「n」のときだけ -ngo 
   - 過去分詞形: Xabier goizean lan egin du. (シャビエルは午前に働きました)
   - 未来分詞形: Xabier goizean lan egingo du. (シャビエルは午前に働きます)
 ・参考:「位置格」(場所、時の「~に」を示す)・・・第9章の一部だが
   - (例)上記例文にある goizean: goiz(午前)+ean(~に)= 午前に

② 奪格(~から)
 ・空間的・時期的な基点を示す
  - Japoniatik(日本から): Japonia(日本)+tik(~から)

③ 到格(~まで)
 ・場所の到達を示す
  - Pariseraino(パリまで):Paris(パリ)+eraino(~まで)

2019年6月24日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-10 、地震さまざま

朝方、小さな地震があった。気象庁の地震情報によれば次のように発表された。なお当地は「震度2」であった。
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24日9時11分ころ、地震がありました。/ 震源地は、千葉県南東沖(北緯34.9度、東経140.0度)で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は5.5と推定されます。/ この地震により観測された最大震度は4です。 (千葉、東京、神奈川の各都市)
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小雨ぱらつく中、市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」へ出かけた。第10回の今日、東京大学大学院博士課程の青木良華氏から「近代西欧社会へ参入するユダヤ人:ドイツ・ユダヤ人が見た光と影」の解説をいただいた。

① 18世紀頃から19世紀にかけて、欧州で行なわれたユダヤ人の(伝統からの)解放の動き
・当時「国民国家」が成立する中での、ユダヤ人(ユダヤ教)の自らの変革・解放であった
・国家に対して、ユダヤ教がキリスト教(プロテスタント)と同じ立場に立つことを目的にした
  - 「ユダヤ教は国家に従属する」(ユダヤ教優先する立場からの変更)

② 解放の過程
 ・ユダヤ人が居住する国家の側からきっかけが与えられる
   - 米国で早く、その後ドイツ(プロイセン)、フランス革命後のフランスで始まる

③ ユダヤ人による解放にさまざまな立場があった
 ・キリスト教への改宗
 ・ユダヤ教の改革あるいは伝統を保守すること
  - 改革派: ユダヤ教聖書を批判的に理解
  - 正統派: ユダヤ教改革への反発
  - 東欧での正統派: シュテトル(シュテットルユダヤ人小規模コミュニティー)を基礎とした伝統的ユダヤ教

(本ブログ関連:”シュテットル”)

④ ユダヤ教改革に関わったひとびと
 ・モーゼス・メンデルスゾーン(哲学者)
  - ユダヤ教を独自性のある調和する宗教として説いた
  - 音楽家フェリクス・メンデルスゾーンの祖父
 ・ハインリッヒ・ハイネ(詩人でありジャーナリスト)
  - (ある意味、流浪する文化人のよう)東欧ポーランドのユダヤ人への評価と共感
  - ユダヤ教から、プロテスタント ⇒ カゾリックへと改宗する

④ 社会情勢の変化(三月革命など)にユダヤ人参加とともに、新たな反ユダヤの萌芽
 ・ドイツロマン主義: ドイツ民族意識・・・対立
 ・シオニズム: イスラエルの回帰運動・・・回避

配布資料に、ハイネがポーランドのユダヤ人に触れているところがある。イディッシュ文化の原典(真髄)を知るようでとても納得する。
汚い皮帽子をかぶり、シラミの住みついた髭を垂らし、にんにくの臭をただよわせ、ユダヤことばを話すポーランド・ユダヤ人の方が、いまなお私には札びらの神々しい輝きに包まれた(ドイツ・)ユダヤ人より好ましいのである


(追記)
夕方のTVニュースで、上記の地震報道をまさに解説しようとしたとき、TV画面に地震速報が表示された。一瞬なんのことか戸惑ったが、このタイミングで新たな地震が発生したと理解した(当地では体感はなかったが)。
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24日19時22分ころ、地震がありました。/ 震源地は、伊豆半島東方沖(北緯35.0度、東経139.1度)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は4.1と推定されます。/ この地震により観測された最大震度は4です。(熱海市)
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2019年6月23日日曜日

(雑談)ご飯

大学生の夏休みに、田舎でひとり暮らしの祖母を訪ねたことがある。家の周りに水田が広がっていた。大方の土地は地元農家に貸していたが、歳をとって自家栽培の小耕地の世話も難しくなっていた。孫たちに、機会があれば来させて、自分たちの家系について話して聞かせたかったようだ。

実は、いずれ必要な葬儀の祭壇に置く写真を撮って欲しいということもあった。和服に正装した祖母とセンチメンタルな思い入れもなく、少し笑いを交えながらフィルムに収めた。いい写真が出来上がることに専心した。

庭に古い祠や土蔵があった。祠には、祖母にとって最大のプライドになる、先祖の象徴ともいうべき女性が祭られていた。また土蔵の二階には、明治の時代に、祖父が学生(高校生レベルだろうか)のころに使ったという古い教科書があった。数学の本を興味深く開くと、当り前のことだが今と時代と差を感じないものだった。(ちなみに、私は数Ⅲを学んだ世代である)

