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2010年4月24日土曜日

デル・シャノン

デル・シャノンの「悲しき街角(Runリンクaway)」(1961年)は、題名のように悲しくはない。曲の途中に裏声で、「ワァ~ワァ~ワァ~ワァ~ワ ワンダー」と叫ぶ調子が、はぐらかされたような失恋の歌なのだ。それはいつだって、ブラウン管やEPレコードのなかの物語だった。ぼくら子どもは、「パパはなんでも知っているFather Knows Best )」のアンダーソン一家のように健全で充実したアメリカを勝手に思い描いていた。だから、悲しき街角も、スプリングフィールドの南メープル通りのように明るい街角でしかなかった。
(Youtubeに登録のWhuntmore、2amuseとWikipediaに感謝)

それにしても、アメリカの若者は、雨の中の失恋が好きだな。この曲が発表された後の、カスケーズの「悲しき雨音(Rhythm of the Rain)」(1963年)もそうだった。
(本ブログ関連:3/16