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2019年7月31日水曜日

かくて7月も終わる

7月が今日で終わる。半年をとっくに過ぎ、一年を通じて 12分の7というのも中途半端だが。

昨日(7/30)、「模写」をテーマにした美術展を見て、何かを表現したい気がしてきた。

模写とは、画材や技法を通じて、原画(現作者)に遡ることだろう。

其処までいかなくとも、原画の息遣いに少しでも触れればと思う。

2019年7月30日火曜日

美術展「模写 ー 西洋絵画の輝き」

野川に沿った国分寺崖線の「はけ(崖)」のもとに小さな美術館がある。ここは、今回もそうだが、地方の美術館と連携して、個性的な美術展を開催(巡回)することがあるようだ。以前、イギリス絵画展「風景への視線」を鑑賞したことがある。

(本ブログ関連:”野川”)

今回は「模写ー西洋絵画の輝き」というタイトルで、イタリアおよび北方ルネッサンスやロシアのイコン画を中心に、模写した作品が展示された。しかも、原画が作成された当時の画材・技法を踏襲することにある。

(本ブログ関連:”北方ルネッサンス”)

1階の展示室で目に飛び込んできたのは、ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」の新婦図像部分だ。どこまで目を凝らしても精緻である。修復を踏まえた、原画の画材や技法にそった模写の技術の凄さを知る。まさに、模写とは原画を「材質」から忠実に再現することにあるようだ。
油絵具を開発したヤン・ファン・エイクの時代は、「テンペラ技法」から油絵の過渡期であった。今回の美術展は、テンペラの技法を中心に据えており、彼の他作品および同時代の画家たちのテンペラ技法による絵画の模写も展示されている。

こちらも油絵による模写だが、ピーター・ブリューゲル(父)の「鳥罠のある冬景色」も、目を皿にして細部(筆致)を眺めた。模写の取り組みが感じられてくる。そして絵画の見方が一層深まったような気がした。

(本ブログ関連:”ピーター・ブリューゲル”)

2019年7月29日月曜日

梅雨明け 2019

一昨日になって、中部地方に上陸した台風6号は熱帯低気圧に変わった。それでも、今日の東京に雨などの影響を心配したが、昼間はからりと夏晴れだった。日経新聞の記事*「関東梅雨明け、昨年より30日遅く 岩手など猛暑日に」(7/29 8:21、11:04更新)は、遅めの「梅雨明け」を次のように報じた。(抜粋)
(*)記事: https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47897040Z20C19A7MM0000/

(本ブログ関連:”梅雨明け”、”梅雨入り”)

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・気象庁は29日、関東甲信地方梅雨明けしたとみられると発表した。統計開始以降最も早かった昨年より30日遅く平年より8日遅かった

東京都心も33度**まで気温が上がった。湿った空気が入り込む影響で大気が不安定になり、日中は局地的に雷を伴った激しい雷雨となるところもありそうだ。
(**)東京都心の最高気温: 33.7℃(12:23)

・今年の梅雨は東日本や北日本の太平洋側を中心に日照時間が短く、記録的な「梅雨寒」となっていたが、気象庁は一転して東、西日本で8月2日ごろにかけて、北日本で30日から8月3日ごろにかけて気温が高くなると予想猛暑日の地点も出てくるとして、熱中症などの健康管理や農作物の管理に注意を呼びかけている。
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今年の梅雨は、長雨、梅雨寒といった雨模様にもてあそばれた感がある。それに加えて、テレビの気象解説で、スパコンを使った雨雲の予報アニメを見て、わたしら素人は情報以上の先読みをしてしまいがち。確度の高い場合を除いて、一般向け早々情報を提供するのはどうだろうか・・・まさに素人のわたしがそういうのだから。(素人は、専門家の小出しの知識を針小棒大に振りまわす傾向がある)

ところで、夜半になって雨が降りだした。上記の気象庁の解説通りになったようだ。打ち水効果とでもいうべきか、エアコンが急に効きだした。

2019年7月28日日曜日

台風6号 熱帯低気圧に

昨夜来の今朝方、夢うつつの中で雨音がしたような気がした。しかも今日は、台風6号*の影響があって雨降りが予想されていた・・・はずだったが。
(*)台風:「7月27日午後3時、台風6号は熱帯低気圧に変わった」(tenki.jp、7/27

それがどうだ、昼間、公園に出かけてみればカラカラに乾いて、陽射しは強い。東京の天気予報で報じられた台風がもたらすだろう雨の気配はまったくない。
(ここ3連日、東京の最高気温は28℃台だったが、今日は32.3℃[12:37]を記録した)

今日の公園の上空には、高層雲が渦巻いていた。高層雲が見られるとき、これから天気に変化をもたらす兆しともいうが。

台風は、熱帯低気圧にかわったという。現在、関西地域を覆っている熱帯低気圧の雨雲は、次第に東に移動して関東地域に影響を与えるだろうというけれど・・・素人判断では、明日は晴れに違いないと思いたい。