数日過ごしたとき、電気釜に残ったご飯が古くなっていた。私は、新しいご飯を食べたいといった。祖母は私に新しい飯を炊いてくれたが、自分は古くなったものを洗えば大丈夫といって、そちらを食べたのだ。

農家にとって、米、ご飯がどんなに大切なものか、東京に戻って思い返すたび深く感じるようになった。今もその思いは変わらない。

2019年6月22日土曜日

夏至 2019

近ごろ夕方になって西の空を見上げると、太陽がまだそれなりの高度にあって、まぶしくギラギラ照っているのに驚く。思わず腕時計を確認してさらに驚く。午後7時だというに、辺りは西日に明るく照らされているのだ。

それもそのはず、6月16日から二十四節気の「夏至」の今日(6/22)まで、東京都心の「日の入り」は19:01だった。今日は、一日雨が降ったり止んだりしたが、晴れていれば、同時刻になっても明かりが十分残っているはず。

(本ブログ関連:”夏至”)

夏至の今日は、一年で「昼の時間」が一番長いが、今まで何度かブログに記した通り、実際の「日の入り時刻」は、明日の6月23日から7月4日まで、一年で一番遅い19:02となる。体感でいえば、まだまだ昼の時間を長く感じることができる。まさに、夏らしい夕方だ。

夏至が曇天に終わったのは残念だったが、朝のTVクイズ番組で「稲妻」とか「キツネの嫁入り」の語源について薀蓄が語られた。稲妻は、イネの生育に落雷がよい方向に影響するといい、そして、農業の仏神の使いとされるキツネは、稲田を荒らすネズミの害を絶やすという。「稲妻」や「キツネの嫁入り」の語源が、ともにイネつながりで、農業国だった時代に遡れるというのはもっともなことだと思う。

(本ブログ関連:”キツネ”)

2019年6月21日金曜日

福島県石川町へ行きたい

日本の代表的な鉱物標本といえば、愛媛県市之川鉱山でかつて産出した「輝安鉱」だろう。海外でも知られるその金属光沢結晶は、直線的で鋭く伸び、日本刀を思わせる。余りの美しさに鉱山労働者が気を取られるため、管理者は見つけては折ったという逸話がある。その話が本当だとしたら、なんと勿体無いことをしたのだろうと悔やまれる。喉から手が出そう。

(本ブログ関連:”鉱物”)

結晶の美しさは、六法晶系というよりアルプスで氷の化石と信じられた「水晶」に勝るものはない。釣り師の言葉に「箆鮒(へらぶな)に始まり、箆鮒に終わる」があるように、「水晶に始まり、水晶に終わる」だろうか。この石については、万人向けに一冊に特化した本があるくらいなのだから。

子どものころ、畑地や道端に「柘榴石」がいくつも転がっていて、それを互いに投げあって遊んだという話を聞いたことがある。身近にあれば当り前だったのだろう。二十四面体のこの石は、確かに投げやすそうだ。それも大粒だったというのだから、何もとうらやましい話だ。

これら水晶や柘榴石を育む火成岩の「ペグマタイト(巨晶花崗岩)」は、「緑柱石」や「鉄電気石」も産む。そんなペグマタイトが分布する福島県石川町は余りに有名。とはいえ、今では鉱物採集は厳しく制限されているという。

(本ブログ関連:”島県石川”)

昔、同町にある鉱物標本館に、上記の美しい鉱物(結晶)が多数陳列されているというので訪ねたことがある。下調べせずに出向いてしまったため、休館日だったという残念な経験をしてしまった。今度こそ行くぞと何度思ったことか。幸い、鉱物仲間と来月にでも見学しようという話になった。ぜひ実現したいと願っている。

2019年6月20日木曜日

緑深い桜並木道

桜並木の緑がますます深くなった。この通りは滅多に車も来ることがない。まさに緑陰の風を楽しむ場所である。訪れるたび、それを実感する。見上げると、葉が繁り重なり合って、木漏れ日も微かになるほど。まるで緑色の陰に覆われたような錯覚をする。

桜並木を見上げる
深くて濃い緑の光景に接すると、イギリスの風景画家「ジョン・コンスタブル(John Constable)」(1776年~1837年)の絵画を思い出す。彼の絵に、勝手なイメージだが、太陽の明かりを求めながらも描くほどに緑の陰が重くのしかかってくるようなジレンマを感じる。ある意味で光を直接追い求めた、同時代の画家「ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)」(1775年~1851年)と対照的である。

コンスタブルの風景画に「泰西名画」という言葉を思い出すが、どうやら彼の時代の風景画の画風を表すものではなく、あっさりいってしまえば、古い西洋画の意でしかないようだ。今では余り使われない、どこか骨董的な趣もあるような言葉でしかないようだが、どうだろうか。

