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2011年11月9日水曜日

孫のやさしさ

孫の近況を知りたいと思っていたら、お嫁さんからリペア中の携帯電話機の代替機を使って、孫たちの様子が知らされた。

孫(お兄ちゃん)は、昨日、美容室で髪をカットして帰ってきた母親を見て、こんなに可愛らしくやさしい言葉をいった。
「ママ、髪切ったの?、痛かったでしょう?、痛かったでしょう?」と、泣きそうな顔で心配してくれたそうだ。
孫は人を思いやるほどに立派に成長した。いい子に育った。

そしてメールに、母親に抱かれて静かに寝入っている孫娘(妹)の顔写真が添付されていた。布にくるまれて、静謐ななかに、頬に光があたって陰影のある味わい深い、いつまでも見つめていたい写真だ。
なんだか可愛い寝息が聞こえてくるような気がする。

イ・ソンヒ インタビュー(来年のことも)

イーデイリーとのインタビュー記事「彼女が欲を出すただ一つのこと」(11/8)には、眠っていたファンまで呼び覚ましている、イ・ソンヒの歌に対する思いが語られている。そして、来年には、新しいアルバムとコンサートが期待されるという言葉まである。[チョ・ウヨン(조우영)記者]

・「童顔という言葉が嫌いと、年齢が全てだといっていたが、それでも人々が『若く見える、以前と変わっていない』といってくだされば気持ち良いのは事実です。」

・1984年、二十歳のあどけない背の小柄な歌手の一人が、大韓民国の歌謡界をにわかに引っくり返した。「Jへ(J에게)」で、その年、「江辺歌謡祭」の大賞を受けて、華麗にデビューしたイ・ソンヒ(47)であった。1980年代中盤から1990年代はじめまで、賞という賞は全部さらった彼女は、以後数多くの歌をヒットさせて「兄さん・姉さん部隊」(というファン層)を作り出した。

・27年経った今、彼女の名前の三文字(이선희)の前には、「永遠の少女」という修飾語が付いている。だが、彼女が唯一欲を出す は別にある。

・「歌手として、歌を上手に歌うという は、聞いただけでも欲が出ます。もう、歌手というタイトルを付けて過ごしてから30年になりつつあるのを見れば、『自分の仕事を良くやって生きたんだな』と知らせてくれるようです。それで、前は負担だった修飾語も、今は喜んで受け入れるようになります。」(笑い)

◇ "ライブの女王の秘訣?..水もグイと飲みません"

・歌謡関係者たちは、イ・ソンヒを真のライブの女王に選ぶ。「Jへ」、「分かりたいです(알고 싶어요)」や「私はいつもあなたを(나 항상 그대를)」などを歌うときの彼女は、少女漫画から飛び出してきたように清らかな声で切ない感性を切切に歌う。また、「ああ! 昔よ(아! 옛날이여)」、「美しい江山(아름다운 강산)」、「ひとしきり笑いで(한바탕 웃음으로)」などで、彼女は熱い胸を持った不屈の少年のようなイメージで、ロックンロールのシャウティング唱法を駆使したりもする

・映画「王の男(왕의 남자)」のOSTにも使用された「因縁(인연)」や、(TVドラマのOST)「狐の嫁入り(여우비)」で、彼女はこの(上記の)二つの姿をみな表わす。特に、公演会場で直接彼女の歌を聞く人の胸は、爆発するようにドキドキして目頭が赤くなる。
カン・ホン(강헌)大衆音楽評論家は、これを「イ・ソンヒのボーカルは、暖かいながらも強靭な女性のエネルギーを抱いていて、西欧的な発声の中でも東洋的な静粛美が流れる」とした。だが、このように完璧のような彼女は、相変らず謙虚にして自らを鞭打ち、自己管理に徹底する。

・「私が歌うことはできない唱法や技巧に対する、物足りなさが生じる時があります。多くの方が誉めてくださるのは、多分私が歌う曲が、歌詞やメロディには感性的な部分があるのに、シャウト唱法が基本的に散りばめていたからなのでしょう。それで、事実、容貌や体力管理よりは、声の管理に神経を多く使います。できるだけ、首に無理なことがあるお喋りも避けて、熱いとか冷たい水をぐいぐいと飲まなくて、首を保護するために、夏にもスカーフは必需品ですよね。」

◇ "最高のメンター(指導者)? 大切な心よく分かるから"

・イ・スンギ(이승기)を育てたイ・ソンヒは、最近MBCの「偉大なる誕生2」で、メンターとして参加して、また他の後輩らを訓練している。物静かで親しいながらも冷徹な審査が印象的だ。おかげで就職準備中である求職者を対象にした某企業アンケート調査では、若者たちがイ・ソンヒのようなメンターを希望することが明らかにされたりした。