2019年7月27日土曜日

土用の丑の日

今日は「土用の丑(うし)」の日。ちなみに、「土用」は、四季の始まる「四立(立春、立夏、立秋、立冬)」の直前の約18日間をさす。そして、土用の中で今日は、昨日が「甲子(きのえね)」だったので、次の「子(ね)」⇒  「丑(うし)」となる。

(本ブログ関連:”土用の丑”)

そろそろ「立秋」(8/8)。夏の暑さで中だるみだろうから元気を付けようと、コピーライターの平賀源内は「鰻の蒲焼」を歌い文句にした。美味い香りに条件反射して、一種強迫観念におちてしまい、この時期だれもが鰻の蒲焼屋を訪ねることになる。

(本ブログ関連:”蒲焼”)

それにしても暑い。天気予報で今日の東京は、台風の影響で不安定さをいわれていた・・・と思っていたが、どうやら明日にずれ込んだようだ。結果、月曜から本格的な熱暑が続き、「梅雨明け」になるようだ。

来週末、鰻の蒲焼を食いに行こうかと思っている。

2019年7月26日金曜日

甲子(きのえね)

今日の「日めくりカレンダー」に「甲子(きのえね)」とある。ものごとの循環に、「十干(じっかん)」、「十二支(じゅうにし)」で定める考え方がある。それぞれの、10と12の最小公倍数は 60となり、この60通りの組み合わせで一巡するサイクルができあがる。

60通りのサイクルの最初に当たるのが「甲+子」の「甲子」。一年365日を60日で割れば、年に6回、「甲子」となる日を迎える。今日は、今年の4回目の「甲子」にあたる。

夏の高校野球の予選で最近話題が多い。選手の才能を温存するという、みなが気に掛ける時代になった。高校球児の夢である、全国大会の球場が存在する場所を「甲子園」という。その地名の由来について、Wikipediaは次のように記している。
「1924年、七番町の西側(旧枝川・旧申川の分流点あたり)に現在の阪神甲子園球場となる大運動場が開設された。その年が干支でいう甲子(きのえね)の年であったことから、このとき一帯が『甲子園』と名付けられた。」

野球の競技について熱心でないが、子どものころに草野球をした経験があるため、いったんテレビ画面で試合を観戦するとついつい見入ってしまう。これは、相撲と同様、やったことあるものには思わず力が入ってしまう。

2019年7月25日木曜日

勘違い

子どものころに勘違いした言葉がある。ラジオを上の空で聞いて、間違えたのかもしれない。それは暫らく尾を引いた。

・事故で電車が「ふつう」になる: 不通 ⇒ 普通、みんな各駅停車になるのかな?

・事件について「あらての~」: 新手 ⇒ 荒手、ずいぶん乱暴なことをするのかな?

・髪を「白髪染め」すること: 白髪を染料で隠す ⇒ わざわざ白髪色に染めるのかな?

思い出すのはこれくらいだが、他にいくつかあるだろう。思い出すたび追加したい。

・(追加)

2019年7月24日水曜日

石川町立「歴史民俗資料館」(鉱物標本見学)

久し振りに始発電車に乗る。鉱物仲間と福島県石川町にある「歴史民俗資料館」*を訪れ、展示の鉱物標本を見学しようというのだ。平日なれば、早朝の電車は混み合うこともなく快適に待ち合わせの駅へ進んだ。

(*)歴史民俗資料館: http://www.town.ishikawa.fukushima.jp/admin/material/

自宅から集合駅までは、多少の曇り空であったが雨の心配はしなかった。ところが鉱物仲間の車に同乗して、石川町に着くまでの間、天気の変化は目まぐるしいものだった。からっと晴れたかと思えば、土砂降りの雨に車体が打たれる、驚くほどの変転振り・・・幸い、石川町に着いて見れば快晴の空だった。

町役場で、歴史民俗資料館の場所を親切に教えていただき、同館へ到着。(昔、事前確認が足りず、休館だったときの正面玄関を思い出す、あのときのまま)

玄関受付で手続きを済ませ、スリッパに履き替えて入館、1,2階にある、石川町産の「ペグマタイト鉱物」をじっくり見学する。とにかく結晶が大きいのだ、そして美しい。水晶、鉄磐柘榴石、鉄電気石、緑柱石、そして普段、馴染みのない鉱物がずらりと並んでいた。石川町産出の「石川石」(柴田雄次・木村健二郎:福島県石川郡にあるペグマタイトで発見・報告、大正11年・1922年)は、地味ながらじっくり見るべき石だ。

上野の「科学博物館」や、つくばの「地質標本館」で見るときと違った迫力がある。この地、この周辺で見つかったという圧倒的な説得力があるのだ。自然に吸い込まれるように見入ってしまった。

(追記)
せっかくお誘いいただいたことだったが、今後の鉱物趣味をしばらく休止することにさせていただいた。帰路の車中、鉱物仲間にこれまでの感謝を繰り返した。あらためて感謝を申しあげる。

2019年7月23日火曜日

大暑 2019

今日は、二十四節気の「大暑(たいしょ)」。このところ晴れたり小雨がぱらついたり、気温もまばらな日が続いた。字面から暑さがつのるころとはいえ、道筋に雨に濡れたあとが残る公園を久し振りに散歩した。(ちなみに、大暑の真反対は「大寒」になる)