ともあれ、この桜並木は夏の陽射しをさえぎり、歩くほどに静まり安堵する小道である。突き当りを曲がれば、子どもたちの遊び声が聞こえてくる。

2019年6月19日水曜日

新しいノートPCが届いた

一昨日に、ネットを見て電話申込みしたD社製のノートPCが届いた。あっという間で、早い段取りに驚く。電話対応してくれたのは中国の人(女性)のようだが、日本語理解は適格だった。D社は電話サービス(サポート)を中国にオフショアしているのだろうか。

最新のノートPCを起動して感心した。音声ガイドに従い初期設定するお手軽さは、まるで家電製品のよう。それに静かでなにより(当り前か)。

とはいえ、長年使ってきたノートPCをあっさり捨てるのも忍びない。他に使い道も定まらないので、やがて処分することになるだろうけど。以前もそうだった、使い終わったPCを2年ほど手元に置いて決断したのだ。

今となっては、旧PCになっなってしまったPCからこのブログを記している。いつの間にか新旧PCは入れ替わることになるだろう。

2019年6月18日火曜日

2019春期バスク語-10、山形県沖 M6.8 地震発生

長年労苦?を共にしたノートPCが、ときどき悲鳴を上げるようになった。昨日、ネットで新しいPCを申し込み、今日、銀行で代金を振り込んだ(振込手数料がかかっても、ネット上でカード情報を絶対に明かさないようにしている)。そんな作業を済ませて、「バスク語教室」へ出かけた。

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

今回も、まず宿題のプリントを全員が順に回答し、次に目的語を持つ「完了分詞」について解説いただいた(前回は目的語を持たない完了表現)。(テキスト第7章相当)

① 目的語を持つ「完了分詞」
  ・完了表現: 完了分詞 + du助動詞
  ・否定表現:Nik ez dut liburu hori erosi.(I + not du助動詞 + book this + buy)
  ・疑問表現:Zer eskatu duzu?(What + ask + du助動詞

② 名詞の格で、手段・材料・話題を表す「具格(~で)」について
  ・名詞を不定数形で表示: 名詞+(-z/-ez:by)
  ・Biziklta-z ettori naiz.(bicycle-by + come + da助動詞

③ 人称の格の「受益格(~のために、~にとって)」について
  ・人称代名詞について、niretzat(for me)、zuretzat(for you)
  ・Hau zuretzat da.(This + for you + is)

バスクでは、少人数グループで酒を飲むとき、おもしろい酒代の払い方があると紹介された。幹事は全員(一杯)の酒代を払う ⇒ 一杯飲むと次の酒場へ移動し、幹事が入れ替わって、全員(一杯)の酒代を払う ⇒ 移動のたび幹事が変わって一巡りすることで、全員で酒を楽しむという。

(追記)
久し振りに大きな地震が発生した。しかも津波の心配があるという。気象庁発表は次の通り(令和元年 6月18日22時26分 ⇒ 速報後の修正)。
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18日22時22分ころ、地震がありました。
震源地は、山形県沖(北緯38.6度、東経139.5度、酒田の南西50km付近)で、震源の深さは約10(⇒14修正)km地震の規模(マグニチュード)は 6.8 (⇒ 6.7修正)と推定されます。
津波警報等(大津波警報・津波警報あるいは津波注意報)を発表中です。
この地震により観測された最大震度は6強(新潟県 村上市 府屋)です。
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2019年6月17日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-9

燦燦たる陽光、都心の最高気温は 28.7℃(13:15)に達したが、北北西の風に熱気は吹き飛んだよう。景色は澄んで鮮明、実に爽やか。そんな昼ころに、市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」に出かけた。

第9回の今日、東京理科大学講師 山本伸一氏から「オスマン帝国 のユダヤ人とユダヤ神秘主義:ユダヤ社会の変容」の解説をいただいた。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

ユダヤ人は、ポーランドを中心に中欧に拡散したアユケナジム、スペインを基点に地中海(トルコを含む)に拡散したスファラディム、(キリスト教へ改宗した)マラーノなどがいる。その中で、オスマントルコに定住したユダヤ人について紹介された。

① ユダヤ教の伝統回帰
 ・ユダヤ人はオスマントルコ帝国で安定した生活を送る
   - 非トルコ系・非ムスリムに対する「ミッレト制」によりユダヤ人自治が認められた
   - 宮廷に従えたり、商人、医師、貿易商などに従事する
 ・安定した中から、ユダヤ教の伝統へ回帰する
   - ユダヤ人の「シャブタイ・ツヴィ」は自らをメシアと語る
   - イスラエルのガザの「預言者ナタン」は、ツヴィを原理的に最後(死後)まで支援した
   - ツヴィはイスラムに改宗する(アルバニアに流罪の末、そこで亡くなる)
 ・ツヴィの継承者に、ポーランドの「ヤコブ・フランク」がいる

② ユダヤ教の神秘主義(カバラー)
 ・カバリストは、口伝聖書に隠れた10個の神の力を探求した
   - ツヴィ亡き後、ムスリムになった(改宗した)ユダヤ人(ドンメ)たちの末裔が、後の「青年トルコ革命」に関わる
   - トルコ建国の父「ムスタファ・ケマル・アタテュルク」は、かつてドンメの学校で学んだという

