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2011年6月13日月曜日

雲明かり

太陽の光は暖かく、月の光は冷たい。夜の景色のこと、積もった雪が月の光に照らされて辺りをうっすらと明るくする「雪明かり」という言葉を国語辞書に見ることができる。
ところで、月の姿が見えない夜道を歩きながら、ふと頭上を見上げたとき、光をうけた雲の明るさに驚くとことがある。太く輪郭を輝かせながら夜空に悠然と浮かぶ、そんな雲の明かりを表現する言葉はあるのだろうか。「雪明り」にならって、「雲明かり」という言葉を辞書に探してみたが見つからない。ちなみに、インターネットで検索してみたところ、写真(カメラ)趣味の方々のホームページにこの表現がいくつか見られた。

やっかいなことがある、雲が地上の明かりを受けて反射している場合、その光景をどう言えばよいのだろう。月の光と街の灯りの両方合わせて「雲明かり」でもよいが、見あげる夜の雲に限定すると、後者には詩情がないようだし。月の光を背にうけたとき「雲明かり」とするのが妥当のようだ。