(本ブログ関連:”大暑”)

日焼けした中学生の男女が、公園から駅に向かう道を連なっていた。スポーツ競技があった帰りのようだ。背中に大きなバッグをズリさげるようにして背負っている。どうやらテニスの試合でもあったのだろう。

公園に着くと、夕日がまだ木陰の上で輝いていた。人影はすっかりまばらで、売店のシャッターはとっくに下りている。そんなとき、公園の端にあるテニスコートから大きな歓声が上がった。まだ試合が残っているようだ。
テニスコート面はいくつもある。たまたま通りかかったコートの隅で、赤いユニホームの少女たちが黙りこくったようにまとまっていた。もしかしたら、敗退でもしたのだろうか。

この時間にもなると、公園を行きかうのは犬の散歩連れくらいだ。大きな広場では、そんな姿も小さな固まりにすぎない。日が暮れて緑の陰が深くなると、遠くでカラスの鳴く声が妙に響いてくる。(帰り道、ローソンでバスクチーズケーキの「バクチー」を買った)

今日は「バスク語教室」の最終日だったが、夜に所用があり休んでしまった。テキストを読んで穴埋めしておこう。

2019年7月22日月曜日

(資料)JAXA-日本の宇宙開発史ハイライト

子どものころに「ペンシルロケット」を聞いたことがあるのは自慢のひとつだ。もちろん、「アポロ11号」による月面着陸のように、その場面を目撃したわけではないが。実際、そのとき私は整形外科のベッドの上にいて、後で新聞で知った。(ちなみに、看護師さん[当時は看護婦さん]がいうには、他の科の病室と比べて患者たちがネアカでよろしいとのことだった)

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、「1950年代。手のひらに乗るペンシルロケットから始まった日本の宇宙開発」以降の開発史ハイライトとして、代表的な成果をYoutubeで紹介している。

近隣都市の科学館で宇宙関係のイベントがあると、決まって国分寺市の科学教育関係者が出向いて、ペンシルロケットの実物大模型を展示解説する。子どもたちより、むしろ大人の方が懐かしさからか、時間をかけて見聞きする。

次のYoutubeは、日本の宇宙開発史を一覧できる貴重な映像資料である。また、元のYoutubeにある登録者の記事欄に、「ペンシルロケット」から「はやぶさ2」タッチダウン成功までの年表が記されている。


(Youtubeに登録のJAXA | 宇宙航空研究開発機構に感謝)

2019年7月21日日曜日

古い街道

道路整備や宅地化のため、今となっては地図上から消えてしまった旧道も含めて、当地の歴史的な街道について、地元学芸員の方が解説する講演会へ出かけた。

さすがに若手の研究者は見せることも巧みだ。地図(古地図や現行の都市図)や現地写真をプロジェクターで投影しての解説は、時代をまたにかけるダイナミックさがあった。聴講者に、紹介写真の近くに住んでいる人がいたようで、そのたびに声があがった。歴史をまさに身近に感じられた時間だった。

今回は前編ということで、地元の街全体を知るには後編を待たねばならない。

わが家のある住宅街は、歴史的な街道沿いに位置していたわけでもないようなので、次回の講演でどんな話がされるのか興味しんしんといったところ。そもそも江戸時代の新田開発で取り残された雑木林だったかもしれないのだから・・・。

2019年7月20日土曜日

夏土用入り 2019

今日は「夏土用入」で、そろそろ鰻重を食べたくなるころ。まさにその「土用の丑の日」は、来週の7月27日になる。

(本ブログ関連:”土用入り”)

鰻の蒲焼の記憶をたどると、下町に住んでいたころ、大きな橋の近くに、道路に向けて戸を開けっ放しにした鰻の蒲焼屋があった。飾りがこれっきしもない、蒲焼だけを売る専門店で、この時期になると客が次々押しかけてえらく繁盛していた。

歩道に蒲焼の煙が漂い、美味そうな焼き加減の香りが流れ、歩道に面した店先の屋台には蒲焼が何重も盛られて照りもよく、ますます食欲がそそられた。

で、そこで買い求めたかといえば、ちらりと覗き見するだけで通り過ぎていた。下町っ子の気風が足りず、今になって思えば、食味しておけばよかったのにと悔やむことしきり。そうすれば、蒲焼の記憶は味覚を含めてもっと豊になっていただろうに・・・。

2019年7月19日金曜日

(雑談)カメラ

私は写真家の作品を見るのは好きだけれど、自分で何かを撮りたいとまで思わない。興味がないというのではなく、撮り方がよくわからないからだ。だから、携帯に付属のカメラ機能で十分納得している。

もし、カメラを購入して、いろいろなものを撮影したとしたら、それらを誰かに見て欲しいという願望が出てくるだろう。ネットに公開する手もあるが、結局、空しい思いをするのではないかと不安がある。飛行機好きだから航空写真を、あるいは鉱物マニアだから鉱物結晶写真をなんて想像するが・・・。

若いころ、「ゼンザブロニカ」というカメラがあった。高級マニアが使用するような手の届かないものと見ていた。そのもっと遠くにあったのが「ハッセルブラッド」のカメラだ。素人にはどこか似た雰囲気がした。