ある意味熱狂的な中で変遷したツヴィ、いつまでも彼を見守り肯定したナタンといった、両者の関係は、キリスト教世界にも見られそうだし、今の時代から見ても興味深い。小説家がインスピレーションを受けたというのも分かる気がする。また、ツヴィの流れが、トルコの近代化にどこかでつながっているような、ドラマチックな紹介にも関心が湧いた。

2019年6月16日日曜日

日の入りが遅くなった

まるで子どものような天気だ。昨日は雨で一日中ひんやりしていたかと思えば、今日はうって変わって真夏のような快晴。東京都心は久し振りに最高気温が 30.7℃(16:21)の「真夏日」(日最高気温が30℃以上の日)になった。

とにかく陽ざしが強く圧倒的で逃げ場がない。気楽に家を出たものの、あっというまに熱気に襲われた。いつもの図書館へ逃げ込むように駆け込んだが、冷房が効きすぎて苦労する。天候の変化に体が付いていかない。

しばらく調べ物をして退出したが、夕方になっても太陽は明るくまぶしい。まるで日中の明るさだ。日頃の感覚がずれてしまったかのようだ。時間もあるので、たっぷり西日を浴びながら公園の川べりを散策した。緑の濃い平凡な光景を写真に撮ったりした。

それにしても夕方、いつまでも明るくて陰る兆しがない。あれっ、こんなに日が長かったのかとあらためて驚く。午後5時に太陽は西の空に浮かんでいた。都心の日の入りは、18:59で、何と午後7時ころだったのだ・・・。

2019年6月15日土曜日

ザ・カスケーズ「悲しき雨音」

一日中、雨が降り続いた。夜が更けるとともに梅雨寒は深まり、夜半10時過ぎの東京都心では 16.8℃ までさがったという。どうりで素足が冷えるわけだ。

いつまでも止まぬ雨音に、いささかうんざりしたとき、からっとした気分になりたいものだ。

昔のアメリカン・ポップの日本語タイトルには、なせか「悲しき~」が多かった。その中から雨の日に合わせるなら、ザ・カスケーズの「悲しき雨音(Rhythm of the Rain)」(1962年 US)がぴったりだろう。当時は、歌詞の意味に関心なんてなく、ただ出しの雷鳴と雨音が気分を盛り上げていた気がする。

(本ブログ関連:”悲しき雨音”)

アメリカ人も、雨にはおセンチになるようだ。不思議なことに、慣れてくると雨音が消えて、やがて雨粒が一粒ひとつぶ見えてくるよう。そこには消えてしまった恋を懐かしむ、ひとりぼっちのアンチャンがいる。


(Youtubeに登録のcrossking24に感謝)

2019年6月14日金曜日

若者はすごい

若くて才能ある者は、活躍の場を与えなくても、自から切り開いていくものだ。

大谷翔平投手(24)
ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手は、投打両方の才に恵まれているが、昨年右肘の靭帯再建手術をした結果、今年は指名打者に専念している。メディアは、それでも大谷選手を投手と今年も呼んでいる。日本時間の今日(現地13日)、タンパベイ・レイズ戦に3番・指名打者(DH)として先発、日本人メジャーリーガー初の「サイクル・ヒット」を達成した。

サニブラウン・アブデル・ハキーム(20)
100m競争で、日本人が10秒を切るのはいつなのか長年の関心だった。桐生祥秀選手が、2017年9月9日に9秒98を実現して以来、さらなる更新は時間の問題で、いずれといった期待があった。選手層が厚くなってきたのだ。その中で、米国留学でまさに変身したサニブラウン・アブデル・ハキーム選手が、日本時間の先週8日(現地7日)のNCAA(全米大学体育協会)屋外陸上競技選手権大会で、9秒97を達成した。

久保建英(18)
サッカー競技はいまだよく理解できていないが、なんとなくワールドカップやJリーグの熱気を感じている。それだけに、本場の海外で日本人選手が活躍するとうれしくなる。久保建英選手は、16歳でFC東京とプロ契約し、横浜マリノスへ期限付き移籍した。その彼を、海外移籍解禁の今月、レアル・マドリードは公式ホームページで、久保選手を獲得したと発表した。

若いスポーツ選手が次々芽吹いている。

2019年6月13日木曜日

梅雨の中休み

今月に入って、最高気温が変転している。6/6に今月最高の 32.3℃になったかと思えば、6/10には 最高気温が 17.4℃という超涼しい思いをした。そして今日は、最高気温が 26.4℃(14:41)となって、久し振りの「夏日」(日最高気温が25℃以上の日)になった。

先月末に「真夏日」(日最高気温が30℃以上の日)が4日も連続して驚いた。そして今月の6/7(平年並み)に、「梅雨入り」した。気象庁の宣言通り梅雨になったものの、今日は中休みのようで、まぶしい陽射しは夏そのものといった感じだ。

