イ・ヒョリの曲「ブランコ(그네)」(歌詞)の心象的なミュージックビデオについて先日(4/29)記した。物語の帰結がどうであれ、葛藤を海辺という舞台に描くイ・ソンヒの「見知らぬ海辺で(낯선 바닷가에서)」(11集、歌詞)にも通じている。
行き返すさざなみに、なるほどいろいろな思いが込められているのかな。この繰り返しを象徴した、イ・ヒョリの「ブランコ」の曲名と映像がピッタリというわけだ。
(Youtubeに登録のawakorea、KnightmareSMに、および歌詞登録先に感謝)
さてブランコについて、「東国歳時記」(洪錫謨 著)の「五月」(陰暦)に、次に語られている。
<民間では男女が、さかんに鞦韆戯(ぶらんこ、그네뛰기)※をおこなう。/かんがうるに、『古今芸術図』には、「北方の戎狄(じゅうてき)族が、寒食の日※に鞦韆をなし、身軽にうごくことを習う。それがのちに中国の女子たちの学ぶところとなった」と書いており、(略)いまの風俗では寒食の日の鞦韆戯が、端午の日にかわったのである。>
(※)Konestの「端午」の「クネ(ブランコ)遊び」、「寒食(ハンシッ:한식)」を参照。