50年前、アポロ11号による人類初の月着陸に際し、手持ちカメラにハッセルブラッドのものが使われたことは覚えている。ただし、帰還時、月面上で使用した「空になったカメラ」は放り捨てたそうだ(Wikipedia「アポロ11号」)。
一方、デジカメWatchの以前の記事「アポロ月着陸船のハッセルが約9,300万円で落札」(2014/3/25)*によれば、<月面着陸船パイロットカメラ>が競売に付されて、現在、日本にあるという。このカメラ、一体どこに取り付けられたものなのだろうか。

(*)記事: https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/641144.html

2019年7月18日木曜日

(歌)わたしの父の家(Nire aitaren etxea)

以前(7/2)の「バスク語教室」で、先生からバスクの歌の対訳が複数紹介された。Youtubeでそれらを参照したところ、故郷の賛歌もあれば、恋の歌もある。最後に参照・視聴したのが、次の曲「Nire aitaren etxea(わたしの父の家)」だった。

歌詞は、現代バスク語の始祖といわれる「ガブリエル・アレスティ(Gabriel Aresti)」(1933年~1975年)が、1964年に著した「石と国(Harri eta Herri:Stone and Country)」に収めた詩「Nire aitaren etxea defendituko dut(わたしの父の家を守っていく)」という。

Eñaut Elorrietaが柔らかな旋律で歌っているが、真の理解のためにバスクの歴史を紐解く必要があるのだろうけれど、「父の家」を比喩としてバスク地方を守るといった主張を込めているという。あらゆるものが奪われてゆくとも、(如何になろうとも)私は守る。それは父の家だ。

(Youtubeの登録者の記述に、アレスティの詩が記載されている)

(Youtubeに登録のGabi de la Mazaに感謝)

(感想)
<大地>とともに生きることを選択した者は、その自然を含めて守るべきものを知る。<大地>は先祖を葬ってきた場所であり、命を育む豊穣の場所でもある。<大地>に根ざした郷土への愛着は、ますます強固なものになるだろう。

2019年7月17日水曜日

天候の変化に追いつかない

連日、涼しい日がつづき、日照時間も少なかった。それが今日になって、東京都心の最高気温が(昨日の22.1℃からジャンプして)28.7℃(14:47)だったという。

昼間、ジャケットを着ていたので額に汗が滲んだ。空調を冷気にすれば寒いし、何もしなければ暑い。そして帰宅すれば、湿気が鬱陶しくて、騒音を撒き散らす除湿機をフル稼働させる。驚くことに、水受けの水槽が直ぐに満杯になる・・・。

しかも、明日からふたたび梅雨空に舞い戻るという。

天候の変化に体が追いつけそうもない。

2019年7月16日火曜日

2019春期バスク語-14

小雨がぱらつく空模様、相変わらずかんばしくない。数歩進んで気付く、やっぱり傘が必要と。今日は、新暦の7月16日なれど、旧暦の7月16日と見たたて「やぶ入り」という。昔、奉公人に与えられた年2回の休日のひとつ。ぱっと晴れて欲しいときだ。

そんな中、「バスク語教室」へ出かけた。(後1回を残すのみ)

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

前回の現在形「不完了分詞」の復習(宿題のプリントを全員が順に回答)と、「所有属格」(所有・帰属)について次のように解説いただいた。(第10章相当)

① 語順
  ・通常、強調したい語(名詞、代名詞)を先頭に置く
  ・ただし「疑問詞」がある場合、先頭に疑問詞を置き、動詞が続く
    - 疑問詞+動詞(動詞+助動詞)

② 所有属格(所有・帰属:~の)
  ・名詞の前に置く: 所有属格 + 名詞

教室のみなさんは、飲み込みも早くうらやましい。一方、わたしときたら隘路にはまったよう。これからどうしょうかと戸惑うばかり。

2019年7月15日月曜日

海の日 2019

昨日のブログに、「くらげ」と「うんも」の漢字(水母、雲母)に、「母」の文字があり、母性のイメージとつながるのではと想像した。今日は、国民の祝日「海の日」(7月の第3月曜日)である。この「海」の文字の「毎」に「母」がある。

(本ブログ関連:”海の日”)

「海」は、地球の生命史から、生命の起源の場所であることは間違いない。その意味で、「海」は大地と同様に命を育む「母」なる場所だ。

ところで「海」の文字について、Wiktionaryにある字源の項ををみると、特に「毎」に次のような説明がある。(白川静『常用字解』の解説からの引用のようだ)
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形声: 「水」+音符「毎」。晦、悔、昧、黒、灰等と同系で、共通する意味は「暗い」。
           元は中華地域に対する周辺の未開の地域を言う。もしくは、暗い海。
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意外なことに、「くらげ」や「うんも」ように光を透かす明るさとは反対に、「海」は暗さの意を含むというのだからイメージが混乱してくる・・・まとまらない。

2019年7月14日日曜日

(雑談)くらげ、うんも

「くらげ」も「うんも」も漢字に表すと、「水母」であり「雲母」である。ともに「母」の字を持つ。Wikipediaによれば、「クラゲ」の項では「水母」の文字の語源について不明としており、「雲母」の項では「雲母」の文字の語源についての記述がない。