ところで、周辺のコンビニ店は圧倒的にセブンイレブンとファミリーマートが占めていて、ローソンの通常店は一軒しか見当たらない。少し手間をかけて、そのローソンへ「BASCHEE バスチー」(バスク風チーズケーキ)を買いに行ったが、またしても売り切れという。

(本ブログ関連:”BASCHEE”、”チーズケーキ”)

まさに流行のケーキのようで、ネットを見れば、専門店まで登場しているという。「émotta」というサイトに、「東京バスクチーズケーキ全11選!まとめてみました♡【2019年最新版】」*があって各店舗を紹介している。いろいろな味を楽しめそうだが、店は若い人(特に女性)が訪れそう・・・都心の、いわゆる小洒落れた街に構えているようだ。

(*)東京バスクチーズケーキ全11選!:  https://emotta.jp/selection/39282/

そんなわけで、おじさんは流行が終わるまで、ローカルにあるコンビニ店で我慢して購入することにした。

2019年6月12日水曜日

(雑談)日常の買物リスト

ほどほどに天気がいいので、午前中にホームセンターへ買物に出かけた。掃除用品をいろいろ購入して帰宅すれば、忘れちゃいけないとわざわざテーブルに<浴槽洗剤の空容器>を置いていたのに、本命の品を買い損ねていたのに気付く。

日用品はこまごましていて、買物にはメモが必須のようだ。スーパーの場合、売り場を回っているうちに予定もしない物まで買ってしまうことがある。買物メモは、逆にそんな無駄買いの抑制効果もある。でも、欲しい物をこまごまメモ書きする準備も面倒だし。

それに、メモを見ながら買物しているのを見られると、自ら物忘れしやすいことを明かしているようで・・・といった妙なプライドが邪魔してくる。頭の中に買物リストがちゃんと入っているといった振りをしたいのだ。そんなことを思う歳になってしまった。

さてさて、これから忙しい。

2019年6月11日火曜日

入梅 2019、2019春期バスク語-9

今日は、二十四節気の「芒種」の時期に設定された雑節の「入梅」で、梅雨入りのころを指す。気象庁発表では、今年の関東の「梅雨入り」は 9月7日だった。「昨年(2018年)より1日遅く、平年より1日早い」ことになる。雑節の「入梅」を含めて、それぞれ近傍ということになる(といっても関東地方についてのことだが)。

(本ブログ関連:”入梅”)

昨日の雨が、そのまま今日も続くのではと、天気予報のそれらしく語ったが、(本来実りの雨であるが)どうやら止んでくれて、濡れることなく「バスク語教室」へ出かけた。・・・でもやっぱり、帰宅時には雨に濡れて大変だった!

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

今回は、まず宿題のプリントを全員が順に回答し、次に方向(~に)を示す「方格」と、今日起きた「完了分詞」について解説いただいた。(テキスト第6章相当)

① 「方格」:方向(~に)を示す
  ・基本的に<無生物(含:植物)>や<地名>などの名詞に「方格」の語尾(不定数形、単数形、複数形)を付ける
  ・<無生物>は単数形が多い
  ・<地名>で疑問詞(Zein:Which、Zenbat:How many)を使用時、不定数形を使う
      例: Zein herritara joan zara?(どのZein、街にherri+方格tara、出かけたjoan zara(下記②参照)?)
  ・<生き物>については、人名などに付けることがある

② 「完了分詞」:今日起きた/完了した事態を示す(目的語を持たない)動詞
  ・複合形で示す:[完了分詞(動詞の辞書形)△ da助動詞*]
    (*)da助動詞: これまでbe動詞(人称・数により活用したもの)として扱ったもの
     例: Zu eskolara joan zara.(You school+方格語彙)
         (Zu:You、eskola+ra:school+方格ra。joan:goの完了分詞、zara:da助動詞)
  ・否定形: ez△da助動詞
  ・疑問詞と完了分詞の結びつきが強い
     - Nor etorri da?(Nor:who、etorri:comeの完了分詞、da:da助動詞)
     - Noiz ettori da ~?(Noiz:when、etorri:comeの完了分詞、da:da助動詞、~:主語)

だんだん複雑さが増してきたようだ。

2019年6月10日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-8

朝から一日中雨が降りつづいた。梅雨冷えのなか、昼近くに、先週(6/3)休講を経て、久し振りに市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」に出かけた。前回(5/27)に引き続き、東京工科大学講師の志田雅宏氏による、「『ヴェニスの商人』の舞台とその周辺: ルネサンス時代のユダヤ人」の解説をいただいた。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

前回の、中世におけるキリスト教社会からユダヤ人への「保護」と、ユダヤ人からキリスト教社会への「奉仕」の関係について、具体的に中世都市ベネツィアなどでの状況・事例を紹介された。

1.キリスト教徒とユダヤ人との文化的交流
  ① ユダヤのヘブライ語文献の活版印刷
   ・ベルギー生まれのキリスト教徒「ダニエル・ボンベルグ(Daniel Bomberg)」(1549年没)による
    - 「聖書」、「タルムード」の印刷
    - アドバイザイーにキリスト教に改宗したユダヤ人が参加
    - 印刷、校正にユダヤ人職人が従事

