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2015年5月9日土曜日

イ・ソンヒの「お姉ちゃん」

イ・ソンヒの5集(1989年)は、ある意味若さの瞬発といったスタイルと違って、今になおつながる豊かさを持っているように思う。「私の街」、「五月の陽差し」、「ひとしきり笑いで」、「貴方よ」、「水仙」、「冬哀傷」、「花火のように」、「海になって」、「お姉ちゃん」、「心のように、貴方のそばに」が並ぶ珠玉集だ。

童謡のような響きで、遠くへ行った姉を懐かしむ、幼い妹の歌「お姉ちゃん(누나야)」は、聴くものの心を澄ますようだ。童謡の「兄を思うと(오빠생각)」とか「愛しい(私の)妹」(보고픈 내 누이)」に通じる、兄弟姉妹の切ない思慕や情愛が感じられる美しい曲だ。

(本ブログ関連:”お姉ちゃん”)

5集について音楽評論は、この「お姉ちゃん」に視点をあてながら、次のように語っている。

Mnetのアーティスト・レビューは、イ・ソンヒのアルバム4集から6集について、次のような紹介をしている。
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イ・ソンヒの音楽に変化が起き始めたのは4集アルバムからだった。「愛が散るこの場所」・「私はいつもあなたを」(1988)、「私の街」・「五月の陽射し」(1989)、「なぜ私だけ」・「思い出のページをめくれば」(1990)に続く4、5、6集は、全て大衆的に良い反応を得たが、以前と同じ程ではなかった
だが、作曲家ソン・シヒョンに出会い、歌詞とメロディでずっと叙情性を追求し、一層成熟した音楽への意欲を見せる。当時のヒット曲である「愛が散るこの場所」、「ひとしきり笑いで」、「私の街」、「思い出のページをめくれば」などは、そういったスタイルを反映する。
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イ・ソンヒの「4集+5集(All That Masterpiece)」(24bit-remastering版)について、チョン・イルソ(정일서)KBSラジオPDは、アルバム紹介を次のように記している。
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・5集は・・・、グループ「山びこ(산울림)」のキム・チャンワン(김창완)が作詞、作曲した二曲が収録されていて目を引くだけでなく、同年イム・ジフン(임지훈)によっても歌われた「お姉ちゃん(누나야)」と、ハミングとナレーションが続く独特の雰囲気の曲「水仙(수선화)」がそれで、キム・チャンワン特有の歌詞とイ・ソンヒのしなやかでしっかりした声が調和する「水仙」は多少実験的な曲だ。
ソン・シヒョンは、4集に続き5集でも中枢的な役割をしている。アルバムの代表曲の「ひとしきり笑いで」と「冬哀傷」は、まさに彼が作った曲だ。
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