朝鮮日報のchosun Onlineのコラム「40代の変化」(11/8)は、今回のソウル市長選挙の結果に照らして、40代の社会的位置を次のように報じている。[洪永林(ホン・ヨンリム)世論調査チーム長]
(今は40代になった過去の386世代、歌手イ・ソンヒが属する同世代への関心から覗いてみた)
◆先月26日に実施されたソウル市長選挙の特徴は、これまで20代・30代と50代・60代との間でバランス取りの役目を果たしていた40代が、完全に20代・30代の側に傾いたことだ。(略)
◆これは、今の40代が10年前(大統領選挙)の40代と政治的、社会的に全く異なる考えを持っているためと分析される。世論調査の結果も、この分析を裏付けている。
◇ギャラップの(10年前の)02年調査によると「自分の考え方は全般的に50代・60代に近い」とした40代は56%で、「20代・30代に近い」との回答(44%)を上回った。
一方、最近のメトリックスの調査では、同じ質問に40代の78%が「20代・30代に近い」と答え、「50代・60代に近い」との回答(22%)を大幅に上回った。10年前の30代が現在40代になっていることを考えると、当然の結果ともいえる。
◇また以前は、40代の多くが自身を中年・壮年ととらえていたが「平均寿命100歳時代」に迫りつつある中、自身を青年と位置付ける40代が多くなっていることも、こうした傾向の一因となっている。
◆10年前の40代が「最後のアナログ世代」だったとしたら、今の40代はインターネットとスマートフォン(多機能携帯電話端末)に慣れ親しんだ「最初のデジタル世代」として、20代・30代と強いつながりを持っていることも、注目に値する。
◇韓国インターネット振興院が昨年実施した調査によると「過去1週間にインターネットを使用した」との回答は20代・30代が97%、40代も76%と圧倒的多数を占めたのに対し、50代は47%と半分を下回り、60代以上は13%にとどまった。
(略)
◆メトリックスの調査では、40代の93%が「老後が不安だ」と答えている。(略)
(付記)
市井の40代庶民にとって今はまさに家族を守り、社会と関わり持ち、かつ将来に向かって進む人生の大事業の最中だろう。自分の人生も、そろそろ見えてくる時分でもある。上記の記事から、政治的な部分を脱色すると、国境を越えて同時代を共有するすべての40代に共通するように見えてくる。
(本ブログ関連:"(資料)ソウル市長選挙に見る世代別背景"、10/31)