両者は明かりを透かしてみると、うっすらとした形が浮かぶよう。まるで雲のような、柔らかい存在に思える。それが、包み込むような母性のイメージと重なるのだろうか。


(追記)
小学生がランドセルと一体になって歩いている姿を眺めるのは楽しい。それが一団となって道端を歩んでいると、つい横目で見てしまう。てんでバラバラなのに、一定の会話が成立しているのが不思議。また、低学年の子どもが母親と一緒に歩きながら、自分のことを当り前のように「オレ」なんて勇ましい言葉を使っているのが聞こえてくると微笑んでしまう。

そういえば、彼らはまだ夏休みに入っていないんだと気付いた。少し前のブログに、もう夏休みになっているような記述をしたことがある。とんだ間違い、なぜそう思い込んだのだろうか・・・。近くの小学校の行事予定を見ると、7/25から「夏季休業日始」とある。

2019年7月13日土曜日

精霊会、迎え火

雨雲のためくすんだような夕刻、小雨がぱらつくなかを帰った。家に近づくと、辺りに物を焦がすような香りがした。そのとき、ご近所の門のかたわらで「迎え火」をしているのに気付いた。今日は「精霊会(しょうりょうえ)」である。

精霊会は、今月13日から16日にかけて先祖たちの霊を祀(まつ)る仏事で、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」ともいう。これは、いわゆる「お盆」の時期であるが、一般に新暦8月に行なうのが通例(実質、旧暦相当日に合わせたもの)。とはいえ、今日、迎え火をする家もある。

子どものころ、お盆の時期が来ると、客間に盆提灯が飾られ、うれしくて客間を覗き込んだものだ(昔の家の客間は、子どもたちが普段出入りする部屋ではなかった)。お供えものの落雁菓子が、行事が終わると食べられる楽しみもあったからだ。そういえば、何度かお坊さんがお経をあげに来たのも思い出す。祖父母がつづけて亡くなり、しばらくの盆の行事だったのだろう。

(本ブログ関連:”お盆”)

それにしても、わが家で迎え火をした記憶はない。だから、今日、ご近所のそれがとても新鮮に見えた・・・毎年されているのだろうけど、わすかな時間なので、今まで、目にすることも、香りをかぐ機会もなかっただけのことだろう。

2019年7月12日金曜日

初伏、草市

今日は、「夏至」(6/22)から3週間経って訪れる「初伏(しょふく)」で、酷暑に農事を一休みするといった時期のようだ。また、旧暦の今日は7月12日にあたり、盆の行事に使う(盆)提灯や線香などを売る市の「草市(盆市)」が立ったという。

(本ブログ関連:”初伏”)

といっても、実生活でこれらの行事にあったことはない。言葉では知っているわけで、日めくりカレンダーの隅を見て思い出す。旧暦、陰陽五行ともとっくに離れている。

朝方小雨があったものの後は曇り空。近所の栗林の毬は、黄緑から緑色を増して実をしっかり膨らませている。やがて梅雨が明けて、盛夏が来るだろうというのに、心は何処かで栗の実に秋を感じている。連日の涼しさのせいか。

特に変わったこともない。

2019年7月11日木曜日

はやぶさ2、第2回目のリュウグウ着地

本日、午前10時過ぎに、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から、「小惑星探査機『はやぶさ2」第2回目タッチダウン成功について」のプレスリリースが次のように発表された(2019年(令和元年)7月11日)。

(本ブログ関連:”はやぶさ2”)
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国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星「Ryugu(リュウグウ)」へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました。

「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが実施されたことが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常であり、今般、リュウグウへの2回目のタッチダウンを成功させることができました。
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今年に入って、「はやぶさ2」は「リュウグウ」に1回目のタッチダウン(2/22)した後、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)発射(4/5)により<表面>にクレーターを作ることに成功している。そして今回、第2回目(10:06頃)の、「はやぶさ2」本体を着陸(前回のクレーター付近)させ、プロジェクタイル発射により「リュウグウ」の<地下>試料の採取にも成功した。

(記者会見で、津田雄一プロジェクトマネージャのミッションへの思いを聞くことができる)

(Yotubeに登録のJAXA | 宇宙航空研究開発機構に感謝)

2019年7月10日水曜日

夏休みの宿題

小学生の高学年のころ、クラブ活動で社会部に属していた。夏休みの宿題に、日本列島の立体地図を作ることにした。材料はデパートで購入したと思う。等高線に沿って切り出した厚紙(部品)を何枚も重ねて高度を表現するのだ。サイズは、縦横50cm×100cmくらいなので、立体地図作りはとんでもない作業になった。

第一段階は、高度(等高線)別に印刷された厚紙をハサミで切り出す。同じ高度の場所が各県に存在するので、きちんと整理しておかないと、どれがどこの地域のものか分からずじまいになる・・・混乱する。ギブアップ寸前のとき、家族総出で手伝ってもらうことになった。延々と時間が費やされた。