  ② ユダヤのラビとキリスト教徒の学者との研究上の交流
   ・聖書を従来のラテン語訳からではなく、ヘブライ語原典に遡って研究が進められた

  ③ キリスト教徒によるユダヤの神秘主義思想「カバラー」の研究
   ・キリスト教徒のピコ・デラ・ミランドラヨハネス・ロイヒリンによる研究

2.ユダヤ人の経済的な位置づけ
  ① ユダヤ人が金利を持った金貸しに従事した
  ② ユダヤ人の居住を特定の場所(ゲットー)に固定した

見えるようで見えないのは、ユダヤ人の金融商的役割だろう。果たして、ユダヤ商人がどれくらいの規模(例えばベネツィア市の財政での取引規模の割合)でビジネスをしていたのかとか、イタリアの豪商にどのように貸し付けをしていたのかなど知りたい。同様に地方の人びとへの貸付はどのように行なわれたのかも知りたい。貸付証文の書面・内容を見たい・・・などあるが、講師の方が「宗教哲学」の研究者の方のようなので、以上の点について聞くのをはばかれた。

2019年6月9日日曜日

童謡「あめふり」

子どもは水遊びが好きだ。水溜りに飛び込んで泥だらけになるのはもっと好きだ。だから、雨に濡れるのはどうってこともない。下校時に雨が降ってきたってへいっちゃらだった。

そういえば、雨だからといって、傘をさして母が学校に迎えに来た覚えがない。土砂降りのときはどうだったろうか、そんなときの記憶もない。小学校から家までの距離がそれほどでもなかったからだろうか。

童謡に「あめふり」(作詞:北原白秋、作曲:中山晋平、大正14年[1925年])がある。母親が、雨降りを気遣って、蛇の目傘をさして学校に子どもを迎えに来る歌だ。当時は校区が広くて、ずぶ濡れになるのを心配したというのだろうか。

今の時代、母親も働いていて時間的にも迎えにくるのは難しい。童謡「あめふり」が広く歌われた時代は、母親がまだ自宅にいたからかもしれない。

歌の後半に、雨の中、母親と一緒の帰り道、柳の下で泣いている子を見つけて「きみきみ このかさ さしたまえ」と少年は自分の傘を差し出す。言葉使いが、戦前っぽくてなんとも古めかしい。母親を見上げながら、得意な顔をしている様子が見えてくるような気がして微笑ましくなる。


(Youtubeに登録の動く絵本、童謡、手遊び の動画「ゆめあるチャンネル」に感謝)

2019年6月8日土曜日

夢か現(うつつ)か幻か

最近、歳のせいか夢を見なくなった。夢は、昼間の緊張を解きほぐし、精神的再生のためとか、あるいは記憶のワークエリアの整理・削除のためともいわれる。夢はその意味で、昼間のルールと違った、予期しない自由な世界を繰り広げてくれる。

夢を見なくなるほどに、場面や展開を不意に変転する不思議な世界に関心が向く。若いころは、それなりにあやうい経験を楽しんだりして、そんなヒヤリ感がたまらなかった。歳をとると用心しすぎて無茶と縁遠くなる。夢がその代わりをしてくれるはずだった。

室生犀星の「ゆめの話」に、昔、ある武士が帰宅するため夜道を急いでいたところ、物陰に立つ女と出会う話がある。不審に思い、その女に近づくとするりと消える。不思議なことと思って自分の屋敷に着くと、門前にあの女がいて、急いで追うが見当たらない。門番も知らないという。
武士は、怪しさを感じながらも部屋に戻ると、先ほどの女が現れる。怪しんで肩先を斬りつけたところ、女は縁の下に逃げ去った。家中を探してみれば、板の間に女中が気絶していた。覚めた女中は、「実は先刻わたしが使いからかえると、一人の武士に途中であいました。そして御門から這入って縁側へぬけようとするところを抜き打ちに斬られたのでございます。ごらん下さいまし、このところに血がにじんでおります。」といった。しかし、門番は彼女が家を出る姿を見ていないという。

室生犀星は、女中が「夢遊病」だったのかもしれないと推測したが、これと似た伝承がある。以前(2017/6/10)ブログに記した、柳田国男の「遠野物語 」(一○○)にある、狐が夢をかすめ取る話だ。この場合、次のような展開になる。
< ある女房が、夢の中で、帰りの遅い主人を気遣って迎えに行こうかとするのを、狐の身を傭(やと)ってしまうことになる。深夜のこと、坂道で出くわした女を怪しみ、主人はそれをあやめて急いで帰れば、女房は命を取られそうな夢から覚めたばかりという。主人は元の場に戻って見れば、そこに一匹の狐が横たわっていた。>

(本ブログ関連:”遠野物語”)

柳田国男の伝承の場合、人の夢に狐が便乗したことになる。ことほど作用に、夢は誰のものでもないというか、奪われやすいようだ。私の夢を、今は誰かが(私に代わって)見ているかもしれない。

