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2011年4月28日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 伽耶琴(カヤグム)

昨日のKBS WORLDに、「国楽の世界へ」(毎週水曜日 後半15分)が始まった。韓国の伝統音楽(すなわち国楽(국악))や楽器について紹介する番組である。解説を担当されるのは、埼玉県出身で、2年前から高麗大学大学院韓国語文化教育学専攻している岸加那子さんだ。
ラジオの特性から楽曲、楽器の音を聴くことができる。まさに耳学問であるが、今後も耳を傾けていきたい。
第1回目は、「伽耶琴(カヤグム:가야금)」という、絹糸の12弦を張った、小ぶりだが日本の琴と似た楽器が紹介された。

「25弦の伽耶琴」
▼伽耶琴3重奏団「伽耶美(가야미)」の、(現代の)25弦の伽耶琴による、「アリラン」演奏を聴く。随分と現代的な澄んだ音で奏でられている。

「正楽(정악)伽耶琴」
・(伽耶琴の起源は)1500年前、東南部にあった伽耶国の王によって「正楽伽耶琴」と呼ぶ琴が作られた。胴体は桐の木、長さ150cm、幅30cmで、12本の弦が張られている。
・演奏法は、楽器をひざの上に載せ、右手でひいた弦を左手で上から押して揺さぶり(ビブラート)をかけて音に変化をもたらす。
・「正楽伽耶琴」は、宮廷や貴族たちの楽しみの際に演奏されたため、ゆったりとしたメロディ、深い音を奏でるのが特徴。
▼弦楽「霊山会相」の中から、チェ・チュンウン演奏を聴く。一音一音を確かめるような古雅(重厚)な響きが伝わる。

「散調(산조)伽耶琴」
・朝鮮時代後期に、「正楽伽耶琴」を小型にした楽器が登場する。コンパクトになり、音が高くなり、弦の間隔が狭まり以前より早いテンポの演奏ができるようになった。
・弦も細くなり、感情起伏の激しい庶民の音楽を演奏するのに適したものになった。
▼ユ・デボン流・伽耶琴散調のなかから、もっともテンポの早い「フィモリ(吹き荒れる)チャンタン」(伽耶琴:ペク・イニョン、チャング:チョン・ファヨン)を聴く。伽耶琴の響きを間断なくつぎつぎと繰り出す。


音と合わせて識ることになるので、KBS WORLDのホームページに上記内容のページを載せて、その音源をいつでも聴取できるようにしていただけると幸いである。
⇒すでに、KBS WORLDのホ-ムページ掲載されていました、早とちりだったかな。感謝。

(参考)
国楽放送」という放送局があるようだ。