先週水曜日(6/1)に放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では日本の篳篥(ヒチリキ)に似た、「管楽器の花形と言っても過言ではない」主旋律楽器「ピリ(觱篥:피리)」が紹介された。遅くなったが次の通り記す。
この2枚リードの木管楽器は、さしずめ小型のオーボエといったところだろう。
▼チョン・ジェグクによる「柳初新之曲の中から上霊山」を聴く。放送では「優雅な宮中の雰囲気が漂う」と解説された。合奏の中に聴く音は、YoutubeやTV팟などで聴く<独奏>と比べて煌びやかだ。
ピリは更に、郷楽に使われたヒャンピリ(郷觱篥:향피리)、唐楽に使われたタンピリ(唐觱篥:당피리)、細く小さい繊細なセピリ(細觱篥:세피리)の3種類に分けられるそうだ。
ピリは、広義に吹奏する全てを指し、狭義に上記楽器を指すという。
▼オ・セチョルの草笛による「ハン五百年、チョンソンアラリ」を聴く。草笛の素朴な音色におもわず引き込まれる。Youtubeに草笛奏者の呉世哲氏の名があるが同じ方だろうか。
世の東西を問わず、笛の音が盗賊の心にも響き悪事を思いとどませるといった逸話がある。教科書で知った盗賊「袴垂」も同じだ。
▼アン・ウンギョンによる創作音楽「蛙に」を聴く。現代曲・・・だが、カエルの気分になって聴くのもよい。