2019年6月7日金曜日

梅雨入り 2019

空模様が怪しくて何となく気配を感じていた。午後に雨降りとなり、どうやら天気予報の通り、今日、関東地方が「梅雨入り」したようだ。

(本ブログ関連:”梅雨入り”)

ほぼ平年通りの梅雨入りを、日本経済新聞の記事「関東甲信が梅雨入り 平年より1日早く」*(6/7 12:05更新)は、次のように伝えている。(抜粋)
(*)記事:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45812000X00C19A6CC0000/
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気象庁は7日、東海、関東甲信、北陸、東北南部の各地方が梅雨入りしたとみられると発表した。関東甲信は昨年より1日遅く平年より1日早い。北陸と東北南部は平年より5日早く、東海地方は1日早かった。
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雨について、ミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」で、主人公が「The Rain In Spain」を歌う場面がある。ロンドンの下町娘イライザの訛りが激しくて、それを言語学者(音声学)のヒギンズ教授が矯正した結果、みごとに歌いこなせるようになる。教授が矯正に乗り出した動機はいささか不純である。しかも、原石が美しく輝きだすや動機も忘れて心奪われるのだから・・・。この物語は洋の東西を問わず、昔も今もあるパターン(身分を越えた、しかも男が上位で女性が下位といった)であるが。

(本ブログ関連:”マイフェアレディ”)

雨を恨めしく思いながらも、実りに通じる雨でもあることに気付きながら聞いてみよう。(歌う場面は下側のYoutube映像で)


(Youtubeに登録のLoecsenに感謝)


(Youtubeに登録のshanmugamlakshmananに感謝)

2019年6月6日木曜日

芒種 2019、紫陽花(あじさい)

今日は、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」で、「イネ科植物(稲や麦)の籾殻の先にある棘(とげ)のような突起の『芒(のぎ)』を持った植物の種を撒くころ」(Wikipedia)だ。考えてみれば、農業に必要な雨降りの時期「梅雨入り」と重なる。今週中に関東地方は梅雨入りとなるという(平年は6月8日)。

(本ブログ関連:”芒種”、”梅雨入り”)

とはいえ、今日の東京は晴れて、かつ久し振りに「真夏日」となり、最高気温が 32.3℃(14:00)に達した。果たして、このまま梅雨に突入するのか。

(本ブログ関連:”真夏日”)

梅雨となれば「紫陽花(あじさい)」の花。先日(6/1)のブログにも記したが、青紫色の、ときには桃紫色の花(=装飾化)の雨に濡れるさまが美しい。そんな紫陽花を有名にしたのは、今では鎌倉の各寺院が競っているが、私の知る限り「明月院」のそれが最初だったのではないかと思う。「あじさい寺」として観光地と化しているものの、昔は紫陽花で知る人ぞ知るといった古寺だった(紫陽花を植えたのも最近のこと、意外な理由からだった)。

明月院と縁があるのが、鎌倉幕府の執権「北条時頼(ほうじょう ときより)」だ。彼には能「鉢の木」で知られる全国を廻遊したという伝説がある。母方の田舎に、昔、時頼が来訪したという言い伝えが残っていて、そんなこともあって随分昔のこと、祖母がわざわざ明月院までうかがったことがある。(そのとき、明月院と紫陽花のいきさつも聞いている)

(紫陽花の花が美しく咲き並ぶ古都鎌倉の寺院を描いたYoutube映像がある。感謝)

(Youtubeに登録のDiscover Nipponに感謝)

2019年6月5日水曜日

ユニークなテーマの定期刊行物

あるテーマに絞って定期的に、例えば週刊で刊行されるものがある。ホビーの組み立て部品とか、模型シリーズとか、何となく関心を引くけれど、全て購入・購読すると随分な出費になるのが特徴。驚くことに二十万円近くになることがある。高額という気掛かりもあるが、むしろ購入・購読を続ける意欲が廃れないか心配。

関心が中途半端でしかなくても、今流行といわれる内容の刊行物には食指がそそられるもの。外野の関心でしかないが、ありがたいことに第一号にはテーマを見通せる解説がある。当り前だが、映画の予告編のように興味を引き寄せ、そして全号購入して欲しいから、わかりやすい入門解説がある。そういう意味で、第一号は便利な入門編でもある。

そんなわけで、興味本位に創刊号だけ購入することが多い(というか、それだけといった方がよいかもしれない)。意外にそんな購入・購読者が多いのではないだろうか。飛行機、百名山、鉱物・・・などいろいろなシリーズに手を出したものだ。

今回、「日本刀」の週刊読物が発行されたので、その第一号を手にした。しかも、購買意欲をそそるよう(とても)安価に設定されているので試し買いした次第。

2019年6月4日火曜日

2019春期バスク語-8

先々週末から先週初にかけて「真夏日」に襲われたが、連日好天が続き、心地よい初夏が続いている。おかげで、足も軽く早めに「バスク語教室」へ出かけたが、少々早過ぎたようだ。
教室の地元駅にある喫茶店で予習かたがた過ごしたが身に入らない。周りの騒音や会話にかき乱されてなかなか集中できない・・・当り前のことだが、喫茶店は予習する場所ではないようだ。

