KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/24)に、基本のリズムの長短(チャンダン:장단)についての7回目(最終)で、(3+2)拍を単位に10拍構成の<オンモリ(엇모리)チャンダン>、国楽の中で最も速いチャンダン<フィモリ(휘모리)チャンダン>のふたつが紹介された。
(長短の紹介に合わせて、本ブログタイトルに付けた"々"も今回で最終になった)
(復習)
・チャンダンの名前によく使われる「モリ(모리)」は、「音楽を思った方向に進めていく」という意味を持つ・・・と復習から始まった。
<オンモリ(엇모리)チャンダン>
・オンモリ(엇모리)の「オッ(엇)」は、動詞の「それる(엇나가다)」や、「ずれる(어긋나다)」に由来といわれ、それたり、ずれたりしながら音楽を進める意味に捉えられる・・・とのこと。
▼パク・ファンヨン(テグム)、キム・イルリュン(カヤグム)による「ポンジャンチュィ」の中からオンモリを聴く。直ぐにリズム構成が分かるわけもなく、揺れるように、もつれるようにして聞いた。拍でカウントするより、言葉のリズムで体感するといった感じだ。・・・難しい。
・「オンモリチャンダンのリズムは、(3拍+2拍)が繰り返される5拍を基本単位として、10拍で構成される」と解説された。チャングを使った参考音を聞いてやっと理解できたが・・・。
・「パンソリでは主に、どこか神秘的な人物が登場する時に使われる」とのこと。
▼オ・ジョンスク(歌)、キム・チョンマン(プク:太鼓)によるパンソリの「フンボカ(흥보가)」を聴く。正直、難し過ぎて・・・全く歯が立ちません。
<フィモリ(휘모리)チャンダン>
・フィモリの「フィ(휘)」は、動詞「吹き荒ぶ」(휘몰아치다)」からきていると言われ、国楽の中で最も速く、激しいチャンダン・・・とのこと。
・「パンソリでは、とても緊迫した場面や、心躍る愉快な気分を表す時に使われる」とのこと。チャングを使った参考音を聞いてびっくり、滅法速いのだが、(オンモリチャンダンと比べると)安心なリズムだ。
▼咸洞庭月(함동정월)、キム・ミョンファン(プク)による「チェ・オクサム流カヤグムサンジョ」の中からフィモリを聴く。カヤグムが軽快に4拍子で躍動する・・・番組の最後にホッとする。