第二段階は、厚紙を重ねて貼り付けた後、高度別に色づけする作業が待っている。海、平地、段丘、高地、高山と段差をつけて塗っていく・・・次第に勘で色付けしてしまうことになる。最後に、作品らしく仕上げるため、ニスを塗って光沢を付ける。このころになると、家族全員がぐったりしてくる。そう、ほとんど家族みんなで作ったようなものだった。

夏休みが明けて、部会でひとりひとりが成果発表をしたとき、私は平気な顔をして立体地図をみなに見せた。先生方が感心しながら、そして半分笑いながら壁にかけてくれた。先生はすべてお見通しである。(私は、内心、もっと小さなものにしておけば・・・バレずにすんだのにと妙な反省をした)

2019年7月9日火曜日

2019春期バスク語-13

梅雨寒がつづく。7月に入って、東京都心の最高気温が25℃未満が5日連続したのは26年振りとのこと。同様に連日の日照時間が一日当たり30分にしかないという。おかげで長袖服を引っ張り出した。

曇り空の下、「バスク語教室」へ出かけた。(後2回を残すのみ)

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

前回の「未来形」の復習(宿題のプリントを全員が順に回答)して、「現在形」(<反復・習慣>のケース)について、次のように解説いただいた。(第9章相当)

① 不完了分詞
  ・現在形では不完了分詞を使用する
     例: (完了) Nik joan naiz. ⇒ (現在) Nik joaten naiz.
  ・不完了分詞は、動詞(辞書形)語尾のいろいろなパターンに応じて作られる
     例: 行く  joan(-n) ⇒ (nを削除、tenを付加) ⇒ joaten

② 位置格([場所・時間]~で/に )
  ・例: 喫茶店 kafetegi ⇒ 喫茶店で kafetegian(位置格単数)

2019年7月8日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-12

連日、あやしい天候が続いていたので、心配しながら市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」へ出かけた。この連続講座、今日で最終回となる。第12回の今回、「ユダヤ人、アメリカに渡る:アメリカ移民の20世紀」について、東京大学准教授 鶴見太郎氏から解説いただいた。(幸い帰りもよい天気だった)

20世紀前後に、アメリカへ渡ったユダヤ人移民の大半(7割近く)は、ロシア・東欧地域から来た人びとだった。彼らが、移民後どのような生活を送ったのかを紹介された。

・アメリカのユダヤ人(現在)
  - 人口:約600万人(総人口の2%)・・・ その内「(超)正統派(ハレーディーム)」(黒服)は12%程度
・ロシア・東欧地域からの移民となった要因
  - 貧困:従来の経済活動(商業・手工業・運輸業)では、工業化・資本主義化に乗れなかった
・移民として迎え入れる要因
  - 先発の親類・友人(イディッシュ語話者)の迎え要れ: 非合法(斡旋業者)による移民
・移民後の労働運動
  - ドイツ移民の支援もあった
・ユダヤ人の階級上昇: 高い教育水準
  - 1937年のニューヨーク市: 弁護士・判事の64%、歯科医の64%、医師の55%がユダヤ人
・ユダヤ人の教育環境(正統派など)
  - アメリカの教育法に従いながら宗教教育を行う
  - 男子: タルムードを読みこなせるまで、女子: 世俗科目に重点を置く(世間との親和性あり)
  - 早婚、子だくさん
・(超)正統派コミュニティの問題点
  - 若者に見られるコミュニティからの離脱: 支援組織(ex. Footsteps)がある
・ユダヤ・コミュニティ: 自律的に活動する

連続講座を聴講したことで、何か整理されたかというより、正直ますます混迷を深めたといってもよいかもしれない。ユダヤ人が、どのように各地に定着したか、どのように移動したか、そしてどのような階層だったのかがよく分からない。時代を先行した階層もあれば、とり残された階層もあったはず。そこが知りたい。

2019年7月7日日曜日

小暑、七夕 2019

今日は、二十四節気の「小暑」であり、五節句*のひとつ「七夕」でもある。小暑は、多少前後することがあっても大方7月7日であるため、もうひとつの(新暦)七夕とうまく重なる。夏の子どもたちにとっては、願いを記す七夕飾りは忘れられないものになるだろう。

(本ブログ関連:”小暑”、”七夕”)

(*)五節句
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「人日(じんじつ)」(1/7):「七草の節句」・・・ 七草粥
「上巳(じょうし)」(3/3):「桃の節句・雛祭」・・・ 雛飾り
「端午(たんご)」(5/5):「菖蒲の節句」・・・ こいのぼり
「七夕(たなばた)」(7/7):「七夕(たなばた)」・・・ 笹飾り
「重陽(ちょうよう)」(9/9):「菊の節句」・・・ 菊の花
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今月初(7/3)に野外観察園へ出かけたおり、公園事務所に寄ったところ、入り口に七夕の笹飾りがあった。子どもたちの願いを込めた短冊が吊られていて、幼い文字で書かれたものもあれば、親が代筆したものさまざまある。身近な願いから将来の夢まで、あるいは地元のサッカーチームの優勝祈願まであって微笑ましくながめた。子どもが夢を持てるというのは、本当に素晴らしい大切なことと思った。


(Youtubeに登録のYuki Houseに感謝)