・「誰かを教えるということ、それがひとりの人生を変えることもできる重要なことだという考えに、多く気にかかり心配になります。その友人が今このように切実に望むことが、私も一時切実に望んだことであるから、その心をたくさん認めようと思います。」

・イ・ソンヒは、27年前も今も、自身が変わっていないのがあるならば、歌を歌いたいというその切実な心だといって「何より、その友人たちに会って、私自身もエネルギーが充電される感じがするから、より一層互いに反応しながら楽しいようだ」と話した。

◇ "ファンは何にも変えがたい喜び"

・イ・ソンヒに最も大きいエネルギーになるのは、やはりファンたちだ。今年のはじめ、世界的なアーティストだけが立つことができるというニューヨークのカーネギーホールで公演したことのあるイ・ソンヒは、30人編成のオーケストラとブラスバンド、20人のダンサーチームなど100人余りが出演する、その華麗な舞台を国内でも継続している。去る5月、(韓国における最高峰の会場)ソウル世宗文化会館の大劇場を始め、全国ツアーに出た彼女は、京畿高陽(コヤン)、大田(テジョン)、仁川(インチョン)、釜山(プサン)、光州(クァンジュ)などを経て、来る(今月)12~13日大邱(テグ)の大邱EXCO本館と、19~20日晋州(チンジュ)まで2都市のコンサートだけ残している。もちろん全会全席売り切れだ

・「最近、私たちの会社代表の言葉が『眠った私のファンが起きた』ということです。舞台にずっと立てられるように公演会場をぎゅっと満たしてくださるのも有難いのに、行く所ごとに郷土食でスタッフたちの食事まで用意するファンのおかげで、最高のエネルギーが充電されていますね。いつもありがとう。」

・来年には新しいアルバムを持ってファンたちにまたご挨拶したいというイ・ソンヒは、「久しぶりの公演だと、私自身もその間たくさん正月だ。体力的に骨を折れたりもしたが、やはりファンと呼吸できる舞台に立つということが、何にも変えることはできない最も大きな喜びということをまた悟った」と笑った。

(資料)40代の変化

朝鮮日報のchosun Onlineのコラム「40代の変化」(11/8)は、今回のソウル市長選挙の結果に照らして、40代の社会的位置を次のように報じている。[洪永林(ホン・ヨンリム)世論調査チーム長]
(今は40代になった過去の386世代、歌手イ・ソンヒが属する同世代への関心から覗いてみた)

◆先月26日に実施されたソウル市長選挙の特徴は、これまで20代・30代と50代・60代との間でバランス取りの役目を果たしていた40代が、完全に20代・30代の側に傾いたことだ。(略)

◆これは、今の40代が10年前(大統領選挙)の40代と政治的、社会的に全く異なる考えを持っているためと分析される。世論調査の結果も、この分析を裏付けている。
◇ギャラップの(10年前の)02年調査によると「自分の考え方は全般的に50代・60代に近い」とした40代は56%で、「20代・30代に近い」との回答(44%)を上回った。
一方、最近のメトリックスの調査では、同じ質問に40代の78%が「20代・30代に近い」と答え、「50代・60代に近い」との回答(22%)を大幅に上回った。10年前の30代が現在40代になっていることを考えると、当然の結果ともいえる。
◇また以前は、40代の多くが自身を中年・壮年ととらえていたが「平均寿命100歳時代」に迫りつつある中、自身を青年と位置付ける40代が多くなっていることも、こうした傾向の一因となっている。

◆10年前の40代が「最後のアナログ世代」だったとしたら、今の40代はインターネットとスマートフォン(多機能携帯電話端末)に慣れ親しんだ「最初のデジタル世代」として、20代・30代と強いつながりを持っていることも、注目に値する。
◇韓国インターネット振興院が昨年実施した調査によると「過去1週間にインターネットを使用した」との回答は20代・30代が97%、40代も76%と圧倒的多数を占めたのに対し、50代は47%と半分を下回り、60代以上は13%にとどまった。

(略)

◆メトリックスの調査では、40代の93%が「老後が不安だ」と答えている。(略)


(付記)
市井の40代庶民にとって今はまさに家族を守り、社会と関わり持ち、かつ将来に向かって進む人生の大事業の最中だろう。自分の人生も、そろそろ見えてくる時分でもある。上記の記事から、政治的な部分を脱色すると、国境を越えて同時代を共有するすべての40代に共通するように見えてくる。

(本ブログ関連:"(資料)ソウル市長選挙に見る世代別背景"、10/31)