(本ブログ関連:”バスク語”)

今回は、前回のバスク文化紹介から、いつもの講習(テキスト「第5章」に相当)に戻った。まず宿題のプリントを全員が順に回答し、いつも通り丁寧な解説と説明をいただいた。
① 能格の直接目的語が複数あるとき、単数の場合と違う動詞(have)をつかう。
  ・例: Nik(一人称能格)の動詞 = 直接目的語単数 ⇒ dut / 直接目的語複数 ⇒ ditut
② 直接目的語の数が特定されないとき「分格」と呼び、「絶対格」と区別する。
  ・名詞: 辞書形+rik/ik(単複の区別はない)
③ 親族名称(兄、姉)を、主語(Ni)が男・女のどちらかによって呼称が異なる。
  ・Ni(男): 兄(anaia)、          姉(arreba)
  ・Ni(女): 兄(anaia / neba)、姉(ahizpa)
④ 数量表現
  ・たくさん(asko)、いくつか(batzuk)

今までの基本知識が絡み合って、これからは、使い方(語法)の整理・理解が必要になってきたようだ。

2019年6月3日月曜日

「小さな村の物語イタリア」のテーマ曲

日テレ系BS放送の番組「小さな村の物語イタリア」は、イタリアの地方の町や村を舞台にというか訪れて、そこに住み続けてきた人びとの日常を静に見せてくれる。番組の始めと終わりに流れるテーマ曲「L'Appuntamento (逢いびき)」を歌うオルネラ・ヴァノーニの歌声とともにすっかり慣れ親しんでいる。気付けばどっぷり漬かって、やがて自らの人生をも見直させたりする貴重な番組だ。

(本ブログ関連:”小さな村の物語イタリア”)


(Youtubeに登録のMszicky94に感謝)

この「L'Appuntamento」の原曲「Sentado a 'Beira Do Caminho」はブラジルの Roberto CarlosとErasmo Carlosが作曲し、かつErasmo Carlosのシングルによりリリースされたものだそうだ。


(Youtubeに登録のerasmocarlosbrに感謝)

2019年6月2日日曜日

ダンス・ウィズ・ウルブズ

最近、TVコマーシャルにオオカミの映像を重ねたものがある。野生の逞しさと神秘さを込めてのことだろう。オオカミの眼光に、人をたじろがせる原始的な畏れもある。わたしにとっては、キツネ ⇒ イヌ ⇒ オオカミへとつながる関心がある。

(本ブログ関連:”オオカミ”、”キツネ”)

以前、ブログに写真集「オオカミと野生のイヌ」(菊水健史監修)について記した、自然を舞台に強靭な生命力で生き抜くオオカミの姿を思い返す。
オオカミと触れ合う映画がある。(といっても未見であるが)「ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances With Wolves)」(監督・主演・製作はケビン・コスナー、1990年)にそんな場面があるようだ(参考:Youtube)。

映画は、ハリウッドが西部劇で、インディアンを襲撃の対象として描かなくなって(1964年「シャイアン(Cheyenne Autumn)」)以降、協調の対象に変わったことを示す。映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」は第63回アカデミー賞で監督賞を受賞している。外側にいることで、映画を通してアメリカ大衆の歴史観(意識)の変遷を知ることができる。映画が幻想であるなら、スクリーン上だけでしかないかもしれないが。

ところで、この映画のサウンドトラックに主人公の「ジョン・ダンバーのテーマ」がある。作曲は、私のお気に入りの映画「ある日どこかで(Somewhere in Time)」の作曲者でもあるジョン・バリーだ。荘厳でありながら、ハミングするような気安さも合わせ持つ、いってみればアメリカ人好みのロマンチックな旋律がする。ビクター・ヤングの系譜につながるのだろうか。

(本ブログ関連:”ある日どこかで”)


(Youtubeに登録のKajsa Nordstrandに感謝)

2019年6月1日土曜日

アジサイ

民家の裏手、路地に接する場所に、塀の代わりに「アジサイ(紫陽花)」が植えられている。いつもは気に掛けない場所に、小さな青い花(=装飾化)が群集して塊りとなり咲いていた。やがて「梅雨」ともなれば雨に濡れてよく似合う。

(本ブログ関連:”アジサイ ”)

ところで、一昨昨日(5/29)に茨城県の「錫高野」へ鉱物採集に出かけた。3年振りの鉱物採集のため、無理のないようゆっくりと歩を進めた。それでも、現地で5時間ほど徘徊?、いや探し廻ったことになる。一昨日(5/30)、同行の石仲間との電話で、足の疲れを聞かれたが、全然大丈夫と応えた。実際何も感じなかったのだ。それが、昨日(5/31)になって足に疲れがどっと出てきたのだ。歳をとると、疲れが翌日でなく、翌々日に出るという通りだ。

そんなわけで、今日は「養生」半分に時間を過ごした。アジサイは派手なところもなく、存在を自己主張することもない。日本のひっそりと咲く心和ませる花だ。