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2015年11月11日水曜日

MRJ初飛行

中学時代、飛行機ファンだった。当時の漫画週刊誌に、普通に戦時中の戦闘機を題材にした物語が連載されていたし、テレビでも記録番組が放送していた。いまとは大分違う時代感覚だった。

(本ブログ関連:”飛行機”)

飛行機について、その後、熱烈さは衰えたが、それなりに関心を持っている。千歳-女満別線のYS-11ラストフライトと聞いて、最終前日だったが乗った・・・知床硫黄山に硫黄を採りに行くことと合わせての旅だったが。その他は、平凡だが地元の飛行場に休日散歩しに行くことくらいである。

YS-11につぐ、戦後2番目の旅客機の<MRJ>(三菱重工)が、本日、約1時間半の初テスト飛行をした(愛知県営名古屋空港)。離陸の様子がテレビで実況中継されるのを見守った。「離陸後、太平洋側の空域を利用し、上昇、下降、旋回などの基本特性の確認」をしたとのこと。

すっと抜き出るような機首のラインがとりわけ美しい。輸送機転用を意図しないような、旅客機の優美さがある。2、3年後にANA機として就航するわけで、機会があったらぜひ乗ってみたい。

(Youtubeに登録のMitsubishiAircraftに感謝)

KBS WORLD「国楽の世界へ」 晩秋

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/4)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<晩秋>にふさわしい3曲を紹介した。

始めに、旅人を歌う朴木月(박목월、1916年~1978年)の「旅人(나그네)」について次のように紹介された。
・田を黄金色に染める晩秋。ことわざに「稲は実れば実るほど頭を下げる」がある。「能ある鷹は爪を隠す」と似る。稲が実るこの頃の風景であり、黄金色の稲が風に揺れる。既に刈り終えた空っぽの田、人気のない秋の景色、心穏やかになる。朴木月の「旅人」の詩を謳うと、秋の趣が感じられてくる。豊かな季節でありながらもどこか寂しい感がする晩秋の趣だ。

▼ 張思翼(장사익)の歌う、コムンゴ伴奏曲「旅人」を聴く。百代の過客のよう、月と旅人が雲を追う味わいがする。

次に、キムチを漬ける「キムジャン김장)」の光景と、パンソリ「興甫歌(흥보가)」について次のように紹介された。
・11月8日は、冬が始まる「立冬」。この頃の光景に、キムチを漬け込む「キムジャン」がある。昔、どの家もキムジャンの準備をしたが、最近、温暖化の影響で時期を遅らすこともある。また、キムチを多く食べぬため、キムジャンをしない家もある。新鮮な野菜が多くなったのも理由だろう。キムジャンの時、家族がみな集まり、女性は白菜を塩漬けにし、大根を千切りにする。男は外で越冬用のキムチ漬けのかめを埋めるため土を掘る。2013年にユネスコ人類無形遺産に登録される。
・キムジャンのもうひとつの楽しみに、塩漬け白菜に、味付けしたヤンニョムと豚肉をはさんで食べることがある。でも、全て余裕があった人の話で、冬は貧しい人々にとって大変な時期だった。
・世の中、善人ばかりでない。興甫(흥보)とノルボ(놀보)の物語に登場する、兄ノルボは意地悪で、よりによって最も寒い時期に弟興甫を追い出すほどだった。

▼ パンソリ「興甫歌」から、「兄ノルボが弟興甫を追い出す場面」を聴く。そう思って聞けば情けもないように・・・。

(本ブログ関連:"興夫歌"、"興甫歌")

最後に、同じ頃の味噌作りなどについて次のように紹介された。
・この時期、キムジャンに劣らず重要な仕事に味噌作りがある。料理のほとんどに、醤油、味噌、辛みそのコチュジャンのひとつやふたつが入る。料理の味はこれらによって左右されるとも言われる。必要となる材料は、大豆の麹で、色々と手間のかかる作業で、醤油などを醸すには、色んな下準備を始め、何ヶ月も発酵させる手間がかかる。家族を想い、愛する心での大変な作業だった。

▼ 「冬の日に暖かい光を(겨울날 다슨 빛을)」の歌を聴く。修道女のコーラスを思い出す、心温まる今様だ。