とっくに子どもでなくなってしまった学生時代のちょうど七夕のころ、外科で入院したことがある。病棟の行事の一環として病室のみなに短冊が配られた。願い事を記してくださいといわれてベッドの上で書いたのが、「いてていててと 叫んでみても 誰も知るまいこの痛み」だった。そして2週間ほど過ぎて、人類が初めて月に着陸したのだ。(アポロ11号:1969年7月20日(日本時間21日))

今日は一日中雨が降ったり止んだりで、夜になっても雨雲に覆われている。この雲、ちっとも動こうとしない。

2019年7月6日土曜日

(情報)「きぼう」・「こうのとり」10周年記念公開シンポジウム

宇宙航空研究開発機構(JAXA)のサイトに、「国際宇宙ステーション」に関わる日本側の取り組みについて、次の通りシンポジウム「『きぼう』・『こうのとり』10周年記念公開シンポジウム開催のお知らせ(仮題)」の開催案内(最終更新日:2019年5月10日)が載っていたので記す。
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2019年7月19日に、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟完成10周年、そして同年9月11日に、「こうのとり」初号機打ち上げ10周年を迎えます。これを記念して、この夏JAXAでは、「きぼう」・「こうのとり」について、皆様に様々な情報をお届けすると共に、皆様にご参加いただける記念シンポジウムを開催します!
日時        2019年8月30日(金) 19時~21時(予定)
・場所 ヒューリックホール東京 (東京都千代田区有楽町2丁目5-1 有楽町マリオン11階)
                (アクセス) JR山手線「有楽町駅」(中央口・銀座口)より徒歩3分
                                   http://hulic-theater.com/access/
・定員 900名程度
募集       開始: 7月中旬(予定)
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詳細は7月中旬に発表とのことだが、一般向け内容と思うので聴いてみたい。

2019年7月5日金曜日

夏休みのラジオ体操

このごろ、街に子どもたちの姿が目につく。夏を楽しんで、場所をかまわず上げる歓声は、夕立に乾いた地面が濡れてほっとさせるような潤を与えてくれる。街に活気を思い出させる元気の素だ。歳をとるとますますそう感じる。

子どものころの夏休みの思い出といえば、やることが一杯で、全部こなそうとして日射病になったりした。昔は、「熱中症」というより「日射病」が心配されたものだ。水をたくさん飲んで、汗を出せなんて親から厳しく注意されたこともない。

夏休みの早朝、小学校の校庭に子どもたちがぞろぞろ集まり、体育の授業のように規律を求められるでなく、どちらかといえば近所同士一団となってかたまり、のんびり始まった。眠気からようやく覚めたころには終わり、最後に、首にぶら下げたカードに出席のハンコを押してもらって家に帰った。(出席は長続きしなかったけれど)

次のYoutube映像は、昭和35年ごろの、夏休みのラジオ体操という。60年安保の直後の時期だろう。静岡市音羽町の記録とのこと。地方の町ののんびりした朝の様子を撮っている。「ちび丸子」の作者「さくらももこ」(1965年~2018年)が誕生したのも現在の静岡市(同市清水区)であり、60年安保から5年後のことだ。


(Youtubeに登録のkohjohchoに感謝)

2019年7月4日木曜日

図書館でのはなし

霧雨もない空模様、図書館前の駐輪場が空いていた。おや休館日なのかと案じたが、玄関のガラス戸から奥をのぞけば人の気配がして開館しているのが分かった。近くの薬局で買物して寄っただけだが、一階の開架の書棚を巡ってみた。

(館内で、弾みでドアに頭をぶつけてしまった。帰宅してコブができていたのに気付いた)

久し振りの訪問なので、おもしろい本はないものかと興味深々探したら、語学の棚にニューエクスプレス・シリーズの「ロマ(ジプシー)語」(白水社)があった。著者角悠介(すみ ゆうすけ)氏はルーマニアと縁が深いようだ。

ロマ語はインド・ヨーロッパ語族の、しかもインド語群に属す古い言語という。8月に「日本エスペラント協会」で、言語講座「ロマ(ジプシー)語 会話練習」と、講演「ロマ(ジプシー)語の造語法 -エスペラント語の造語法と比較して-」があるそうだ*。

(*)ロマ語に関する講演会: http://www.jei.or.jp/20190824_korno_romago/

次のYoutubeは、随分以前だが映画「ジプシー・キャラバン」の予告編で、「スペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国の5つのバンドによる、ジプシー・キャラバン・ツアーのドキュメンタリー」のよう。(未見であるが・・・)


(Youtubeに登録のUPLINKに感謝)

(流浪の民に、音楽と踊りと共に生きるか、金融とネットワークと共に生きるかの違いがある。そして、彼らがどのような階層と共に生きようとしたか大いに関心がある。)

2019年7月3日水曜日

自然観察園(半夏生)

雨が降りそうでそうでない、空全体灰色、曇天の一日だった。おかげで、日は薄く、木陰の緑は深く濃い。木立は、まさに古めかしい「ジョン・コンスタブル(John Constable)」(1776年~1837年)の風景画のようだ。

