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2019年5月6日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-4

10連休(4/27~4/6)の最終日、世間はどう過ごしているだろう。ネジを撒き戻したり、タキシング・モードに入ったり、明日から始まる日常へ戻る準備をしていることだろう。わたしの場合、常に日常なので気持を入れ替える必要はないのだ。

月曜日に開催の市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」(これまで3回開講)は、長い連休の余波で 4/29の月曜日が休講になったが、(5/5の「こどもの日」が日曜日だったことによる)「振替休日」の今日は休講にならなかった。大部分を占める年配受講者にとって、休日・祝日が無縁だからと合点している。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

4回目の今日、「アレクサンドロス大王からローマ帝国へ:イエス時代のユダヤ世界」について、1回目を担当されたユダヤ宗教史学者の市川裕氏(東京大学教授)に解説いただいた。ユダヤ教(Judism)の成立を、次の政治的大事件でたどった。

① ギリシャ(ヘレニズム、Hellenism)の影響:英雄アレクサンドロス大王と後継のセレコウス朝
  a.アブラハムの移動経路(偶像の地のメソポタミアから)
     ・ウル -(北上)→ ハラン -(南下)→ カナン
  b.モーセ出エジプト(奴隷からの脱出)
      ・エジプト -(紅海)→ ネボ山
  c.上記a,bの中間に生まれた小国家は、ギリシャ文明の影響を受ける

② ローマ帝国の影響
  a.ユダヤ人は、エルサレムを中心に領土を拡大するものの
     ・海側、内陸側に住むユダヤ人以外の民に「ユダヤ教」を強要(改宗規定)
   b.ローマは、ヘロデ王死後にエルサレムを制服して「直接」支配する
     ・ローマと友好関係持ったヘロデ王は神殿などの土木建築をした
     ・ローマは、ユダヤよりシリアの方を重視した
  c.ローマに対するユダヤの抵抗とキリスト教の誕生
     ・メシア待望論
     ・ユダヤ教からキリスト教の誕生(別の意味でのメシア待望)

歴史はダイナミックで、変化し・変化させられる。その動きを、視点を変えてみる楽しみもある。