きょうは野鳥観察(探鳥会)の日だ。今月から集合時刻が30分早まった(4月~9月:6時30分、10月~3月:7時00分)。寒さが少し緩和したとはいえ早朝の寒気を心配したが、冬着(防寒着)に身を固めるまでの必要はなかった。
(本ブログ関連:”野鳥観察”)
以前(3/22)のブログで言い訳の通り、寒さから逃れて布団の温もりに埋没し、探鳥会を欠席することがしばしばあった。そのため、ある出席回数の区切りになかなか到達できずいた。ついにきょうを以って、2020年8月22日に入会以来、80回目の出席になった。集合場所を太陽がまぶしく照らしている。
ー なお、同探鳥会は、2025年1月25日に、開催200回目を迎えている。
公園にある林の散策路と小川を巡って行なうバードウォッチングに同行してきたわけで、われながらよく続いたものと思う。繰り返し参加すれば観察眼が何とかなるのではと念じて期待したが、感度は鈍く低空飛行のままだ。ベテランの方がたの指導がなければ、続けられないのが実情。
今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・シデコブシ: 公園西端の集合場所(写真の通り)
・ゲンペイ(ハナ)モモ: 公園西端の集合場所(写真の通り)
・ヤエベニシダレ: 公園の小川沿い小道(写真の通り)
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・コゲラ: 幹の裏から現れてするすると登る、早くて写真に撮れず、飛び去る
・ヒヨドリ: きょうも最多観察される(写真の通り)
・エナガ: 木立に群がる、動きが早くて写真に撮れず
・ヤマガラ: 木立に群がる、動きが早くて写真に撮れず
・ツグミ: 公園グラウンドの草上(写真の通り)
・シジュウカラ: 幹の穴を巣にしている(写真の通り)
・(オオタカに襲われたのか、キジバトの羽根だけが一面に散らばっていた)
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・(水鳥: いつも通りカウントされたが、観察列に遅れてしまい観察できず)
シデコブシ(写真左)、ゲンペイモモ(写真中央)、ヤエベニシダレ(写真右)
・白色の花弁の数が「コブシ」(≒6枚)より多い「シデコブシ」(≒13枚)が、集合場所近くにある。
・「ゲンペイモモ」の木に、八重咲きの白色と紅色の花が同じ幹に咲いている。<モモの園芸種「ハナモモ」に(源氏と平氏の旗の色をもとに)「源平」の名を冠した「源平花桃(ゲンペイ ハナモモ)」がある> とのこと。まさに桃源郷の花。
・シダレザクラの「ヤエベニシダレ」が川沿いの小道に、八重咲きの薄紅色の花を優雅に咲かせている。
ヒヨドリ(写真左)、ツグミ(写真中央左)、シジュウカラ(写真中央右)と巣(写真右)
きょうの写真の成果は、思った以上に精細に、あるいは偶然に撮ることができた。
・樹上に「ヒヨドリ」が1羽いて、さあどうぞと言わんばかりとまっていたので撮る。別の場所で、幹に沿って急降下・上昇してエサをとっていた。
・公園の野球場に自律型の草取りロボットがいて、(iRobotのように)働いている。その手前に「ツグミ」がいる写真を偶然撮れた。
・観察の終わり道、「シジュウカラ」が珍しく間近の枝にとまっていた。もう1羽いて、写真の右の巣穴を使っているようで、すぐに穴の中に消えた。
サクラ、そして花の進化
野鳥観察の終了後、Ⅰ.サクラの種類、Ⅱ.花の進化について会長からお話をうかがったので次に記述する。(聞き間違いがありましたらご容赦)
Ⅰ.サクラの種類
① 一重サクラは今ごろ、八重サクラは遅れて咲く。
② サクラの木は全体に減少傾向にある。
③ ヤマザクラ系のサクラに、マナザクラがある。
④ サクラの野生種は10種といわれているが、11種目にクマザクラ(紀伊半島)があるともいう。サクラは野生種の交配で種類を増やしている。
ー カンヒザクラとアマギヨシノを交配してヨウコウを作出。
ー 海外でも英国のイングラムが、カンヒザクラとマメザクラを交配してオカメザクラを作出。
⑤ カワヅザクラは、人為的な交配でなく、自然交配でできた。
⑥ ソメイヨシノの樹齢は、70年とされる。
ー 接ぎ木によって生命を継承させている。
⑦ 野生種のヤマザクラは、実生(みしょう:種子から発芽して育った植物)である。
Ⅱ.花の進化
① 花は葉から進化した。花びらは一般用語で、花弁が学術用語となる。
ー 花びら=花弁
ー 花びら=花弁と顎(がく)
ー 花びら=顎(例:セツブンソウ、ニリンソウ、キンポウゲ科)・・・ 一種の花の退化
② コブシの花を緑色のフィルターで見ると、葉と花が一体で見える。
③ 最も進化した花は、キク、ランのはなだろう。
ー 種類が多いこと。逆に一科一属一種は原始的(モクレン、イチョウ)といえる。
参考資料
「花の観察学入門: 葉から花への進化を探る」(岡崎恵視 共著、培風館、1999年)