昼間、空模様を気にしながら、公園に併設の自然観察園を訪ねた。そんな天気なれば人気はなく、静まり返ったままだった。

昨日(7/2)は、二十四節気の「夏至」を約5日ずつに分けた最後(3番目)にあたる(すなわち、七十二候の)「半夏生(はんげしょう)」だった。「半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃」(Wikipedia)とのことで、左の写真のように、薬草「ハンゲショウ」の葉が白く半化粧しているように見える。(正直、鳥のフンでもかけられたのかと思うほど、葉が不規則に白くなっている)

(本ブログ関連:”半夏生”)

観察園では、7月の花だよりとして、上記のハンゲショウのほかに、樹木の花として、「リョウブ(令法)」の花(「花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ」:Wikipedia)や、「ネムノキ(合歓木)」の花(「花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く」:Wikipedia)が咲いていた。

ネムノキの花は、囲いの中にあって(保存されていて)、そばで観察することができない。そのため、遠くから見ると淡紅色の花弁がどのような姿形か判別できない。実際は、細長い花がいくつも群集していて、想像したような花弁とは違っている。簾を透かして見るような東洋的な気配がする。

2019年7月2日火曜日

2019春期バスク語-12

空模様を気にすることなく一日を過ごせた。明日は、九州はふたたび大雨とのこと。東京もくだり気味のようだ。(ところで、今月の福島県石川町への訪問はいつになるやら、気象情報のAccuWeatherで一ヶ月先まで天気予報を見たりして・・・)

今日のバスク語教室は、月一回のペースで、東京外国語大学教授の萩尾生氏から紹介いただいている「バスク文化」の第3回目で、「年間暦と伝統行事」(暦用語と関連語)について、写真や動画を交えて解説された。

① 太陽(eguzki)に関連する用語
 ・eguzuki = egun(朝・明かり)+ zuki(光?)
 ・egunsenti(曙)、egutegi(カレンダー)

② 月(ilargi)に関連する用語
 ・ilargi = il(月、死)+ argi(光)
 ・ilberri(新月)、ilzahar(満月)

③水(ur)に関連する用語
 ・euri(雨)、edur(雪)、urutzi(空)

④ カレンダー
 ・月(1月~12月)・・・・・・ 農業に関連か
 ・曜日(月曜日~日曜日)・・・ 月の満ち欠けに関連か
 ・季節(春~冬)
 ・行事

バスク語の単語に「k」の表記が多い理由について、バスク語の独自性を出すため、周囲で使用の言語の「c」や「q」表記を、「k」にまとめたそうだ。

「バスクと鉄」の関連が深いことから、以前ブログに記した原バスク人と原フィン人の関連について雑談した。

(本ブログ関連:”バスクと鉄”)

2019年7月1日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-11

九州を昨夜来、大雨が襲った。雨雲レーダーで一般に視覚的に知るようになった「線状降水帯」という同一場所で大雨が降り続く気象現象によるもの。その局地的な被害に対して、一方、東京は霧雨の一日だった。

傘をさすべきか迷う程度の中、市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」へ出かけた。第11回の今日は、東京外国語大学講師 鴨志田聡子氏から「近代東欧のユダヤ人:『屋根の上のバイオリン弾き』にみるイディッシュ文学の世界」について情熱たっぷりに語っていただいた。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

中欧・東欧地域に多く居住したユダヤ人たちの言語「イディッシュ語」を通じて、言葉を持つ(語る)意味を解説された。イディッシュ語とは何か、そして(イディッシュ語と縁のある)現代のユダヤ人になぜ見直されているのか。

① イディッシュ語文学の代表的作家「ショーレム・アレイヘム」(1859年~1916年)
 ・バイオグラフィー: ウクライナに生まれ、欧州を転々としてニューヨークに没す
 ・代表作「牛乳屋テヴィエ」(ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の原作)
  - 読者の「共感」: 家族・庶民の日常と変化、(時代)社会の変化を描く
  - 日常イディッシュ語 < 周辺とはウクライナ語・ロシア語 < 宗教上はヘブライ語

(本ブログ関連:”屋根の上のバイオリン弾き”)

② イディッシュ語
 ・言語の特性: ドイツ語要素80%、スラブ諸語要素15%、ヘブライ語8%
 ・表記の仕方: ヘブライ文字、文章は「左←右」に記述する

③ イディッシュ語の復興
 ・イスラエル建国時に公用語化されず一時廃れる
 ・現在、イスラエルのテルアヴィブなどでサマースクールが開催される
 ・習得動機に「母が喋っていた言葉」がある ⇒ まさに「mame-loshen(マメ・ロシェン)」

④ (イディッシュ語という)言語と集合的記憶
 ・イディッシュ語を通して、自分たちが何者であるのかを求める
 ・イディッシュ語は、世代を超えた連続性のある「共有」


今回紹介の参考書籍、岩波文庫「世界イディッシュ短編選」(西成彦編訳)の巻末に編者の解説があって、イディッシュ文学者たちが時代の中で移動(遁走)していたかを紹介している。

(本ブログ関連:”西成彦”)

またイディッシュ語文学の作品が成立した時代の視点として、ロシア革命以前・以後、第二次大戦以前・以後かどうかも気になるところだ。